中年はチートなしでもなんとかなる -異世界に来たので欲望のまま生きてみる-

ながれ

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4章 中年は旅に出る

第33話 ルマン伯に会うの忘れてたって話

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作者の励みになります。
これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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教会を出て、夜食は外食で済ませて宿に戻った。

宿屋の受付でを通るときに、
『シュウイチ様、本日が宿泊予定最後になりますが、明日の朝食はいかがいたしますか?』
と尋ねられたので、『はて?なんで今日までなんだっけ?』って思った。

<そういえばルマン伯に会いに行くの忘れてた。。。>
と思い出した。

明日の朝食の準備をお願いし、自室に戻ると『明日ルマン伯邸を訪ねよう!』と忘れていたことを忘れようとした。

もう魔力切れになって倒れるということが基本ないため、ただベットに横になるといった感じで久しぶりにゆっくり寝た。



翌朝、朝食の時間に宿の人が迎えに来てくれたので、自室で朝食をとり、荷物をまとめて、部屋を出た。

<なんか最近いろいろなことがあってバタバタだな。>
なんて思いながら、歩いてルマン伯低を目指した。

しばらく歩いて、ルマン伯邸の門番の方にキジュからの紹介状を見せて話すと、
『昨日、お二人ともお帰りになられております。』
といって案内された。

案内された部屋には、ルドルとベージュが朝食を食べていた。

「あぁあなたは義兄父様の街でお会いした、『壁の人』ですね。」

「おぉお久しぶりです。兄は健勝にしておりますか?」

二人とも私のことを覚えていてくれたみたいだ。
それにしても『壁の人』って。。。

「お久しぶりです。ルマン伯夫妻様。キジュ町長は相変わらずお元気です。
  朝食中に申し訳ありません。」

「いえいえこちらこそ、なかなか時間が取れないもので、食事中であっても来客があれば通すように命じております故。」

「本日は、キジュ町長からのご紹介状を賜り、伺いました。」

そういいながら書状を恭しく差し出すと、執事らしき人がトレーのようなもので受け取って、ルドル伯の前でそれを開けて示した。

ルドル伯は手にナイフとフォークを持ったまま、朝食を食べながら、
その書状を目で追っている。

「なるほど、『自由渡航許可』ですね。了解しました。すぐに用意させます。」

そういうと、執事の方が他の執事に銘じて何やら作業に入らせた。

それを見ていたルージュさんがチェスターの様子を訪ねてくる。

「最近の兄の街はいかがですか?」

「はい。移民も増え、ダンジョンへの冒険者も増え、非常ににぎわっております。」

「そうそう、今年の収益も素晴らしいものになると聞いたよ。」

「まぁお兄様すごいですわね。」

「はい。頑張っておられます。」

執事の一人が手形のような1枚の紙を恭しくルドル伯の前に差し出すと。
ルドル伯は一瞥して『OK!』とばかりにコクリとうなずいた。

それをさらにルドル伯の一番近くにいた執事がトレーのようなものに乗せると
私も前に持ってきてくれた。

「それが『自由渡航許可証』だから、領地の出入りをする際に聞かれたら見せてあげてね。」

「ありがとうございます。」

「どこかに行かれるんですの?」

ルージュ夫人が食べ終わった口を白い布で拭きながら優しく問いかけてきた。

「はい。『王都』へ向かおうと思います。」

それからルマン伯の食事が終わるまでいろいろと話をして、ちょうど、ルマン伯がお茶を飲もうとした段階で、失礼して屋敷を後にした。

久しぶりに会ったが、伯爵とか領主って大変なんだな~とつくづく感じさせられた。



ルマン伯邸を出てから、街のお店をいくつか回り、替えの服や旅に必要な物資をひとしきり買った後、トルネの店を訪れた。
「ルマン伯にも会えたので明日の朝イチで王都に出発する。」
と挨拶をしてきた。
旅に必要な食糧を少しトルネの店で買い足すと、値引きしてくれてすごく嬉しかった。

色々あったルマンの街だが、
あと一つやり残したことをやって、この町を出ようと決めていた。

冒険者ギルドによって、明日の朝一出発の馬車の手配と、護衛の冒険者を依頼した。

一応私も冒険者として登録はしているが、ほとんど戦闘経験はないため、快く朝イチで出発する商隊を紹介してもらい。
便乗する形で、王都を目指すことになった。
事前に商隊を組む商人さんを紹介してもらい。
護衛費用の一部と、そこまでの運賃を支払うことで快く便乗を許可してくれた。

夕方になったので、繁華街で夜食を食べて、繁華街の一角にある宿に初めて宿泊した。

一応繁華街の中にあるため宿代は高いのだが、部屋の感じは昨日まで宿泊していた宿の方がきれいな感じがした。

『泊まる前に空いている部屋を見せてくれないか?』
とお願いして、結果、一番高い部屋を借りることにした。
繁華街を一望できる部屋だった。

大体50メートル先には『猪華亭』も見える。
そう、そんな部屋をこの町最後の部屋として借りた。



深夜というのに、窓の外は相変わらずにぎやかである。

周りのお店にも人が沢山出入りしている。

少し先に見える『猪華亭』にはお客は入っていないように見えた。

ユーリーという女店主とシュエン、バウンサーのゴンが店に入ったのは確認済みである。

ちょうど50メートルほど先、
私がチェスターからルマンに来た時に野営中、練習した火魔法の射程距離も大体50メートルほど。

正直私も初めての経験である。
MP500を超える全力の火魔法。
できる限り制御して目的の範囲だけを攻撃する。
これほどの全力出力は正直やったことがないが、たぶん軽い魔法障壁くらいなら容易に弾き飛ばすだろう。

ギルド職員曰くMPの総量だけなら『大魔導士』レベルらしいから。

この世界に来て初めてのフルパワー。
その魔法を終えると、少し先で凄まじい爆音が発生し、MP切れでふらふらになりながら、私は宿のベットで眠った。
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