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第零章 砕けた氷
第七話 賑やかな一日(Ⅰ)
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「へ?」
学生寮(もちろん女子寮)にある自身の部屋、B208号室のドアを開いた後、思わず間抜けな声を上げてしまった。
だってしょうがないじゃない……
「あ、お帰りなさい、先輩」
自分の部屋に氷華が居たのだから……なんで?
「え、えっと……貴女、自分の部屋は?」
「……? ここですよ。バディは同性同士なら同じ部屋になるのは学園のルールじゃないですか」
「……あー、そっか。バディ変わったから、今日から氷華との共同生活になるのか」
つい昨日まで、男子がバディになる予定だったから、バリバリ1人で暮らす気でいたけど……そうか、氷華に変わったから今日から共同生活か。
これから先輩として、氷華に色々と教えてあげなくちゃ。
……ん? 待って。
あ、ヤバい!
1人で暮らす気でいたから、相方用のベッドと机の上に私のモノ置きっぱだ!
「ひょ、氷華、ごめん! 貴女、私のものがあるせいで自分の荷物置けてないわよね? すぐ片付けるからちょっと待ってて!」
「ゆっくりで大丈夫ですよ。とりあえず、床に置かせていただいてますから」
そう彼女は、微笑みながら言うが急がなきゃだ。
私は、靴を玄関で脱ぎ捨てて、急いで片付けを始める。
今日から氷華の寝床となるベッドの方には、読みかけの魔導書が10冊くらいが雑に放ってあるだけだから……さっさと開いている本を閉じ積み重ねて、自分の机の上に移す。
その際に、元から私の机にあった書きかけや没となった魔術式をメモった用紙が魔導書の下敷きになったが……あとで救出しよう。
今は片付けの続きを優先しなきゃだ。
さて、次は机の上だ。
ベッドと同じく、今日から氷華のものとなる机には、先ほど魔導書の下敷きとなってしまったのと似たようなメモ用紙が大量かつ乱雑に置かれていた。
とりあえず、これらの用紙を両手一杯にかき集めて、これまた自分の机の上に置く……うわ、ただでさえ色んなものが散らばっていて汚い私の机がさらに悪化した。
まぁ、これでとりあえず片付いた。
かかった時間は……5分。
まぁまぁ早めに終わったのではなかろうか?
「氷華、見ての通り片付けは終わったから。あとは好きに使って。わざわざ待たせちゃって悪いわね」
「いえ、それは構わないのですけど」
彼女は、ジト目でこちらを見る。
「……何よ。何か不満?」
「……先輩、片付け苦手なんですね」
「苦手って言うか……だって、面倒じゃん。任務やら講義もあって、結構疲れちゃうし、片付けする余力が無いんだよねぇ」
と、私は頬を指でかきながら言う。
「今度、私も手伝うので、一緒にきちんと片付けしましょうね」
「えー」
私の抗議に聞く耳一つ持たずに、彼女は自分の荷物を片付け始めた。
……さて、片付けはとりあえず置いといて、お昼ご飯はどうしようかな?
そろそろ12時になるし、氷華の片付けが終わったら、彼女にも聞いてみよう。
学生寮(もちろん女子寮)にある自身の部屋、B208号室のドアを開いた後、思わず間抜けな声を上げてしまった。
だってしょうがないじゃない……
「あ、お帰りなさい、先輩」
自分の部屋に氷華が居たのだから……なんで?
「え、えっと……貴女、自分の部屋は?」
「……? ここですよ。バディは同性同士なら同じ部屋になるのは学園のルールじゃないですか」
「……あー、そっか。バディ変わったから、今日から氷華との共同生活になるのか」
つい昨日まで、男子がバディになる予定だったから、バリバリ1人で暮らす気でいたけど……そうか、氷華に変わったから今日から共同生活か。
これから先輩として、氷華に色々と教えてあげなくちゃ。
……ん? 待って。
あ、ヤバい!
1人で暮らす気でいたから、相方用のベッドと机の上に私のモノ置きっぱだ!
「ひょ、氷華、ごめん! 貴女、私のものがあるせいで自分の荷物置けてないわよね? すぐ片付けるからちょっと待ってて!」
「ゆっくりで大丈夫ですよ。とりあえず、床に置かせていただいてますから」
そう彼女は、微笑みながら言うが急がなきゃだ。
私は、靴を玄関で脱ぎ捨てて、急いで片付けを始める。
今日から氷華の寝床となるベッドの方には、読みかけの魔導書が10冊くらいが雑に放ってあるだけだから……さっさと開いている本を閉じ積み重ねて、自分の机の上に移す。
その際に、元から私の机にあった書きかけや没となった魔術式をメモった用紙が魔導書の下敷きになったが……あとで救出しよう。
今は片付けの続きを優先しなきゃだ。
さて、次は机の上だ。
ベッドと同じく、今日から氷華のものとなる机には、先ほど魔導書の下敷きとなってしまったのと似たようなメモ用紙が大量かつ乱雑に置かれていた。
とりあえず、これらの用紙を両手一杯にかき集めて、これまた自分の机の上に置く……うわ、ただでさえ色んなものが散らばっていて汚い私の机がさらに悪化した。
まぁ、これでとりあえず片付いた。
かかった時間は……5分。
まぁまぁ早めに終わったのではなかろうか?
「氷華、見ての通り片付けは終わったから。あとは好きに使って。わざわざ待たせちゃって悪いわね」
「いえ、それは構わないのですけど」
彼女は、ジト目でこちらを見る。
「……何よ。何か不満?」
「……先輩、片付け苦手なんですね」
「苦手って言うか……だって、面倒じゃん。任務やら講義もあって、結構疲れちゃうし、片付けする余力が無いんだよねぇ」
と、私は頬を指でかきながら言う。
「今度、私も手伝うので、一緒にきちんと片付けしましょうね」
「えー」
私の抗議に聞く耳一つ持たずに、彼女は自分の荷物を片付け始めた。
……さて、片付けはとりあえず置いといて、お昼ご飯はどうしようかな?
そろそろ12時になるし、氷華の片付けが終わったら、彼女にも聞いてみよう。
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