83 / 85
第二章 迷宮都市ロベリア
083 ミノタウロス討伐作戦8 背中の傷は剣士の恥
しおりを挟む
多少のゴタゴタはあったものの、作戦開始位置へと移動した奴隷達は、突入前にスポンサーであるヘルベルトからの有難いお言葉をいただいていた。
ヘルベルトは長々と小難しい言い回しで喋っていたのだが、その内容を要約すると……
「このミノタウロス討伐を果たして、自分達の実力を騎士団へとアピールする。お前たち奴隷は買ってやった恩義に報いる為に死ぬ気で戦え、務めを果たせ!」ということらしい。
その他にも、自分の作戦にしたがっていれば間違いないだの、参加できることをありがたく思えだの、セリシア様にはゴンドラン家の男である自分がふさわしいだの……好き勝手に喋くった後、締めくくりに騎士団全員で出陣の勝鬨をあげ、意気揚々と安全な後方へと戻っていった。
そんな茶番を見せられた奴隷たちは、しばらく唖然としていたのだが……ヘルベルトと入れ替わりに出てきたクランリーダーのマトゥーが、今回の作戦の流れを各班のリーダーたちに確認し、ミノタウロス討伐作戦の開始を告げたことによって、ようやくミノタウロス討伐作戦が開始された。
ボスの部屋へとつながる巨大な扉が開かれると同時に、次々と中へと突入していく奴隷たち。
初めて30階層に連れてこられた者は、迷宮の中に生い茂る植物に目を見張り、外の世界と変わらない夕暮れの空に驚いた様子を見せたが、事前情報で地形の説明を受けていたおかげで、すぐに落ち着きをとり戻したようだった。
大所帯を引き連れて入り口から進むこと数分、遺跡の跡やそれを覆いつくす木々が途切れた先に、円形の広場が見えてきた。
「ここで止まれ! 広場には踏み込むんじゃないぞ、ミノタウロスが起きちまうからな!」
先頭を進んでいたドノバンの号令で、全部隊の進行が止まる。
全員の視線は、広場の中心で座り込んで動かないミノタウロスへと注がれている。
巨大な斧を地面に突き刺し、その横に腰を下ろし眠っている、牛の頭をしたバケモノ。
腰巻と手足の防具以外には何も身に着けていないおかげで、大きく膨らんだ逞しい筋肉が惜しげもなくさらけ出されている。
「「「おぉ……」」」
「「「おぉ~~っ! 」」」
それを見た奴隷たちと、貴族の両方から声が上がる。
恐怖が混じった声をあげる奴隷達とは対照的に、後方に陣取った貴族連中は物見遊山で名所でも巡っているかのような呑気な雰囲気だ。
「へぇ~さすがは30階層のボス、ゴツイ体してるねぇ……あの腕の太さ、テトのお尻くらいあるんじゃないかい?」
静まり返った他の奴隷たちを和ます為なのか、ワッカがミノタウロスを指差し冗談を飛ばす。
「なっ……私のお尻の方がおっきいです!」
「そうかい? アイツの腕、丸太みたいじゃあないか」
「ほ、ほらっちゃんと見てください! あいつの腕はこれくらいですけど、私のお尻はこ~んなに……」
ネタにされたテトは、プリプリしながらワッカに抗議している。
「ちょっと、二人ともそれくらいにしないと、もう始まっちまいますよ!」
ボスを前に、関係ないことで言い争い始めた二人を宥めようとコルツが声をかけた直後、部隊を動かす号令の声が響き渡った。
「弓部隊、魔術部隊、前へ出ろ!」
ドノバンの指示に合わせて、弓矢を構えた十数人の部隊と、杖を握りしめた比較的に軽装の魔術師たちの部隊が一歩前へと進み出る。
「詠唱開始!」
号令に合わせて魔術師たちの詠唱が開始される。
杖を掲げたり、前に突き出したり、両手を広げたり……各々の方法で詠唱を始める魔術師たち。
集まっていく魔力に合わせて、ほのかな光が魔術師たちを包んでいく。
「弓部隊構え! 盾役の者は念のため構えておけよ!」
弓部隊の弓兵たちは、弓を構え矢をつがえ引き絞る。
弓を構え横に並んでいる弓兵の後ろや魔術師たちの横には、大盾を担いだ屈強な男たちが控えている。
「ロビンじいさん、弓兵に強化魔術をかけてくれ!」
「はいよ……風よ、矢へと宿れ!」
ドノバンの部隊に入っていた魔術師の老人が、先行して詠唱していた風魔術を行使する。
魔術を発動させた杖から弓兵部隊へと光る粒子が風に乗って運ばれ、弓矢へと纏わりつく。
「詠唱完了まであと10、9、8……」
魔術師の部隊から詠唱完了の秒読みが始まる。
それを受けて、ドノバンは攻撃を開始させた。
「弓部隊、てぇっ!!」
号令があがり、ミノタウロスへ向けて一斉に矢が放たれた。
風の魔術を纏った無数の矢が、加速しながら無防備なミノタウロスへ向かって一直線に降り注いだ。
飛んできた十数本の矢が、ミノタウロスの体へと突き立っていく。
眠っているかのようにうずくまっていたミノタウロスは、その攻撃を受けて目を覚ましたのか、地面に突き立っていた斧を引き抜き立ち上がった。
自分の身体に刺さっている矢のことは意にも介していないようだ。
「魔術師部隊、撃ち込めぇ!」
「炎槍!」「火球!」「石弾!」「風刃!」「火柱!」
すでに詠唱を完了していた魔術師たちから、いくつもの攻撃魔術がミノタウロス目掛けて飛んでいき、着弾と同時に大爆発を引き起こした。
”ドドドーーンッッ”
「「おぉおおおおおーーーっ!」」
複数の魔術師の連携によって引き起こされた爆発。後ろで見ていた騎士団連中から歓声があがる。
爆心地は土煙で覆われており、攻撃の結果はいまだに確認できない。
そんな様子を広場の外側から眺めている奴隷達、彼らは全く気を抜いておらず、戦闘開始から変わらずしっかりと身構えているのだが……
その後ろで、どんどんフラグを立ていく浮かれた騎士団連中。
「なんて威力だ!」
「やったかっ!?」
「これではどんなバケモノも生きてはおれまい!」
「我が軍は圧倒的ではないか!」
「ブモォォオオオオオオォォッ!!」
「「ひえぇぇっ!」」
突然発せられた獣の様な咆哮に、悲鳴を上げる騎士団。
土煙の中から飛び出し突進してくるミノタウロスは、身体に刺さった何本もの矢から血を垂れ流し、身体のいたるところが火傷でただれている。
しかし、爆発の直撃をくらったわりに、そこまで大きなダメージを追っていないようで、元気いっぱいで手に持った斧を振り回している。
それを見たドノバンは、落ち着いて次の一手を打つ。
「弓部隊、てぇっ!!」
弓矢部隊からの第二射がミノタウロス目掛けて飛んでいく。
強化魔術の効果はまだ切れていないようで、第一射と見劣りしない速度で弓矢が飛んでいくが……
"ブゥンッ!"
ミノタウロスが手に持った巨大な斧の一振りによって、殆どの弓矢が弾かれてしまった。
眠ったように動かなかった的への第一射とは違い、戦闘態勢の整ったミノタウロスには、正面からの弓矢の攻撃は通用しないようだ。
しかし、こちらに向かってきていた突進は止めることができた。
「チッ……魔術部隊、詠唱はあとどれくらいだ!?」
「まだ始めたばかりです、あと20秒は……」
マトゥーと伝令役がそんなやり取りをしている間にも、ミノタウロスはこちらへと近づいてくる。
それをみたヘルベルト達はすっかり及び腰になってしまってたようで、騎士団を引率しているマトゥーに群がり始めた。
「そ、そんな……矢が通用しないではないか! ど、どどど、どうするんだマトゥー!」
まだこちらが攻撃を受けたわけでもないのに、近づいてくるミノタウロスの巨体にビビリまくっている。
危険なボス討伐に無理やりくっついてきた、自信満々のあの態度はどこにいったのか……マトゥーはつっこみたい気持ちをぐっと抑える。
「危ないので下がっていてください、ここまでは予定通りです!」
「ほ、本当なのか!? 全然効いていないではないか」
「弓矢は足止めなんです、魔術は連発できませんから。それに我々の攻撃はその二つだけでは……」
「ブゥモォオオオオオオオッッッ!!」
「「ひぃい!」」
ミノタウロスの雄叫びに驚き、竦み上がる騎士団。
そんな騎士団を横目に、溜息をつきながらマトゥーはひとりごちた。
「少々早いタイミングだが、仕方ないか……」
彼の目には、背中から血を流しているミノタウロスが映っている。
貴族の薔薇の切り込み隊長ガルフが、大剣で不意打ちの攻撃を成功させたのだ。
ヘルベルトは長々と小難しい言い回しで喋っていたのだが、その内容を要約すると……
「このミノタウロス討伐を果たして、自分達の実力を騎士団へとアピールする。お前たち奴隷は買ってやった恩義に報いる為に死ぬ気で戦え、務めを果たせ!」ということらしい。
その他にも、自分の作戦にしたがっていれば間違いないだの、参加できることをありがたく思えだの、セリシア様にはゴンドラン家の男である自分がふさわしいだの……好き勝手に喋くった後、締めくくりに騎士団全員で出陣の勝鬨をあげ、意気揚々と安全な後方へと戻っていった。
そんな茶番を見せられた奴隷たちは、しばらく唖然としていたのだが……ヘルベルトと入れ替わりに出てきたクランリーダーのマトゥーが、今回の作戦の流れを各班のリーダーたちに確認し、ミノタウロス討伐作戦の開始を告げたことによって、ようやくミノタウロス討伐作戦が開始された。
ボスの部屋へとつながる巨大な扉が開かれると同時に、次々と中へと突入していく奴隷たち。
初めて30階層に連れてこられた者は、迷宮の中に生い茂る植物に目を見張り、外の世界と変わらない夕暮れの空に驚いた様子を見せたが、事前情報で地形の説明を受けていたおかげで、すぐに落ち着きをとり戻したようだった。
大所帯を引き連れて入り口から進むこと数分、遺跡の跡やそれを覆いつくす木々が途切れた先に、円形の広場が見えてきた。
「ここで止まれ! 広場には踏み込むんじゃないぞ、ミノタウロスが起きちまうからな!」
先頭を進んでいたドノバンの号令で、全部隊の進行が止まる。
全員の視線は、広場の中心で座り込んで動かないミノタウロスへと注がれている。
巨大な斧を地面に突き刺し、その横に腰を下ろし眠っている、牛の頭をしたバケモノ。
腰巻と手足の防具以外には何も身に着けていないおかげで、大きく膨らんだ逞しい筋肉が惜しげもなくさらけ出されている。
「「「おぉ……」」」
「「「おぉ~~っ! 」」」
それを見た奴隷たちと、貴族の両方から声が上がる。
恐怖が混じった声をあげる奴隷達とは対照的に、後方に陣取った貴族連中は物見遊山で名所でも巡っているかのような呑気な雰囲気だ。
「へぇ~さすがは30階層のボス、ゴツイ体してるねぇ……あの腕の太さ、テトのお尻くらいあるんじゃないかい?」
静まり返った他の奴隷たちを和ます為なのか、ワッカがミノタウロスを指差し冗談を飛ばす。
「なっ……私のお尻の方がおっきいです!」
「そうかい? アイツの腕、丸太みたいじゃあないか」
「ほ、ほらっちゃんと見てください! あいつの腕はこれくらいですけど、私のお尻はこ~んなに……」
ネタにされたテトは、プリプリしながらワッカに抗議している。
「ちょっと、二人ともそれくらいにしないと、もう始まっちまいますよ!」
ボスを前に、関係ないことで言い争い始めた二人を宥めようとコルツが声をかけた直後、部隊を動かす号令の声が響き渡った。
「弓部隊、魔術部隊、前へ出ろ!」
ドノバンの指示に合わせて、弓矢を構えた十数人の部隊と、杖を握りしめた比較的に軽装の魔術師たちの部隊が一歩前へと進み出る。
「詠唱開始!」
号令に合わせて魔術師たちの詠唱が開始される。
杖を掲げたり、前に突き出したり、両手を広げたり……各々の方法で詠唱を始める魔術師たち。
集まっていく魔力に合わせて、ほのかな光が魔術師たちを包んでいく。
「弓部隊構え! 盾役の者は念のため構えておけよ!」
弓部隊の弓兵たちは、弓を構え矢をつがえ引き絞る。
弓を構え横に並んでいる弓兵の後ろや魔術師たちの横には、大盾を担いだ屈強な男たちが控えている。
「ロビンじいさん、弓兵に強化魔術をかけてくれ!」
「はいよ……風よ、矢へと宿れ!」
ドノバンの部隊に入っていた魔術師の老人が、先行して詠唱していた風魔術を行使する。
魔術を発動させた杖から弓兵部隊へと光る粒子が風に乗って運ばれ、弓矢へと纏わりつく。
「詠唱完了まであと10、9、8……」
魔術師の部隊から詠唱完了の秒読みが始まる。
それを受けて、ドノバンは攻撃を開始させた。
「弓部隊、てぇっ!!」
号令があがり、ミノタウロスへ向けて一斉に矢が放たれた。
風の魔術を纏った無数の矢が、加速しながら無防備なミノタウロスへ向かって一直線に降り注いだ。
飛んできた十数本の矢が、ミノタウロスの体へと突き立っていく。
眠っているかのようにうずくまっていたミノタウロスは、その攻撃を受けて目を覚ましたのか、地面に突き立っていた斧を引き抜き立ち上がった。
自分の身体に刺さっている矢のことは意にも介していないようだ。
「魔術師部隊、撃ち込めぇ!」
「炎槍!」「火球!」「石弾!」「風刃!」「火柱!」
すでに詠唱を完了していた魔術師たちから、いくつもの攻撃魔術がミノタウロス目掛けて飛んでいき、着弾と同時に大爆発を引き起こした。
”ドドドーーンッッ”
「「おぉおおおおおーーーっ!」」
複数の魔術師の連携によって引き起こされた爆発。後ろで見ていた騎士団連中から歓声があがる。
爆心地は土煙で覆われており、攻撃の結果はいまだに確認できない。
そんな様子を広場の外側から眺めている奴隷達、彼らは全く気を抜いておらず、戦闘開始から変わらずしっかりと身構えているのだが……
その後ろで、どんどんフラグを立ていく浮かれた騎士団連中。
「なんて威力だ!」
「やったかっ!?」
「これではどんなバケモノも生きてはおれまい!」
「我が軍は圧倒的ではないか!」
「ブモォォオオオオオオォォッ!!」
「「ひえぇぇっ!」」
突然発せられた獣の様な咆哮に、悲鳴を上げる騎士団。
土煙の中から飛び出し突進してくるミノタウロスは、身体に刺さった何本もの矢から血を垂れ流し、身体のいたるところが火傷でただれている。
しかし、爆発の直撃をくらったわりに、そこまで大きなダメージを追っていないようで、元気いっぱいで手に持った斧を振り回している。
それを見たドノバンは、落ち着いて次の一手を打つ。
「弓部隊、てぇっ!!」
弓矢部隊からの第二射がミノタウロス目掛けて飛んでいく。
強化魔術の効果はまだ切れていないようで、第一射と見劣りしない速度で弓矢が飛んでいくが……
"ブゥンッ!"
ミノタウロスが手に持った巨大な斧の一振りによって、殆どの弓矢が弾かれてしまった。
眠ったように動かなかった的への第一射とは違い、戦闘態勢の整ったミノタウロスには、正面からの弓矢の攻撃は通用しないようだ。
しかし、こちらに向かってきていた突進は止めることができた。
「チッ……魔術部隊、詠唱はあとどれくらいだ!?」
「まだ始めたばかりです、あと20秒は……」
マトゥーと伝令役がそんなやり取りをしている間にも、ミノタウロスはこちらへと近づいてくる。
それをみたヘルベルト達はすっかり及び腰になってしまってたようで、騎士団を引率しているマトゥーに群がり始めた。
「そ、そんな……矢が通用しないではないか! ど、どどど、どうするんだマトゥー!」
まだこちらが攻撃を受けたわけでもないのに、近づいてくるミノタウロスの巨体にビビリまくっている。
危険なボス討伐に無理やりくっついてきた、自信満々のあの態度はどこにいったのか……マトゥーはつっこみたい気持ちをぐっと抑える。
「危ないので下がっていてください、ここまでは予定通りです!」
「ほ、本当なのか!? 全然効いていないではないか」
「弓矢は足止めなんです、魔術は連発できませんから。それに我々の攻撃はその二つだけでは……」
「ブゥモォオオオオオオオッッッ!!」
「「ひぃい!」」
ミノタウロスの雄叫びに驚き、竦み上がる騎士団。
そんな騎士団を横目に、溜息をつきながらマトゥーはひとりごちた。
「少々早いタイミングだが、仕方ないか……」
彼の目には、背中から血を流しているミノタウロスが映っている。
貴族の薔薇の切り込み隊長ガルフが、大剣で不意打ちの攻撃を成功させたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした
たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。
死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる