中年はチートなしでもなんとかなる -異世界に来たので欲望のまま生きてみる-

ながれ

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6章 中年は領主になる

第50話 領主って何やるの?って話

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これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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密命書を受け取った後、私たちは早速行動を開始した。

シュレームには当面2人だけでは何かと大変だろうということで、
奴隷商に行って、男女問わず奴隷を集めるように命じた。
一応予算としては3人を購入したときの代金と同じく金貨2000枚を預けた。

ミューリには食料と雑貨の調達をお願いし、雑貨屋の商品として作っておいた
魔道ライター、魔道水筒、魔道ペンを渡し、金貨を1000枚ほど預けた。

増えた奴隷たちは私が戻り次第隷属契約を行うものとして、
とりあえずシュレームがそれまでの主となるように命じた。
部屋はとりあえず大部屋を2つ作っておいたのでそこを使うように指示しておいた。

私はユーリナとサーシャを魔道カーペットに乗せて、
早速、旧ブランディング領唯一の街である『フランシス』へと向かった。
魔道カーペットに異空間を作りそこにユーリナとサーシャを入れることで最高速で移動することが可能になった。
馬車で向かえば2週間ほどの距離であるが、ほぼ2日で到着した。



フランシスの街に到着した。ユーリナとサーシャの3人で街を見回る。
奥に見える大きな屋敷はもともとサーシャが住んでいた屋敷なんだろう。
サーシャの母と数人のメイドが残っているだけだとサーシャが教えてくれた。

屋敷前まで到着すると、門番らしき男が驚いた表情で応えた。

『サーシャ様!サーシャ様ではありませんか!よくぞお戻りになられました!
して、お連れの方々は?』

「私はシュウイチ・サカイと申します。この度、ここの領主を拝命したものです。」

『りょ、領主!!??』

「はい。驚かれるのも無理もありません。ついこないだ拝命したばかりですから。」

<というか昨日なんだけど。>

「はっ!どうぞお通りくださいませ!」

「今後のことを話したいので、できれば君も中に来てくれないか?」

「はい。ご同行させていただきます!」

門番は非常に礼儀正しく、また警戒を怠らず応対してくれた。

屋敷に入ると、メイド長と執事長の2人がいた。

今この屋敷に残っているブランディング家の者は、誰もいない。
メイド長のサレムさんと執事長のビィンチさんは夫婦で、この屋敷を守っている。
門番をしていた男は2人の息子でビィレムというらしい。

サーシャが借金奴隷となることが決まった後、
サンジェルマン卿が『必ず連れて戻る!』という話でこの3人に屋敷の管理を任せたらしい。
私がダンジョンに潜っていた間にも、サーシャは結局この屋敷には戻っていなかったようだ。

ビィンチ、サレム、ビィレムの家族はサーシャの帰還を大層喜び、
また王からの勅書を見せて私が次の領主であり、サーシャと結婚することを告げると、
涙を流しながらお礼を言われた。
よほど、前領主であるサーシャの父は慕われていたことが分かった。

私は早速、ビィンチには今後も守護をお願いし、
ビィレムには解雇されてしまった兵やメイド、執事などの使用人をすべて呼び戻すように伝えた。
待遇面に関しては、以前同様かそれ以上の待遇を約束した。

サレムには当面、ユーリナと共に食事や掃除をお願いした。
一応、ユーリナが私付きのメイドでサレムはサーシャ付きのメイドということにした。

ビィンチ一家にはあえて隷属魔法は使用しなかった。

その日はもう遅いこともあり、翌日からの活動を開始するという形で、
一応ビィンチに金貨を2000枚ほど渡しておいた。

早速、主寝室に通され、休むこととなった。
私は、主寝室横に小さめの異空間を作り、王都の自宅とつなぐ為の魔法陣を設置した。

転移の魔法陣は設置自体は簡単だが、起動させるためには膨大な魔力を消費する。
当面は私しか使えないのだが、魔力供給回路の最新版であれば、
シュレームやミューリも気軽にこちらに来れるようになるだろう。

私は一旦王都の家に戻ると、さっそくシュレームが購入してきた奴隷を確認した。
男性の奴隷が10人、女性の奴隷が6人、年齢は一番下の女の子が12歳、一番上の男性が32歳と幅広く。
全員が人種であった。

大部屋の一つに全員を集めさせ、隷属の首輪からの解放と、隷属魔法による再契約を行った。
まず、男女1名ずつのほど良い2人と一番年下の女の子の3人を指名し、1つの家族としてふるまい、
雑貨屋を商うことを命令した。亭主役となる男奴隷には商人ギルドへの登録も行うように頼んだ。
ミューリは手早く仕入れてきた商品などをその家族に引継ぎし、戻ってきた。

残りの8名の男性奴隷とシュレーム、ミューリの計10人には5名ずつのパーティを組み、
全員冒険者ギルドに登録してレベル上げを行うように指示した。
残り4名の女の女性はどれも17歳から21歳とちょうどよかったので、
冒険者ギルドに登録はするがレベル上げはせずに、シュレーム、ミューリがいない間、
この王都の家の世話をするように命じた。もちろんそこには私の世話も含まれるけど。

全員に指示を出した後、雑貨屋の方に簡易的な家族用の空間を作ってやり、
自宅の方にはそれぞれ冒険者用の部屋を作った。一応各自1人1部屋は作ったため、
2つの大部屋はその後解除した。

一通り、王都での指示を終えると、再度フランシスに戻って、
ユーリナとサーシャを一緒にひとしきり抱いてから眠った。



翌朝、サレムとユーリナが仲良く作った朝食をサーシャとともに食べた。
朝食を食べ終わるころにはビィンチが私の傍に寄り添い、
私の指示していた通り、すべての使用人を呼び戻していた。

私は、『仕事が早いな!』と思ったが、
実は他の使用人たちも復帰を待ち望んでいたらしい。

一度使用人や門兵を一堂に集めて今後のことを話した。

「私はこの度、ダン・ブランディングの後を継ぎ、ご息女のサーシャとともに、
この領地を任された、シュウイチという。私はブランディング家の名を絶やさぬよう、
婿入りする形で今後もブランディングの安寧と平和を望む!」

「「「「「  はい!  」」」」」

私が宣誓すると、使用人たちは一様に笑顔となり、目にやる気がみなぎった。
私の傍らに寄り添うサーシャとユーリナに対しても暖かい目を向けてくれていた。

使用人に業務に戻ってもらった後で、ビィンチに現状の領地状況と、
今までの運営状況などを聞いた。一応、現実時間では1分もかかっていないのだが、
異空間内では5時間程度のミーティングだった。

領主交代などの不安を払拭するため、期限付きではあるが街の税金を安く抑え、
利益をなるべく街に還元するようにビィンチに指示した。
勅命書の写しを邸宅前に掲示し、新領主襲名が王命であることを示した。

現在街を守護している兵士はサンジェルマン伯爵に雇われている形になるため、
私が直接雇用をする形に戻し、引き続き街の治安維持を任せた。
その際に一部評判の悪い衛兵に対しては一応釘を刺しておいた。

そんなこんなで3日ほどかかったが、サーシャの父が居たころとほぼ変わらないか、
それよりも楽な暮らしができる街へとまとめていった。

要は、領主って街を安定させればいいってことなのかなって思った。
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