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美夜ちゃん
しおりを挟む「これ、返したかったんですよ…」
諦めた様に話し始めた美夜《みや》ちゃんが祠?の方を指差す
そこには小さな鏡のようなものがあった
「これって? 返す? どういうこと?」
わたしは祠に置かれた鏡のようなものを見ながら美夜ちゃんに問いかけた
「おばあちゃん。 小さい時にここに入って綺麗だからってこの鏡持って帰っちゃったらしいの」
観念したのかポツポツと話し始める
「それがずっと心残りだったみたいで…」
「あの? ぜんぜん話しが見えてこないんだけど…??」
唐突に話し始められた断片のような脈絡のない話しにわたしは訝しがった
「最初から話した方がいいんじゃないかな、察し悪いから、神子《みこ》」
なんか全てお見通しみたいな口ぶりで深鈴《みすゞ》が美夜ちゃんに話してる
てか察し悪いは余計だろ…
「先輩…深鈴先輩はどこまで気づいてるんですか?」
「そうね、わたしの見立てだけど、もしかして美夜ちゃんのおばあちゃんって亡くなってるんじゃないかな?」
「へぇ、鋭いですね…」
え? ええええっ!? 驚くわたしを置いてけぼりにして二人の会話が続く
「それと…もう一つ…美夜ちゃん、あなた…」
「霊の声が聞こえるんじゃない? 言わば特異体質…」
目の前でおこなわれてる会話…
そんなものすごいことサラリと言ってのける深鈴《みすゞ》
意味がわからないんじゃなく、訳がわかんなかった
「先輩、ホントに鋭い!! いつから気づいてたんですか?」
否定するわけでもなくなぜかテンション上がり気味の美夜ちゃん…
深鈴の次の言葉をわくわくしながら待ってるようだ
「最初はちょっとした違和感でしかなかった 美夜ちゃんがミステリーサークルに話しを持ち込んで来た時にしてた話し…美夜ちゃんはこの間おばあちゃんから聞いたって言ってたけど…」
そんな違和感かんじるとこなんてあったかな?
「美夜《みや》ちゃんの名字の『恩田《おんだ》』ってここらの土地じゃ古い名字、つまり代々この土地にある名前っての以前に地域について調べてたからわかってた そんで去年その『おんだ』って名字の本家にお話し伺いに行ったことがあったの… その時たまたま本家の方の七回忌をやっててね… それが高齢の女の人だったの…」
「年齢的にも美夜ちゃんのおばあちゃんであってもおかしくなかったし、なにより『恩田《おんだ》』なんて読みの名字ここらじゃ珍しいからね、もし美夜《みや》ちゃんのおばあちゃんだったとしたら 七回忌迎えた人にいくらなんでも『こないだ』なんて言い方しないだろな?ってね。 それが違和感としてあった」
「そんなとこで違和感感じるなんて、先輩も相当な能力者じゃないですか?」
やばいやばいやばい、一体なんの会話がおこなわれてるのか全然わかんないんですけどっ!!
深鈴《みすゞ》と美夜《みや》ちゃんの話しが突然すぎて!!!
衆《しゅう》のやつはそもそも話しに興味ないのか退屈そうに欠伸してるし…
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