中年はチートなしでもなんとかなる -異世界に来たので欲望のまま生きてみる-

ながれ

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6章 中年は領主になる

第55話 スタンピードは人為的に起こせるのか?って話

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これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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ある程度夜も更けた頃、私はおもむろに寝室からベガスに転移した。
ダンジョンの入り口があった小部屋に転移し、見張りを雷魔法を軽く浴びせて気絶させた。
ダンジョンへ直接転移できないので、どうしても入り口だけは仕方がないのである。

ベガスのダンジョンへ入り最下層を目指した。
まだ出来てそれほど日が経っていないのであろうか46階層にダンジョンコアがあった。

1階層あがり45階層で異空間を作る。
異空間に入り、入り口を30センチほどに小さくすると、手だけを外の世界に出して魔石を分解していく。

外と異空間の時間は一応合わせてあるので、分解した魔素が私の方に吸い寄せられるので何か手を考えなければと思い、
色々と魔法陣を試してみた。

中に『風化』の魔法陣があり、そこに魔力を込めた魔石を置いておくと徐々に魔素が漏れ出したため、
それを設置することにした。かなり時間がかかりそうではあるが、魔法陣を増やし大量の魔石をどんどん風化させていくと
徐々にダンジョン内の魔素濃度が濃くなっていった。
飽和した魔物に襲われないよう私自身は異空間に引きこもり、入り口はモンスターが入ってこられないように小さくした。

しばらくすると、外の様子が変わっていった。明らかに魔物の数が増えていくのが分かった。
たまに魔物が私の仕掛けた風化の魔法陣を壊してしまうので、何度も設置をやり直したが、
ダンジョンに入って2時間ほどしたころには、魔物同士が争う音などが聞こえ始めた。
さらにひたすら魔石を風化させていく。合わせてダンジョンの魔素濃度が上昇していくが、
不思議なことにある程度の濃度になると魔物が出現するらしく時間加速が起こるほど魔素濃度は上がらなかった。



<ウィリー・ダットン視点>

夜中、寝室で寝ていると執事が私を起こしに来た。

『旦那様、旦那様、火急の報告があり、失礼いたします。』

「なんだ!こんな時間に!私の安眠を妨げるなど言語道断!貴様死にたいのか!」

『何卒ご容赦のほどを。。どうしてもご報告しなければならないことがありましたので。』

「関係ない!余は寝る!報告は明日聞く!貴様の命も明日までと思え!」

無礼な執事を追い出し、部屋のドアを閉め、再度ベッドに戻った。

---2時間後---

<ドンドンドンドンドン!!>

ドアを激しくノックする音が聞こえる。うるさくて寝られない。

「何者だ!!!」
大声をあげてドアを開けると、屋敷内の地下を警備させている兵数名と執事がドアの前に立っていた。

『旦那様!ダンジョンが!ダンジョンが!』

右手に剣を持ち首をはねてやろうかとしていたがとりあえず話くらいは聞いてやることにした。

「貴様の最後の言葉を聞いてやろう!」

『旦那様!何卒!地下のダンジョンに潜らせていた奴隷たちがことごとく帰還しております!』

「はぁ?早く戻らせろ!とにかく死ぬまで魔物の素材を集めさせろ!」

『そっそれが、魔物の数が異常に多く、対処できない状態になっております!
既に魔物の階層移動が起こっており、5階層より下にしか以下なった魔物が現在1階層まで上がってきております!』

「はぁ?何のために20人もの奴隷を潜らせておるのだ!増えすぎないためだろうが!すぐに討伐させろ!」

『既に対処できないレベルの数が。。。』

そこまで聞いて執事の首を撥ねた。

警備兵たちもビクビクしながらそこに立っていた。

とりあえず地下のダンジョンへ向かう。ここの屋敷の下にあるダンジョンは絶対に秘密。
この警備兵たちを含めダンジョンがあることを知っている奴らは生きてこの屋敷を出ることはない。

ダンジョン前まで行くと潜らせていた奴隷が全員傷だらけの状態でそこに座り込んでいた。

「何をしている!殺されたいのか!さっさとダンジョンに潜れ!」

奴隷たちはビクビクしながら私を恨めしそうに見ている。
一人の魔法使いの奴隷が錯乱したように地上の方へと逃げようとした。

<ボン!!!>

隷属の首輪が爆発し、魔法が使える奴隷の首から上が無くなる。
それを見ていた奴隷たちが一斉に凍り付いた顔になる。

「さっさといけーーーーーー!!!」

大きな声で奴隷たちをダンジョンへ追い返す。
私は寝室へと戻った。



<シュウイチ視点>

そろそろ夜も明けてきたころだろう。
異空間の外は45階層だったはずだが、王都の未踏破ダンジョンの100階層以下にいた魔物がちらほら見受けられる。
とりあえず持ってきた5000個の魔石をすべて魔素にしてばら撒いたら一旦地上に戻ろうと考えていた。
ダンジョンからも直接フランシスへは戻れないので一度ダンジョンの入り口まで戻り、
地上に出る必要がある。

それから数時間経っただろうか、やっと持ってきた魔石すべてを魔素としてばら撒く準備を終えたので、
ダンジョン内の様子を伺いつつ異空間から出てダンジョンの入り口へと転移した。
入り口には数十匹の魔物がひしめいていたが、見張りの警備兵はいない。
一斉に襲い掛かってきたので、スタンピートが発生したことを確認し、ベガスの宿屋の建物の上にすぐに転移する。

街には魔物があふれている様子はない。何とか食い止めているのだろう。何やらダットン邸の方が騒がしい。
野次馬や、逃げ出した使用人などが門の所で口論している。中にはウィリーの姿も見える。

屋敷のドアから1匹のオークが飛び出してきた。
警備兵だろうか、その攻撃を食い止めている。
屋敷から魔物が出てきたのを見て街の人々が一斉に逃げ出す。
ダットンは青い顔をしてヒステリックに叫んでいる。

本来、スタンピードが発生すれば、騎士団数十名を集めて鎮圧する必要がある。
今ダットンの傍には冒険者らしき人達が十数名で魔物を食い止めている。

しばらく見ていると徐々に魔物の数が増えていっている。
ちょうどお昼頃だろうか、太陽は高く上がっている。
真っ先にダットンが逃げ出そうとしているようだが、門を開ける訳にもいかず、自分の家の門を乗り越えようとしている。
ゴブリンメイジだろうか何かの魔法がダットンに直撃し、気を失ったようだ。
カジノに来ていたのだろうか、何人かの貴族風の者たちと商人のようなものたちが同じく屋敷から逃げ出そうとしている。

<そろそろいいかな。>

という事でダットン邸の裏側に転移する。周りにはかなりの数のモンスターが居たので、雷魔法で一気に殲滅する。
私は攻撃力には自信があるが、防御力はないので基本的に先手必勝でステータスの暴力で殲滅する。

表側の門を加勢に行くと目立ちすぎるので、とりあえず屋敷な中を風魔法や水魔法で殲滅しまくる。
徐々に押し返して地下ダンジョンの入り口まで来た。
ここまでくれば崩壊など気にせず、私が得意な飽和攻撃ができる。
一旦異空間を形成し、その中で魔力回復のために休む。外の時間にして20秒ほど。
異空間から出てダンジョンの入り口にひたすら風魔法で範囲拡大した火魔法を連発する。
多分1階層の温度は既に数百度に達しているだろう。
ある程度落ち着いたら水魔法を何発か打ち込んで異空間を閉じる。
ダンジョンの中へと進んでいく。
入り口でやったのと同じように各階層の入り口で飽和攻撃を仕掛けては降りるを繰り返す。
45階層まで降りて殲滅できたのでダンジョンコアはそのままにして入り口まで転移する。
そのまま宿屋の屋上に戻る。

ダットン邸の入り口の殲滅も終わったようだ。
多少のけが人はいるようだが、ポーションをバシャバシャかけられている。ダットンも。

今回の件で、多くの人々がダットン邸からモンスターがあふれ出てきたのを見たことだろう。
まぁダットンの街なので箝口令を敷くこともできるだろうが、『人の口には戸は立てられず。』といったところだ。

今回の出来事はダットンにとっては致命的だろう。
王都にバレれば完全に死罪は免れない。
というか既に私の早馬で王都にはベガスダンジョンの件は報告してある。

1,2週間で騎士団が訪れてすべてを白日の下にするだろう。
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