現実だと思っていたら、異世界だった件

ながれ

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第3章 世界巡り

第62話 本隊と合流してこれからのことを話し合った件

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その日の夜中過ぎ、タカギの本隊もテシマに到着した。

「お疲れ様です。マイコさん。」

「ヤスト君こそ、お迎えありがとう。早速なんだけど、タカギショップの転送魔法陣について少し話したいんだけど・・」

マイコさんは早速ビジネスモードのようだ、この人ならドロイドや転送の魔法陣をうまく活用してくれるだろう。

「ヤスト、マイさんと少し魔法陣に関してはなっしたいのだが・・・」

ミサカさんは相変わらず技術に関する知識欲求が凄まじい。

「まぁ立ち話もなんですし・・」

とりあえずハウスのリビングに移動して話すことにした。
パートナーメンバーは数日ぶりの本隊合流なので、友人などに会いに行ったようだ。

俺、マイさん、マイコさん、ミサカさんの4人でリビングに入る。

ミサカさんやマイコさんがこのハウスにいるのはなんだか新鮮だ。

「まずは魔法陣に関して、話しを進めよう。今のところ使ってみた感じでは問題ないが、必要な魔力量をもう少し減らせないかを悩んでいる。」
会議の始まりはミサカさんからだった。

「ミサカ様、現在の魔法陣に関しまして、転送やマリオネット作成、透明化や拡張の魔法陣は全て過去の文献から抽出したものでしかありません。従いまして更なる魔力量の低減は何らかの新しいアプローチが必要です。」
マイコさんが現在の魔法陣に関して簡単に説明してくれた。

とりあえず今の魔法陣を効率化するというのは現状では難しいようだ。
結果的には人間の魔力量では発動こそすれ、それほど多くの魔力情報を送れないということはしょうがないらしい。
ミサカさんとしてもマリオネット作成の魔法陣は自作していたものらしく、それがマリさんの魔法陣に変えたことでかなり効率化できたことが興味深いようだ。
ミサカさんが知らない構文なども多く、今はビショップの助けを借りながら、魔法陣を理解している最中のようだ。

「とりあえず転送の魔法陣を使うにはやはり最低1体のドロイドを一緒に置く必要がありそうね。」
マイコさんも魔法陣が効率化できれば、不用意にドロイドをタカギ外へ出す必要がなくなると考えていたようだ。

「ヤスト、お前が入力したドロイドのコマンドだが、いまいち私たちでは概念やイメージが分からない。」
ミサカさんが言うのはいわゆる『勉強』という概念がイメージしづらく、結果的に今はマリさんや他のドロイドがそのコマンドを入力している。
マリさんが言うには、他のドロイドにはある程度制限をかけることが可能とのこと。

つまり、タカギ以外ではドロイドはマリオネットをドロイド化できない。という制限だ。
実は後期型、いわゆる今のニュータカギにいるドロイドにはいくつかの制限がかかっている。

『人間を殺めない事』
『主人に寄り添い、守る事。』
『タカギのスメラギヤストに寄り添い、守る事』

最後の制約は単にマリさんがドロイドの統制権を得るために追加しているものらしい。
いわゆる管理者権限という奴らしい。
もともとはミサカさんが管理権限者だったらしいが、今は俺になっているらしい。
制限の2番目にある主人とは基本的にそのドロイドを作成する際に使用した生体情報の主のことになるという。

「制限ができるならその方がいいわね。このドロイドはあまりにも有能すぎる。」
マイコさんも制限付きのドロイドならテシマにあるようなショップにドロイドを置くことに問題ないだろうと同意してくれた。

リングもそれで問題ないと判断してくれている。

それからしばらくの間、夜を通して今後の予定を話し合っていく。
素材の販売利益で、タカギは徐々に余力ができているようだ。
ニュータカギに使用している高純度魔力結晶に関しては、ブライアントさんのスキルで生み出したことにしておくらしい。

これからは現存する15の城塞都市すべてにショップを開設するという。
今の段階では4都市にしか存在しないタカギのショップを一気に拡大する。
マイコさん達のタカギ本隊は少しテシマで休養した後、王都に向かい、諸々の報告や事業拡大の許可を取り付けるとのこと。

今このハウスにある金塊で王都の資金枯渇を改善できることがかなり大きいらしい。
王都の財務大臣との密約は既に完了しているらしく、一応念書も貰えるらしい。
その書類を受け取るのにも基本的にはドロイドと転送の魔法陣がかなりやくに立ったようだ。
見かけだけでは今ではドロイドとは判別できなくなりつつあるクイーンとビショップが、
大きな役割を果たしてくれたようだ。

深夜3時を少し回ったころ、カザンさんとブライアントさんもハウスに来てくれた。

「ほぉ~これが遊撃隊専用車か~かなり整ってるな~。斥候部隊用にも1台ほしいな~」
はしゃぐ子供がおもちゃを欲しがる様子にそっくりだ。

「ほっほっほ。これがヤストの移動車か~なかなか豪華じゃのう~」
一番ニュータカギにこだわって設備マシマシにした張本人が俺のハウスを褒めてくれる。

「まずは王都に行くのが先ね。人数が増えれば当然遊撃隊を増やせるから、
 カザンにも他に1部隊面倒見てもらうことになるわ。」

とりあえず、俺、ミサカさん、マイコさん、マリさんで決めた作戦は、
各都市にタカギの資金で土地を購入し、ショップを建設。
そこに人間を一人配置し、ドロイドを1体同行させる。
他の人が見たら木箱にしか見えない箱の底に転送の魔法陣を密かに仕込み、
それを使って物流ネットワークを作り出す。

俺の第1遊撃隊が担当するのは北アメリカの4都市と南アメリカの1都市。
本隊は王都で住民募集を行った後、ユーラシア大陸の4都市とアフリカの1都市に設置する。
カザンさんが今後持つであろう第2遊撃隊は日本にある3都市とオーストラリアにある1都市。

タカギはこれから2か月で全世界に物流ネットワークを構築する。

タカギ自体もいきなり何の前触れもなく売上高が10倍というのはあまりにも無茶なので、
こうしてショップ展開を行うことで、結果的に売り上げが上がったという説明を行う想定のようだ。

現在のタカギ狩猟部隊は基本的に斥候部隊と合流。
斥候と素材回収の両面をこなす部隊へと生まれ変わっていく。
そのへんはユキマサさんが指揮を執ってくれるようだ。

城塞都市に置かれるドロイドは魔石合成の魔法陣を付けず、
はじめからスパさんとモクさんが作ってくれた高純度魔力結晶を内蔵する。
それでも十分、遠距離魔道通信機と転送の魔法陣の魔力は賄えるだろう。
知識量に関しても遠見の水晶などはあえて内蔵せず、マリさん謹製の教科書で学んでもらう程度だ。
それでも十分賢いドロイドができあがる。
一応コマンドバレにも考慮し、城塞都市用のドロイドからは勉強コマンドを消してから出すらしい。
念には念をといったような念の入れ具合だ。

俺はこれから数日間、本隊と共に城塞都市用のアンドロイド15体の製造をお手伝い。
実際、スパさんを最初に作ったときでも3000体近い魔物の魔石が必要になったので、
15体分と考えればそれだけで4万5千体程度の魔石を必要とする。
カザンさんの第二遊撃隊の移動車に必要な魔石も考えると、かなりの魔石が必要となる。
ということもあり、キング、クイーン、ルーク、ナイト、ポーン、ビショップのアダマンチウム6騎士が全員と
うちのパペさんスパさんモクさんも当然参加。
現状の遊撃隊メンバーだけでも、全力なら1日2万個程度の魔石を集めることができる。
ただこれだけのフルメンバーならその速度はさらに数倍になる。
みんなで1週間で10万個集めた時よりもよりハイペースでの魔物作成を行わなければいけない感じだ。

「じゃあ、もう朝だし、一旦休んで、今日の12時からタカギの訓練室で始めるわよ!」

マイコさんの高らかな号令にみんなで頷き、解散となった。
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