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第2章
中身が出るほど(後編)
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「お、みんなお茶の最中かな?」
と、そこに、螺旋階段を上ってきたミライアが声をかけてきた。
「ちょうど在庫分まで飲みほしたところだね~」
「おはようミライア。台風は問題なく過ぎ去ったわ」
「そう。それはよかった」
そう言いながらミライアはモチコが座っているイスの横までやってきた。
ついさっきまで仮眠室で寝ていたであろう先輩だが、顔や声からは寝起きの感じが全くしない。
いつもの凛々しい先輩だった。
が、わたしだけが気づいてしまった。
先輩、後頭部にめっちゃ寝ぐせついてる……!
「台風も行ったことだし、先にあがってもいいかな?」
「いいわよ。モチコちゃんもおつかれさま」
「ありがとうございます。お先に失礼します」
モチコはリサとシズゥに挨拶すると、私服に着替えてから屋上展望台へ向かう。
屋上ではミライアがホウキにまたがって待っていた。
モチコはトートバッグを身体の前に抱えて、ホウキの後ろに乗る。
バッグには食材がたくさん入っているので、少しかさばった。
「モチコ、荷物がたくさんだね。乗りにくかったら前に来る?」
いつもとは逆にモチコがホウキの前になれば、バッグを抱えたままでも乗りやすいかもしれない。
ためしに乗っている姿を想像してみる。
先輩に後ろから抱きしめられている姿……。
「……このままで大丈夫です!」
なんだか恥ずかしくなって、慌ててお断りした。
それに、いま先輩に強く抱きしめられたら、中身が出ちゃいそうだ。
コロッケをたくさん食べたから。
ホウキは夜明け前の空へ飛び立つ。
台風一過の空は穏やかだった。
モチコは夜明け前の街の風景には目もくれず、すぐ前にあるミライアの後頭部を見つめていた。
寝ぐせが、びよん、と跳ねている。
先輩自身も気づいていないだろう。
普段はまわりに隙を見せず、ファンからは憧れのまなざしを向けられている、完璧な振る舞いのミライア。
そんなミライアの欠けているところを見つけて、モチコはなぜかうれしい。
先輩に気づかれないように、寝ぐせにそっと手で触れ、こっそり直しておいた。
ミライアの家へ着いたモチコは、さっそく料理に取りかかった。
鍋にお米と水を入れて、魔導コンロの火にかける。
ほどよい頃合いになったら、火から下ろして横でしばらく蒸らしておく。
そのあいだにトートバッグに詰めてきた食材をナイフで刻んで細かくして、小麦粉で出来たうすい生地で包んだ。
フライパンに油を多めにひき、包んだ生地を揚げ焼きにしていく。
いつものように、ミライアは床に座って、モチコが料理をしているのをずっと眺めていた。
「お待たせしました。完成です」
「お、やったね。今日は何かな?」
出来上がった料理を、ミライアが座っている前の床に並べていく。
「今日は、春巻ご飯です」
「はるまきごはん?」
「はい。春巻と、ご飯」
目の前には、揚げたての春巻と、炊きたての白米がほわほわと湯気を立てていた。
「先輩のリクエストにお応えして、今回は私の好きなものを作ってみました」
「おお、なるほど」
「春巻と、白米。私の好きな食べものツートップが揃った最強の布陣です」
「いいね。早速食べてみよう」
いただきます、と言ったミライアが最初に手にしたのは、意外にもおかずの春巻ではなく白米のほうだった。
先輩も白米だけでいけるタイプなのかもしれない。話が分かる。
「ああ、おいしい。久しぶりに温かい米を食べた」
止まることなく白米を口に運び続けるミライアを見ながら、モチコもひと口食べてみた。
ふっくらと炊けていて、噛むと甘みが広がる。
香ばしいおこげがついているのもグッドだ。
結局ミライアはそのまま器に盛った白米を食べきってしまったので、追加でモチコの白米を半分あげることにした。
モチコはタワーでコロッケを2枚半も食べていたので、ちょうどいい。
「先輩、お米だけじゃなく春巻もどうぞ。春巻の具は2種類あります」
「おお。じゃあ、こっちから」
ミライアは春巻きをひとつ箸で持ち上げると、端からかじりついた。
ぱり、という揚げた皮の音がする。
いい感じに揚げられた証拠だ。
「先輩がいま食べたのはオーソドックスな春巻です。中に豚肉とタケノコとしいたけ、あと春雨が入っています」
「うん。おいしい」
「こっちの春巻はジャガイモとチーズです」
「おお、ジャガイモ。いいね」
先輩の好物のジャガイモを入れておいた。
ミライアは少し悩んで、いちばん大きい春巻を見つけたようだ。
春巻を端からかじりつくと、ぱり、といういい音がまた聞こえた。
「ぅおっと!」
突然ミライアが慌てた声を出す。
春巻をかじった拍子に具が押し出されて、反対側の端からジャガイモがはみ出していた。
ミライアが選んだ春巻は大きくて具がたくさん詰まっていたうえに、大きなひとくちで一気にかじりついたのが原因だろう。
「先輩、慌てて食べると中身がでちゃいますよ」
「ははっ、確かに。少しづつ味わって食べないとだめだな」
「ふふ。ジャガイモの春巻は全部先輩が食べていいですから」
そう言ってふたりで笑い合いながら、食べ進めていった。
ぱり、ぱり、と先輩がおいしそうに春巻を平らげていく。
それを見ながら、モチコは何ともいえない心地よさを感じていた。
食べ終わってモチコが食器を洗っていると、後ろでミライアが本を読む音が聞こえてきた。
静かな部屋のなかに食器を洗う水音が響く。
ときおり本のページをめくる微かな音が混じる。
このひとときが、最近のモチコが気に入っている時間のひとつだった。
少しして、本をめくる音が止む。
たぶん、先輩がまた本を読みながら眠ってしまったのだろう。
モチコは食器を洗う水音をなるべく小さくした。
1日のうちで使える魔力の量には限界がある。
どのくらいの量まで使えるかは人によるが、魔力は脳に負担をかけるため、使った分だけ疲労するのだ。
ミライアのように魔力を高出力で長い時間使ったあとは、脳に負荷がかかって猛烈に眠くなるはずだ。
魔力を限界まで使い切って、気絶するように眠ってしまうことを『魔力切れ』と表現する。
「先輩はそろそろ、魔力切れかな」
モチコは小声でつぶやいた。
この魔力切れとは別に『魔力酔い』と呼ばれるものもある。
みじかい時間で大量の魔力を一気に使い過ぎると、頭痛やめまい、吐き気などが生じ、酷いと意識を失ってしまうのだ。
魔力酔いは一時的なもので、小一時間でも休めば回復する。
短い時間とはいえ、全速力で飛んだりすれば魔力酔いが起きるはずだが、ミライアは全然顔に出ない。
いつも涼しい顔をしているから分かりにくいが、良くみればさっきみたいに寝ぐせがついてたりするのだ。
これからは相方として、気をつけて見張らなきゃだな。
「やっぱり、眠ってましたか」
食器を洗い終えて振り返ると、ミライアは魔力切れで本を抱えたまま眠っていた。
モチコは寝ているミライアの上に毛布をかける。
ミライアほどではないとはいえ、今日はモチコも初めてスクロールを撃つのに魔力をそこそこ使った。
身体にはそれなりの疲労感があり、魔力切れで気絶するほどではないが、眠気もある。
――だから仕方がない。きっといいだろう。
モチコはミライアにかけた毛布を少し引っ張って、自分のほうに引き寄せた。
床にごろんと転がり、スカートのしわを少し整えてから、自分も同じ毛布の中に入る。
ぴと、と背中どうしを少しだけくっつけて眠ることにした。
思っていたより疲れていたのかもしれない。
背中にミライアの体温を感じると、その温かさに不思議と心が落ち着く。
身体がふわりとした安心感に包まれていくのを感じながら、モチコはいつの間にか眠りに落ちていた。
……むぎゅう。
しばらく経って、先輩が寝返りを打ったところに押しつぶされて起きたけども。
と、そこに、螺旋階段を上ってきたミライアが声をかけてきた。
「ちょうど在庫分まで飲みほしたところだね~」
「おはようミライア。台風は問題なく過ぎ去ったわ」
「そう。それはよかった」
そう言いながらミライアはモチコが座っているイスの横までやってきた。
ついさっきまで仮眠室で寝ていたであろう先輩だが、顔や声からは寝起きの感じが全くしない。
いつもの凛々しい先輩だった。
が、わたしだけが気づいてしまった。
先輩、後頭部にめっちゃ寝ぐせついてる……!
「台風も行ったことだし、先にあがってもいいかな?」
「いいわよ。モチコちゃんもおつかれさま」
「ありがとうございます。お先に失礼します」
モチコはリサとシズゥに挨拶すると、私服に着替えてから屋上展望台へ向かう。
屋上ではミライアがホウキにまたがって待っていた。
モチコはトートバッグを身体の前に抱えて、ホウキの後ろに乗る。
バッグには食材がたくさん入っているので、少しかさばった。
「モチコ、荷物がたくさんだね。乗りにくかったら前に来る?」
いつもとは逆にモチコがホウキの前になれば、バッグを抱えたままでも乗りやすいかもしれない。
ためしに乗っている姿を想像してみる。
先輩に後ろから抱きしめられている姿……。
「……このままで大丈夫です!」
なんだか恥ずかしくなって、慌ててお断りした。
それに、いま先輩に強く抱きしめられたら、中身が出ちゃいそうだ。
コロッケをたくさん食べたから。
ホウキは夜明け前の空へ飛び立つ。
台風一過の空は穏やかだった。
モチコは夜明け前の街の風景には目もくれず、すぐ前にあるミライアの後頭部を見つめていた。
寝ぐせが、びよん、と跳ねている。
先輩自身も気づいていないだろう。
普段はまわりに隙を見せず、ファンからは憧れのまなざしを向けられている、完璧な振る舞いのミライア。
そんなミライアの欠けているところを見つけて、モチコはなぜかうれしい。
先輩に気づかれないように、寝ぐせにそっと手で触れ、こっそり直しておいた。
ミライアの家へ着いたモチコは、さっそく料理に取りかかった。
鍋にお米と水を入れて、魔導コンロの火にかける。
ほどよい頃合いになったら、火から下ろして横でしばらく蒸らしておく。
そのあいだにトートバッグに詰めてきた食材をナイフで刻んで細かくして、小麦粉で出来たうすい生地で包んだ。
フライパンに油を多めにひき、包んだ生地を揚げ焼きにしていく。
いつものように、ミライアは床に座って、モチコが料理をしているのをずっと眺めていた。
「お待たせしました。完成です」
「お、やったね。今日は何かな?」
出来上がった料理を、ミライアが座っている前の床に並べていく。
「今日は、春巻ご飯です」
「はるまきごはん?」
「はい。春巻と、ご飯」
目の前には、揚げたての春巻と、炊きたての白米がほわほわと湯気を立てていた。
「先輩のリクエストにお応えして、今回は私の好きなものを作ってみました」
「おお、なるほど」
「春巻と、白米。私の好きな食べものツートップが揃った最強の布陣です」
「いいね。早速食べてみよう」
いただきます、と言ったミライアが最初に手にしたのは、意外にもおかずの春巻ではなく白米のほうだった。
先輩も白米だけでいけるタイプなのかもしれない。話が分かる。
「ああ、おいしい。久しぶりに温かい米を食べた」
止まることなく白米を口に運び続けるミライアを見ながら、モチコもひと口食べてみた。
ふっくらと炊けていて、噛むと甘みが広がる。
香ばしいおこげがついているのもグッドだ。
結局ミライアはそのまま器に盛った白米を食べきってしまったので、追加でモチコの白米を半分あげることにした。
モチコはタワーでコロッケを2枚半も食べていたので、ちょうどいい。
「先輩、お米だけじゃなく春巻もどうぞ。春巻の具は2種類あります」
「おお。じゃあ、こっちから」
ミライアは春巻きをひとつ箸で持ち上げると、端からかじりついた。
ぱり、という揚げた皮の音がする。
いい感じに揚げられた証拠だ。
「先輩がいま食べたのはオーソドックスな春巻です。中に豚肉とタケノコとしいたけ、あと春雨が入っています」
「うん。おいしい」
「こっちの春巻はジャガイモとチーズです」
「おお、ジャガイモ。いいね」
先輩の好物のジャガイモを入れておいた。
ミライアは少し悩んで、いちばん大きい春巻を見つけたようだ。
春巻を端からかじりつくと、ぱり、といういい音がまた聞こえた。
「ぅおっと!」
突然ミライアが慌てた声を出す。
春巻をかじった拍子に具が押し出されて、反対側の端からジャガイモがはみ出していた。
ミライアが選んだ春巻は大きくて具がたくさん詰まっていたうえに、大きなひとくちで一気にかじりついたのが原因だろう。
「先輩、慌てて食べると中身がでちゃいますよ」
「ははっ、確かに。少しづつ味わって食べないとだめだな」
「ふふ。ジャガイモの春巻は全部先輩が食べていいですから」
そう言ってふたりで笑い合いながら、食べ進めていった。
ぱり、ぱり、と先輩がおいしそうに春巻を平らげていく。
それを見ながら、モチコは何ともいえない心地よさを感じていた。
食べ終わってモチコが食器を洗っていると、後ろでミライアが本を読む音が聞こえてきた。
静かな部屋のなかに食器を洗う水音が響く。
ときおり本のページをめくる微かな音が混じる。
このひとときが、最近のモチコが気に入っている時間のひとつだった。
少しして、本をめくる音が止む。
たぶん、先輩がまた本を読みながら眠ってしまったのだろう。
モチコは食器を洗う水音をなるべく小さくした。
1日のうちで使える魔力の量には限界がある。
どのくらいの量まで使えるかは人によるが、魔力は脳に負担をかけるため、使った分だけ疲労するのだ。
ミライアのように魔力を高出力で長い時間使ったあとは、脳に負荷がかかって猛烈に眠くなるはずだ。
魔力を限界まで使い切って、気絶するように眠ってしまうことを『魔力切れ』と表現する。
「先輩はそろそろ、魔力切れかな」
モチコは小声でつぶやいた。
この魔力切れとは別に『魔力酔い』と呼ばれるものもある。
みじかい時間で大量の魔力を一気に使い過ぎると、頭痛やめまい、吐き気などが生じ、酷いと意識を失ってしまうのだ。
魔力酔いは一時的なもので、小一時間でも休めば回復する。
短い時間とはいえ、全速力で飛んだりすれば魔力酔いが起きるはずだが、ミライアは全然顔に出ない。
いつも涼しい顔をしているから分かりにくいが、良くみればさっきみたいに寝ぐせがついてたりするのだ。
これからは相方として、気をつけて見張らなきゃだな。
「やっぱり、眠ってましたか」
食器を洗い終えて振り返ると、ミライアは魔力切れで本を抱えたまま眠っていた。
モチコは寝ているミライアの上に毛布をかける。
ミライアほどではないとはいえ、今日はモチコも初めてスクロールを撃つのに魔力をそこそこ使った。
身体にはそれなりの疲労感があり、魔力切れで気絶するほどではないが、眠気もある。
――だから仕方がない。きっといいだろう。
モチコはミライアにかけた毛布を少し引っ張って、自分のほうに引き寄せた。
床にごろんと転がり、スカートのしわを少し整えてから、自分も同じ毛布の中に入る。
ぴと、と背中どうしを少しだけくっつけて眠ることにした。
思っていたより疲れていたのかもしれない。
背中にミライアの体温を感じると、その温かさに不思議と心が落ち着く。
身体がふわりとした安心感に包まれていくのを感じながら、モチコはいつの間にか眠りに落ちていた。
……むぎゅう。
しばらく経って、先輩が寝返りを打ったところに押しつぶされて起きたけども。
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