6 / 6
終話 たとえ嘘でも、偽りでも
しおりを挟む
あの日、誰も居ない山の中を彷徨っていた僕が響くんの遺体を見つけたのは、本当に偶然だった。
きっと、まだまだ生きてやりたい事もたくさんあっただろう。あの頃の僕と代わってやれるものならそうしたい。けれど僕にそんな力なんてあるはずもない。
人を呼ぶことも、遺体を運び出してやることも出来ない僕は、ただ見ている事しか出来なかった。するとそのうち、彼が手にしていたスマホがメッセージを通知し始めた。
『あいたい』。たった一言だけ送られてきたメッセージに驚いたハル……おそらく彼の恋人が、心配して送ってきたものだろう。けれど彼にも、そして僕にも、それに答える手段はもうない。
そうしているうちに、初めは冗談めかしていたメッセージはどんどん悲痛な色を帯びてきて、僕はどうにかしてそれに答えてあげたいと思うようになった。だってこのままでは、彼も、ハルという人も、あまりにも可哀想だ。
もう、ここに存在し続ける日々にも飽きた。こんな僕なら消えてもいいから、せめて最後に誰かの役に立ちたい。
たった一言、この小さな画面の向こうにいる人に、何かを伝えてあげられたら……
そんな事を考えながら、ふと気がついた時、僕は『菅野響』になっていた。
初めは何が起きたのか分からなかった。ついさっきまで傍らで見おろしていた体の中に、自分がいるのだから。
完全に麻痺してしまっているのか、酷い怪我に見えたのに不思議と痛みは感じない。僕はハッとして、手の中で震えているスマホに『大丈夫だよ』と返信して、その直後、ぐらりと視界が歪むのを感じた。
生存本能というのかな、今思うとなんだかおかしな感じだけど。とにかくその時の僕はどうにかして生きなきゃいけないと思って、言うことを聞かない体を無理矢理動かして、どうにか救助隊を呼んだんだ。
そうして救助を待つ間、今度はこの体の持ち主に興味が湧いてきた。少しだけ、少しだけなら、覗かせて貰ってもバチは当たらないだろう。
そう思った僕は、『ハル』とのやり取りの履歴や、写真のフォルダを遡って覗いてみた。そうしたら、菅野響がどんな人なのか、すぐに分かったよ。
明るくて優しくて健康で、仕事も趣味も全てが充実している。家族や友達ともいい関係を築いていて……恋人のハルが男だと分かった時には驚いたけど、彼ともとても仲が良いようだった。
響くんと並んで写真に映るハルは、とても幸せそうで、誰よりも輝いて見えた。
ああ、なんて綺麗な人なんだろう。僕も……僕も、こんな素敵な人を愛して、愛される。そんな人生を送ることが出来ていたなら。
そうだ。今思えば僕はあの時、君に恋をしたんだろう。
*
「それからの事は、君も知っている通りだよ。僕は記憶を無くしたふりをして、菅野響に……君の恋人に成りすました」
そう言って、響の姿をした男は目を伏せた。
男の口から語られた話はあまりにも現実離れしていて、普通なら受け入れられるような話では無かった。けれど、男の言う通りだとしたら、納得のいく事が多すぎる。
「……あなたは、何者なんだ?」
再び春弥が訊ねると、男は少し言い淀んだ。
「……以前、あの山の奥深くで、自ら死ぬことを選んだ。何もかも嫌になって、終わりにしたくて……だけど、何も終わらなかった。ずっとずっと、誰もいない薄暗い山の中で、独りで彷徨い続けて。生きていた時より、遥かに孤独だった」
俯いたまま、男が自らの手を強く握り締める。
春弥はただ、その姿を黙って見おろす事しか出来なかった。
「……響くんの体を手に入れた時、正直これはチャンスだと思った。こんなにも充実した人生が、こんなにも魅力的な恋人が、全部全部、僕の物になるんだって。……その時の僕は、神様に人生をやり直す機会を与えられたんだって、本気でそう思ってた」
何故だろう。目の前で男が吐露する感情は、春弥にとって到底許せるものでは無いはずなのに。
今はただ、この男の全てが、悲しくて仕方なかった。
「だけど結局、他人に成りすますなんて簡単に出来る事じゃなかった。少しずつ君の疑いが深くなっていくのを感じながら、それでも僕は、君から離れることも、君に真実を告げることも出来ないでいたんだ」
苦しそうな息を吐いて、男が自らの顔を覆った。響とはまるで違う、気弱で繊細そうなこの姿こそが、本当の彼なのだろう。
「……春弥くん」
いつもとは違うふうに春弥を呼んだその声は、よく聞きなれた、けれど響とはまるで違う声だった。
「春弥くん。……こんなこと、言えた義理じゃないのはわかってる。だけど、だけど僕は……君を愛してる」
絞り出すようなその声には、涙の色が滲んでいた。
「すまない……本当に、すまない……っでも僕は、他の誰でもない僕自身が、君に愛されたいと、そう望んでしまったんだ……だから……」
男の話す言葉が、全て理解出来たとは言えない。けれど、彼の指の隙間を伝って落ちる涙を見ていたら、ひとつだけ確かに理解出来た事もあった。
響は、もう二度と帰ってこないんだ。
「……あなたの、名前は?」
「…………え?」
「菅野響じゃない。あなた自身の、名前が知りたい」
ずっと、騙されていた。この男は春弥の恋人の体を乗っ取って、何食わぬ顔で春弥の傍にいたのだ。恋人が別人になった事にも気づかず必死に介抱する自分は、さぞかし滑稽だったことだろう。
けれど、そんな日々に、確かに救われてもいた。
あの日の朝に交わした、他愛もない言葉が最後だったなんて。この腕の中に、愛しい人が二度と帰ってこないだなんて。
そんな残酷な事実をたったひとりで受け止めなくてはいけなかったのなら、こんな弱い心はいとも容易く壊れていただろう。
この数ヶ月、確かに春弥は孤独ではなかった。
たとえ、それが嘘でも、偽りでも。
「僕、の……僕の名前は……」
震える声が、言葉を紡ぐ。ずっと、春弥の隣に居た人の名前を。
「蒼生。……瀬乃、蒼生」
蒼生。とても、心地好い響きだ。穏やかで、耳に優しく溶けていくような。
「あなたにぴったりの名前だ。……蒼生」
涙に濡れた頬に、そっと触れる。
「は、るやくん」
「オレは、絶対に響を忘れない。きっと死ぬまで、あいつの事を愛してる」
蒼生の背中が震える。春弥は構わず、その背中を再び抱き締めた。
「だけど、もしもいつか、もう一度誰かの手を取りたいと思える日が来たら……その時は、あなたに出会うところから、また始めても、いいかな」
答えの代わりに、節ばった指が春弥の腕に触れる。よく知った、初めて出会う人の指。
触れた手は温かく、抱き締めた体には確かな鼓動が伝わってきた。この腕の中、確かに響は生きている。
だけどその温もりは、どこまでも近くて、永遠に等しいほどに、遠い。
この先どれだけの時間が流れても、あの人を忘れられる日は来ないだろう。何もできなかった自分を責めながら、誰にも埋められない胸の穴を抱えて生きていく。
そんな日々にも、いつか未来を夢見ることは出来るだろうか。
あの朝の残響だけが、いつまでもこの胸の中、消えないままでいる。
きっと、まだまだ生きてやりたい事もたくさんあっただろう。あの頃の僕と代わってやれるものならそうしたい。けれど僕にそんな力なんてあるはずもない。
人を呼ぶことも、遺体を運び出してやることも出来ない僕は、ただ見ている事しか出来なかった。するとそのうち、彼が手にしていたスマホがメッセージを通知し始めた。
『あいたい』。たった一言だけ送られてきたメッセージに驚いたハル……おそらく彼の恋人が、心配して送ってきたものだろう。けれど彼にも、そして僕にも、それに答える手段はもうない。
そうしているうちに、初めは冗談めかしていたメッセージはどんどん悲痛な色を帯びてきて、僕はどうにかしてそれに答えてあげたいと思うようになった。だってこのままでは、彼も、ハルという人も、あまりにも可哀想だ。
もう、ここに存在し続ける日々にも飽きた。こんな僕なら消えてもいいから、せめて最後に誰かの役に立ちたい。
たった一言、この小さな画面の向こうにいる人に、何かを伝えてあげられたら……
そんな事を考えながら、ふと気がついた時、僕は『菅野響』になっていた。
初めは何が起きたのか分からなかった。ついさっきまで傍らで見おろしていた体の中に、自分がいるのだから。
完全に麻痺してしまっているのか、酷い怪我に見えたのに不思議と痛みは感じない。僕はハッとして、手の中で震えているスマホに『大丈夫だよ』と返信して、その直後、ぐらりと視界が歪むのを感じた。
生存本能というのかな、今思うとなんだかおかしな感じだけど。とにかくその時の僕はどうにかして生きなきゃいけないと思って、言うことを聞かない体を無理矢理動かして、どうにか救助隊を呼んだんだ。
そうして救助を待つ間、今度はこの体の持ち主に興味が湧いてきた。少しだけ、少しだけなら、覗かせて貰ってもバチは当たらないだろう。
そう思った僕は、『ハル』とのやり取りの履歴や、写真のフォルダを遡って覗いてみた。そうしたら、菅野響がどんな人なのか、すぐに分かったよ。
明るくて優しくて健康で、仕事も趣味も全てが充実している。家族や友達ともいい関係を築いていて……恋人のハルが男だと分かった時には驚いたけど、彼ともとても仲が良いようだった。
響くんと並んで写真に映るハルは、とても幸せそうで、誰よりも輝いて見えた。
ああ、なんて綺麗な人なんだろう。僕も……僕も、こんな素敵な人を愛して、愛される。そんな人生を送ることが出来ていたなら。
そうだ。今思えば僕はあの時、君に恋をしたんだろう。
*
「それからの事は、君も知っている通りだよ。僕は記憶を無くしたふりをして、菅野響に……君の恋人に成りすました」
そう言って、響の姿をした男は目を伏せた。
男の口から語られた話はあまりにも現実離れしていて、普通なら受け入れられるような話では無かった。けれど、男の言う通りだとしたら、納得のいく事が多すぎる。
「……あなたは、何者なんだ?」
再び春弥が訊ねると、男は少し言い淀んだ。
「……以前、あの山の奥深くで、自ら死ぬことを選んだ。何もかも嫌になって、終わりにしたくて……だけど、何も終わらなかった。ずっとずっと、誰もいない薄暗い山の中で、独りで彷徨い続けて。生きていた時より、遥かに孤独だった」
俯いたまま、男が自らの手を強く握り締める。
春弥はただ、その姿を黙って見おろす事しか出来なかった。
「……響くんの体を手に入れた時、正直これはチャンスだと思った。こんなにも充実した人生が、こんなにも魅力的な恋人が、全部全部、僕の物になるんだって。……その時の僕は、神様に人生をやり直す機会を与えられたんだって、本気でそう思ってた」
何故だろう。目の前で男が吐露する感情は、春弥にとって到底許せるものでは無いはずなのに。
今はただ、この男の全てが、悲しくて仕方なかった。
「だけど結局、他人に成りすますなんて簡単に出来る事じゃなかった。少しずつ君の疑いが深くなっていくのを感じながら、それでも僕は、君から離れることも、君に真実を告げることも出来ないでいたんだ」
苦しそうな息を吐いて、男が自らの顔を覆った。響とはまるで違う、気弱で繊細そうなこの姿こそが、本当の彼なのだろう。
「……春弥くん」
いつもとは違うふうに春弥を呼んだその声は、よく聞きなれた、けれど響とはまるで違う声だった。
「春弥くん。……こんなこと、言えた義理じゃないのはわかってる。だけど、だけど僕は……君を愛してる」
絞り出すようなその声には、涙の色が滲んでいた。
「すまない……本当に、すまない……っでも僕は、他の誰でもない僕自身が、君に愛されたいと、そう望んでしまったんだ……だから……」
男の話す言葉が、全て理解出来たとは言えない。けれど、彼の指の隙間を伝って落ちる涙を見ていたら、ひとつだけ確かに理解出来た事もあった。
響は、もう二度と帰ってこないんだ。
「……あなたの、名前は?」
「…………え?」
「菅野響じゃない。あなた自身の、名前が知りたい」
ずっと、騙されていた。この男は春弥の恋人の体を乗っ取って、何食わぬ顔で春弥の傍にいたのだ。恋人が別人になった事にも気づかず必死に介抱する自分は、さぞかし滑稽だったことだろう。
けれど、そんな日々に、確かに救われてもいた。
あの日の朝に交わした、他愛もない言葉が最後だったなんて。この腕の中に、愛しい人が二度と帰ってこないだなんて。
そんな残酷な事実をたったひとりで受け止めなくてはいけなかったのなら、こんな弱い心はいとも容易く壊れていただろう。
この数ヶ月、確かに春弥は孤独ではなかった。
たとえ、それが嘘でも、偽りでも。
「僕、の……僕の名前は……」
震える声が、言葉を紡ぐ。ずっと、春弥の隣に居た人の名前を。
「蒼生。……瀬乃、蒼生」
蒼生。とても、心地好い響きだ。穏やかで、耳に優しく溶けていくような。
「あなたにぴったりの名前だ。……蒼生」
涙に濡れた頬に、そっと触れる。
「は、るやくん」
「オレは、絶対に響を忘れない。きっと死ぬまで、あいつの事を愛してる」
蒼生の背中が震える。春弥は構わず、その背中を再び抱き締めた。
「だけど、もしもいつか、もう一度誰かの手を取りたいと思える日が来たら……その時は、あなたに出会うところから、また始めても、いいかな」
答えの代わりに、節ばった指が春弥の腕に触れる。よく知った、初めて出会う人の指。
触れた手は温かく、抱き締めた体には確かな鼓動が伝わってきた。この腕の中、確かに響は生きている。
だけどその温もりは、どこまでも近くて、永遠に等しいほどに、遠い。
この先どれだけの時間が流れても、あの人を忘れられる日は来ないだろう。何もできなかった自分を責めながら、誰にも埋められない胸の穴を抱えて生きていく。
そんな日々にも、いつか未来を夢見ることは出来るだろうか。
あの朝の残響だけが、いつまでもこの胸の中、消えないままでいる。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【完】君に届かない声
未希かずは(Miki)
BL
内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。
ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。
すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。
執着囲い込み☓健気。ハピエンです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる