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チャプター3 虹橋萌火
9項 萌火、回想 ~ノーマルセックス&オナニー
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都内のとある私立高校の昼休み──
屋外にある体育倉庫内の片隅──とび箱や高い棚に囲まれた背後のスペースに敷かれた白いマットの上に裸で横たわり、蔓が絡み合うように体を密着させるひと組の男女の姿があった。
「ねぇ、コーチ? わたし、外でしたいな、セックス」
下から男の首に腕を絡ませて、赤い髪をした少女が物欲しそうにつぶやく。
「またそれかい? こんなところ誰かに見られたら俺もキミも破滅することになるのに」
長い前髪を垂らして少女の顔を見下ろしながら、コーチと呼ばれた男は困ったように苦笑する。
「ごめん。ただ言ってみただけ」
そう言っておどけてみせる少女。
──わたし、見られてもイイのに。ううん、みんなに見せつけてやりたい。
しかし、その胸の奥にふつふつとこみ上げる欲求は日に日に増幅してゆき、それが抑えきれないほどの衝動と化してきているのを彼女は感じていた。
「だいたい、ここだっていつ人が来るかわからないんだ。かなり危ない橋渡ってるんだぞ?」
「うん、わかってる。気をつけないとね……」
2人は微笑み合い、唇を重ね合わせると、
「んちゅ……ちゅぱちゅぱ……じゅむ……」
貪るように唇と舌を絡ませ、互いを激しく求め合う。
男はその間にも少女の乳房と秘部にも手を伸ばして同時に愛撫する。
「ふあぁッ! スゴい、気持ちイイよぉ!!」
少女はとろんと微睡んでいるかのような恍惚とした表情で嬌声を上げる。
男は次に少女の乳房に顔を埋めると乳頭を舌で転がし、さらにそれを口で吸う。
「ひゃうんッ! そこ、スゴく感じちゃうぅッ!!」
少女はビクンッと体を痙攣させ、快楽に身悶える。
「萌火《もか》はホントにHだよなぁ。ホラ、ここ、もうこんなに濡れてるよ」
男は少女の秘部からあふれ出した蜜を指で掬い、それを少女に見せつける。
「だってぇ、コーチのセックス上手すぎるんだもん。わたし、コーチのせいでこんなHな体になっちゃったんだからね」
少女が拗ねた口調で訴えると、男は微笑んでもう1度彼女にキスをすると、
「Hな萌火も俺は好きだよ」
そう告げて、大きく反り上がった自らのペニスにコンドームを装着する。
「わたし毎日ピル飲んでるからゴム無しでも大丈夫だよ?」
むしろそれを付けて欲しく無い──何なら膣内射精されても構わないとさえ少女は思っていた。
「たしかにピルの避妊効果は向上してるけど、それでも完全とは言い切れない。たとえ万が一のことでも事故は絶対にあってはならないんだ」
「でも……」
それが少女のためを思っての優しさであることは、彼女自身も痛いほど理解していた。しかし、それでも生で挿入して欲しいという彼女の心の奥底にある欲求までは拭えないのだった。
「ね? 最後の全国大会が終わったら、キミの望むとおりにするからさ」
「……うん、約束だよ?」
彼女は自身を納得させ、コクリとうなずいた。
そして男はコンドームにコーティングされたペニスを少女の膣内に挿入する。
ズブブブブッッ!!
「ああッ! コーチの太いチ○ポが挿入ってる来てるぅッッ!!」
少女は大きく喘ぎ、その声は倉庫内に響き渡る。
「しーッ! もっと少し静かに! 外に聞こえちゃうだろ?」
その声の大きさに慌てた男は、口元で人探し指を立てながらそっとたしなめる。
「だってぇ、気持ちイイんだもん……」
膨れっ面で口を尖らせる少女に、
「見つかったらホントにヤバいんだからさ。な?」
優しく諭すように男は語りかける。
少女はまだ不満げではあったが、それでもコクリとうなずく。
外にバレないための男は対策として、少女と唇を重ねたまま腰を律動させる。
パツン! パツン! パツンッ!!
「ンふぅッ! ンンッ! ンンンッッ!!」
少女の喘ぎは唇にふさがれ、先ほどより音量は抑えられている。
男は早く終わらせてしまおうと、ピストン運動を加速させた。
パチンッ! パチンッ! パチンッッ!!
「はふぅッ! ンむぅッ! あンンッッ!!」
少女は声にならぬ声で必死によがり、男の体を強く抱きしめる。
男はそれに応えるように女性の体を起こし上げ、対面座位の体勢に持ちこんだ。
スパンッ! スパンッ! スパンッッ!!
すると少女は水を得た魚のように自らも腰を律動させ、ペニスは彼女の奥深くまで貫く。
反撃とも受け取れる少女のその行為は男の快楽をより高め、彼を絶頂へと誘う。
と、その刹那だった──
ガラガラガラッ!
体育倉庫の扉が勢いよく開け放たれると、
「絶対ここだよ、さっきヘンな声が聞こえたのは」
「え~、こんなトコで?」
女生徒たちがひそひそと話しながら入って来る。
その時、男は絶頂に達して射精してしまうが、少女と共にそのまま息を殺し、身じろぎもせずにいた。
「あのとび箱の後ろとかあやしくない?」
「あー、いかにも何か隠してありそう」
女生徒たちの足音が2人の方へと近づいて来る。
見つめ合う2人の間に緊張が走る。
「あ、2人ともこんなトコにいた!」
刹那、体育倉庫の入り口からそう呼びかける声が響く。
「昼休みは練習に付き合ってくれるって約束じゃん!」
「ごめんごめん、今行くから」
侵入して来た2人組はそこで引き返し、体育倉庫の扉は再び閉ざされる。
「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」」
男と少女はそろって安堵のため息を吐く。
「そろそろここでやるのも潮時かもな」
男は少女の膣内に挿入したままのペニスを引き抜き、コンドームをペニスから外して口の部分を縛る。
「ねえ、それちょうだい。わたしが処分するから」
「いいけど……。ちゃんと捨てろよ?」
「うん」
少女は男のザーメンが底に溜まったコンドームを見つめ、うっとりと微笑む。
そして男はすぐに服を着ると、
「俺は書類整理とか残ってるからすぐに戻るよ。キミも少ししたらバレないように戻れよ?」
そう言い残して体育倉庫を後にした。
手を振ってその後ろ姿を見送った少女は不意にため息を吐き、
「もう、わたしまだイってなかったのに……」
口を尖らせて愚痴を漏らす。
そして少女は再びマットの上に座ると、コンドームの結び目を解いてそこに溜まっていたザーメンを呷るようにして飲み干し、自慰行為にふけった。
──誰かに見て欲しい。Hなわたしの姿を。
少女は乳房を荒々しくもみしだき、陰核を執拗に貪る。
──コーチに後ろから激しく犯されて、たくさん膣内射精されたいのに……。
想像する度に興奮が高まり、秘部はさらに分泌液で湿潤となる。
──コーチとセックスしてるとこ、みんなに見られたい。見せつけてやりたい……。
少女の吐息は荒く乱れ始め、やがて絶頂の時が近づく。
「あぁ……。もっとぉ……もっとわたしをめちゃくちゃに犯してよぉぉ!! コーチィィィィィィィィィィッッッ!!!!」
ブシャアぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーッッッ!!
刹那、絶叫の嬌声と共に少女の尿道口から大量の液体が噴出され、どしゃ降りの雨のようにマットへと降り注ぐ。
少女は力尽きたように横たわると、しとどに濡れた自らの手を見つめ、
「やっぱ、わたしっておかしいのかな……?」
日に日にエスカレートしてゆく歪んだ衝動に恐怖を抱くのだった。
♢
「ね? わたしっておかしいでしょ?」
自嘲と共に萌火センパイが訊ねる。
ワタシは何も答えられなかった。
「でも、そのコーチは萌火センパイのことを本気で愛していたんですよね? それからお2人はどうなったんですか?」
ワタシが訊ねるとセンパイはもう1度空に遠い目を浮かべ、
「あれは、3年生最後の全国大会出場が決まって、本番に向けて最終調整してたころだったかな……」
淡々とした口調で語り出した。
「わたしは衝動をなんとか抑えながら、その時まで耐えてきた。『全国大会が終わったらワタシの望みどおりにしてくれる』って約束を信じて。だけど……」
言葉はそこで途切れ、彼女は顔を伏せる。
「だけど、どうしたんですか?」
催促するように訊ねると、センパイはようやく重い口を開いた。
「あんなに慎重だったはずのコーチが……突然野外でわたしを襲ったの」
「ッ!?」
ワタシは思わずハッと息を呑んだ。
「練習が終わって……他の人はもうみんな引き上げた後だった。わたしが水飲み場で水を飲んでいる時、コーチがいきなりわたしのユニフォームを脱がせて何の愛撫も無しにペニスを挿入してきたの。まるで、わたしがずっと頭の中で思い描いていた願望を体現するように……」
「センパイはその時……どうしたんですか?」
「もちろん驚いた。だけど……それ以上にうれしかった。だって、わたしの望みどおり彼は犯してくれた。後ろから激しく、獣のように荒々しく。ゴムもつけてなかった。たくさん膣内射精してくれたんだもん……」
その口調とは裏腹に、センパイの表情は暗く翳ってゆく。
先ほどまでの話を聞いた限りだと、彼は決してそんな軽率なことをするヒトには感じなかった。
一体彼に何があったのだろうか?
「その後、彼はわたしにひたすら謝ったの。『俺がどうかしてた』って繰り返しながら。わたしはもちろん、彼を責める気は無かった。だけどね……」
彼女はひとつ深呼吸を入れてから、
「誰かにその時のことを見られていたの」
まるで心にぽっかりと穴が空いたようなやりきれない虚しさを感じさせる声で言うのだった。
屋外にある体育倉庫内の片隅──とび箱や高い棚に囲まれた背後のスペースに敷かれた白いマットの上に裸で横たわり、蔓が絡み合うように体を密着させるひと組の男女の姿があった。
「ねぇ、コーチ? わたし、外でしたいな、セックス」
下から男の首に腕を絡ませて、赤い髪をした少女が物欲しそうにつぶやく。
「またそれかい? こんなところ誰かに見られたら俺もキミも破滅することになるのに」
長い前髪を垂らして少女の顔を見下ろしながら、コーチと呼ばれた男は困ったように苦笑する。
「ごめん。ただ言ってみただけ」
そう言っておどけてみせる少女。
──わたし、見られてもイイのに。ううん、みんなに見せつけてやりたい。
しかし、その胸の奥にふつふつとこみ上げる欲求は日に日に増幅してゆき、それが抑えきれないほどの衝動と化してきているのを彼女は感じていた。
「だいたい、ここだっていつ人が来るかわからないんだ。かなり危ない橋渡ってるんだぞ?」
「うん、わかってる。気をつけないとね……」
2人は微笑み合い、唇を重ね合わせると、
「んちゅ……ちゅぱちゅぱ……じゅむ……」
貪るように唇と舌を絡ませ、互いを激しく求め合う。
男はその間にも少女の乳房と秘部にも手を伸ばして同時に愛撫する。
「ふあぁッ! スゴい、気持ちイイよぉ!!」
少女はとろんと微睡んでいるかのような恍惚とした表情で嬌声を上げる。
男は次に少女の乳房に顔を埋めると乳頭を舌で転がし、さらにそれを口で吸う。
「ひゃうんッ! そこ、スゴく感じちゃうぅッ!!」
少女はビクンッと体を痙攣させ、快楽に身悶える。
「萌火《もか》はホントにHだよなぁ。ホラ、ここ、もうこんなに濡れてるよ」
男は少女の秘部からあふれ出した蜜を指で掬い、それを少女に見せつける。
「だってぇ、コーチのセックス上手すぎるんだもん。わたし、コーチのせいでこんなHな体になっちゃったんだからね」
少女が拗ねた口調で訴えると、男は微笑んでもう1度彼女にキスをすると、
「Hな萌火も俺は好きだよ」
そう告げて、大きく反り上がった自らのペニスにコンドームを装着する。
「わたし毎日ピル飲んでるからゴム無しでも大丈夫だよ?」
むしろそれを付けて欲しく無い──何なら膣内射精されても構わないとさえ少女は思っていた。
「たしかにピルの避妊効果は向上してるけど、それでも完全とは言い切れない。たとえ万が一のことでも事故は絶対にあってはならないんだ」
「でも……」
それが少女のためを思っての優しさであることは、彼女自身も痛いほど理解していた。しかし、それでも生で挿入して欲しいという彼女の心の奥底にある欲求までは拭えないのだった。
「ね? 最後の全国大会が終わったら、キミの望むとおりにするからさ」
「……うん、約束だよ?」
彼女は自身を納得させ、コクリとうなずいた。
そして男はコンドームにコーティングされたペニスを少女の膣内に挿入する。
ズブブブブッッ!!
「ああッ! コーチの太いチ○ポが挿入ってる来てるぅッッ!!」
少女は大きく喘ぎ、その声は倉庫内に響き渡る。
「しーッ! もっと少し静かに! 外に聞こえちゃうだろ?」
その声の大きさに慌てた男は、口元で人探し指を立てながらそっとたしなめる。
「だってぇ、気持ちイイんだもん……」
膨れっ面で口を尖らせる少女に、
「見つかったらホントにヤバいんだからさ。な?」
優しく諭すように男は語りかける。
少女はまだ不満げではあったが、それでもコクリとうなずく。
外にバレないための男は対策として、少女と唇を重ねたまま腰を律動させる。
パツン! パツン! パツンッ!!
「ンふぅッ! ンンッ! ンンンッッ!!」
少女の喘ぎは唇にふさがれ、先ほどより音量は抑えられている。
男は早く終わらせてしまおうと、ピストン運動を加速させた。
パチンッ! パチンッ! パチンッッ!!
「はふぅッ! ンむぅッ! あンンッッ!!」
少女は声にならぬ声で必死によがり、男の体を強く抱きしめる。
男はそれに応えるように女性の体を起こし上げ、対面座位の体勢に持ちこんだ。
スパンッ! スパンッ! スパンッッ!!
すると少女は水を得た魚のように自らも腰を律動させ、ペニスは彼女の奥深くまで貫く。
反撃とも受け取れる少女のその行為は男の快楽をより高め、彼を絶頂へと誘う。
と、その刹那だった──
ガラガラガラッ!
体育倉庫の扉が勢いよく開け放たれると、
「絶対ここだよ、さっきヘンな声が聞こえたのは」
「え~、こんなトコで?」
女生徒たちがひそひそと話しながら入って来る。
その時、男は絶頂に達して射精してしまうが、少女と共にそのまま息を殺し、身じろぎもせずにいた。
「あのとび箱の後ろとかあやしくない?」
「あー、いかにも何か隠してありそう」
女生徒たちの足音が2人の方へと近づいて来る。
見つめ合う2人の間に緊張が走る。
「あ、2人ともこんなトコにいた!」
刹那、体育倉庫の入り口からそう呼びかける声が響く。
「昼休みは練習に付き合ってくれるって約束じゃん!」
「ごめんごめん、今行くから」
侵入して来た2人組はそこで引き返し、体育倉庫の扉は再び閉ざされる。
「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」」
男と少女はそろって安堵のため息を吐く。
「そろそろここでやるのも潮時かもな」
男は少女の膣内に挿入したままのペニスを引き抜き、コンドームをペニスから外して口の部分を縛る。
「ねえ、それちょうだい。わたしが処分するから」
「いいけど……。ちゃんと捨てろよ?」
「うん」
少女は男のザーメンが底に溜まったコンドームを見つめ、うっとりと微笑む。
そして男はすぐに服を着ると、
「俺は書類整理とか残ってるからすぐに戻るよ。キミも少ししたらバレないように戻れよ?」
そう言い残して体育倉庫を後にした。
手を振ってその後ろ姿を見送った少女は不意にため息を吐き、
「もう、わたしまだイってなかったのに……」
口を尖らせて愚痴を漏らす。
そして少女は再びマットの上に座ると、コンドームの結び目を解いてそこに溜まっていたザーメンを呷るようにして飲み干し、自慰行為にふけった。
──誰かに見て欲しい。Hなわたしの姿を。
少女は乳房を荒々しくもみしだき、陰核を執拗に貪る。
──コーチに後ろから激しく犯されて、たくさん膣内射精されたいのに……。
想像する度に興奮が高まり、秘部はさらに分泌液で湿潤となる。
──コーチとセックスしてるとこ、みんなに見られたい。見せつけてやりたい……。
少女の吐息は荒く乱れ始め、やがて絶頂の時が近づく。
「あぁ……。もっとぉ……もっとわたしをめちゃくちゃに犯してよぉぉ!! コーチィィィィィィィィィィッッッ!!!!」
ブシャアぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーッッッ!!
刹那、絶叫の嬌声と共に少女の尿道口から大量の液体が噴出され、どしゃ降りの雨のようにマットへと降り注ぐ。
少女は力尽きたように横たわると、しとどに濡れた自らの手を見つめ、
「やっぱ、わたしっておかしいのかな……?」
日に日にエスカレートしてゆく歪んだ衝動に恐怖を抱くのだった。
♢
「ね? わたしっておかしいでしょ?」
自嘲と共に萌火センパイが訊ねる。
ワタシは何も答えられなかった。
「でも、そのコーチは萌火センパイのことを本気で愛していたんですよね? それからお2人はどうなったんですか?」
ワタシが訊ねるとセンパイはもう1度空に遠い目を浮かべ、
「あれは、3年生最後の全国大会出場が決まって、本番に向けて最終調整してたころだったかな……」
淡々とした口調で語り出した。
「わたしは衝動をなんとか抑えながら、その時まで耐えてきた。『全国大会が終わったらワタシの望みどおりにしてくれる』って約束を信じて。だけど……」
言葉はそこで途切れ、彼女は顔を伏せる。
「だけど、どうしたんですか?」
催促するように訊ねると、センパイはようやく重い口を開いた。
「あんなに慎重だったはずのコーチが……突然野外でわたしを襲ったの」
「ッ!?」
ワタシは思わずハッと息を呑んだ。
「練習が終わって……他の人はもうみんな引き上げた後だった。わたしが水飲み場で水を飲んでいる時、コーチがいきなりわたしのユニフォームを脱がせて何の愛撫も無しにペニスを挿入してきたの。まるで、わたしがずっと頭の中で思い描いていた願望を体現するように……」
「センパイはその時……どうしたんですか?」
「もちろん驚いた。だけど……それ以上にうれしかった。だって、わたしの望みどおり彼は犯してくれた。後ろから激しく、獣のように荒々しく。ゴムもつけてなかった。たくさん膣内射精してくれたんだもん……」
その口調とは裏腹に、センパイの表情は暗く翳ってゆく。
先ほどまでの話を聞いた限りだと、彼は決してそんな軽率なことをするヒトには感じなかった。
一体彼に何があったのだろうか?
「その後、彼はわたしにひたすら謝ったの。『俺がどうかしてた』って繰り返しながら。わたしはもちろん、彼を責める気は無かった。だけどね……」
彼女はひとつ深呼吸を入れてから、
「誰かにその時のことを見られていたの」
まるで心にぽっかりと穴が空いたようなやりきれない虚しさを感じさせる声で言うのだった。
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