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4章 中年は旅に出る
第34話 馬車に乗って旅をするって話
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お気に入り設定ありがとうございます。
誤字訂正、ご意見ご感想などもお待ちしております。
作者の励みになります。
これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
-------------------------------------------------------------
翌朝、繁華街の一角にあるホテルで目を覚ました。
宿に着いた時から服装すら変わっていない。
すぐに出発できる状態。
ベッドから起きて宿を出る。
昨日の深夜に近くで爆発があったらしく、街の警備兵は慌ただしく走り回っている。
ちょうど『猪華亭』があった部分だけが、黒く抜け落ちている。
「火事用の防護壁ごと消失したらしいぜ。」
「なんだよそれ、殲滅魔法とか砲撃魔法クラスの爆発か?」
「この店なんか中でヤバイことやってたんじゃないかって噂だぜ。」
「あぁこの店結構いろいろやってたみたいだからなぁ」
「中にいた奴らも生きていたらしいが、全身大やけどらしいぞ。」
そんな噂を横目で聞きながら、
商隊の待つ東門へと向かって歩いていた。
東門の前まで着くと、約束していた商隊の商人さんと護衛の冒険者グループのリーダーが『もうすぐ準備終わるからちょっと待って!』と言いながら、運ぶ荷物の積み込みを行っている。
私も、『手伝いますよ。』と言いながら、同じく荷物を積み込んでいた。
◆
手伝い初めて10分もせずに積み込みは完了して、いよいよ出発ってなった。
東門を抜けるときにそれぞれがギルドカードを提示し、ゆっくりと荷馬車は進んだ。
ルマンの街を出て少し経った頃、道のりは比較的のどかだ。
今回、便乗を許可してくれた、商人のモンドさん。
護衛を任されたのは『鋼の剣』のメンバー
リーダーで剣士のシュワイツ、サブリーダーで盾士のゲイド、
仲間の回復を担う為に教会から派遣されているルシール、索敵や食料調達を行う狩人のロンブルクが荷馬車の周りを護衛してくれている。
私も一応Fランク冒険者なのだが、ランクがFなのと、依頼主側ということもあり、荷馬車の荷台に乗せてもらっている。
ルマンから街道を移動しながら、私はひたすら自分の能力を確認していた。
ルマン神殿で聖魔法の加護を受けたあと、さっそく1つの魔道書を習得した。
それは『闇転写』。
頭の中に浮かんだ文字や図形などを手が触れたものに転写する魔法のようた。
どのくらいの範囲が転写出来るのだろうかと試してみたら、自分の頭の中にイメージできる範囲のようだった。
例えば本なら1ページを丸暗記していれば、1ページ分といった感じのようだ。
早速、闇魔法を使ってみた事で、他に何が出来るだろうと色々使ってみた。
使ってみた感想としては、黒いモノや暗いモノを操作できる感覚。
それには例えば人間の影なども含まれており、自由にカタチを変えたりする事が出来た。
忍法『影縛り』的な事も可能になるようだ。
やっぱりというか予想通り、闇魔法にはもう一つの側面もあった。
そもそも闇とは光の対極に位置していて、光は音と同じように『波の性質』を持つ。闇魔法のイメージを波と捉える事で音や光を使える事が分かった。
音をピーピー鳴らして遊んでいた時にふと風魔法についてもカタチになってきた。
風魔法の正体は『運動エネルギー操作』だとイメージしてみると色々な事ができた。
目の前にある空気に魔素を運動エネルギーに変えてぶつけるイメージをしてみると、風の刃が発生した。
ものをフワフワ浮かべてみるのも同じようなイメージだった。
落ちようとするエネルギーを上手くコントロールすると、切り倒した木がフワフワ浮かんでいた。
音のコントロールは目立つので昼間にやっていたら、僧侶のルシールさんから『口笛上手ですね。』と言われた。
ただし、この『運動エネルギー』や『波の性質』で説明つかないのが聖魔法だった。
闇魔法の応用で光は作る事が出来たが、それはただ明るいだけ。
そこに『癒し』の効果はない。
加護自体は聖魔法の加護を受けたので、一度聖魔法を使ってみた。
自分で付けた小さな傷が治ったり、植物が少し早く成長したり。
確かに癒しというか、そんな効果がみられた。
聖魔法を使った際に、以前ヒールポーションを分解した時にみた『黄色の淡い光』が見えたので、この『生命エネルギー』的なものが『癒し』なのではないかと推測している。
空間魔法に関しては実は何も練習や研究が出来なかった。
それは、トルネがくれたバッグの話になった時、商人であるモンドさんが、眼を血走らせて『欲しい!!』と喰いついてきた為である。
もし私がそれを作れると知ったら、多分『拉致られる』と感じたからである。
一応、基本となる、火、水、風、土、雷、闇、聖の魔法を一通り使えるようになった。
私個人のイメージとしては、
『熱エネルギー』『元素操作』『運動エネルギー』『物質化』『電気エネルギー』『波』『生命エネルギー』といったイメージになっているのだけど、それをこの世界にいる人に説明する事は多分できないだろうなと感じた。
その他にも移動中に訓練したのは『気配探知』。
荷馬車の外に向けて、ずーっと気配探知をやり続けてみたら。
草むらにいる虫の位置なんかは分かるようになった。
範囲は大体20メートルくらい。
もっと練習すれば範囲が広がったりするのかなぁ?
出来る事は増えたけど、実際に戦闘経験とか殆どないし、魔法に関しては多少集中するから、敵を前にして発動出来るだろうか?と少し不安になった。
荷馬車に乗って本を読むフリをしながら、そんな事ばかり考えていた。
誤字訂正、ご意見ご感想などもお待ちしております。
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これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
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翌朝、繁華街の一角にあるホテルで目を覚ました。
宿に着いた時から服装すら変わっていない。
すぐに出発できる状態。
ベッドから起きて宿を出る。
昨日の深夜に近くで爆発があったらしく、街の警備兵は慌ただしく走り回っている。
ちょうど『猪華亭』があった部分だけが、黒く抜け落ちている。
「火事用の防護壁ごと消失したらしいぜ。」
「なんだよそれ、殲滅魔法とか砲撃魔法クラスの爆発か?」
「この店なんか中でヤバイことやってたんじゃないかって噂だぜ。」
「あぁこの店結構いろいろやってたみたいだからなぁ」
「中にいた奴らも生きていたらしいが、全身大やけどらしいぞ。」
そんな噂を横目で聞きながら、
商隊の待つ東門へと向かって歩いていた。
東門の前まで着くと、約束していた商隊の商人さんと護衛の冒険者グループのリーダーが『もうすぐ準備終わるからちょっと待って!』と言いながら、運ぶ荷物の積み込みを行っている。
私も、『手伝いますよ。』と言いながら、同じく荷物を積み込んでいた。
◆
手伝い初めて10分もせずに積み込みは完了して、いよいよ出発ってなった。
東門を抜けるときにそれぞれがギルドカードを提示し、ゆっくりと荷馬車は進んだ。
ルマンの街を出て少し経った頃、道のりは比較的のどかだ。
今回、便乗を許可してくれた、商人のモンドさん。
護衛を任されたのは『鋼の剣』のメンバー
リーダーで剣士のシュワイツ、サブリーダーで盾士のゲイド、
仲間の回復を担う為に教会から派遣されているルシール、索敵や食料調達を行う狩人のロンブルクが荷馬車の周りを護衛してくれている。
私も一応Fランク冒険者なのだが、ランクがFなのと、依頼主側ということもあり、荷馬車の荷台に乗せてもらっている。
ルマンから街道を移動しながら、私はひたすら自分の能力を確認していた。
ルマン神殿で聖魔法の加護を受けたあと、さっそく1つの魔道書を習得した。
それは『闇転写』。
頭の中に浮かんだ文字や図形などを手が触れたものに転写する魔法のようた。
どのくらいの範囲が転写出来るのだろうかと試してみたら、自分の頭の中にイメージできる範囲のようだった。
例えば本なら1ページを丸暗記していれば、1ページ分といった感じのようだ。
早速、闇魔法を使ってみた事で、他に何が出来るだろうと色々使ってみた。
使ってみた感想としては、黒いモノや暗いモノを操作できる感覚。
それには例えば人間の影なども含まれており、自由にカタチを変えたりする事が出来た。
忍法『影縛り』的な事も可能になるようだ。
やっぱりというか予想通り、闇魔法にはもう一つの側面もあった。
そもそも闇とは光の対極に位置していて、光は音と同じように『波の性質』を持つ。闇魔法のイメージを波と捉える事で音や光を使える事が分かった。
音をピーピー鳴らして遊んでいた時にふと風魔法についてもカタチになってきた。
風魔法の正体は『運動エネルギー操作』だとイメージしてみると色々な事ができた。
目の前にある空気に魔素を運動エネルギーに変えてぶつけるイメージをしてみると、風の刃が発生した。
ものをフワフワ浮かべてみるのも同じようなイメージだった。
落ちようとするエネルギーを上手くコントロールすると、切り倒した木がフワフワ浮かんでいた。
音のコントロールは目立つので昼間にやっていたら、僧侶のルシールさんから『口笛上手ですね。』と言われた。
ただし、この『運動エネルギー』や『波の性質』で説明つかないのが聖魔法だった。
闇魔法の応用で光は作る事が出来たが、それはただ明るいだけ。
そこに『癒し』の効果はない。
加護自体は聖魔法の加護を受けたので、一度聖魔法を使ってみた。
自分で付けた小さな傷が治ったり、植物が少し早く成長したり。
確かに癒しというか、そんな効果がみられた。
聖魔法を使った際に、以前ヒールポーションを分解した時にみた『黄色の淡い光』が見えたので、この『生命エネルギー』的なものが『癒し』なのではないかと推測している。
空間魔法に関しては実は何も練習や研究が出来なかった。
それは、トルネがくれたバッグの話になった時、商人であるモンドさんが、眼を血走らせて『欲しい!!』と喰いついてきた為である。
もし私がそれを作れると知ったら、多分『拉致られる』と感じたからである。
一応、基本となる、火、水、風、土、雷、闇、聖の魔法を一通り使えるようになった。
私個人のイメージとしては、
『熱エネルギー』『元素操作』『運動エネルギー』『物質化』『電気エネルギー』『波』『生命エネルギー』といったイメージになっているのだけど、それをこの世界にいる人に説明する事は多分できないだろうなと感じた。
その他にも移動中に訓練したのは『気配探知』。
荷馬車の外に向けて、ずーっと気配探知をやり続けてみたら。
草むらにいる虫の位置なんかは分かるようになった。
範囲は大体20メートルくらい。
もっと練習すれば範囲が広がったりするのかなぁ?
出来る事は増えたけど、実際に戦闘経験とか殆どないし、魔法に関しては多少集中するから、敵を前にして発動出来るだろうか?と少し不安になった。
荷馬車に乗って本を読むフリをしながら、そんな事ばかり考えていた。
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