中年はチートなしでもなんとかなる -異世界に来たので欲望のまま生きてみる-

ながれ

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3章 中年は街を手伝わない

第14話 褒められるのは嬉しいねって話

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これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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トルネさんが村に来てくれた。今回は何かと大所帯な感じだ。
それを見た村の人々は何故かびっくりしていて、
キジュを慌てて呼びに行ったくらいだ。

キジュが待っていましたとばかりに走ってトルネさんの方へ向かうと
この村では珍しいドレスを着た女性が馬車から降りて来た。
私も『何事だろう?』と野次馬根性丸出しでそのあたりへ向かいました。

「ベージュ。久しぶりだな。」

「はい。約10年ぶりくらいですね。お兄様もお変わりなく大変うれしいです。」

「ははっ10年か~。お前もすっかり伯爵夫人だな。」

「大兄叔父様、お久しぶりです。」

「おぉこれはこれはルマン伯殿。この度はお呼びだてしてしまい大変申し訳ない。
  ささ、こちらへ。」

キジュは普段からは想像できないような一般常識的な物腰で、
その男女をこの村で一番大きな建物へと案内していった。

それから1時間ほどして、リースが私を呼びに来た。

「シュウ。村長が家に来てってさ~~~。」

何とも気の抜ける快活な呼び声に私はレンガ積みの手を止め、
キジュの家をへと向うために家を出た。

1階ではトルネが子供たちに囲まれながら、商いをしている。
今回初めてお店として使ってもらっているがどんな感じだろうか。
後から改良点などを聞いたほうがいいかもしれない。

そんなことを思いながらキジュの家へ向かう途中。
リースはなんだかワクワクした感じで私を先導してくれている。

「シュウはルドルとベージュさんには初めて会うんだよね?」

「ルドルとベージュ?先ほど来られた若い夫婦のことかな?多分初めてだね。」

「もともとベージュはこの村の出身で、キジュの妹さ。」

「ん?先ほどのドレス姿の女性がキジュの妹ってこと?」

「そうそう、で、ルドルはベージュの旦那さんなんだ。
  ベージュがこの村を出る時に迎えに来てくれてね。非常にいい子だよ。」

リースとの道すがら話していると、
今日来た一段の若者が、村を見て回りながら歩いていた。

私の家からキジュの邸宅へは200メートルほど。
まぁ話しながら歩いて3分くらいの距離だ。

外壁が完成した後で真っ先に建て始められたキジュの邸宅は、
まだ一部工事中だ。
基本的には長の家ってことで大きく作ろうとしたら、
食料庫、兼、村人の避難所、兼、迎賓館、兼キジュの家って感じになった。

私は2メートルほどの壁で囲まれたキジュの家に入り、母屋へと向かった。

特に椅子やテーブルもないが、森で狩ったというワイルドベアの毛皮の上に
スカンクウルフの毛皮を引いて数人が座っていた。
建物はすごく文化的になったけど結局中身は原始的なんともミスマッチな感じだ。

「おぉシュウ。紹介しよう俺の妹のベージュだ。
  そしてこちらにおわすのはルマン伯殿だ。」

ベージュは非常にきれいなお辞儀をして、
その横にいるルマン伯は何とも威厳をもって会釈してくれた。
私もそれにつられて、なんだか丁寧にお辞儀をしていた。

「あなたが土魔法を使わずにこれほどの外壁を作ったシュウさんですね。」

ルマン伯は非常にほほえましい感じで私に握手をしてくれた。
『こんなことならもっときれいに手を洗ってくればよかった。』などと私は思いながら、
されるがままとなっていた。

「いえいえ、私は土壁の作り方を少し教えただけですから。。」

「ご謙遜を。これほど見事な純白の外壁はどこでも見たことがありません。
  私もこのうちに住みたいくらいです。」

そういってルマン伯は持ちうる最大の賛辞を私に送ってくれた。

「領主様のお褒めにあずかり光栄です。」

それから1時間ほどキジュとベージュ、ルマン伯ことルドルと私、
あと数人の執事とで、今までのことや今後の話をした。

要約すると、

ルマン伯はこのチェスターを町として承認し、移民を奨励し、
商店や神殿、ギルドなどを誘致してくれるそうだ。
今は物々交換で何とかなっているが、人が増えればそうもいかないので
街の準備金として、いくらか用意してくれるらしく、
そのお金で街の流通を賄うとのことであった。

ルマン伯は他の領地も管理しているため、
この町の管理はキジュが行うこととし、
ルマンというとなり街との定期馬車を週に1本程度運行する。

それに伴い、近くのダンジョンの攻略や資源採掘を行い、
定期的にルマン伯へその収入を収める。

といった話が交わされていた。

私はその横で、今後どういった建物が出来上がるのかや、
また追加で作らなければならない建物などの話を行い。
当面キジュが忙しいだろうということで、
土地と建物の管理を私がすることになった。

まぁこのチェスターで最初の不動産屋となったわけだ。
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