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第二章 迷宮都市ロベリア
053 入市税と可愛いボデェ
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昼過ぎから降り始めた雨は、どんどん激しさを増していき、遠くに大きな街、"迷宮都市ロベリア"が見える頃には台風並みの雨量と風の強さになっていた。
雨の所為で視界は悪く、足元も水たまりや泥濘が出来ていて、なかなか走る速度が上がらなかったので、到着が夜になってしまった。
それに、昼過ぎくらいから体調が悪いのだ……どんどん悪化してきている気がする。
まぁ、後で回復魔法をかけておけばどうにかなるだろう、早く屋根があるところで休みたい。
「先輩、もうつきました?」
「いやまだ、もうちょっとだよ。もう門が見えてるから」
「すいません、雨が痛くて前が向けないんですよ~」
なるほど、俺も学生の頃に大雨の中でバイクに乗ったら、顔に当たる雨粒が痛くて全然スピードを出して走れなかったことがあった。
そのときに、オシャレで付いていると思っていたヘルメットのゴーグルが、ちゃんと役に立つという事を初めて知ったのだ。
田仲君もそんな感じなのだろう。さっきからずっと俺の背中で、顔を伏せたままうずくまっている。
「いいよいいよ、そのまま捕まってて、もう着くから」
そのやりとりから数十分後、やっと俺たちは門の前に着いた。
門番から見えそうな位置からは、ゆっくりと走ってきたので、時間がかかってしまったのだ。
夜の闇の中で、ぼんやりと見えている城壁と門を目指して走ってきたのだが、この嵐の中で門を開けておくわけにもいかないのだろう、大きな門は閉まってる。
周りを見回してみると、大きな門の近くに小さな通用口があるのが見える。
あそこから入れるかな?
俺は田仲君を背負ったまま、通用口の前に移動して扉を叩いた。
"ドンドンドン"
「すいませ~ん、開けてくださ~い!」
扉を叩いてみるが、なかなか返事がない……嵐の所為で声が聞こえないのかもしれない。
「到着しましたか、先輩?」
「うん、でもこの嵐で声が中の人に聞こえてないのかも。返事がないね」
「なるほど、任せてください!」
田仲君は背中から飛び降りて扉を叩き始める
"ドンドンドン"
「おーい、開けてくださーい」
"ドンドンッ ドンドンッ ドンドンドドンッ"
「雨に濡れて寒いんですよー! 風邪ひいちゃいますよー、開けてくださーい!!」
"ドドドンッ ドドドンッ ドドドンドンッ"
「あぁーけぇーてぇーーくぅーだぁーさぁーー……」
「うぅるせぇーーー! 何なんだいったい!」
扉を開けて、槍を片手に門番が飛び出してきた。なんだか、とても不機嫌そうだ。
それを見て「どうですか?」と自慢げな田仲君。
「えぇっと、中に入れてもらいたいんですけど、いいですか?」
俺の質問に、門番は怒鳴り返してきた。
「いいわけねぇだろ! もうとっくに閉門の時間だ、日没後は中に入れないに決まってるだろ!」
なんと、夜は完全に通行止めらしい……しかも日没後って、そんなアバウトな時間で締め出されるなんて、たまったもんじゃない。
「そこをなんとか、嵐の所為で時間通りに来れなかったんですよ……こんな雨の中で野宿なんてしたら死んじゃいますって」
「そうですそうです!」
門番に何とか中に入れるように食い下がるが、反応が悪い。
「そんなこと、ダメに決まってるだろ! それに……」
門番は濡れネズミ状態の田仲君を舐めるように見回す。
「ひっ!」
その不躾な視線に晒された田仲君は、俺の後ろに隠れて門番の目から逃れようとしている。
「そいつの入市税は高いぞ、お前ら通行証は持ってないんだろ? それなら金貨一枚だ。一万エインだぞ、払えるのか?」
「なっ……高すぎないですか? 金貨一枚って払えるわけないじゃないですか!」
「何を言ってるんだ、前から決まっている金額だろうが。ちなみにお前の入市税は小銀貨一枚だ、払えないのならそいつは外に置いていくんだな」
「そんな……」
「うぅ……」
あまりにもあんまりな金額の差に、俺と田仲君は押し黙ってしまう。
「ほら、そこの小屋が待合室だ。時間に遅れて中に入れなかった人間は、朝まではそこを使っていいことになっている」
そう言って門番の男は、少し離れた位置にある小屋を指差した。
「朝になって嵐が去ったら、そのときにどうするか教えてくれよ。じゃあな!」
"バタンッ"
扉が強めに閉められて、俺たち二人は嵐の中に放置された……
くそぉ~、入市税ってなんだよ、十万円とかぼったくりもいいところだろ!
「あ、あの……先輩、とりあえず待合室に入りませんか? お金をどうするかは後から考えるとして……」
雨の中で下を向いてどうするか考えていると、田仲君が待合室を使う提案をしてくる。
だが、朝まで待合室を使っても、セッサの町に引き返す以外に方法はないのだ……せっかく異世界に来たのだ、迷宮都市にはなんとかして入りたい。どうにかならないだろうか?
「も、もしかして、僕をここに置いて自分だけ中に入るつもりですか? そ、そんなことされたら……僕はこの魅惑の超可愛いボデェでお金を稼ぐしか、なくなっちゃうじゃないですか!」
田仲君は両手で自分の体を抱きしめて、クネクネしている。
こいつ……本当に置いて行ってやろうか。
「このまま朝まで待っても、お金が無いんだからどうにもならないだろ? それくらいなら、人目が少ない今のうちに、なんとかして中に入れないかな~って思ってさ」
「えぇ~、そんなこと言っても、この城壁は結構高さありますよ? 7~8mはあるんじゃないですか」
嵐の中で、手で雨除けをつくりながら城壁を見上げる田仲君。
「俺一人なら、多分乗り越えていけるんだけどね……田仲君を担いでだと危ないかな~って思ってさ」
「乗り越えてって……すごいですね。これ、二階建ての家くらいありますよ?」
セッサの町の城壁は垂直飛びで超えられたのだ。
それなら、あの少し離れた場所にある丘の上から、勢いをつけて飛び出したら飛び越えられるんじゃあないだろうか?
「田仲君、その可愛いボデェを売って暮らしていくのと、ちょっと危険だけど、成功したらこの城壁の中に忍び込めるのと、どっちがいい?」
「え……それって、選択肢ないじゃないですか」
「いやぁ、娼婦の暮らしは、変に危ない事もなくていいかもしれないよ?」
「うむむむ……そんな意地悪言わないでくださいよぉ……」
不安顔でお尻を押さえて睨んでくる田仲君を無視して、俺は鞄の中から傘を取り出した。
「あ、その傘、僕が貰ったやつと同じですか?」
「そう、初心者7つ道具の一つ、落下傘(フォーリングアンブレラ)だよ、城壁を飛び越えた後、これを使ってフワフワと降りていくのが楽しいんだよね」
「それ、僕もやります!」
そう言って俺の背中によじ登ってきた田仲君。
手には俺が渡した落下傘をしっかりと握っている。
「そう、じゃあやってみますか」
「はい、お願いします!」
念のため田仲君にありったけのバフを掛けた後、入り口の門から離れた奥の方に見える丘の上に移動して、盗賊のスキルを発動した。
「スキル発動:とんずら!」
スキルの発動を確認した俺は、城壁に向かって走り出す。
そして丘の上埋まっていた、地面から突き出ていた大きな岩を踏み台にして、ミサイルのように飛び出した!
「はぁ~~~っ……たぁっ!!」
「雨が顔に当たって痛いぃ」
田仲君が何か言っているが無視だ、全力で飛び上がった俺は、余裕をもって城壁を飛び越えていた。
「先輩、足元! 飛び越えちゃってますよ!」
「田仲君、傘! 傘開いて!」
"バンッ"
それぞれに持っていた二つの傘が勢いよく開き、バタバタと吹き荒れる風を受け止めながら、俺たちの体を緩やかに運んでいく。
「おぉ~~、気持ちいいね!」
「飛んでる、すごい!」
しかし、フワフワと落下していた俺たちだったが、不意にとんでもない強風が吹き荒れた。
俺たちはその強い風に吹き上げられて、現在かなりの高さまで浮き上がっている。
「ちょ、これやばくないですか」
「し、しっかり捕まって!」
俺たちは、嵐の風にもてあそばれて、市内の奥まった位置まで飛ばされて行ってしまった。
そして、落ちた先の馬小屋に忍び込んで、嵐を乗り切ろうとしたのだが……悪化してきていた体調を治そうと、回復魔法を何度かかけたところで俺の意識は途絶えたのだった。
雨の所為で視界は悪く、足元も水たまりや泥濘が出来ていて、なかなか走る速度が上がらなかったので、到着が夜になってしまった。
それに、昼過ぎくらいから体調が悪いのだ……どんどん悪化してきている気がする。
まぁ、後で回復魔法をかけておけばどうにかなるだろう、早く屋根があるところで休みたい。
「先輩、もうつきました?」
「いやまだ、もうちょっとだよ。もう門が見えてるから」
「すいません、雨が痛くて前が向けないんですよ~」
なるほど、俺も学生の頃に大雨の中でバイクに乗ったら、顔に当たる雨粒が痛くて全然スピードを出して走れなかったことがあった。
そのときに、オシャレで付いていると思っていたヘルメットのゴーグルが、ちゃんと役に立つという事を初めて知ったのだ。
田仲君もそんな感じなのだろう。さっきからずっと俺の背中で、顔を伏せたままうずくまっている。
「いいよいいよ、そのまま捕まってて、もう着くから」
そのやりとりから数十分後、やっと俺たちは門の前に着いた。
門番から見えそうな位置からは、ゆっくりと走ってきたので、時間がかかってしまったのだ。
夜の闇の中で、ぼんやりと見えている城壁と門を目指して走ってきたのだが、この嵐の中で門を開けておくわけにもいかないのだろう、大きな門は閉まってる。
周りを見回してみると、大きな門の近くに小さな通用口があるのが見える。
あそこから入れるかな?
俺は田仲君を背負ったまま、通用口の前に移動して扉を叩いた。
"ドンドンドン"
「すいませ~ん、開けてくださ~い!」
扉を叩いてみるが、なかなか返事がない……嵐の所為で声が聞こえないのかもしれない。
「到着しましたか、先輩?」
「うん、でもこの嵐で声が中の人に聞こえてないのかも。返事がないね」
「なるほど、任せてください!」
田仲君は背中から飛び降りて扉を叩き始める
"ドンドンドン"
「おーい、開けてくださーい」
"ドンドンッ ドンドンッ ドンドンドドンッ"
「雨に濡れて寒いんですよー! 風邪ひいちゃいますよー、開けてくださーい!!」
"ドドドンッ ドドドンッ ドドドンドンッ"
「あぁーけぇーてぇーーくぅーだぁーさぁーー……」
「うぅるせぇーーー! 何なんだいったい!」
扉を開けて、槍を片手に門番が飛び出してきた。なんだか、とても不機嫌そうだ。
それを見て「どうですか?」と自慢げな田仲君。
「えぇっと、中に入れてもらいたいんですけど、いいですか?」
俺の質問に、門番は怒鳴り返してきた。
「いいわけねぇだろ! もうとっくに閉門の時間だ、日没後は中に入れないに決まってるだろ!」
なんと、夜は完全に通行止めらしい……しかも日没後って、そんなアバウトな時間で締め出されるなんて、たまったもんじゃない。
「そこをなんとか、嵐の所為で時間通りに来れなかったんですよ……こんな雨の中で野宿なんてしたら死んじゃいますって」
「そうですそうです!」
門番に何とか中に入れるように食い下がるが、反応が悪い。
「そんなこと、ダメに決まってるだろ! それに……」
門番は濡れネズミ状態の田仲君を舐めるように見回す。
「ひっ!」
その不躾な視線に晒された田仲君は、俺の後ろに隠れて門番の目から逃れようとしている。
「そいつの入市税は高いぞ、お前ら通行証は持ってないんだろ? それなら金貨一枚だ。一万エインだぞ、払えるのか?」
「なっ……高すぎないですか? 金貨一枚って払えるわけないじゃないですか!」
「何を言ってるんだ、前から決まっている金額だろうが。ちなみにお前の入市税は小銀貨一枚だ、払えないのならそいつは外に置いていくんだな」
「そんな……」
「うぅ……」
あまりにもあんまりな金額の差に、俺と田仲君は押し黙ってしまう。
「ほら、そこの小屋が待合室だ。時間に遅れて中に入れなかった人間は、朝まではそこを使っていいことになっている」
そう言って門番の男は、少し離れた位置にある小屋を指差した。
「朝になって嵐が去ったら、そのときにどうするか教えてくれよ。じゃあな!」
"バタンッ"
扉が強めに閉められて、俺たち二人は嵐の中に放置された……
くそぉ~、入市税ってなんだよ、十万円とかぼったくりもいいところだろ!
「あ、あの……先輩、とりあえず待合室に入りませんか? お金をどうするかは後から考えるとして……」
雨の中で下を向いてどうするか考えていると、田仲君が待合室を使う提案をしてくる。
だが、朝まで待合室を使っても、セッサの町に引き返す以外に方法はないのだ……せっかく異世界に来たのだ、迷宮都市にはなんとかして入りたい。どうにかならないだろうか?
「も、もしかして、僕をここに置いて自分だけ中に入るつもりですか? そ、そんなことされたら……僕はこの魅惑の超可愛いボデェでお金を稼ぐしか、なくなっちゃうじゃないですか!」
田仲君は両手で自分の体を抱きしめて、クネクネしている。
こいつ……本当に置いて行ってやろうか。
「このまま朝まで待っても、お金が無いんだからどうにもならないだろ? それくらいなら、人目が少ない今のうちに、なんとかして中に入れないかな~って思ってさ」
「えぇ~、そんなこと言っても、この城壁は結構高さありますよ? 7~8mはあるんじゃないですか」
嵐の中で、手で雨除けをつくりながら城壁を見上げる田仲君。
「俺一人なら、多分乗り越えていけるんだけどね……田仲君を担いでだと危ないかな~って思ってさ」
「乗り越えてって……すごいですね。これ、二階建ての家くらいありますよ?」
セッサの町の城壁は垂直飛びで超えられたのだ。
それなら、あの少し離れた場所にある丘の上から、勢いをつけて飛び出したら飛び越えられるんじゃあないだろうか?
「田仲君、その可愛いボデェを売って暮らしていくのと、ちょっと危険だけど、成功したらこの城壁の中に忍び込めるのと、どっちがいい?」
「え……それって、選択肢ないじゃないですか」
「いやぁ、娼婦の暮らしは、変に危ない事もなくていいかもしれないよ?」
「うむむむ……そんな意地悪言わないでくださいよぉ……」
不安顔でお尻を押さえて睨んでくる田仲君を無視して、俺は鞄の中から傘を取り出した。
「あ、その傘、僕が貰ったやつと同じですか?」
「そう、初心者7つ道具の一つ、落下傘(フォーリングアンブレラ)だよ、城壁を飛び越えた後、これを使ってフワフワと降りていくのが楽しいんだよね」
「それ、僕もやります!」
そう言って俺の背中によじ登ってきた田仲君。
手には俺が渡した落下傘をしっかりと握っている。
「そう、じゃあやってみますか」
「はい、お願いします!」
念のため田仲君にありったけのバフを掛けた後、入り口の門から離れた奥の方に見える丘の上に移動して、盗賊のスキルを発動した。
「スキル発動:とんずら!」
スキルの発動を確認した俺は、城壁に向かって走り出す。
そして丘の上埋まっていた、地面から突き出ていた大きな岩を踏み台にして、ミサイルのように飛び出した!
「はぁ~~~っ……たぁっ!!」
「雨が顔に当たって痛いぃ」
田仲君が何か言っているが無視だ、全力で飛び上がった俺は、余裕をもって城壁を飛び越えていた。
「先輩、足元! 飛び越えちゃってますよ!」
「田仲君、傘! 傘開いて!」
"バンッ"
それぞれに持っていた二つの傘が勢いよく開き、バタバタと吹き荒れる風を受け止めながら、俺たちの体を緩やかに運んでいく。
「おぉ~~、気持ちいいね!」
「飛んでる、すごい!」
しかし、フワフワと落下していた俺たちだったが、不意にとんでもない強風が吹き荒れた。
俺たちはその強い風に吹き上げられて、現在かなりの高さまで浮き上がっている。
「ちょ、これやばくないですか」
「し、しっかり捕まって!」
俺たちは、嵐の風にもてあそばれて、市内の奥まった位置まで飛ばされて行ってしまった。
そして、落ちた先の馬小屋に忍び込んで、嵐を乗り切ろうとしたのだが……悪化してきていた体調を治そうと、回復魔法を何度かかけたところで俺の意識は途絶えたのだった。
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