ミステリーサークルって言っても あのミステリーサークルじゃない ー鏡編ー

あたまんなか

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待ち合わせ

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       ー 土曜日 ー



当日、わたしは部長って立場上待ち合わせ場所である駅に一番に到着するよう早目に家を出た
そもそも人を持たせることがキライなタイプだったし
目的地の廃墟は二駅先まで行かなきゃならなかった

道中これまであったことを整理してた

まずなにより驚いたことに廃墟に入る許可を許可証と一緒に美夜ちゃんが取ってきたことだった

どうやって? 誰に!? 大変だったんじゃない? ってわたし達の問いに

「まあ、いーじゃないですか!!!」

とニッコリ笑顔で答えるだけ

そりゃね、まぁいいんですが、不法侵入にならないってだけでもありがたいんで… てか美夜ちゃんあんた何者っ!?

「あと、自己責任でお願いします!」と付け加えて…

言われなくてもわかってますけど、なんか不思議だった 申しわけないけど『これ ほんもの?』なんて許可証見ながら思ったもんだ

一番の難題を早々クリアできたのはなんだかんだ言っても幸いだった

うちの大学は地域おこし等の密着型の活動を多くしてることから少々のことは大目に寛大に見てくれて大概の許可は降りるんだけど、それでもわたしたちの活動はすんなり『YES』がおりにくかった

そんなことを考えながら歩いていたらあっという間に駅が見えてきた
背の低いちっちゃい駅 全体を白で統一しててかわいい駅がこの町にお似合いな気がわたしはしてた

今どき珍しい電話BOXの前が待ち合わせ場所だった
とりあえず15分前には着けた

さすがにわたしが一番だろう、と電話BOXを見ると…まさか…

まさか、いた…あいつが…

目ざとくわたしを見つけた人影はこっちに向かって大きく手を振っていた
わたしが呼んでいてなんだけど、二人きりで会いたくはなかった そう、わたしより先にそこにいたのは

生瀬《いくせ》衆《しゅう》 20歳 

同じ大学の同級生、なんだけど、なにがどういう訳か彼はわたしに好意をよせている…

「おぉーーーーい! 神子《みこ》ーーー!!!」

辺り一面に響き渡る大きな声でわたしの名前を呼ぶ
まばらにいる通行人が何事かのように後ろを振り返る その視線の先にいるのはもちろんわたし!!!
その視線に耐えられずわたしも後ろを振り返る
大声で呼ばれてる人はさもわたしより後ろにいるかのように…

「ちがうちがう!! そこのリュック背負った、ほら神子! 神子ぉー!!」

わたしの気持ちなんてお構い無しのデリカシーのない大声… 振り返ったまま恥ずかしくて前を向けなかった 

『くそぉ…あいつコロス…』


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