ミステリーサークルって言っても あのミステリーサークルじゃない ー鏡編ー

あたまんなか

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各部屋

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    ー カチャリ ー


わたしたちの緊張や衆《しゅう》の意気込みをよそに簡単にドアは開いた

広く引ききったドアの向こうにはこれまでと変わらない荒らされた風景が広がっていた

ご多分に漏れずここにもたくさんの侵入者がいた形跡が見て取れた

この現状を見て ホントに地下室があってまだ発見されてないとかあるのか? なんて思った

辺り一面に散らばったガラスや備品の破片、書類棚から引っ張り出されたカルテ、およそばら撒けるものは全てばら撒いたかのような惨状だった

床に扉があるなら床を『踏む音』が違うところがあるハズと音を頼りに入り口を探そうと思っていたアテが外れたように感じた

「めんどくさぁー」

アテの外れた状況に思わず声が出るわたし

「こうなってるのも予想ついたろ しらみ潰しにあたるしかないな」

さすが深鈴《みすゞ》! いつも冷静なんだから

美夜ちゃんを除くわたしたちは地下室への扉を探す
美夜ちゃんは入り口のドア付近に立ってぶつぶつ独り言を言いながらわたしたちを見ていた

「あ、先輩! その机の下! そうそうその大っきい机の下見てみてください!」

急にテンション高めの声で衆《しゅう》に指示を出す美夜ちゃん

「先輩デカイので机の下無理ですね 机をうごかしてください!!」

ププッ!!! 美夜ちゃんの指示に思わずふきだす

「ハイハイ、んぬぬ…ハッ!!!」

ズンッ!!!と音を立てて持ち上げた机を180°移動させる まぁさすがと言ったところか

みんなして机の下の破片を避ける
露わになった床の上を歩いてみると

コツ コツ コツ   コツ コツ…

あからさまに音が違う部分がある

「あったぁぁぁ!!!」

思わず声が出る そりゃそうだろうとしか言いようがなかった

「神子《みこ》 鼻の穴 鼻の穴」

「なるほど これだけの破片の雑音に紛れてりゃここの床の音だけ違うなんて気づかない訳だ、ましてや地下室があるなんて思ってなけりゃね」

わたしの鼻にツッコミながらもやはり深鈴《みすゞ》の判断は冷静で的確だった




でもどこにも開ける窪みや取っ手なんかないんだけどな?」

わたしは音の違う床をくまなく調べてみたが扉の開け方がわからなかった

「先輩、衆《しゅう》先輩です その床の上に乗ってグッと踏んばって見てください」

またおかしなことを言う…美夜ちゃん

「こうか? ふんっ!!!」

素直に大人しく後輩の言うことを聞く衆
床の上に乗り押し込むかの様に踏ん張った

       ー カコンッ ー

音が鳴ったかと思うと床が少しだけ浮き上がった

「ほら、これで隙間から手が入ります 先輩、持ち上げて」

みんなが驚いてるのをよそ目に衆に指示を出す美夜ちゃん

ハッキリ言って地下室より美夜ちゃんの方が不思議だよ!?


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