2 / 16
部室にて
しおりを挟むーーガラッ
ようやく部室へと辿り着いたわたしは急いで扉を開け中へと入る
「遅かったな、神子《みこ》」
一番乗りだと思っていたが先客がいた
クールな声のその主は、
ミステリーサークルの副部長 峯岸《みねぎし》みすゞ だ
わたしと一緒にミステリーサークルを立ち上げた仲間であり、良き理解者であり、冷静な参謀であり、わたしへのツッコミ役でおり、頼れる存在であり… つまりミステリーサークルに無くてはならない人だ
もちろんわたしにとっても無くてはならない親友だ!
いつも冷静沈着なみすゞはなにも考えずに前進しちゃうわたしの手綱をいつも抑えていてくれる
「変なやつに捕まってたんよー… もう疲れるやつでさ、動画の再生数を増やしたいとか、バズりたいとか言っててさ、しまいにはわたしに一緒に動画に出ないか?だって言ってきたんよ…」
わたしが話す事の次第を顎に手を当て小さく頷きながら聞いていたみすゞは暫く考え込んだ様子をみせた
そして、少し間《ま》を開け…
「プッ… 神子《みこ》が『かわいい』だと…?』
えっ!? そこ!? 反応するとこそこっ!?
「ちょっとそこはいいだろー なんも間違ってないし!!」
みすゞの笑うところについ反応してしまう
なんも間違ってないし!!
「神子《みこ》… 鼻の穴! 鼻の穴!!」
うっ… わたしは両手で鼻を抑える
わたしは興奮すると鼻の穴がふくらんでしまう癖があった みすゞは面白がってわたしが興奮するといつの間にか真っ先に鼻に視線を送るようになっていた
「うっさい! 誰が興奮させてんだ!!」
いつものようにみすゞのツッコミにツッコミで返す
まぁそれだけみすゞとのつきあいも長いってことだ
二人して苦笑いが漏れる
「つまり、その男子は配信者ってことだな」
「配信者?」
「そう、配信動画で再生回数を稼いで小遣いを得ようだとか、あわよくばバズって一攫千金を狙ってるってところか… なんにしてもかかわらないのが一番かもね…」
みすゞの言葉に頷く… そんくらいわたしでもわかってます だから誘いにのらなかったんだしね
「いまどき高校生や、中学生、なんなら小学生までもが配信とかしてるんだよな」
みすゞは手元のスマートフォンを見ながら話す
「みすゞはそういうの見るの?」
何気なく聞いてみた質問に意外な答えが返ってきた
「うん、まあ見るよ とくに地元のネタはね
サークルの研究材料とかの情報源になる時もある」
へぇ、そんなのは見ないと思ってたみすゞだったから意外だった リサーチは怠らないってことか…
さすが みすゞ!!と感心感心!!
ーー コンコンコンッ!!
突然のノックにみすゞと二人してビクッとなる
「あ、開いてます!! どうぞーー!!」
思わず裏返りそうになる声で応対していた
ーー ガラッ
扉が開くと、そこには さっきの配信者男子が立っていた…
0
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
彼女が望むなら
mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。
リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる