17 / 29
17話
しおりを挟む
そんな私たちの事を見つけた内の一人が私たちの所に走ってきて、私の胸倉をつかもうとした。
「っ!」
が、こんな輩にオリヴィア様の胸倉を触らせるわけにはいかないので当然手で軽く弾いた。
「あ?お高く止まってんじゃねえよ!」
「お前らが勝てたのは俺たちが油断していただけなんだよ!」
私が分かりやすく拒絶を示したせいか、より一層怒りをあらわにしていた。
「はぁ、見苦しいですね。何も言わなければ油断していたから負けたで終わらせられたというのに。はっきり言いますね。私達のクラスは何度やってもあなた方に負けることはありません」
「はあ?調子乗ってんのかこのアマ!?」
「ただ事実を言ったまでですが。調子に乗っているのはあなた方では?」
「あ!?」
2年2組の数人がその言葉でキレて臨戦態勢に入ったため、私は防御用の魔法を張る。
「全員に攻撃されて負けたって思っているようですが、半数は観客席に座っていたことをご存じないのですか?」
実はマルゲリータは今回のような展開になる事を見越しており、言い訳をさせない為に最小限の戦力で挑んでいた。
「あ?どうせ雑魚を削っただけだろ?そんなん関係ねえよ」
「雑魚、ですか。オリヴィア様は雑魚らしいですよ」
「なるほど、私が雑魚呼ばわりされるってことは個人戦が非常に楽しみね。どんな強者が待っているのかしら」
オリヴィア様に勝てる人材がゴロゴロいる世界ってどんなものだろうか。それはそれは素晴らしいユートピアだと思う。
「ぐっ……」
「覚えてろよ!」
流石に劣勢だと悟ったようで、雑魚特有の捨て台詞を残して去っていった。
「じゃあこれで予選は最後のようですね。行きましょうか」
そして最後に残ったのは3年4組。
流石に先程のクラスみたいな事は無く、寧ろ尊敬に値する良い方々だった。
相手が3年生ということもあり知略でどうこうできるわけがないため、遂に私の参戦となった。
「一応方針は伝えましたが、作戦と呼べるものではありません。ただ持ちこたえてください。そして任せました、オリヴィア様」
「やれるだけの事はやってみようと思うけど、期待はしないでもらいたいわ」
「分かっています」
『では予選最終試合、開始します』
「じゃあ行ってくるわ」
私は魔法を使い、空を飛んで最前線へと向かった。
「なるようになるしかないよね。食らえ!」
私は一人でも倒れてくれと願い、『フレイムテンペスト』を放った。
竜巻状の炎は森を焼くことでだんだんと規模を広げていく。
強風を内包しているため、ただ焼くだけでなく灰と化した木々や地に落ちている石を巻き上げる。
ただ焼かれるだけでなく、内包された物体によって物理攻撃されるため、生半可な防御は貫通されるだろう。
恐らく森の中で発動するのであれば最強格の魔法。これを単独で止められる人間は存在しないと思う。
しかし相手は40人の集団。
多少は犠牲が出たようだが、あっさりと消化されてしまった。
「ならこれを……!」
その後も私はエドワードから教わった強力な魔法を雑に撃ちまくった。
エドワードが教えてくれただけあってどれも相手に有効で、少しずつ数を減らすことは出来たんだけれど、
『陣地の破壊を確認。よって3年4組の勝利となります』
結局負けてしまった。
「ごめんなさい。力及ばずだったわ」
「いえ。こちらが持ちこたえられなかったのが悪いんです」
「君は頑張っていたのに、僕は不甲斐ないよ」
お互いに自分の責任だと謝り合い、陰鬱な雰囲気になっていた。
今回取った作戦は単純で、皆が全力で自陣を守っている中、私が単独で相手を攻撃して陣地を奪うというもの。
だから皆は39人で守っていたのに15人程の軍勢をしのぎ切ることが出来なかった事を申し訳なく思っている。
私も私で中身がちゃんとオリヴィア様だったら時間内に攻め切れていたと思うので、かなり申し訳ない気持ちでいた。
一応ゲーム通りの展開だから問題ないと言えば問題ないんだけど、頼られたなら勝つのがオリヴィア様だから、それが出来なくて悲しいのよね。
「はい、皆さん切り替えてください。そもそもこの試合は勝とうが負けようが予選突破確定だったんですからどっちでも良いじゃないですか」
見かねたジュリアがそんなことを言った。
なんだかんだ一番悔しいのはジュリアだと思うのだけれど、立ち直っているように見えた。
「こんな感情引きずってで負けて本戦即敗退とか嫌ですよ。しっかりしてください」
なるほど、ジュリアは次勝ちたいっていう意思が悲しさに勝ったのね。
「そうだね。決勝トーナメントで負けなければ良いんだ。今度こそは勝ってやろうじゃないか」
「ああ。今回は運が悪かっただけだ。次やれば絶対勝てる」
ジュリアの言葉で立ち直った皆は次の試合に意識を向け直した。
そして始まった決勝トーナメント1戦目。相手は2年4組。
流石に2年2組に勝って決勝トーナメントに上がってきたクラスに油断をしてくれることは無かったが、無事に勝利を収めることが出来た。
しかし次に当たった2年5組。そこに私たちは完封されてしまった。
敗因は5組の精鋭5人で私を止めに来るという大胆な戦略を取ってきたから。
いくら私が強いとは言っても、オリヴィア様と違って戦闘経験は浅い。そのため相手を突破する道筋を立てられず、倒しきった頃には陣地が破壊されていた。
「やっぱり私たちの実力が足りなかったみたい」
「そうですね。私達の勝ち筋を潰される戦い方をされたらどうしようもないですね」
「でも、マルゲリータとオリヴィア様のお陰でここまでこれたことは誇っていいと思うの。来年こそは優勝しましょう。出来るわよね?」
「うん、勿論だよ」
「そうだな」
「次は二人無しでも勝ちます!」
「誰に聞いてんだよ?来年は俺一人で優勝してやっからよ。お前らは何もしなくていいぜ」
「私に負け越しているのに何を言うんですか」
「あ?最近は五分五分だろうがよ」
「いえ。直近でも私の方が1回勝ち越しています」
「なら個人戦で勝負だ!俺に当たるまで負けんなよ!」
「はいはい。あなたの方が負けそうですが」
「あんだと?」
今回は皆元気そうだった。ジュリアとモルガンに至っては喧嘩する位だもの。
「団体戦はこれで終わってしまいましたが、まだ個人戦が残っています。3人に頑張って貰いましょう!」
「僕の分も頑張ってね」
「ジュリアさん、頑張って!」
「オリヴィア様!!」
「モルガン、無様な姿晒すのだけはやめろよ!」
私達はそれぞれ声援を受けて、個人戦の控室に向かった。
「マジか。決勝まで行かねえとお前と当たらねえじゃねえかよ」
「なら絶対無理ですね。どうあがいてもオリヴィア様に勝てないでしょ?」
「お前だって生徒会長に勝てんのか?歴代最強らしいぞ?」
「まあ、頑張ってみますよ」
「二人とも、先の事を考えていたら足元掬われるわよ。他もクラス毎の精鋭揃いなのよ」
「そうですね」
「そうだな。あんたほどじゃないにせよ、強い奴はゴロゴロいる」
私は二人にそれっぽい事を言って宥めてはいるものの、実は二回戦で当たる相手の事しか見えていない。
マリー・クラインシュミット。団体戦はクラスの為を思って見逃してあげたけど、今回は一切邪魔が入らないからね。
「そうね。出来る限り勝って、皆さんに良い報告をしましょう」
「ああ」
「はい」
と気合を入れたは良いものの、団体戦が終わるまでは試合が始まらないので、控室に設置されている魔術で作られたモニターで見て待つことにした。
「っ!」
が、こんな輩にオリヴィア様の胸倉を触らせるわけにはいかないので当然手で軽く弾いた。
「あ?お高く止まってんじゃねえよ!」
「お前らが勝てたのは俺たちが油断していただけなんだよ!」
私が分かりやすく拒絶を示したせいか、より一層怒りをあらわにしていた。
「はぁ、見苦しいですね。何も言わなければ油断していたから負けたで終わらせられたというのに。はっきり言いますね。私達のクラスは何度やってもあなた方に負けることはありません」
「はあ?調子乗ってんのかこのアマ!?」
「ただ事実を言ったまでですが。調子に乗っているのはあなた方では?」
「あ!?」
2年2組の数人がその言葉でキレて臨戦態勢に入ったため、私は防御用の魔法を張る。
「全員に攻撃されて負けたって思っているようですが、半数は観客席に座っていたことをご存じないのですか?」
実はマルゲリータは今回のような展開になる事を見越しており、言い訳をさせない為に最小限の戦力で挑んでいた。
「あ?どうせ雑魚を削っただけだろ?そんなん関係ねえよ」
「雑魚、ですか。オリヴィア様は雑魚らしいですよ」
「なるほど、私が雑魚呼ばわりされるってことは個人戦が非常に楽しみね。どんな強者が待っているのかしら」
オリヴィア様に勝てる人材がゴロゴロいる世界ってどんなものだろうか。それはそれは素晴らしいユートピアだと思う。
「ぐっ……」
「覚えてろよ!」
流石に劣勢だと悟ったようで、雑魚特有の捨て台詞を残して去っていった。
「じゃあこれで予選は最後のようですね。行きましょうか」
そして最後に残ったのは3年4組。
流石に先程のクラスみたいな事は無く、寧ろ尊敬に値する良い方々だった。
相手が3年生ということもあり知略でどうこうできるわけがないため、遂に私の参戦となった。
「一応方針は伝えましたが、作戦と呼べるものではありません。ただ持ちこたえてください。そして任せました、オリヴィア様」
「やれるだけの事はやってみようと思うけど、期待はしないでもらいたいわ」
「分かっています」
『では予選最終試合、開始します』
「じゃあ行ってくるわ」
私は魔法を使い、空を飛んで最前線へと向かった。
「なるようになるしかないよね。食らえ!」
私は一人でも倒れてくれと願い、『フレイムテンペスト』を放った。
竜巻状の炎は森を焼くことでだんだんと規模を広げていく。
強風を内包しているため、ただ焼くだけでなく灰と化した木々や地に落ちている石を巻き上げる。
ただ焼かれるだけでなく、内包された物体によって物理攻撃されるため、生半可な防御は貫通されるだろう。
恐らく森の中で発動するのであれば最強格の魔法。これを単独で止められる人間は存在しないと思う。
しかし相手は40人の集団。
多少は犠牲が出たようだが、あっさりと消化されてしまった。
「ならこれを……!」
その後も私はエドワードから教わった強力な魔法を雑に撃ちまくった。
エドワードが教えてくれただけあってどれも相手に有効で、少しずつ数を減らすことは出来たんだけれど、
『陣地の破壊を確認。よって3年4組の勝利となります』
結局負けてしまった。
「ごめんなさい。力及ばずだったわ」
「いえ。こちらが持ちこたえられなかったのが悪いんです」
「君は頑張っていたのに、僕は不甲斐ないよ」
お互いに自分の責任だと謝り合い、陰鬱な雰囲気になっていた。
今回取った作戦は単純で、皆が全力で自陣を守っている中、私が単独で相手を攻撃して陣地を奪うというもの。
だから皆は39人で守っていたのに15人程の軍勢をしのぎ切ることが出来なかった事を申し訳なく思っている。
私も私で中身がちゃんとオリヴィア様だったら時間内に攻め切れていたと思うので、かなり申し訳ない気持ちでいた。
一応ゲーム通りの展開だから問題ないと言えば問題ないんだけど、頼られたなら勝つのがオリヴィア様だから、それが出来なくて悲しいのよね。
「はい、皆さん切り替えてください。そもそもこの試合は勝とうが負けようが予選突破確定だったんですからどっちでも良いじゃないですか」
見かねたジュリアがそんなことを言った。
なんだかんだ一番悔しいのはジュリアだと思うのだけれど、立ち直っているように見えた。
「こんな感情引きずってで負けて本戦即敗退とか嫌ですよ。しっかりしてください」
なるほど、ジュリアは次勝ちたいっていう意思が悲しさに勝ったのね。
「そうだね。決勝トーナメントで負けなければ良いんだ。今度こそは勝ってやろうじゃないか」
「ああ。今回は運が悪かっただけだ。次やれば絶対勝てる」
ジュリアの言葉で立ち直った皆は次の試合に意識を向け直した。
そして始まった決勝トーナメント1戦目。相手は2年4組。
流石に2年2組に勝って決勝トーナメントに上がってきたクラスに油断をしてくれることは無かったが、無事に勝利を収めることが出来た。
しかし次に当たった2年5組。そこに私たちは完封されてしまった。
敗因は5組の精鋭5人で私を止めに来るという大胆な戦略を取ってきたから。
いくら私が強いとは言っても、オリヴィア様と違って戦闘経験は浅い。そのため相手を突破する道筋を立てられず、倒しきった頃には陣地が破壊されていた。
「やっぱり私たちの実力が足りなかったみたい」
「そうですね。私達の勝ち筋を潰される戦い方をされたらどうしようもないですね」
「でも、マルゲリータとオリヴィア様のお陰でここまでこれたことは誇っていいと思うの。来年こそは優勝しましょう。出来るわよね?」
「うん、勿論だよ」
「そうだな」
「次は二人無しでも勝ちます!」
「誰に聞いてんだよ?来年は俺一人で優勝してやっからよ。お前らは何もしなくていいぜ」
「私に負け越しているのに何を言うんですか」
「あ?最近は五分五分だろうがよ」
「いえ。直近でも私の方が1回勝ち越しています」
「なら個人戦で勝負だ!俺に当たるまで負けんなよ!」
「はいはい。あなたの方が負けそうですが」
「あんだと?」
今回は皆元気そうだった。ジュリアとモルガンに至っては喧嘩する位だもの。
「団体戦はこれで終わってしまいましたが、まだ個人戦が残っています。3人に頑張って貰いましょう!」
「僕の分も頑張ってね」
「ジュリアさん、頑張って!」
「オリヴィア様!!」
「モルガン、無様な姿晒すのだけはやめろよ!」
私達はそれぞれ声援を受けて、個人戦の控室に向かった。
「マジか。決勝まで行かねえとお前と当たらねえじゃねえかよ」
「なら絶対無理ですね。どうあがいてもオリヴィア様に勝てないでしょ?」
「お前だって生徒会長に勝てんのか?歴代最強らしいぞ?」
「まあ、頑張ってみますよ」
「二人とも、先の事を考えていたら足元掬われるわよ。他もクラス毎の精鋭揃いなのよ」
「そうですね」
「そうだな。あんたほどじゃないにせよ、強い奴はゴロゴロいる」
私は二人にそれっぽい事を言って宥めてはいるものの、実は二回戦で当たる相手の事しか見えていない。
マリー・クラインシュミット。団体戦はクラスの為を思って見逃してあげたけど、今回は一切邪魔が入らないからね。
「そうね。出来る限り勝って、皆さんに良い報告をしましょう」
「ああ」
「はい」
と気合を入れたは良いものの、団体戦が終わるまでは試合が始まらないので、控室に設置されている魔術で作られたモニターで見て待つことにした。
0
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
世界観制約で罵倒しかできない悪役令嬢なのに、なぜか婚約者が溺愛してくる
杓子ねこ
恋愛
前世の記憶を取り戻した悪役令嬢ヴェスカは、王太子との婚約を回避し、学園でもおとなしくすごすつもりだった。
なのに聖女セノリィの入学とともに口からは罵倒の言葉しか出なくなり、周囲からは冷たい目で見られる――ただ一人を除いては。
なぜか婚約者に収まっている侯爵令息ロアン。
彼だけはヴェスカの言動にひるまない。むしろ溺愛してくる。本当になんで?
「ヴェスカ嬢、君は美しいな」
「ロアン様はお可哀想に。今さら気づくなんて、目がお悪いのね」
「そうかもしれない、本当の君はもっと輝いているのかも」
これは侯爵令息が一途に悪役令嬢を思い、ついでにざまあするお話。
悪役令嬢が意外と無自覚にシナリオ改変を起こしまくっていた話でもある。
※小説家になろうで先行掲載中
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる