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第3章 世界巡り
第61話 現実世界には特許的なものがなかったの件
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誤字訂正、ご意見ご感想などもお待ちしております。
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これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
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このテシマには月に1都市か2都市、移動都市が寄港する。
その移動都市のアンテナショップが揃っているので、各移動都市の特徴が分かりやすくていい。
ミウラのアンテナショップにはいろいろなポーションが販売されていたが、
どれも以前教えてもらった値段で売っていた。
移動都市シュウのアンテナショップでは様々な調味料とお酒が売られていた。
お酒はお店のそこで熟成させているらしい。
城塞都市側からすれば、物資も入ってくるし、税収も見込めるのでどんどん置いてほしいらしいが、
今までは基本的に独立採算で年に1度しか交流できないので、移動都市側としてはかなり難しいらしい。
俺たちのように遊撃隊を編成して、本体と別の独自ルートを確立するか、
魔力動力車などにしてそもそも年に数回城塞都市に補充をしに来るかしか方法はなかった。
ヨシノやタカチにアンテナショップが少ないのは単純に立ち寄る手間が多い分、
商品の補充が難しいからに他ならない。
コシノやディノールのようにブランドを確立して、デザインだけを送り、現地生産する方法ですら画期的なほどだ。
マリさんが国立図書館から発見してくれた転送の魔法陣は魔力さえあれば物質転送が行えるため、
ミウラのように小さくて高額なものであれば必要な魔力量も小さい。
あとは人数でカバーといった事をやっているの感じらしい。
マリさんの話では、タカギのように数多くの街をめぐる移動都市は少なく、
本来なら4~6か所の都市を回って、年に1度王都に向かう事の方が多いようだ。
中には王都にすらよらない移動都市もあるが、その場合は代表者だけが王都に向かうのが一般的のようだ。
俺は一通りテシマの街を満喫してハウスに戻ってきた。
マリさん手作りのアイテムバックにはいくつかの珍しい素材を入れてある。
俺の場合、商品を一度手に取れば、スキルによってモンスターの名前と作成に必要なMPがわかる。
それをリングを通して図鑑で照合して、希少性やその魔物の強さなども
大まかに知ることができるので、買い物は楽だ。
「ヤスト~おかえり~」
ユリがのんびりとした感じで話しかけてきた。
「ただいま~。あれ、ユリはテシマに行かなくてもいいの?」
「うん。昨日一通り回ったし、外食するとどんどんお金が無くなっちゃうから。」
俺はユリに連行されながら何故かお風呂に入らされて、隅々まで洗ってもらった。
最近、ヒバリさん達はダンテとロイドが居るので大丈夫なようだが、
ユリはできれば俺がいいと嬉しいことを言ってくれるので、お風呂場で致してみた。
久しぶりに抱きしめたユリは以前よりも少し肉付きがよくなっており、
如何にも女性らしい肉体になっている。
そういえばユリと夜伽をしたのは旧タカギにいた頃だったので、
こうして愛し合うのは2週間以上間が空いていることになる。
それから夕食までの時間は、ユリに各移動都市の名物品や、最近話題の商品などの情報を教えてもらった。
「そうそう、最近はアナサムの魔道具が人気だよ。」
「アナサム?」
「そうそう移動都市アナサム。うちとは航路がかぶることはないから、たまに城塞都市で見かける程度だけど、
そこの魔道部隊はとにかく色々な新しい魔道具を作っているみたいで実用的で高能力なのがウリみたい。」
「へ~」
そういう意味では俺がつけているリングはかなり優秀な魔道具という事になる。
何せ、HPやMPを管理してくれている上に、魔道通信も念話に変えてくれる。
(ありがとうございます。)
リングも嬉しそうだ。
夕食の時間になり、みんなで夕食を食べていると、やはりというかアナサムの魔道具の話や、
新しいデザインの服の件などをみんなが思い思いに評価していた。
「そういえばこの世界にも特許みたいなものはあるのかな?」
俺は魔道具の話を聞いていて、ふとそんなことを考えてみた。
俺が学生だった頃、たまにテレビでパチエモン的なキャラクターがでてきたりしていたのをおもいだしたからだった。
「ヤスト様、『特許』というのはなんですか?」
「俺もそれほどよく分からないんだけど、要は他の人がまだ考え付いてない発明をした人が、
他の人にその発明をマネされないようにする権利みたいなものかな。」
「ん~~。まずマネされないというのは難しいですね。どうしても商品は相手にわたるわけですし、
技術の違いこそあれ、基本的にはヤスト様のような特殊なスキルがかかわらない限り、
誰でもマネできるというほかありません。」
「なるほどね~。まぁ便利なものが広がるのはいいことだけど・・・」
「他には一応、王都で研究論文などが発表されることはありますが、
その技術を使った製品は論文の発表者に関係なく生産されます。」
「どうしたのヤスト。難しい顔しちゃって。」
ヒバリさんが少しほろ酔いの感じで俺が考え込んでいることに気が付いたようだ。
「いや、マリさんやパペさんは元は普通のマリオネットだから、あまり外に出すと誰かにマネされるかな~と思って。」
「ヤスト様ご安心ください。私やパペさんのようなドロイドを作る場合、そこに必要な魔石を集める作業だけでも、
本来は10年近くかかる事になります。従って、他者が同じようなドロイドを量産することは物理的に難しいと思われます。」
マリさんの説明でそもそも、魔石をこれほどの量、短時間で集めることが難しいという事を知った。
確かに今の汎用型ドロイドのように便利なサブスタッフまでなら作れるだろう。
魔力量が少なければそもそも、ポーションを作る錬金術や、鍛冶における魔力が足りないので、
作業できないと言わざるを得ないようだ。
以前のタカギのように農業や酪農、料理のお手伝いくらいが一般的なマリオネットの使い方にしかならないようだ。
ついこないだ、アダマンチウム6騎士を作り出してしまっているので、
これがパクられたら世の中大変なことになるな~と思っていたが、その点は逆にマリさんやキングさん達の方が認識しているらしく。
自分たちの組成に関しては漏れないように細心の注意を払っているようだ。
「まぁ今更考え込んでも仕方ないか!」
俺は一声そう言って自家製ワインを飲み干すのだった。
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このテシマには月に1都市か2都市、移動都市が寄港する。
その移動都市のアンテナショップが揃っているので、各移動都市の特徴が分かりやすくていい。
ミウラのアンテナショップにはいろいろなポーションが販売されていたが、
どれも以前教えてもらった値段で売っていた。
移動都市シュウのアンテナショップでは様々な調味料とお酒が売られていた。
お酒はお店のそこで熟成させているらしい。
城塞都市側からすれば、物資も入ってくるし、税収も見込めるのでどんどん置いてほしいらしいが、
今までは基本的に独立採算で年に1度しか交流できないので、移動都市側としてはかなり難しいらしい。
俺たちのように遊撃隊を編成して、本体と別の独自ルートを確立するか、
魔力動力車などにしてそもそも年に数回城塞都市に補充をしに来るかしか方法はなかった。
ヨシノやタカチにアンテナショップが少ないのは単純に立ち寄る手間が多い分、
商品の補充が難しいからに他ならない。
コシノやディノールのようにブランドを確立して、デザインだけを送り、現地生産する方法ですら画期的なほどだ。
マリさんが国立図書館から発見してくれた転送の魔法陣は魔力さえあれば物質転送が行えるため、
ミウラのように小さくて高額なものであれば必要な魔力量も小さい。
あとは人数でカバーといった事をやっているの感じらしい。
マリさんの話では、タカギのように数多くの街をめぐる移動都市は少なく、
本来なら4~6か所の都市を回って、年に1度王都に向かう事の方が多いようだ。
中には王都にすらよらない移動都市もあるが、その場合は代表者だけが王都に向かうのが一般的のようだ。
俺は一通りテシマの街を満喫してハウスに戻ってきた。
マリさん手作りのアイテムバックにはいくつかの珍しい素材を入れてある。
俺の場合、商品を一度手に取れば、スキルによってモンスターの名前と作成に必要なMPがわかる。
それをリングを通して図鑑で照合して、希少性やその魔物の強さなども
大まかに知ることができるので、買い物は楽だ。
「ヤスト~おかえり~」
ユリがのんびりとした感じで話しかけてきた。
「ただいま~。あれ、ユリはテシマに行かなくてもいいの?」
「うん。昨日一通り回ったし、外食するとどんどんお金が無くなっちゃうから。」
俺はユリに連行されながら何故かお風呂に入らされて、隅々まで洗ってもらった。
最近、ヒバリさん達はダンテとロイドが居るので大丈夫なようだが、
ユリはできれば俺がいいと嬉しいことを言ってくれるので、お風呂場で致してみた。
久しぶりに抱きしめたユリは以前よりも少し肉付きがよくなっており、
如何にも女性らしい肉体になっている。
そういえばユリと夜伽をしたのは旧タカギにいた頃だったので、
こうして愛し合うのは2週間以上間が空いていることになる。
それから夕食までの時間は、ユリに各移動都市の名物品や、最近話題の商品などの情報を教えてもらった。
「そうそう、最近はアナサムの魔道具が人気だよ。」
「アナサム?」
「そうそう移動都市アナサム。うちとは航路がかぶることはないから、たまに城塞都市で見かける程度だけど、
そこの魔道部隊はとにかく色々な新しい魔道具を作っているみたいで実用的で高能力なのがウリみたい。」
「へ~」
そういう意味では俺がつけているリングはかなり優秀な魔道具という事になる。
何せ、HPやMPを管理してくれている上に、魔道通信も念話に変えてくれる。
(ありがとうございます。)
リングも嬉しそうだ。
夕食の時間になり、みんなで夕食を食べていると、やはりというかアナサムの魔道具の話や、
新しいデザインの服の件などをみんなが思い思いに評価していた。
「そういえばこの世界にも特許みたいなものはあるのかな?」
俺は魔道具の話を聞いていて、ふとそんなことを考えてみた。
俺が学生だった頃、たまにテレビでパチエモン的なキャラクターがでてきたりしていたのをおもいだしたからだった。
「ヤスト様、『特許』というのはなんですか?」
「俺もそれほどよく分からないんだけど、要は他の人がまだ考え付いてない発明をした人が、
他の人にその発明をマネされないようにする権利みたいなものかな。」
「ん~~。まずマネされないというのは難しいですね。どうしても商品は相手にわたるわけですし、
技術の違いこそあれ、基本的にはヤスト様のような特殊なスキルがかかわらない限り、
誰でもマネできるというほかありません。」
「なるほどね~。まぁ便利なものが広がるのはいいことだけど・・・」
「他には一応、王都で研究論文などが発表されることはありますが、
その技術を使った製品は論文の発表者に関係なく生産されます。」
「どうしたのヤスト。難しい顔しちゃって。」
ヒバリさんが少しほろ酔いの感じで俺が考え込んでいることに気が付いたようだ。
「いや、マリさんやパペさんは元は普通のマリオネットだから、あまり外に出すと誰かにマネされるかな~と思って。」
「ヤスト様ご安心ください。私やパペさんのようなドロイドを作る場合、そこに必要な魔石を集める作業だけでも、
本来は10年近くかかる事になります。従って、他者が同じようなドロイドを量産することは物理的に難しいと思われます。」
マリさんの説明でそもそも、魔石をこれほどの量、短時間で集めることが難しいという事を知った。
確かに今の汎用型ドロイドのように便利なサブスタッフまでなら作れるだろう。
魔力量が少なければそもそも、ポーションを作る錬金術や、鍛冶における魔力が足りないので、
作業できないと言わざるを得ないようだ。
以前のタカギのように農業や酪農、料理のお手伝いくらいが一般的なマリオネットの使い方にしかならないようだ。
ついこないだ、アダマンチウム6騎士を作り出してしまっているので、
これがパクられたら世の中大変なことになるな~と思っていたが、その点は逆にマリさんやキングさん達の方が認識しているらしく。
自分たちの組成に関しては漏れないように細心の注意を払っているようだ。
「まぁ今更考え込んでも仕方ないか!」
俺は一声そう言って自家製ワインを飲み干すのだった。
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