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126話
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「いや、取れていないです。もしかしたら配信を見ていないのかもしれないです」
「かもしれないですね……」
今回の配信にて水晶ながめ=柴犬説がほぼほぼ否定出来たのだが、ながめがわざわざ柴犬の配信を見に来るとは考えにくい。自傷行為に等しいからな。
「まあ、でも問題は解決したに等しいからな。この配信に気づけば立ち直ってくれるだろうよ。ここから先俺らに出来ることは定期的にメッセージを送って気づいてくれるのを願うだけだな」
そう語るのはオーサキさん。
「そうだね。じゃあ今日は夕食でも食べて解散にしましょうか。奏多さんの奢りで!!!」
「え、僕!?!?」
「そりゃあこの会は奏多さんが開いたわけだからね。ってことでお願いします!!!!」
「まあ良いけどさ。ってことで何かこのあたりで取れる美味しい出前って何がある?ヤイバ君、ターバンくん、サケビさん」
「そうね。ここら辺で美味しい所となるとやはりあのお寿司屋かしら」
「そうだな。あの寿司は滅茶苦茶美味しかった」
「そんなお寿司屋があるんだ」
「基本家でご飯を食べるヤイバは知らないだろうけど、良いのがあるんだよ」
「へー」
基本的に葵と一緒にご飯を食べているから配信部屋辺りの飯屋に目を向けたことは無かったな。
まあ分かっていたとしても寿司は高いからって理由でスルーしている気がするけれども。
ただ今回くらいは葵が復活したら祝いとしてその寿司屋から出前でもとって食べることにするか。
「ってことで注文しますね」
「うん、お願い。美味しいのをお願いね」
「分かりました。じゃあ遠慮なく」
「ターバンくんってさ、多分僕より稼いでいるよね……?」
「いやいや、そんなことないですよ。奏多さんはアメサンジの中でもトップクラスの人気配信者なんですから」
「いやいや、ターバンくんはそれ以上に有名なイラストレーターだよね……?」
一番高価な品を迷わず注文しようとしているターバンに対し、奏多は手加減を求めていた。
ただしぐるぐるターバンという男はそこで止まることは無い。
自分の為に九重ヤイバと歌音サケビに全力で投資する豪快さを持ち合わせつつも仕事の交渉では一切の妥協を見せないことでイラスト界隈では有名な男らしいからな。
そんな男に好きな店で好きなものを頼んでいいといった時点でおわりなのだ。諦めてくれ。
まあ、ノリを考えると多分ターバンも半分くらい出してくれるだろうから。
「しばらく配信頑張らないとね……」
「これくらい2、3回配信したら取り返せますよ」
「そんなわけないでしょ。そんな毎回毎回大量のスパチャを貰えるわけじゃないんだからね?」
「え?」
「え?配信やってるなら分かるよね?」
「よく理解できました。じゃあ注文しますね」
その後無事にターバンは特上寿司を頼んでいた。
それから待つこと数十分、家のチャイムが鳴った。
「はーい」
寿司を受け取るため、奏多が家主の俺たちの代わりに財布を持って玄関に向かった。
「遅くないか?」
オーサキが玄関に向かったっきり5分くらい戻ってこない奏多を不審に思い、そんなことを言っていた。
「あれじゃない?財布もって出たは良いもののクレジットカードNGって言われてどうしようってテンパってるとか?」
それに対し、変な予想を立てるアスカ。奏多を何だと思っているんだ。
「なら戻ってくるでしょ。とりあえず様子見てきます」
あの非力な奏多のことだから重たすぎて寿司が運べなくて泣きを見ているだけだと思うので、様子を見に玄関に向かった。
「かもしれないですね……」
今回の配信にて水晶ながめ=柴犬説がほぼほぼ否定出来たのだが、ながめがわざわざ柴犬の配信を見に来るとは考えにくい。自傷行為に等しいからな。
「まあ、でも問題は解決したに等しいからな。この配信に気づけば立ち直ってくれるだろうよ。ここから先俺らに出来ることは定期的にメッセージを送って気づいてくれるのを願うだけだな」
そう語るのはオーサキさん。
「そうだね。じゃあ今日は夕食でも食べて解散にしましょうか。奏多さんの奢りで!!!」
「え、僕!?!?」
「そりゃあこの会は奏多さんが開いたわけだからね。ってことでお願いします!!!!」
「まあ良いけどさ。ってことで何かこのあたりで取れる美味しい出前って何がある?ヤイバ君、ターバンくん、サケビさん」
「そうね。ここら辺で美味しい所となるとやはりあのお寿司屋かしら」
「そうだな。あの寿司は滅茶苦茶美味しかった」
「そんなお寿司屋があるんだ」
「基本家でご飯を食べるヤイバは知らないだろうけど、良いのがあるんだよ」
「へー」
基本的に葵と一緒にご飯を食べているから配信部屋辺りの飯屋に目を向けたことは無かったな。
まあ分かっていたとしても寿司は高いからって理由でスルーしている気がするけれども。
ただ今回くらいは葵が復活したら祝いとしてその寿司屋から出前でもとって食べることにするか。
「ってことで注文しますね」
「うん、お願い。美味しいのをお願いね」
「分かりました。じゃあ遠慮なく」
「ターバンくんってさ、多分僕より稼いでいるよね……?」
「いやいや、そんなことないですよ。奏多さんはアメサンジの中でもトップクラスの人気配信者なんですから」
「いやいや、ターバンくんはそれ以上に有名なイラストレーターだよね……?」
一番高価な品を迷わず注文しようとしているターバンに対し、奏多は手加減を求めていた。
ただしぐるぐるターバンという男はそこで止まることは無い。
自分の為に九重ヤイバと歌音サケビに全力で投資する豪快さを持ち合わせつつも仕事の交渉では一切の妥協を見せないことでイラスト界隈では有名な男らしいからな。
そんな男に好きな店で好きなものを頼んでいいといった時点でおわりなのだ。諦めてくれ。
まあ、ノリを考えると多分ターバンも半分くらい出してくれるだろうから。
「しばらく配信頑張らないとね……」
「これくらい2、3回配信したら取り返せますよ」
「そんなわけないでしょ。そんな毎回毎回大量のスパチャを貰えるわけじゃないんだからね?」
「え?」
「え?配信やってるなら分かるよね?」
「よく理解できました。じゃあ注文しますね」
その後無事にターバンは特上寿司を頼んでいた。
それから待つこと数十分、家のチャイムが鳴った。
「はーい」
寿司を受け取るため、奏多が家主の俺たちの代わりに財布を持って玄関に向かった。
「遅くないか?」
オーサキが玄関に向かったっきり5分くらい戻ってこない奏多を不審に思い、そんなことを言っていた。
「あれじゃない?財布もって出たは良いもののクレジットカードNGって言われてどうしようってテンパってるとか?」
それに対し、変な予想を立てるアスカ。奏多を何だと思っているんだ。
「なら戻ってくるでしょ。とりあえず様子見てきます」
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