私の止めようとするいじめは不可解である。

本編

良和高校の過去

ネットでこの事件について検索してみるとすぐに出てきた。

1年位前に通信制の高校の生徒が鬱病をこじらせた結果自殺したというものだ。

ただ良和高校についてのニュースは一切なかった。
しかしこの件についてあの掲示板では話しているのではなかろうか。

とりあえず顔と名前は分かった。彼の名前は山中亮輔で、大人しそうな見た目をしていた。

名簿にこの名前が載っていれば事実だということだ。

私は去年卒業していった生徒たちのことを調べた。

すぐに見つかった。彼は三年生の途中までこの学校に在籍していた。

彼はイメージ通りの子で、優しい人だったようだ。

彼は1年と2年の時はいじめに縁がなかったようだ。

報告書によると友達に恵まれ、クラスの中心ではなかったが、学校のイベントに精力的に活動しており周囲からの信頼の厚い生徒だったようだ。

しかし3年になって突然報告書の毛色が変わったのだ。1年や2年のとは違い当たり障りのないものに変わっていた。

明らかに不自然な変化だ。人は普通すぐには変わらない。

また、3年生になって成績が突然急降下している。それまでは学年で上位の成績だったが、転校する直前は学年で下から数えた方が早いレベルにまで落ち込んでいた。

これはいじめの影響なのだろうか。

そして私は読み進める。

すると少し気になる点があった。

彼は船見中学校出身だったのだ。

白井君や白井君をいじめている5人と出身が同じだ。

自殺した山中君と同じ中学出身の人が同じ高校にていじめをしている。

こんな偶然はあるのだろうか。

少し混乱した私は今までの情報をまとめてみることにした。

すると、今までの中で違和感を感じたことが色々とあった。

一度そう気づくと新たな違和感が生まれる。

そしてその違和感を私はルーズリーフにまとめてみた。

すると私はその違和感を解決する１つの結論に辿り着いた。