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3章 中年は街を手伝わない
第15話 頑張った分は報われるって話
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開墾時期からチェスターの村に住んでいた約20世帯は
そのぞれの家を与えられ、報奨金として金貨100枚ほどをもらえた。
私は、その功績が大きかったという理由で金貨300枚ほどを与えられた。
定期的に馬車が来ることもあり、人が増え、
まもなくチェスターは建築ラッシュとなった。
私がこの村に来て2年ほど経った頃。
当初はいなかった20代30代の人たちも増え徐々に町は加速していった。
私もここ半年くらい狩りには出なかったが、
トルネが1階に出してくれたお店と2階の家賃収入だけで、
特に食べ物に困るといったことはなかった。
一番変わったのはカリテウリテ兄弟だろう。
もともとカリテが子供たちを集めて建築のほとんどを行ってくれていたが、
押し寄せる移民の需要にこたえるように徐々にその手下の数を増やしていった。
1年前までは毛皮の腰巻をしていたみんなは今では木綿の服を愛用している。
大衆浴場なるものを作ったおかげで、みんな原始人のような風体だった人たちが
今ではそれぞれが賜った家を改築し、家賃収入だけで生活している。
貴族とは言わないまでもちょっと羽振りのいい市民といった感じになっていた。
リースはこの町の冒険者ギルド長に就任した。
ステインは教師兼校長先生となった。
フェダは鍛冶ギルド長となり。
ソシアは商人ギルド長になった。
キジュは私に建築ギルド長をやってほしいと言われたが、
私は早々に断り、カリテが建築ギルド長をしている。
キジュは町長兼警備隊の隊長となり、今では門に警備兵が配置されている。
人が増え、生活が豊かになり、チェスターはいよいよ街へと進化していった。
そして、原始的な生活から文化的な生活になるにつれて、
居酒屋や洋服店、食料品店など様々職業が増えていった。
チェスター開拓村のそれぞれが役割を持って動くことで、
それぞれの軋轢も多少はあったようだが、
もともと物々交換などで暮らしていた人たちだから、
ギブアンドテイクでうまくやり取りしているようだ。
そんな生活に慣れ始めたのはそれからさらに1年経った頃だった。
私にとって待ちに待った人がこの村に派遣されてきた。
神殿長のウカンデ・アウスゼンという60歳にもなろうという老人と
シズンデ・アウスゼンという24歳くらいの聖女さまだった。
この町からダンジョンに向かう冒険者たちにエリス神の恵みを与える
という役割を持って、この町で布教活動?というか奉仕活動を行っていただいている。
この町の学校となっているステイン先生の家のすぐ横に
神殿ぽい建物を建て始めたのは2か月ほど前だったが、
そのあと、祭壇やら椅子やら敷物やらステンドグラスやら何やらが運ばれてきて
それらをどんどん設置しながらやっとこの日を迎えることができた。
そう、やっと私にも魔法が使えるようになる『加護』が受けられる機会が来たのだ。
◆
≪シズンデ視点≫
今日はおじいちゃんと一緒に新しくできたチェスターという街に行きます。
私は王都で生まれエリス様のご加護もあり、この度聖女として認定をいただけました。
途中で立ち寄ったルマン伯爵さまは大変なご歓迎をいただき、
こんな辺境に送られたというのに、まぁ少し報われた感じがしましたわ。
そこからさらに馬車に揺られチェスターの町に着いた時、
正直唖然といたしました。
王都より荘厳な純白の外壁、街並みにある建物はきれいな純白の建物。
街の警備兵にご案内いただき、その建物の前に着いた時、
私は感動で倒れそうになりました。
白くて荘厳な教会。ステンドグラスの光が映え、赤いカーペットが茶色の椅子が
すべてが美しく見える。きっとエリス神様もこんな家に住んでいるのではないかと
思うくらい、本当に本当に驚きと感激と驚嘆の感情を覚えました。
おじい様なんて建物の前に着いたとたんに十字を切り祈りを捧げ始めましたもの、
きっとこんな辺境にこれほどの建築技術があるとは想像していなかったから、
本当に驚きました。感動しました。私は一生この町で暮らすのだと啓示を受けた感じさえしました。
テキパキとエリス神様の像や祭壇の位置などを指示しているオジサンが
私たちが到着したことを知って飛び出してきました。
まぁ悪くない容姿ではありますが、ダンディとまでは言えない感じで、
何より服装がちょっと変といいますか、目がランランとしていて怖いといいますか。。
まぁ辺境の町の人だからこんなもんなんでしょう。
少し、優雅なお辞儀をして見せたところ、ギクシャクとしたお辞儀を返していただき、
まぁ最低限の礼儀くらいはわきまえているような感じがしましたわ。
名前はシュウというらしいこのおじさんから、『ようこそ』と迎え入れていただき、
簡単な建物のご案内をいただけました。
この教会の地下にもかなりの広さの地下室を作っていただいておりましたが、
おじいちゃんはそこをかなり気に入ったようでしたわ。
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