山神様と身代わりの花嫁

村井 彰

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番外編1 鸛良と隼吉

  それは、ある晩のことだった。
「なあ、隼吉。そろそろ子供が欲しいと思わないか」
「……なんて?」
  隣の布団からやけにキラキラとした瞳を向けてくる夫を見返して、隼吉はわずかに眉を寄せた。視力の悪い目では鸛良の顔がぼやけてしまうので、その発言が冗談だということをよく見て確認しようと思ったのだ。
「子供だよ。私とお前の子供だ。家族が増えたら、毎日がもっと楽しくなると思わないか?」
  しかし残念なことに、よくよく見てみたところで、鸛良が本気であるということが確認できただけだった。
「あー……ここの人らは男同士でも子供が作れるん?」
「何を言っているんだ。雌雄しゆうが交わらなくては子は出来ない。それは人も私達も同じだ」
「いや、何言ってるんはこっちの科白せりふやけど……」
「だから、私が女になれば何の問題もないだろ?」
「…………は?」
  一体何を言っているのかともう一度訊ねようとした瞬間、鸛良の姿が眩い光に包まれた。
「うわ、まぶし」
  夜闇に慣れた目には明るすぎる光に、隼吉は思わず腕で顔を覆った。
「ちょっと、なんなん突、然……」
  腕を退けながらぶつけようとした文句が、最後まで形になることはなかった。
「…………カンさん?」
「なんだ?」
  鸛良が寝ていたはずの布団に横たわるは、そう言って微笑んだ。
「いや……いやいやいや、ちょお待って……」
「なんだ? 何を待つんだ?」
「そうやなくて! なんなんそれ! あんた、ほんまにカンさんなん!?」
「何って……お前の子供を産むために頑張ったんだよ。雌の体にはなった事が無かったから、少し時間がかかってしまったが……なあ、まさか私が分からないのか?」
  髪の長い女が、困惑した様子で身を乗り出してくる。隼吉のそれより細い腕も、小鳥のように高く澄んだ声も、はだけた着物の襟から覗く豊満な胸も、さっきまでそこに居たはずの夫とは、まるで別人の物だった。
「隼吉……? 何が気に入らないんだ。子供は嫌いか?」
「そんな話してるんとちゃう……なあカンさん、頼むから元の姿に戻ってくれへん?」
「元の姿とは何だ。元々私に決まった形なんて無い。この姿だって“私”だぞ。分からないことを言わないでくれ」
「分からんことばっかり言うてるんはそっちやろ!!」
  伸ばされた手を払い除けて怒鳴った直後、隼吉は我に返って口を噤んだ。しかし、一度やってしまった事は取り消せない。
「隼吉……」
  行き場を失くした手をギュッと握って、鸛良は悲しそうに隼吉の名を呼んだ。
「……ごめん。ちょっと……あかんわ。頭冷やさせて」
  気まずい思いで鸛良から目を逸らし、そのまま背を向ける。しばらくは頭の後ろに視線を感じたが、直ぐにそれも無くなった。
「……おやすみ、隼吉」
  見知らぬ女の声が、寂しげに囁いた。

  *

  翌朝になっても、鸛良は女のままだった。しかし、
「おはよう、鸛良さん。あのねえ、この間仕立ててもらった着物のことなんだけど」
  鸛良と二人で営む呉服屋を訪れる客達は、誰一人として彼……いや、彼女の変化を気に止めていないようで、昨日まで居なかったはずの女を、当たり前のように店主の鸛良として受け入れていた。
(ここの人らは、この人がカンさんやって分かるんや)
  連れ添った相手が突然別人のような容姿になってしまったら、戸惑うのが当たり前だと思うのだが、この光景を見ていると、なにやら自分の方がおかしいような気がしてくる。
「……なんなん、もう」
「どうした隼吉くん、具合でも悪いのかね」
  常連の男性客に背後から声を掛けられ、隼吉は慌てて姿勢を正して振り向いた。
「あ、ああ……えらいすみません。ちょっと寝不足でして……」
「そうかい? まあ気をつけたまえよ。人は些細な事ですぐ弱るからね」
  そう言って、白髪の男は蛇のように細長い瞳を更に細くした。人間ではあり得ないその仕草に、一瞬背筋が寒くなる。
  そうだった。いくら人に近い見た目をしているとはいえ、ここに居る者達は、そのほとんどが人間ではないのだ。普段はさして気にすることもなかったが、今更ながらにそれを実感する。
「隼吉。私は奥で少し作業してくるから」
「ああ……はい」
  鸛良が奥の仕立て部屋へと向かい、その姿が見えなくなった事に少し安堵して……それからすぐに自己嫌悪に陥った。
「どないしたらええねん……」
  先程の男性客を見送った後、誰も居なくなった店内で、隼吉は椅子に腰を下ろして項垂うなだれた。
  隼吉とて、生半可な気持ちでこんな異界まで鸛良を追って来た訳では無い。彼が人でない事だって、十分に理解しているつもりだった。しかし、元々女を愛せない質の隼吉にとって、今の鸛良の姿は到底受け入れ難いものでもある。
  鸛良が“家族”というものに強いこだわりと憧れを持っているのは知っていた。だが、まさかそれを、こんな形で実現しようとするなんて。
(家族、なあ……)
  ここへ来る前、確かに鸛良から言われた。家族になって欲しいと。
(けどそれ、僕一人じゃあかんのやろか)
  鸛良と二人きりの家族でも、隼吉自身は十分満たされている。店だって繁盛して毎日賑やかで、寂しさなんて感じる暇もないくらいだ。なのに鸛良は、それでは足りないというのだろうか。
「隼吉」
「……えっ」
  驚いた隼吉が顔を上げると、そこにはいつの間に帰ってきたのか、以前までの姿に戻った鸛良が立っていた。
「カンさん、その格好……」
「うん。お前はこっちの方が良いんだろ」
「それは、そうやけど……でもカンさん、あんだけ子供欲しい言うてたのに」
「もう良いんだ。お前に嫌われたら意味が無いからな」
「嫌うって、そんな」
「……螢花の家まで仕入れに行ってくるから」
「あ、カンさん!」
  咄嗟に伸ばした手は空を掴み、鸛良の姿は見るまに白く美しいコウノトリへと変わった。
「カンさん……」
  愛しい人の影が、青い空に溶けて消える。手の届かない場所へと行ってしまう。
  あの人は、この世界に生まれた最初は鳥に近い姿をしていたという。それから長い……気の遠くなるほど長い時間を生きて、人の世界に憧れて、そして隼吉と出会って、ここで家族になろうと言ってくれたのだ。
  いつか必ず、一方的な別れが来ると分かっているのに。それでも、ただの人間でしかない自分を選んでくれた。
「…………っ」
  気づけば隼吉は、今まで腰掛けていた椅子を蹴り倒し、店を飛び出していた。慌ただしく店の扉を閉めて、もどかしい手つきで錠前を下ろす。
「おや隼吉さん。今日はもう店じまいですか」
「はい! ちょっと急用で!」
  声をかけてきた隣人にそう返して、隼吉は草履ぞうりのまま駆け出した。そんな隼吉の様子を、道行く人や、人でない者達が、何事かと窺っている。
  この街では、時間の流れがとても緩やかだ。だから人間も、そうでない者も、近い時間を共に生きていける。しかしそれも、永遠に続く訳では無い。
  人の世界に生きていた頃より緩やかではあるが、それでも隼吉は少しずつ歳をとっている。けれど鸛良はいつまでも、出会った頃のまま。生命の輪の外で産まれた彼らには、“老い”も“死”も存在しない。
  いつか自分は、鸛良一人を残して死ぬ。その時、あの人の中に、どれだけの物を残してやれるだろう。
  あの人は、どんな気持ちで、家族が欲しいと言ったのだろう。
「……カンさん」
  今ならまだ間に合う。まだ追いつける。
  遥か遠い世界を生きるあの人の傍で、それでも生きていくと決めたのだ。それなら、こんな場所で立ち止まっている場合じゃない。
  空の向こうに羽ばたく影を追いかけて、隼吉は走り続けた。


  *


「いつまで辛気臭い顔を晒しているつもりだ、鬱陶しい」
  刺々しい口調の螢花に睨みつけられて、鸛良は大きな体を萎縮させた。店に並べるためのかんざしはとうに受け取り、この家に居座る理由はもう無いのだが、なんとなく帰りづらくて、螢花の家の縁側に腰掛けたまま、こうして見るともなしに庭を見ている。散々文句を言いながらも、茶を淹れて隣に居てくれるあたり、やはり螢花は優しいやつだと思う。
「……人とつがいになるなんて、やっぱり無理なことだったんだろうか。いろいろと考えてみたが、なぜ隼吉を怒らせてしまったのか、結局よく分からなかった。……もう、呆れられてしまったかもしれない」
「理由なら明白じゃないか。お前が女の姿になったのが気に食わなかったんだろう」
「……それだけの事で?」
「ふん。人間は見た目にこだわるからな。自分達が気に入る見た目なら神と崇め、そうでなければ化け物だと石を投げる。お前も経験があるだろう?」
「それは……」
  口ごもる鸛良の横顔を見上げて、螢花は眉間に皺を寄せた。
「まったく……分かっていた事じゃないか。どれだけ姿を真似たって、僕達と人間は、まるで違うモノだ。分かり合う事なんて不可能なんだよ」
「……だったら、どうしてお前は無理をしてまで人の姿になろうとしたんだ。家を建てて、着物を着て、人の装飾品を真似て作って……螢花だって、人が好きなんじゃないのか。分かり合えなくても、それでも愛したい気持ちがあるんだろ」
「……くだらない。僕のは全部、ただの暇潰しだよ」
  そう言って、螢花はプイと目を逸らした。しかし鸛良は知っている。螢花が時々、ひっそりと人里に降りていることを。彼が誰よりも、人という存在に焦がれていることを。
「螢花もいつか出会うよ。共に生きたいと思えるような人間に」
「……どうだかね。まあ、暇潰しの延長としてなら考えなくもないけれど」
  素直でない友人は、目を逸らしたままでそう言った。
「で? お前はいつまでここに居座るつもりなんだ。あの人間とはもう別れるのか?」
「まさか! ……いや、隼吉がそうしたいと言うなら、考えなくてはいけないが、少なくとも私の方にそんなつもりは……」
「ああもう、面倒くさいな! だったら直接本人と話し合えばいいだろう!」
「いや、でも、心の準備が」
「うるさい帰れ!!」
  鸛良の手から湯呑みをひったくった螢花が、そのまま鸛良の背中を蹴り飛ばそうとした時、ふもとの方向から、何かが木々を掻き分けて近づいてくる音が聞こえた。
「螢花さん! すみません、うちの人ここに来てませんか?!」
「隼吉……?!」
  街に残してきたはずの彼の声に驚いた鸛良は、慌てて立ち上がって庭を突っ切り、声が聞こえた玄関へと向かった。
「隼吉! なんでここに……」
「カンさん!」
  生け垣を避けて顔を出した途端、駆け寄ってきた隼吉に思いきり抱きつかれた。その体は酷くボロボロで、足袋は土まみれで、髪はボサボサになり、息もずいぶん上がっている。
「隼吉、ここまで自分の足で来たのか……? どうしてそんな事を」
「……どうしても、すぐにカンさんに、言わなあかんと思ってん。酷いこと言うてごめん。傷つけてしもて、ほんまにごめんな」
  鸛良の胸に顔を埋めたまま、隼吉は苦しそうに息を吐いた。
「傷つけるだなんて……私の方こそ、お前の気持ちをまるで考えていなかった。お前が嫌がるなら、もうあんな姿にはならないから」
「ちゃうねん……カンさんが嫌で避けてた訳と違う。……カンさんが、急に別の人になってしもたような気がして、寂しかっただけやねん」
「少し姿が変わっただけだ。別人になんてならない。私は私のままだよ」
「……そうやな。その通りや。けどな、頭では分かってても、そう簡単に切り替えられへんねん。……ごめんな、人間て面倒くさいやろ」
  苦笑しながら顔を上げた隼吉は、汗で貼り付いた前髪や、ずれた眼鏡を直すこともせず、まっすぐに鸛良を見上げている。いつもきちんとしている彼からは想像も出来ない姿に、こんな状況だというのに胸が高鳴った。
「……そうだな。そういう所も、愛おしいと思ったんだった」
  理解し難くて、繊細で、とても面倒で……それゆえに、目が離せない。そんな人間達の中でも、一際輝いて見えたのが、隼吉という人だった。
「悪かった、隼吉。少し焦りすぎだった。ゆっくりで良いから、これから一緒に考えてくれないか? 私達の、家族のことを」
「うん。時間はいくらでもあるしな」
  そう言って、隼吉はいつもの表情で笑った。見慣れた、誰よりも愛しい笑顔で。
「隼吉……」
  汗ばんだ頬を撫でて、ゆっくりと顔を近づける。そうしてお互いの唇が触れ合う寸前、
「お前達。忘れているかもしれないが、ここは僕の家だぞ」
  背後から最悪に不機嫌な声が聞こえてきて、鸛良と隼吉は同時に冷や汗をかいた。
「す、すみません螢花さん。お騒がせして……」
「ふん」
  螢花が無愛想に鼻を鳴らした直後、鸛良と隼吉の体が光に包まれた。
「うわっ」
「そんなに仲良くしたいなら、自分達の家でやることだね。まったく……」
  光の向こうから、螢花の呆れた声が聞こえる。だがそれも一瞬の事で、すぐに光は消え、気づけば隼吉は、鸛良と二人きりで、自分達の店の中に居た。
「螢花さん、送ってくれはったんや……」
「あいつは姿を変えるのは不得手だが、それ以外の術は大抵得意だからな」
「そうなん……なんやいろいろご迷惑かけてしもて、今度のお勘定は色付けさせて貰わなあかんな」
  ため息を吐く隼吉の横顔を見つめながら、しかし鸛良は、既に別のことを考えていた。
「隼吉」
「……ん?」
  顔を上げた隼吉の目の前で、鸛良はまた女の姿に変わった。
「少しずつ、な」
  そう言ってはにかんだ鸛良の顔を見て、隼吉もふっと微笑んだ。
「そうやな」
  ずいぶんと小さくなった鸛良の手を取って、隼吉はその体を優しく抱きしめる。
「匂いも、体温も、全部カンさんのまんまやね」
  鸛良の首筋に顔を埋めて、隼吉は愛おしげな口調で呟いた。
「ごめんな、カンさん。もう迷わへんから」
「……うん」
  隼吉の体を抱きしめ返して、鸛良は小さく頷いた。

  命は儚い。この愛しい温もりも、いつかこの腕の中から消えて無くなってしまう。それでも、今この瞬間は、決して無駄じゃない。
  いつか失う時が来ても、愛した記憶は、愛された記憶は、いつまでも、この身の中に、残り続けるだろうから。
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