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集合
しおりを挟むほんとは呼びたくなかったけどボディガードにはうってつけの男だった
くるりと前を向いて衆がいる電話BOXまでダッシュする
「おはよう! 神子! 今日はおれを誘ってくれて
ありがと、うっ………!!」
言うやいなやわたしは衆のお腹に思い切りパンチをいれる
「いてっ!!!」 思わず声を出したのはわたしだった ひ弱なわたしのパンチは衆の腹筋にはじかれる
「大丈夫か? 無茶すんな?」
誰のせいだと思ってんだっ! 右手の痛みを堪えながら衆を睨んだ
「そのクールな瞳でまっすぐ見つめてくれる神子の顔がたまんないな」
「誰が見つめてるって!?」
自己満足な笑い声をあげる衆に呆れる
ホントにこんな時にしか呼ばないってのに自分の扱いに気づいてないやつ… まぁそれで助かってる時もあるからいいんだけど…
「なにやってんだ ラブラブか?」
どこからともなく聞こえてきた冷めた声は、
「深鈴ぅ~!!」
思わず声が出てた ホッとした 衆と二人になる時間は怖かったから
「ケンカする程仲が良い」
「怒るよっ!!!」
深鈴はたまに本気か冗談かわかんないこと言ってくる
「神子、鼻の穴 鼻の穴」
「うっさい! 誰のせいよっ!!」
誰が興奮させてんのよ!! 深鈴と衆と三人揃うといつもこんなやり取りでわたしは疲れる
わたしと深鈴のやり取りを見て神経を逆撫でする笑い声が響いていた…
「おはようございます! 楽しそうですね」
最後にやってきた美夜ちゃんがわたしたちのやり取りを見てくすくす笑う
「楽しくない… 疲れる…」
わたしは膝から崩れ落ちた…
みんな揃ったところで いざわたしたちは廃墟へと出発した
一度訪れてる場所ってこともありスムーズに目的地の廃墟に到着できた
まだお昼で明るいにも関わらず建物はどんより重たい空気感を漂わせていて 来るものを拒んでいるようにも見えた
入口の門にかかっていた錠前は美夜《みや》ちゃんが持ってきた鍵であっさり開いた
ってことは『許可』も『許可証』もホンモノだったってことだ
なにもなかったかのようにニコニコしてる美夜ちゃんだったけど、きっとなにもない訳なかった
それでもわたしたち一行は院長室をめざして進むしかない 少し雲が広がり空模様が怪しくなってきてはいたが まだまだお昼過ぎなんで充分に明るいハズ…だった
建物に入ると日が届かない分 思ってたよりもさらに暗く感じる
けど、それが『いかにも!』な雰囲気を醸し出していた
稼働している病院でもやはりそれはそれで薄気味悪く感じる場合もあるのに、廃病院ともなれば尚更だ
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