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膠着する戦況
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ゴーガン湿地帯を抜けた、かつて街道だった峡谷。
そこで、我らがガーランド軍とウルスラ王国軍は睨み合いを続けていた。
「……そろそろ冬になるな」
ゴーガン湿地帯を抜けて、この峡谷さえ抜ければ、あとはウルスラ王都まで一直線。
俺は、このまま真っ直ぐ抜ければ問題なく、冬までにはウルスラ王国との諍いに決着がつくだろうと考えていた。何せ狭い峡谷だし、竜尾谷のように高所をとられるわけでもないし、ひたすら俺が先頭に立って前進すればいいだけの話だと、そう考えていたのだ。
だが、ここでユーリア王国の方が面倒なことを言い出したのである。
ゴーガン湿地帯ではクソの役にも立たなかった『ユーリア機動兵団』だが、俺たちの素早い行動もあって、さほどの被害も出なかったらしい。それを『ユーリア機動兵団』の指揮官であったパットンに心から感謝され、その上で謝罪を行われたのである。
結果として、どうなったかというと。
次の峡谷での先頭は、我が軍が務める――そう言って譲らなかったのである。
「ええ……レインも色々と想定外ではあったのですが」
「……ああ」
「『ユーリア機動兵団』は本当に、防衛戦にだけ特化した軍ですね」
「そんな軍を、出してくんなっての……」
結局、『ユーリア機動兵団』を先頭に峡谷を抜ける形で布陣したわけだが、あっさり抜けさせてくれるほどウルスラ王国も甘くない。当然、峡谷には敵軍が控えており、侵攻に対して防衛の陣を築いていたのだ。
そんなウルスラ王国軍の陣を、既に二月ほども抜けることができないまま、今に至る。
何せ『ユーリア機動兵団』はその進軍速度が、異常なまでに遅いのだ。
「正直、レインは今回の戦いは、楽勝だと考えていました」
「ああ」
「足場も悪くない狭い峡谷で、『ユーリア機動兵団』は全軍が重装鎧です。並の兵が相手ならば蹴散らすほどの装備をしていますし、あっさり決着がつくものと」
「ああ」
「……何故、こんなにも膠着しているのでしょうか」
「向こうの指揮官が上手いからだな」
大きく、溜息を吐くレイン。
俺たちは現在、後方の部隊だ。しかし、何故このような状況になったのか大体理解している。
純粋に『ユーリア機動兵団』の進軍速度が遅いのもあるけれど、ウルスラ王国側の指揮官が非常に上手いのだ。緩急をつけて『ユーリア機動兵団』の突撃をいなし、状況に応じて適宜前進後退を行って翻弄し、時間を稼ぐことに腐心している。俺が先頭を走れば全部蹴散らすのに、と何度思ったことか知れない。
何せ、こんな風に膠着して二月だ。
向こうが待っているのは、冬の訪れである。南方に位置するガーランドとウルスラの国境では、ライオス帝国との境界線ほど冬将軍が猛威を振るうことはない。だが少なからず雪は降るし、特にこの峡谷で降ったとなれば、足場も悪くなる。それに何より、冬の寒い環境というのは兵の体力をごりごり奪っていくのだ。
正直、俺も冬の訪れを待っている。
ウルスラ王国がどうにか凌いでいる現状に、下手にてこ入れをしていないのだ。このまま上手いことウルスラ王都まで攻めてしまった場合、今度は逆に冬になっても帰れないと思って。
「はぁ……でもそろそろ、本気で子供の名前考えなきゃなんだよなぁ……」
「……まだ決まっていなかったのですか?」
「お前らがわちゃわちゃ言ってくるから、まだ決めあぐねてんだよ」
「……レインは話にしか聞いていませんが、もうそろそろ産まれる頃では?」
「多分な」
冬になる前には産まれると、嬉しそうにジュリアが言っていたことを思い出す。
できれば初めての子供だし、立ち会いたかったというのが本音だ。状況は膠着してるし、俺が多少故郷に帰ってもいいんじゃないかと少しだけ思う。
そして何より、まだ名前が決まっていない。
男の子ならクッキー、女の子ならプリン――俺がそう決めていた名前は、レインをはじめとした『切り込み隊』の面々から非難囂々だったのだ。
いい名前だと思ったのに。
「レインはもう考えていますけどね」
「何をだ?」
「男の子ならユリアン、女の子ならプリシラです」
「何がだ?」
「レインと隊長の子供に決まっているではありませんか」
「寝言は寝て言え」
唐突に言い出した名前に、俺は冷静にそう告げる。
なんで俺が、レインと子供を作ってんだよ。意味が分からん。ただでさえ、故郷では子供が生まれているはずだというのに。
「まぁ、それは冗談ですが」
「冗談であれ」
「レインから、少し隊長に具申したいことがありまして」
「……おう」
レインが、真剣な眼差しでこちらを見てくる。
先程までの冗談めかした様子ではなく、真剣な表情だ。つまり、今後の行動について副官として意見してくるということ。
そして俺たちの行動の、全てを決めるのはレインだと言っていい。
「状況を考えると、膠着状態が続きそうな様子です。このまま『ユーリア機動兵団』が先頭に居続ける限り、戦場の状況は亀の歩みです」
「んだな」
「かといって、『ユーリア機動兵団』に先頭を変わると申し出た場合、侮辱と思われるかもしれません。それが巡り巡って、ユーリア王国との関係性にも繋がりかねます」
「……面倒すぎる」
戦場において一番の敵は、有能な敵ではない。無能な味方だ。
そんな言葉があるけれど、確かにその通りだとしみじみ思う。もし『ユーリア機動兵団』がいなければ、既にウルスラ王都を落としていてもおかしくないのだ。
「そこで、この状況の膠着を、むしろ冬まで続けてしまえばどうかと」
「ほう」
「ウルスラ王国の背後にはサルドペル共和国が控えていますが、まだ積極的に介入してくる様子はありません。つまり、状況を考えればこの膠着状態を続ける方が、一時的に撤退する名目が立ちます」
「まぁ、確かにそうだな。下手に王都を落とすと、そこ防衛しろって言われそうだし」
レインの言葉に頷く。
冬になる前にウルスラ王都を落としてしまうと、今度はウルスラ王都でサルドペル共和国と睨み合う必要がある。その結果、冬になっても帰れない可能性が高い。
そう考えれば、今この膠着状態を継続して、冬に撤退する方が――。
「そこで隊長、そのあたりの話を書簡にまとめますので、帝都の方で総将軍に奏上していただけますか?」
「……俺が?」
「はい。脚力で隊長に勝てる者はいませんし」
なんてひどい部下だ。
こいつ、上官を何だと思ってやがる。
さすがにそれは、こき使いすぎだ――そう怒ろうとして。
「お戻りになる道は、隊長が選んでいいですよ。多少、隊長の故郷の方に寄り道をしても、誰にも分かりません」
「……」
前言を撤回しよう。
なんていい部下だ。
そこで、我らがガーランド軍とウルスラ王国軍は睨み合いを続けていた。
「……そろそろ冬になるな」
ゴーガン湿地帯を抜けて、この峡谷さえ抜ければ、あとはウルスラ王都まで一直線。
俺は、このまま真っ直ぐ抜ければ問題なく、冬までにはウルスラ王国との諍いに決着がつくだろうと考えていた。何せ狭い峡谷だし、竜尾谷のように高所をとられるわけでもないし、ひたすら俺が先頭に立って前進すればいいだけの話だと、そう考えていたのだ。
だが、ここでユーリア王国の方が面倒なことを言い出したのである。
ゴーガン湿地帯ではクソの役にも立たなかった『ユーリア機動兵団』だが、俺たちの素早い行動もあって、さほどの被害も出なかったらしい。それを『ユーリア機動兵団』の指揮官であったパットンに心から感謝され、その上で謝罪を行われたのである。
結果として、どうなったかというと。
次の峡谷での先頭は、我が軍が務める――そう言って譲らなかったのである。
「ええ……レインも色々と想定外ではあったのですが」
「……ああ」
「『ユーリア機動兵団』は本当に、防衛戦にだけ特化した軍ですね」
「そんな軍を、出してくんなっての……」
結局、『ユーリア機動兵団』を先頭に峡谷を抜ける形で布陣したわけだが、あっさり抜けさせてくれるほどウルスラ王国も甘くない。当然、峡谷には敵軍が控えており、侵攻に対して防衛の陣を築いていたのだ。
そんなウルスラ王国軍の陣を、既に二月ほども抜けることができないまま、今に至る。
何せ『ユーリア機動兵団』はその進軍速度が、異常なまでに遅いのだ。
「正直、レインは今回の戦いは、楽勝だと考えていました」
「ああ」
「足場も悪くない狭い峡谷で、『ユーリア機動兵団』は全軍が重装鎧です。並の兵が相手ならば蹴散らすほどの装備をしていますし、あっさり決着がつくものと」
「ああ」
「……何故、こんなにも膠着しているのでしょうか」
「向こうの指揮官が上手いからだな」
大きく、溜息を吐くレイン。
俺たちは現在、後方の部隊だ。しかし、何故このような状況になったのか大体理解している。
純粋に『ユーリア機動兵団』の進軍速度が遅いのもあるけれど、ウルスラ王国側の指揮官が非常に上手いのだ。緩急をつけて『ユーリア機動兵団』の突撃をいなし、状況に応じて適宜前進後退を行って翻弄し、時間を稼ぐことに腐心している。俺が先頭を走れば全部蹴散らすのに、と何度思ったことか知れない。
何せ、こんな風に膠着して二月だ。
向こうが待っているのは、冬の訪れである。南方に位置するガーランドとウルスラの国境では、ライオス帝国との境界線ほど冬将軍が猛威を振るうことはない。だが少なからず雪は降るし、特にこの峡谷で降ったとなれば、足場も悪くなる。それに何より、冬の寒い環境というのは兵の体力をごりごり奪っていくのだ。
正直、俺も冬の訪れを待っている。
ウルスラ王国がどうにか凌いでいる現状に、下手にてこ入れをしていないのだ。このまま上手いことウルスラ王都まで攻めてしまった場合、今度は逆に冬になっても帰れないと思って。
「はぁ……でもそろそろ、本気で子供の名前考えなきゃなんだよなぁ……」
「……まだ決まっていなかったのですか?」
「お前らがわちゃわちゃ言ってくるから、まだ決めあぐねてんだよ」
「……レインは話にしか聞いていませんが、もうそろそろ産まれる頃では?」
「多分な」
冬になる前には産まれると、嬉しそうにジュリアが言っていたことを思い出す。
できれば初めての子供だし、立ち会いたかったというのが本音だ。状況は膠着してるし、俺が多少故郷に帰ってもいいんじゃないかと少しだけ思う。
そして何より、まだ名前が決まっていない。
男の子ならクッキー、女の子ならプリン――俺がそう決めていた名前は、レインをはじめとした『切り込み隊』の面々から非難囂々だったのだ。
いい名前だと思ったのに。
「レインはもう考えていますけどね」
「何をだ?」
「男の子ならユリアン、女の子ならプリシラです」
「何がだ?」
「レインと隊長の子供に決まっているではありませんか」
「寝言は寝て言え」
唐突に言い出した名前に、俺は冷静にそう告げる。
なんで俺が、レインと子供を作ってんだよ。意味が分からん。ただでさえ、故郷では子供が生まれているはずだというのに。
「まぁ、それは冗談ですが」
「冗談であれ」
「レインから、少し隊長に具申したいことがありまして」
「……おう」
レインが、真剣な眼差しでこちらを見てくる。
先程までの冗談めかした様子ではなく、真剣な表情だ。つまり、今後の行動について副官として意見してくるということ。
そして俺たちの行動の、全てを決めるのはレインだと言っていい。
「状況を考えると、膠着状態が続きそうな様子です。このまま『ユーリア機動兵団』が先頭に居続ける限り、戦場の状況は亀の歩みです」
「んだな」
「かといって、『ユーリア機動兵団』に先頭を変わると申し出た場合、侮辱と思われるかもしれません。それが巡り巡って、ユーリア王国との関係性にも繋がりかねます」
「……面倒すぎる」
戦場において一番の敵は、有能な敵ではない。無能な味方だ。
そんな言葉があるけれど、確かにその通りだとしみじみ思う。もし『ユーリア機動兵団』がいなければ、既にウルスラ王都を落としていてもおかしくないのだ。
「そこで、この状況の膠着を、むしろ冬まで続けてしまえばどうかと」
「ほう」
「ウルスラ王国の背後にはサルドペル共和国が控えていますが、まだ積極的に介入してくる様子はありません。つまり、状況を考えればこの膠着状態を続ける方が、一時的に撤退する名目が立ちます」
「まぁ、確かにそうだな。下手に王都を落とすと、そこ防衛しろって言われそうだし」
レインの言葉に頷く。
冬になる前にウルスラ王都を落としてしまうと、今度はウルスラ王都でサルドペル共和国と睨み合う必要がある。その結果、冬になっても帰れない可能性が高い。
そう考えれば、今この膠着状態を継続して、冬に撤退する方が――。
「そこで隊長、そのあたりの話を書簡にまとめますので、帝都の方で総将軍に奏上していただけますか?」
「……俺が?」
「はい。脚力で隊長に勝てる者はいませんし」
なんてひどい部下だ。
こいつ、上官を何だと思ってやがる。
さすがにそれは、こき使いすぎだ――そう怒ろうとして。
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前言を撤回しよう。
なんていい部下だ。
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