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5章 中年は王都で目立つ
第48話 領地もらっちゃったって話
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これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
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ルマン伯からも推薦状を取り付けてとりあえず王都に戻ってきた。
そこから若返りの魔法陣にミューリ、シュレームを連れて少し籠る。
ミューリ、シュレームはずっと魔法陣の中にいるわけではないが、
見た感じシュレームは全然変わらない。
ミューリも相変わらずな感じだが、異空間でもほぼ毎晩?二人と絡まり合っているので、
その変化は非常に感じ取りずらい。
異空間から外に出る時に、
「これから外に出るけど、しばらくはユーリナを傍に置くから、
二人ともよろしくね。」と言っておく。
なんせ異空間とはいえミューリ、シュレームは約30年一緒にいる。
しかしユーリナはまだ1か月も傍にいない状態だからだ。
二人とも快く了解してくれた。
王都に戻った翌朝。
また20代後半の容姿に戻っている私を見てサーシャはいろいろ悟ったようで、
『ご主人様はお年を召したほうが素敵です。』と言ってくれた。
1号室にいらっしゃる執事さんを通して、サンジェルマン伯様にご報告の連絡を入れた。
その日の夕方、サンジェルマン伯が急いで私の元へ来てくれた。
「これがルマン伯から賜りました推薦状です。」
そういって私はサンジェルマン伯にルマン伯の推薦状を見せた。
「たった数日でもらって来れるのか?」
非常に驚いた表情で推薦状を見ていた。
「そういう魔道具があるのです。しかし、他にこれを公表するといろいろと問題があるため、公表はできませんが。。」
私は一応魔道具のおかげという感じで伝えた。まぁ今回は魔道カーペットで移動したのでウソではない。
実は王都の私のお店と、この国の各地を転送魔法陣でつないで、物流革命を起こそうと考えていたが、
領主になるとすればそれはかなり後回しになる。
魔道キッチンや魔道トイレも好評でかなりいい入居している貴族様たちはご満悦のようだ。
噂を聞きつけた他の貴族が、『金貨1000枚でうちにも作ってくれないか?』と打診をいただいたが、
『すみません。まだ今いただいている依頼分すらできていないので。。。』とやんわり断った。
サンジェルマン伯爵様はというと、
ルマン伯爵の推薦状を持ってすぐに王城へと使いを出したらしい。
何事にも動きの速い人だ。
それから1週間ほどして、王城からの使いがやってきた。
伯爵推薦に関して審議があるため招集がかかったのである。
私は昨日の夜、初めてサーシャを抱いた。
お店の開店やいろいろと準備するのに時間を取られてしまっていたから。
サーシャは初めてだったらしく最初はすごく恥ずかしそうにしていたが、
朝日が昇るころには夢中で腰を振り続けていた。
招集に応じてすぐに支度をする。
ユーリナが私の服を用意してくれていたらしく、それに袖を通して王城へ向かう。
王城に就くとすぐ、応接室のようなところに通されサンジェルマン伯爵とルマン伯爵がそこにはいた。
「おぉルマン伯様、わざわざのご足労ありがとうございます。」
ルマン領から王都には直接来ても馬車で5日はかかる。
多分私に推薦状を書いた翌日には向こうを出発してくれたのであろう。
何となく若くなっていて、きっちりした身なりをしている私をみてちょっと驚いていた。
「シュウさん、なんか若返った?まぁいい、あの空飛ぶカーペット僕も欲しいです。やはり王都は遠い。」
「ほぉ空飛ぶカーペットですか。それは是非見てみたい。」
ルマン伯とサンジェルマン伯は非常に仲が良いようで安心した。
「1枚しかないため差し上げることはできませんが、帰りは私がルマンまでお送りしましょう。」
私としても精一杯の譲歩をしながら、私を推薦してくれる二人に挨拶をした。
しばらくして、王使えの執事のような方が、『謁見の間へどうぞ。』というので
3人で謁見の間に伺った。
「おぉよう来たルマンとサンジェルマンよ。特にルマンは久しいのぉ」
おおらかなというか威厳のある王様がそこに鎮座していた。
「王様お久しゅうございます。この度は謹んでご推薦申し上げます。」
ルドルは非常に優雅な挨拶をして跪いた。
サンジェルマン伯もその横で、一礼し跪いた。
私もそれに習い、跪いた。
「この度はここにいるシュウと申す若者をブランディング卿の候補者として連れてまいりました。」
「ほう。やはりダンは戻らぬか。」
王様は少し悲しげな表情をしながら髭を撫でていた。
「はっ。ここにいるシュウが同じくダンジョンに入り、ブランディング卿のものと思われる品を持ち帰りました。」
「惜しい男をなくしたのう。」
「はい。しかし、このシュウがその仇を取り、見事イシュメールのダンジョンと踏破いたしました。」
「なるほどのぉ。仇を討ち、ダンジョン踏破したと。シュウとやらダンジョンでのことを申せ。」
横でサンジェルマン伯爵が大きく頷いた。
「謹んでご報告申し上げます。ダンジョン52階層におきまして、
ブランディング卿とそのご息位のものと思われるギルドカードを拾いました。
一類の望みをかけそのさらに奥へと進み、地下121階層にてドラゴンを討伐いたしました。
その奥にダンジョンコアがございましたので、最下層に他なりません。
ブランディング卿およびそのご息位様はそのプレート以外見つけきれませんでした。」
私は謹んで報告した。
「ほう、ドラゴンを討伐とな。もし事実ならダン以来の未踏破迷宮のクリアとなるが、
そちはそのドラゴン討伐とやらの証明は可能か?」
「はっ。王のご許可さえいただければ今すぐにでもこの場にドラゴンの亡骸をお見せできます。」
「うむ。許可する。見せてみよ!」
王の許可が出たということもあり、謁見の間は十分な広さもあるので、
家臣一同が見守る中で、私は異空間からドラゴンの躯をそこに取り出した。
「おぉこれは立派なアースドラゴンじゃな。今にも動き出しそうなくらい凛々しい。」
王はそのドラゴンを見て近づきそうになったが、近衛兵だろうか、に護衛され近づけない感じだった。
「うむ。その亡骸を持ってドラゴン討伐の証と認めよう。して、サンジェルマンよ。」
「はっ!」
「ブランディング卿の後釜というからにはお主も考えがあってのものよのう?」
「はっ。謹んで申し上げます。ブランディング卿のご息女が健在であり、このシュウと婚姻いたします。
それにより信民熱いブランディング卿の領民も、安寧を得られるでしょう。」
「なるほどのぉ。今回、ダットン卿より審議の申し出があり、直接私の目で確認しようと今回の場を用意した。
ダットンの小銭持ちの狙いはそのご息女だったと見えるな。」
「はっ。王のご推察の通りでございます。」
「なるほど、あい分かった!そこにおるシュウとやらを騎士伯爵に任命し、旧ブランディング領をそちに任そう。」
「「「ははー。ありがたき幸せ!」」」
面白うように、ルマン卿、サンジェルマン卿と私の声がハモってしまった。
王は満面の笑顔を浮かべ、『そちたちの今後の働きに大いに期待する!』と一言述べて
謁見の間から退席された。
退席とほぼ同時くらいに、執事らしき人が1枚の紙を持ってきた。騎士伯爵の任命書だった。
私は領地を任される事になりました。
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