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5章 中年は王都で目立つ
第47話 一旦中年に戻ろうって話
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誤字訂正、ご意見ご感想などもお待ちしております。
作者の励みになります。
これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
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サンジェルマン伯爵が言うにはこうだ。
ブランディング伯爵の領地は現在、とりあえずサンジェルマン伯爵が面倒みている。
しかし、いつまでもその状況が続くわけではない。
そもそもその領地をダットン伯が狙っている。
このままではいずれ難癖をつけてウィリー・ダットン伯が領地を奪いに来るだろう。
そこに来てダン・ブランディング伯が死亡した可能性が高く、
その場合ここにいるサーシャは貴族ではなくなってしまう。
管理者不在の領地となる場合には周辺の領主がそれを一応は面倒を見るが、
それこそダットン伯の思惑通り、領地を奪われかねない。
そこで、サーシャは私と結婚し、私はダンジョン攻略の成果を持ってブランディング伯の領地をそのまま賜る。
そうすればダットンとて容易には領地拡大できなくなる。
一応、伯爵になるためには現伯爵2名の推薦があれば王に進言できるとのこと、
もう一方の伯爵はサンジェルマン伯爵が探して推薦を取り付けるとのこと。
「私ごときが伯爵を賜ってもよろしいのでしょうか?」
「ウム。その謙虚さとお主の魔道具への知識があれば、より領地は潤うだろうと私は思う。」
サンジェルマン伯爵は一歩も引かない感じ。
私はできれば目立ちたくない。
確かに空間魔法を使いこなし、ましてや若返りの魔法陣でほぼ不老不死。
どちらかといえば既に人間をやめている感が強い。
「お主は懇意にしている貴族は他にいるのか?」
「貴族という方で面識があるのはルマン伯爵だけですね。」
私はそういってルマン伯からいただいた自由渡航の許可証を見せた。
「おぉこれは自由渡航の。。。うんうん。ルマン伯殿なら申し分ない!」
「あの~ドンドン話が進んでいるところ恐縮ですが、そのサーシャ様のご意思も必要になるかと。。」
私はいきなり『この女性を妻に!』と言われて舞い上がるほど子供でもない。
ましてやどちらかといえば愛情というものを信用できないほど病んでいる。
サーシャさんにしてみても一晩で20代になったり40代になったりする『変幻自在男』と夫婦になれと言われても戸惑うのではなかろうか。
ダンとドーシーのギルドカードを胸に抱きしめながらサーシャは力強い目でこちらを見た。
「私は既にシュウ様の奴隷です。ましてや我が領民のためにご協力いただけるのであれば、私の命をとして尽くさせていただきます。」
さすが貴族のご息女。政略結婚などバリバリな世界だが、一生の伴侶をこうも決めてしまってもよいのだろうか。
「そうと決まれば早いほうがよいであろう、私が今すぐルマン伯に手紙をしたためよう、それを持ってルマン伯にお約束を取り付けてみてはどうだろうか?」
サンジェルマン伯爵はイケイケである。こうと決めたら真っすぐな感じ。
まぁこういう人でなけりゃ伯爵なんて務まらないんだろうなぁとも思う。
というか私が伯爵になるのであれば、今王都で少しづつ準備してきたものがちょっと無駄になる。
もう少し先で、国の中枢というか要職に就き、ゆっくりこの国で生きて行こうと思っていた将来設計が台無しになる。
「とりあえず、サーシャ殿は今晩こちらに泊まり、明日シュウ殿と一緒にルマン領にたたれるがいい。」
えーっと。私の意見はほぼ通らずに話が完結してしまっている。
サンジェルマン伯爵は早速自室に戻っていった。
サーシャと二人っきりになる。というか、後ろにいるユーリナの視線がちょっと痛い。
まぁユーリナ、ミューリ、シュレームが私の決めたことに異議を唱えることは多分ない。
しかし、私にはいまだにサーシャの気持ちが全くと言っていいほどわかっていない。
「サーシャさん。」
「はい。」
「いきなりで申し訳ないが、私と夫婦になることに異存はないの?」
「はい。ありません。」
「領民の為?」
「確かに領民の為でもありますが、私を救っていただいたのはシュウ様です。」
「ん~分かった。じゃあ、申し訳ないが、少し背中を見せていただけないか?」
「えっ背中ですか?」
「うん。背中を出してこちらに向けてほしい。」
サーシャは少し戸惑った感じで、上着をはだけさせて胸を押さえたまま背中をこちらに向ける。
私はゆっくりと、隷属化魔法陣を刻んだ。
私はきっと強い気持ちでサーシャが私と夫婦になることを承諾してくれていることはわかる。
しかし私が、サーシャを信じれるほど強くない。
刻んでしまった。彼女の背中には私が消さない限り一生消えない奴隷の証を。
サーシャは多分何をされたか分からないだろう。
かなり前に隷属の首輪は外してある。ドレスを戻すように伝えた。
ドレスに隠れた背中に金貨ほどの大きさのアザが刻まれている。
サンジェルマン伯の執事が手紙を持ってきた。
これを持ってルマン伯の所に向かうということになる。
「今から私は大体40歳くらいの肉体に戻る。みんな少しの間待っていてくれ。」
今の見た目は20代半ば、いくらルドルでもいきなり若返った私が言っても『誰?』ってなるだろう。
サーシャには部屋をあてがい、『明日までここでくつろいでくれ』と伝えて、ユーリナを世話係として付ける。
それから私はミューリ、シュレームを連れて異空間にこもる。
約15年分も異空間にいることになるが、食料調達や話し相手となるよう、今回は2人を連れていく。
作物はシュレームが面倒を見て、鳥や牛、豚などの家畜はミューリに世話してもらう。
私はひたすら魔道具の作成と改良。今回の引きこもりで魔力供給ユニットがかなりグレードアップした。
翌朝、少し老けた私を見たサーシャがびっくりしていたが、
『私にはこういう能力がある。』とだけ告げて納得させた。
私はミューリ、シュレームに店と家のことを任せて、サーシャとユーリナを連れてまだ夜が明ける前に出発した。
以前作った魔道カーペットという飛行道具を使ってルマンまで飛んでいくことにした。
一応、サーシャとユーリナには私につかまっておくように伝えている。
転送魔法を使ってもいいのだが、実はまだ何も試したことがないので、念のため飛んでいく。
王都から約1日がかりでルマンに到着した。
「突然で申し訳ありませんが、取り急ぎの御用がありルマン伯様をお尋ねしました。」
私は門番にサンジェルマン伯の手紙を見せて挨拶した。
ちょうどルドルたちは家にいるようだったので、すぐに案内された。
「やぁシュウ様、お久しぶりでございます。」
ベージュ夫人が明るい笑顔で応対してくれる。
多分現実でお会いするのは数か月振りだと思う。
「お久しぶりです、婦人。」
「おぉシュウさんじゃないか。旅はどうだい?」
ルマン伯は以前のように笑顔で応対してくれる。
「実は折り入ってお話がありまして。。。」
何となくモジモジしてしまう感じでサンジェルマン伯の手紙を見せた。
「やはり貴方はすごい人だ。キジュ兄さまが認めただけのことはある。」
そういいながら手紙をベージュ夫人に渡し、少し考えるような感じでルマン伯が続ける。
「なるほど、でそちらにいらっしゃるのがブランディング卿のご息女というわけですな。」
「はい。お目通り感謝いたします。ルマン伯様」
サーシャの挨拶はいかにも貴族の挨拶で非常に優雅だ。
「お兄様からは嫁探しとは聞いていましたが、半分は冗談かと思っておりましたはましてや伯爵になられるとは。」
ベージュ夫人も少し驚いている。
「はい。そのようなことになっておりまして、是非ルマン伯様のご推薦を賜りたく。。」
「うん。いいよ。私としてもチェスターの外壁や建築技術で非常に助けられた。
あの町を進めたのは間違いなく君だ。こちらとしても異存はない。
どちらかといえば君が作る領地をいずれ見てみたいという気持ちすらある。」
ルマン伯は非常ににこやかに承諾してくれた。
「念のために手紙にもあったドラゴンの討伐品を見ることはできるかい?」
ルマン伯にお庭をお借りして、倒したドラゴンをそこに出して見せた。
そこにいたみんながびっくりしていたが、しばらくして私が異空間に収納すると、
みんなの緊張が一気に解けて笑い声だけが響いた。
「ははは。これは驚いた。すごく立派なドラゴンですね。
これをシュウさんが倒したとなると、サンジェルマン伯が推薦するのもうなずける。
私は何の憂いもなく、シュウさんを伯爵に推薦するよ。」
そういうとルマン伯は執事に紙とペンを持ってこさせ、一筆したためると蝋印を押し私にくれた。
「シュウさんには初めて会った時からいつも驚かされる。
是非兄にもそのうち挨拶に行ってあげてください。」
「ありがとうございます。ルマン伯。」
私はゆっくりと礼をしてルマン伯の屋敷からカーペットに乗って王都を目指した。
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サンジェルマン伯爵が言うにはこうだ。
ブランディング伯爵の領地は現在、とりあえずサンジェルマン伯爵が面倒みている。
しかし、いつまでもその状況が続くわけではない。
そもそもその領地をダットン伯が狙っている。
このままではいずれ難癖をつけてウィリー・ダットン伯が領地を奪いに来るだろう。
そこに来てダン・ブランディング伯が死亡した可能性が高く、
その場合ここにいるサーシャは貴族ではなくなってしまう。
管理者不在の領地となる場合には周辺の領主がそれを一応は面倒を見るが、
それこそダットン伯の思惑通り、領地を奪われかねない。
そこで、サーシャは私と結婚し、私はダンジョン攻略の成果を持ってブランディング伯の領地をそのまま賜る。
そうすればダットンとて容易には領地拡大できなくなる。
一応、伯爵になるためには現伯爵2名の推薦があれば王に進言できるとのこと、
もう一方の伯爵はサンジェルマン伯爵が探して推薦を取り付けるとのこと。
「私ごときが伯爵を賜ってもよろしいのでしょうか?」
「ウム。その謙虚さとお主の魔道具への知識があれば、より領地は潤うだろうと私は思う。」
サンジェルマン伯爵は一歩も引かない感じ。
私はできれば目立ちたくない。
確かに空間魔法を使いこなし、ましてや若返りの魔法陣でほぼ不老不死。
どちらかといえば既に人間をやめている感が強い。
「お主は懇意にしている貴族は他にいるのか?」
「貴族という方で面識があるのはルマン伯爵だけですね。」
私はそういってルマン伯からいただいた自由渡航の許可証を見せた。
「おぉこれは自由渡航の。。。うんうん。ルマン伯殿なら申し分ない!」
「あの~ドンドン話が進んでいるところ恐縮ですが、そのサーシャ様のご意思も必要になるかと。。」
私はいきなり『この女性を妻に!』と言われて舞い上がるほど子供でもない。
ましてやどちらかといえば愛情というものを信用できないほど病んでいる。
サーシャさんにしてみても一晩で20代になったり40代になったりする『変幻自在男』と夫婦になれと言われても戸惑うのではなかろうか。
ダンとドーシーのギルドカードを胸に抱きしめながらサーシャは力強い目でこちらを見た。
「私は既にシュウ様の奴隷です。ましてや我が領民のためにご協力いただけるのであれば、私の命をとして尽くさせていただきます。」
さすが貴族のご息女。政略結婚などバリバリな世界だが、一生の伴侶をこうも決めてしまってもよいのだろうか。
「そうと決まれば早いほうがよいであろう、私が今すぐルマン伯に手紙をしたためよう、それを持ってルマン伯にお約束を取り付けてみてはどうだろうか?」
サンジェルマン伯爵はイケイケである。こうと決めたら真っすぐな感じ。
まぁこういう人でなけりゃ伯爵なんて務まらないんだろうなぁとも思う。
というか私が伯爵になるのであれば、今王都で少しづつ準備してきたものがちょっと無駄になる。
もう少し先で、国の中枢というか要職に就き、ゆっくりこの国で生きて行こうと思っていた将来設計が台無しになる。
「とりあえず、サーシャ殿は今晩こちらに泊まり、明日シュウ殿と一緒にルマン領にたたれるがいい。」
えーっと。私の意見はほぼ通らずに話が完結してしまっている。
サンジェルマン伯爵は早速自室に戻っていった。
サーシャと二人っきりになる。というか、後ろにいるユーリナの視線がちょっと痛い。
まぁユーリナ、ミューリ、シュレームが私の決めたことに異議を唱えることは多分ない。
しかし、私にはいまだにサーシャの気持ちが全くと言っていいほどわかっていない。
「サーシャさん。」
「はい。」
「いきなりで申し訳ないが、私と夫婦になることに異存はないの?」
「はい。ありません。」
「領民の為?」
「確かに領民の為でもありますが、私を救っていただいたのはシュウ様です。」
「ん~分かった。じゃあ、申し訳ないが、少し背中を見せていただけないか?」
「えっ背中ですか?」
「うん。背中を出してこちらに向けてほしい。」
サーシャは少し戸惑った感じで、上着をはだけさせて胸を押さえたまま背中をこちらに向ける。
私はゆっくりと、隷属化魔法陣を刻んだ。
私はきっと強い気持ちでサーシャが私と夫婦になることを承諾してくれていることはわかる。
しかし私が、サーシャを信じれるほど強くない。
刻んでしまった。彼女の背中には私が消さない限り一生消えない奴隷の証を。
サーシャは多分何をされたか分からないだろう。
かなり前に隷属の首輪は外してある。ドレスを戻すように伝えた。
ドレスに隠れた背中に金貨ほどの大きさのアザが刻まれている。
サンジェルマン伯の執事が手紙を持ってきた。
これを持ってルマン伯の所に向かうということになる。
「今から私は大体40歳くらいの肉体に戻る。みんな少しの間待っていてくれ。」
今の見た目は20代半ば、いくらルドルでもいきなり若返った私が言っても『誰?』ってなるだろう。
サーシャには部屋をあてがい、『明日までここでくつろいでくれ』と伝えて、ユーリナを世話係として付ける。
それから私はミューリ、シュレームを連れて異空間にこもる。
約15年分も異空間にいることになるが、食料調達や話し相手となるよう、今回は2人を連れていく。
作物はシュレームが面倒を見て、鳥や牛、豚などの家畜はミューリに世話してもらう。
私はひたすら魔道具の作成と改良。今回の引きこもりで魔力供給ユニットがかなりグレードアップした。
翌朝、少し老けた私を見たサーシャがびっくりしていたが、
『私にはこういう能力がある。』とだけ告げて納得させた。
私はミューリ、シュレームに店と家のことを任せて、サーシャとユーリナを連れてまだ夜が明ける前に出発した。
以前作った魔道カーペットという飛行道具を使ってルマンまで飛んでいくことにした。
一応、サーシャとユーリナには私につかまっておくように伝えている。
転送魔法を使ってもいいのだが、実はまだ何も試したことがないので、念のため飛んでいく。
王都から約1日がかりでルマンに到着した。
「突然で申し訳ありませんが、取り急ぎの御用がありルマン伯様をお尋ねしました。」
私は門番にサンジェルマン伯の手紙を見せて挨拶した。
ちょうどルドルたちは家にいるようだったので、すぐに案内された。
「やぁシュウ様、お久しぶりでございます。」
ベージュ夫人が明るい笑顔で応対してくれる。
多分現実でお会いするのは数か月振りだと思う。
「お久しぶりです、婦人。」
「おぉシュウさんじゃないか。旅はどうだい?」
ルマン伯は以前のように笑顔で応対してくれる。
「実は折り入ってお話がありまして。。。」
何となくモジモジしてしまう感じでサンジェルマン伯の手紙を見せた。
「やはり貴方はすごい人だ。キジュ兄さまが認めただけのことはある。」
そういいながら手紙をベージュ夫人に渡し、少し考えるような感じでルマン伯が続ける。
「なるほど、でそちらにいらっしゃるのがブランディング卿のご息女というわけですな。」
「はい。お目通り感謝いたします。ルマン伯様」
サーシャの挨拶はいかにも貴族の挨拶で非常に優雅だ。
「お兄様からは嫁探しとは聞いていましたが、半分は冗談かと思っておりましたはましてや伯爵になられるとは。」
ベージュ夫人も少し驚いている。
「はい。そのようなことになっておりまして、是非ルマン伯様のご推薦を賜りたく。。」
「うん。いいよ。私としてもチェスターの外壁や建築技術で非常に助けられた。
あの町を進めたのは間違いなく君だ。こちらとしても異存はない。
どちらかといえば君が作る領地をいずれ見てみたいという気持ちすらある。」
ルマン伯は非常ににこやかに承諾してくれた。
「念のために手紙にもあったドラゴンの討伐品を見ることはできるかい?」
ルマン伯にお庭をお借りして、倒したドラゴンをそこに出して見せた。
そこにいたみんながびっくりしていたが、しばらくして私が異空間に収納すると、
みんなの緊張が一気に解けて笑い声だけが響いた。
「ははは。これは驚いた。すごく立派なドラゴンですね。
これをシュウさんが倒したとなると、サンジェルマン伯が推薦するのもうなずける。
私は何の憂いもなく、シュウさんを伯爵に推薦するよ。」
そういうとルマン伯は執事に紙とペンを持ってこさせ、一筆したためると蝋印を押し私にくれた。
「シュウさんには初めて会った時からいつも驚かされる。
是非兄にもそのうち挨拶に行ってあげてください。」
「ありがとうございます。ルマン伯。」
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