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桜舞う秋
未練
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のぞみに告白した翌日、俺が喫茶店でバイトをしていると、よく見知った顔が現れた。
「冬、来たよー」
正晴は、どこで知ったのか俺のバイトしているタイミングを見計らって、ちょこちょこ喫茶店に顔を出す。大方、叔母さんが情報提供しているのだろう。
「お、正晴くん、いらっしゃい。いつものセットでいい?」
叔母さんは正晴を見ると、にこにこと笑ってそう言った。正晴は俺の母さんとも親しいが、叔母さんとも仲がいい。いつの間にやら仲良くなっているから驚きである。
「はい、お願いします。あと、ちょっと冬借りたいんですけど」
「うん、ちょうど冬も休憩の時間くらいだし、借りてっていいよ」
本人の意思とは関係なく、俺は正晴に借りられることになったらしい。まあ、俺としても正晴に服装の相談をしたかったので、ちょうど良かった。 正晴は慣れた感じで窓際の席に座った。そして、俺に正面に座るよう促す。それに従って俺も腰を下ろした。
「昨日だったんでしょ、告白」
なんでもないように正晴は言った。窓から入る光が、その整った顔を照らしている。
「まあな。とりあえず気持ちは伝えてきた」
「そっか、どうだった?」
「のぞみ、喜んでくれてた。あと……のぞみも俺のこと好きだって、言ってくれた」
恥ずかしくて後半はボリュームが下がる。正晴の顔を見れば、なぜだか嬉しそうに緩んでいた。いつだって寄り添ってくれる彼だから、きっと思うところがあったのだろう。
「よかったじゃん、おめでとう。付き合ったりはしないの?」
正晴は、優しくそう言う。そこには一切茶化すような感じはない。
「付き合おうとは言わなかった。恋人になるのが俺たちにとっての正解だとは思わなかったからな」
恋人になりたいとか、付き合いたいとか、そういう気持ちがないわけがない。だが、そこに何の意味があるのか、俺には分からなかった。今だって、のぞみとの日々は楽しい。関係性の名前を変えてもきっとそこに大きな違いはないはずだ。
「まあ、付き合うことが全てじゃないしね。冬がいいと思ったことが正解でしょ」
俺の発言に全面同意した正晴は、もう一度「よかったね」と微笑んだ。昨日ののぞみの言葉も嬉しかったが、こうやって祝ってくれる存在がいるということも嬉しかった。二日続けて嬉しいことばかりだ。話がとりあえず切れたところで、正晴がいつも頼んでいる日替わりのケーキセットが運ばれてきた。叔母さんが気を回したのだろう。ご丁寧に俺の分も用意されている。
「えっと、今日のケーキはザッハトルテで、飲み物はコーヒーですね! お砂糖とミルクはご自由にどうぞ!」
運んできたのはバイトの女子高生だ。俺はあまり話したことはないが、元気なところがいいと叔母さんが褒めていたことを覚えている。彼女はお礼を言う正晴のことを見て、少し顔を赤らめた。その顔は恋する乙女とでも形容できそうな感じだ。
「さすがにモテるね、お前は」
彼女が奥に戻っていったのを確認して、俺は溜息をついた。別に僻みなどではなく、むしろ同情である。多くの女の子からアプローチされることは、決していいことだけではないだろう。正晴も微妙な困り顔をして頷く。
「今の子は分かんないけど、学校とかだとそれなりにね。好意を寄せられるのは嬉しいんだけど、ちょっと困るかな。トラブルは避けときたい」
到底その女の子たちには聞かせられないような本音に苦笑が漏れる。人気者も大変だ。
「というか、正晴は彼女つくんないのか? 」
「えっ、いや、今のところその予定はないけど」
実はしばらく疑問に思っていたことを聞いてみる。時間的に制限がある俺とのぞみとは違って、正晴は誰かと付き合ってもおかしくはない。モテるのだから尚更だ。
「去年の夏くらいまではいたよな? 別れてから一年ちょいか」
「まあね。……あのときに振られて懲りたっていうのも少しあるよ」
正晴はザッハトルテをつつきながら呟いた。こいつが自分の話をそんなノリでするのは珍しくて、つい色々聞きたくなる。
「前の彼女に未練があったり?」
正晴が付き合ってた相手は、俺の知り合いでもある。中学が一緒だったのだ。美男美女でいかにもお似合いだったし、性格の相性も悪くなかった気がするので、未だになぜ別れたのかよく分かっていない。そのことについて、正晴は濁すだけで話そうとはしてくれなかった。あまり踏み込むのもよくないかと、無理に聞き出そうとしたこともない。だが、正晴がすっきりと別れたわけではないことだけは察していた。
「……ないとは言いきれないかも。俺にはもったいないくらいいい子だったし。でも、まだ今の俺じゃ、やり直したいなんて言う資格はないから」
寂しそうにそう言った正晴は、それがどういう意味か説明する気はないように見えた。らしくない姿に、やはり追及するのはやめておこうとブレーキがかかる。そもそも俺が聞いてもどうにもならない話だ。無駄に干渉するのもよくないだろう。
「……あー、そっか。いや、まあ、別に彼女いなきゃいけないわけでもないしな。……で、えーっと、あ、そういえばさ、またのぞみとデートすることになったんだけど、今回はどんな服がいいと思う? やっぱ俺そういうの分かんねーからさ」
微妙な返事をして、半ば強引に話を変える。さすがにむりやりが過ぎるが、残念ながら上手く取り繕うセンスなど持っていないから仕方がない。俺の言葉を聞いて、カップを持とうとした手が一瞬止まった正晴は、少し間を置いて肩を震わせた。そしてなぜかそのまま大きな声で笑いだす。周りのお客さんが何事かとこっちを見ているのもお構い無しだ。
「っ、冬、まじさぁ、ふふ、笑わせないでよ、っふは」
謎の爆笑に俺は困惑することしかできない。正晴は、気の済むまで笑ったあと、コーヒーを一気に呷った。
「で、服の相談だっけ! というか、もっかいデートできるんだ?」
「お、おう。一時退院できるらしい。つっても、2日だけなんだけどな……え、なんで笑った?」
なぜ笑われたのか未だに理解できていないままだが、とりあえずスルーして返事をする。だが、あまりにも気になりすぎて結局聞いてしまった。
「んー? いや、なんか面白くてさぁ。冬が俺のこと気づかって話題変えてくれたのは分かるんだけど、急カーブすぎて笑っちゃった。相変わらず下手だねぇ、そーゆーこと」
やはりバレている。いや、バレない方がおかしいだろう。まあ気づかれてしまったものはどうにもならないので、わざとらしく顔をしかめてみせる。もう一度、正晴は吹き出した。
「そんで、デートの服の話だよね。まあ前回と同じ系統でいけば間違いはないと思うよ」
正晴の言葉に俺は頷く。自分でもそうだと思う。ただ、問題は俺がそういう服を持っていないということだ。
「あー、でも、前回は俺が貸したんだっけか。また貸してあげてもいいけどどうする?」
「いや、また借りるのは申し訳ないし、自分で買うよ。もうそろそろ靴も買い替えに行くつもりだったし」
正晴からの言葉はありがたかったが、さすがに二度も借りるのは気が引けた。ただ、買いに行くにしてもどの店に行くのがいいのかすらわからないので、正晴に教えてもらおうと思ったのである。
「ん、分かった。そしたら冬さあ、明日の午後空いてる? 明日は俺午前授業だから、空いてるなら一緒に買いに行こ」
「おー、空いてる。だけどいいのか? 高校の友達と遊んだりしなくて」
正晴が一緒に来てくれるのは嬉しいし、俺にとっての友達は正晴しかいないのだから離れていかれては困る。そうはいっても、正晴がどうしてそこまで俺に時間を割いてくれるのかはずっと謎だ。高校の友達と遊んだ話なんてほとんど聞かない。
「別にいいよ、冬はそういうこと気にしないで。俺がやりたくてやってるんだから。てか、だっさい格好でデートしたくないんだったら大人しく俺の言うこと聞きなね」
そう言われると何も言い返しようがない。そもそもこちらから相談しているのだ。正晴に従うべきだろう。それに正晴の交友関係を知らない俺が、変に口を突っ込む話ではないように感じた。
かくして俺は正晴に服を見繕ってもらうこととなった。前回と同じ系統でまとめられた秋服は少し大人びていて、なんだか背伸びをしているように感じたが、それがいいのだと正晴が言うので従っておく。靴も動きやすくてファッション性もあるものを選び、デートへの準備を整えた。ちなみに、喫茶店で聞き耳を立てていた叔母さんにはデートのことが筒抜けで後々からかわれ、女の子をキュンとさせるテクニックを伝授されたが、これがどこまで信用できるものか分からなかったのでおおよそ聞き流しておいた。そうこうして、俺とのぞみの二回目かつ多分最後のデートは幕を開けた。
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正晴は、どこで知ったのか俺のバイトしているタイミングを見計らって、ちょこちょこ喫茶店に顔を出す。大方、叔母さんが情報提供しているのだろう。
「お、正晴くん、いらっしゃい。いつものセットでいい?」
叔母さんは正晴を見ると、にこにこと笑ってそう言った。正晴は俺の母さんとも親しいが、叔母さんとも仲がいい。いつの間にやら仲良くなっているから驚きである。
「はい、お願いします。あと、ちょっと冬借りたいんですけど」
「うん、ちょうど冬も休憩の時間くらいだし、借りてっていいよ」
本人の意思とは関係なく、俺は正晴に借りられることになったらしい。まあ、俺としても正晴に服装の相談をしたかったので、ちょうど良かった。 正晴は慣れた感じで窓際の席に座った。そして、俺に正面に座るよう促す。それに従って俺も腰を下ろした。
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なんでもないように正晴は言った。窓から入る光が、その整った顔を照らしている。
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「そっか、どうだった?」
「のぞみ、喜んでくれてた。あと……のぞみも俺のこと好きだって、言ってくれた」
恥ずかしくて後半はボリュームが下がる。正晴の顔を見れば、なぜだか嬉しそうに緩んでいた。いつだって寄り添ってくれる彼だから、きっと思うところがあったのだろう。
「よかったじゃん、おめでとう。付き合ったりはしないの?」
正晴は、優しくそう言う。そこには一切茶化すような感じはない。
「付き合おうとは言わなかった。恋人になるのが俺たちにとっての正解だとは思わなかったからな」
恋人になりたいとか、付き合いたいとか、そういう気持ちがないわけがない。だが、そこに何の意味があるのか、俺には分からなかった。今だって、のぞみとの日々は楽しい。関係性の名前を変えてもきっとそこに大きな違いはないはずだ。
「まあ、付き合うことが全てじゃないしね。冬がいいと思ったことが正解でしょ」
俺の発言に全面同意した正晴は、もう一度「よかったね」と微笑んだ。昨日ののぞみの言葉も嬉しかったが、こうやって祝ってくれる存在がいるということも嬉しかった。二日続けて嬉しいことばかりだ。話がとりあえず切れたところで、正晴がいつも頼んでいる日替わりのケーキセットが運ばれてきた。叔母さんが気を回したのだろう。ご丁寧に俺の分も用意されている。
「えっと、今日のケーキはザッハトルテで、飲み物はコーヒーですね! お砂糖とミルクはご自由にどうぞ!」
運んできたのはバイトの女子高生だ。俺はあまり話したことはないが、元気なところがいいと叔母さんが褒めていたことを覚えている。彼女はお礼を言う正晴のことを見て、少し顔を赤らめた。その顔は恋する乙女とでも形容できそうな感じだ。
「さすがにモテるね、お前は」
彼女が奥に戻っていったのを確認して、俺は溜息をついた。別に僻みなどではなく、むしろ同情である。多くの女の子からアプローチされることは、決していいことだけではないだろう。正晴も微妙な困り顔をして頷く。
「今の子は分かんないけど、学校とかだとそれなりにね。好意を寄せられるのは嬉しいんだけど、ちょっと困るかな。トラブルは避けときたい」
到底その女の子たちには聞かせられないような本音に苦笑が漏れる。人気者も大変だ。
「というか、正晴は彼女つくんないのか? 」
「えっ、いや、今のところその予定はないけど」
実はしばらく疑問に思っていたことを聞いてみる。時間的に制限がある俺とのぞみとは違って、正晴は誰かと付き合ってもおかしくはない。モテるのだから尚更だ。
「去年の夏くらいまではいたよな? 別れてから一年ちょいか」
「まあね。……あのときに振られて懲りたっていうのも少しあるよ」
正晴はザッハトルテをつつきながら呟いた。こいつが自分の話をそんなノリでするのは珍しくて、つい色々聞きたくなる。
「前の彼女に未練があったり?」
正晴が付き合ってた相手は、俺の知り合いでもある。中学が一緒だったのだ。美男美女でいかにもお似合いだったし、性格の相性も悪くなかった気がするので、未だになぜ別れたのかよく分かっていない。そのことについて、正晴は濁すだけで話そうとはしてくれなかった。あまり踏み込むのもよくないかと、無理に聞き出そうとしたこともない。だが、正晴がすっきりと別れたわけではないことだけは察していた。
「……ないとは言いきれないかも。俺にはもったいないくらいいい子だったし。でも、まだ今の俺じゃ、やり直したいなんて言う資格はないから」
寂しそうにそう言った正晴は、それがどういう意味か説明する気はないように見えた。らしくない姿に、やはり追及するのはやめておこうとブレーキがかかる。そもそも俺が聞いてもどうにもならない話だ。無駄に干渉するのもよくないだろう。
「……あー、そっか。いや、まあ、別に彼女いなきゃいけないわけでもないしな。……で、えーっと、あ、そういえばさ、またのぞみとデートすることになったんだけど、今回はどんな服がいいと思う? やっぱ俺そういうの分かんねーからさ」
微妙な返事をして、半ば強引に話を変える。さすがにむりやりが過ぎるが、残念ながら上手く取り繕うセンスなど持っていないから仕方がない。俺の言葉を聞いて、カップを持とうとした手が一瞬止まった正晴は、少し間を置いて肩を震わせた。そしてなぜかそのまま大きな声で笑いだす。周りのお客さんが何事かとこっちを見ているのもお構い無しだ。
「っ、冬、まじさぁ、ふふ、笑わせないでよ、っふは」
謎の爆笑に俺は困惑することしかできない。正晴は、気の済むまで笑ったあと、コーヒーを一気に呷った。
「で、服の相談だっけ! というか、もっかいデートできるんだ?」
「お、おう。一時退院できるらしい。つっても、2日だけなんだけどな……え、なんで笑った?」
なぜ笑われたのか未だに理解できていないままだが、とりあえずスルーして返事をする。だが、あまりにも気になりすぎて結局聞いてしまった。
「んー? いや、なんか面白くてさぁ。冬が俺のこと気づかって話題変えてくれたのは分かるんだけど、急カーブすぎて笑っちゃった。相変わらず下手だねぇ、そーゆーこと」
やはりバレている。いや、バレない方がおかしいだろう。まあ気づかれてしまったものはどうにもならないので、わざとらしく顔をしかめてみせる。もう一度、正晴は吹き出した。
「そんで、デートの服の話だよね。まあ前回と同じ系統でいけば間違いはないと思うよ」
正晴の言葉に俺は頷く。自分でもそうだと思う。ただ、問題は俺がそういう服を持っていないということだ。
「あー、でも、前回は俺が貸したんだっけか。また貸してあげてもいいけどどうする?」
「いや、また借りるのは申し訳ないし、自分で買うよ。もうそろそろ靴も買い替えに行くつもりだったし」
正晴からの言葉はありがたかったが、さすがに二度も借りるのは気が引けた。ただ、買いに行くにしてもどの店に行くのがいいのかすらわからないので、正晴に教えてもらおうと思ったのである。
「ん、分かった。そしたら冬さあ、明日の午後空いてる? 明日は俺午前授業だから、空いてるなら一緒に買いに行こ」
「おー、空いてる。だけどいいのか? 高校の友達と遊んだりしなくて」
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「別にいいよ、冬はそういうこと気にしないで。俺がやりたくてやってるんだから。てか、だっさい格好でデートしたくないんだったら大人しく俺の言うこと聞きなね」
そう言われると何も言い返しようがない。そもそもこちらから相談しているのだ。正晴に従うべきだろう。それに正晴の交友関係を知らない俺が、変に口を突っ込む話ではないように感じた。
かくして俺は正晴に服を見繕ってもらうこととなった。前回と同じ系統でまとめられた秋服は少し大人びていて、なんだか背伸びをしているように感じたが、それがいいのだと正晴が言うので従っておく。靴も動きやすくてファッション性もあるものを選び、デートへの準備を整えた。ちなみに、喫茶店で聞き耳を立てていた叔母さんにはデートのことが筒抜けで後々からかわれ、女の子をキュンとさせるテクニックを伝授されたが、これがどこまで信用できるものか分からなかったのでおおよそ聞き流しておいた。そうこうして、俺とのぞみの二回目かつ多分最後のデートは幕を開けた。
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