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第一章
第4話 忠犬とカラス
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─── 約一週間ほど前、私はスラムで野良犬を拾った。
『狂犬』と呼ばれていたらしいが、出会った時はボロボロだったし、何より光を灯した目をしていた為、私には、ただ大切なものを必死になって守護ろうとしていただけの野良犬にしか見えなかった。
拾ってから一週間経ったが、どうやら私をだいぶ慕ってくれているようだ。前頭領についていっていたような、あの者達とは違う瞳で私を見てくれている。
そろそろ匡の傷も完治してきて、動いても大丈夫になってきた。丁度いい頃合だ、と思い私は匡がいる病室へと足を踏み入れた。
「……失礼します。匡、いるか?」
匡は私の声を耳に入れると、少し顔を輝かせてこっちを向いた。
「はいっ、ここに」
「貴方の傷も大分癒えてきた頃合だと思いますので、今から武術や戦闘がどのくらいできるかの確認をします」
「私に着いてきて下さい」
「分かりました!」
元気よく返事をした後、匡は香鳥の後ろを着いて行った。
二人で廊下を歩いていると、ふと匡が口を開く。
「………えっと、俺は貴方のことを何て呼べば良いですか…?」
「あれ、名前言ってませんでしたっけ?」
「……っはい…!」
「ふむ、そうでしたか。私の名前は香鳥です」
「その、呼び方はどんな感じで……?」
「あぁ、呼び方ですか」
「…………ふむ」
「何でもいいですよ」
「貴方の好きなように呼んで貰って構いません」
「!!」
「じゃ、香鳥様で!」
「………“様”じゃなくてもいいんですよ?」
「俺がそう呼びたいので!」
一瞬、香鳥は驚いたように目を瞬かせた。
そして、ふっと息を漏らす。
「そうですか、変わってますね……」
そう言った香鳥は少し笑ったように見えた。
そんな会話をしていると、匡と香鳥は訓練場
についた。
「とりあえず、動きやすい服置いてあるんでそれに着替えてください」
「着替えたらまた戻って来てくださいね」
「分かりました」
***
「着替えてきました!」
匡は動きやすそうなシンプルな服を着て戻ってきた。
「じゃあ、相手役の人に攻撃してみて下さい」
香鳥は相手役の部下を呼んできて、匡に説明した。
「よし、じゃ俺に向かって攻撃してみてくれ」
「うす」
匡は蹴りや打撃を相手役に与えていく。
一撃がかなり重い上に動きが素早い。
さすが、スラムで『狂犬』と呼ばれるだけはあると香鳥は思った。
何回か続けた後、相手役の部下が口を開く。
「君の闘い方はかなり我流だな」
「カンフーを教えるから俺の真似をしてみてくれ」
「?うす」
部下は匡にカンフーを伝授しようと様々な動きを匡に見せる。だが、匡にはあまり合わないようで少し動きが鈍くなる。真似をすることが苦手なのかもしれない。
「うーん、じゃ打撃を与えるのをやってみようか」
「手をパーにして相手に攻撃するんだ」
さあやってみろ、と部下が言う。
──匡は、頭の中にハテナがいっぱいであった。
一体どうやって手を広げた状態で相手を攻撃するのだろうと。匡は拳でしか相手を攻撃したことしかないのだ。
(え、どうやるんだコレ)
だが考えても全く思いつかない。
しかし、香鳥様も見ているため何か打撃を与えないといけない。
(ど、どうしよ)
考えを巡らせた結果、匡はとある行動をとる。
(よし)
スパァンッッ
なんと匡は、手のひらを部下の頬に向けて思いっきり叩いたのである。そう、ただのビンタである。
相手役の部下は、匡に思いっきり頬を叩かれ吹っ飛ぶ。もうへ???てなもんである。
そして、その光景を見ていた香鳥は、匡がただのビンタを繰り出したことに頭を抱えていた。
(私、拾ってくる奴間違えたか……?)
と思った程であった。
三者三様の反応であったが、全員「???」という状況になっていた。
だが、絶対やることミスったな~と匡はこの状況を鑑みて思っていた。
「ッスゥーー、えっと、俺間違えましたよね……?」
と言いながら香鳥の方に恐る恐る視線を送る。香鳥の方に視線を向けてみると、匡は香鳥が手を額に当てている状態を目にする。
「はぁ……、匡」
少し呆れたような声を出し、香鳥は匡に視線を向けた。
「か、香鳥様ぁ……」
捨てられそうな子犬みたいな顔をして香鳥を見つめる匡。
これからどうやって、匡を指導していくか思考を回している香鳥。
そして、吹っ飛ばされた状態で動けなくなり放置されたままの部下。
もう実にカオス過ぎる状態であった。
***
「匡、貴方は型のある闘い方が合わないようなのでカンフーの基礎を踏まえながら自己流でいきましょう」
「っはい!香鳥様!」
匡は見放されるかと考えていたので割と本気で安堵した。
「今、適当な服を着せていますが、貴方にもちゃんとした服が必要でしょう?何か要望はありますか?」
「へっ?」
「いいんですかっ!?」
「はい」
「どういったものが良いですか?」
匡は香鳥からの提案に心躍らせていた。
香鳥様から服をプレゼントして貰えるなんて!せっかくだからかっこいい服が良いよなぁ、と。
「えっと、、じゃあ───」
匡は思いついた案を香鳥に伝える。
「………ほう」
「…成程。だいたい分かりました」
「そんな感じのデザインで、その他細かいとこはお任せします!」
「分かりました」
「では明後日までに服を用意しますので楽しみにしててください」
「うぇっ!?早いですね!」
匡の驚いた声が辺りに響いた。
***
──2日後
「匡、出来ましたよ。貴方の服」
そう言って、香鳥は匡に服を渡した。
「ありがとうございます!」
「……着替えて見てください」
「っはい!着替え来ます!」
匡は与えられた自分の部屋に戻り、香鳥から貰った服を広げる。
「おっ!───」
「香鳥様戻りました」
「おや、早いですね」
匡の服はワインレッドを基調とした色できまっており、腰には帯が巻かれている。カラスを彷彿とさせるデザインで背中には片翼が映えている。また、肩を出していて、上着を羽織るようにかけていた。
「サイズもピッタリで、カッコイイっす!」
「……本当にその色で良かったんですか?」
「はいっ!!俺この色が良かったんです」
「だってこの色、香鳥様の目の色みたいでめっちゃ綺麗じゃないですかっ!」
「……」
「後この片翼デザインほんとに嬉しいです!」
あ、ここのデザインカッコイイなんて言っている匡を横目に香鳥はデザイン案を聞いたときのことを思い出す。
『じゃ、俺片翼のデザインを背中に入れて欲しいです!』
『片翼?』
『はいっ!俺香鳥様にとっての片翼になりたいので。あと、』
『あと?』
『……うーんっと、ちょっと言うの恥ずかしくなってきました………』
『聞いちゃいます?』
『そこまで言ったら気になるじゃないですか』
『言ってください』
『えーっと、じゃあ』
『──俺の全てを捧げるので香鳥様の片翼を俺にください』
なんて言葉で忠誠を誓われたのだ。
香鳥にとって、匡は今組織内で最も信用出来る人物へとなったのである。
「匡、手を出してください」
「?はい」
香鳥は匡の掌に、黒く光るチョーカーを乗せた。
「これ、チョー……カー?」
「はい」
「貴方に記念として何か贈ろうと思いましてね」
「記念……?」
「ええ、貴方がここに来た記念です」
「……それって、他の人にもやってる感じですか?」
「?」
「いいえ、貴方だけですよ。貴方は私にとって必要な存在ですので」
「そして、これが貴方に一番似合うと思ったのでこれを贈らせて貰いました」
「!!」
匡は、自分が誰かに必要とされたこと、必要だと面と向かって言われたことは初めてだった。
香鳥にとって、何にも考えてない純粋な言葉だったかも知れない。だが、匡にとっては心に響いた言葉だった。
出会ったとき、助けられたとき、言葉を交わしたとき、全て香鳥は匡の心を救い、自分にとって信用できることをしてくれているのだ。あの日から香鳥への好感度は右肩上がりの鰻登りである。
───あぁ、この人はずっと俺を救ってくれる。
「すっごく嬉しいです……!ありがとうございます!」
「どういたしまして」
「付け方わかりますか?」
「エッ」
「……分かりません」
「ふふっ、そうだと思いましたよ」
香鳥は少し微笑み
「貸してください、付けてあげます」
と言って、匡の手からチョーカーを取り、匡の方へ近づく。
「へぁっ!?、?!!」
匡は推しがガチ恋距離に来たファンみたいな奇声をあげた。
「か、香鳥様っ!?」
「何ですか?じっとしてて下さい」
そう言い、香鳥は匡の首にチョーカーを付けた。匡の首元で黒いチョーカーが綺麗に輝いている。
「やはり、似合いますね」
目尻を少し下げ、香鳥は匡が見た中で一番の笑顔を見せた。
「ひやぁ……、、」
笑みの美しさに匡は顔を赤面させた。
魔性だ、マショウ などとボソボソ言う匡に対して香鳥は何を言ってるんですか?と冷ややかな目で言うのだった。
『狂犬』と呼ばれていたらしいが、出会った時はボロボロだったし、何より光を灯した目をしていた為、私には、ただ大切なものを必死になって守護ろうとしていただけの野良犬にしか見えなかった。
拾ってから一週間経ったが、どうやら私をだいぶ慕ってくれているようだ。前頭領についていっていたような、あの者達とは違う瞳で私を見てくれている。
そろそろ匡の傷も完治してきて、動いても大丈夫になってきた。丁度いい頃合だ、と思い私は匡がいる病室へと足を踏み入れた。
「……失礼します。匡、いるか?」
匡は私の声を耳に入れると、少し顔を輝かせてこっちを向いた。
「はいっ、ここに」
「貴方の傷も大分癒えてきた頃合だと思いますので、今から武術や戦闘がどのくらいできるかの確認をします」
「私に着いてきて下さい」
「分かりました!」
元気よく返事をした後、匡は香鳥の後ろを着いて行った。
二人で廊下を歩いていると、ふと匡が口を開く。
「………えっと、俺は貴方のことを何て呼べば良いですか…?」
「あれ、名前言ってませんでしたっけ?」
「……っはい…!」
「ふむ、そうでしたか。私の名前は香鳥です」
「その、呼び方はどんな感じで……?」
「あぁ、呼び方ですか」
「…………ふむ」
「何でもいいですよ」
「貴方の好きなように呼んで貰って構いません」
「!!」
「じゃ、香鳥様で!」
「………“様”じゃなくてもいいんですよ?」
「俺がそう呼びたいので!」
一瞬、香鳥は驚いたように目を瞬かせた。
そして、ふっと息を漏らす。
「そうですか、変わってますね……」
そう言った香鳥は少し笑ったように見えた。
そんな会話をしていると、匡と香鳥は訓練場
についた。
「とりあえず、動きやすい服置いてあるんでそれに着替えてください」
「着替えたらまた戻って来てくださいね」
「分かりました」
***
「着替えてきました!」
匡は動きやすそうなシンプルな服を着て戻ってきた。
「じゃあ、相手役の人に攻撃してみて下さい」
香鳥は相手役の部下を呼んできて、匡に説明した。
「よし、じゃ俺に向かって攻撃してみてくれ」
「うす」
匡は蹴りや打撃を相手役に与えていく。
一撃がかなり重い上に動きが素早い。
さすが、スラムで『狂犬』と呼ばれるだけはあると香鳥は思った。
何回か続けた後、相手役の部下が口を開く。
「君の闘い方はかなり我流だな」
「カンフーを教えるから俺の真似をしてみてくれ」
「?うす」
部下は匡にカンフーを伝授しようと様々な動きを匡に見せる。だが、匡にはあまり合わないようで少し動きが鈍くなる。真似をすることが苦手なのかもしれない。
「うーん、じゃ打撃を与えるのをやってみようか」
「手をパーにして相手に攻撃するんだ」
さあやってみろ、と部下が言う。
──匡は、頭の中にハテナがいっぱいであった。
一体どうやって手を広げた状態で相手を攻撃するのだろうと。匡は拳でしか相手を攻撃したことしかないのだ。
(え、どうやるんだコレ)
だが考えても全く思いつかない。
しかし、香鳥様も見ているため何か打撃を与えないといけない。
(ど、どうしよ)
考えを巡らせた結果、匡はとある行動をとる。
(よし)
スパァンッッ
なんと匡は、手のひらを部下の頬に向けて思いっきり叩いたのである。そう、ただのビンタである。
相手役の部下は、匡に思いっきり頬を叩かれ吹っ飛ぶ。もうへ???てなもんである。
そして、その光景を見ていた香鳥は、匡がただのビンタを繰り出したことに頭を抱えていた。
(私、拾ってくる奴間違えたか……?)
と思った程であった。
三者三様の反応であったが、全員「???」という状況になっていた。
だが、絶対やることミスったな~と匡はこの状況を鑑みて思っていた。
「ッスゥーー、えっと、俺間違えましたよね……?」
と言いながら香鳥の方に恐る恐る視線を送る。香鳥の方に視線を向けてみると、匡は香鳥が手を額に当てている状態を目にする。
「はぁ……、匡」
少し呆れたような声を出し、香鳥は匡に視線を向けた。
「か、香鳥様ぁ……」
捨てられそうな子犬みたいな顔をして香鳥を見つめる匡。
これからどうやって、匡を指導していくか思考を回している香鳥。
そして、吹っ飛ばされた状態で動けなくなり放置されたままの部下。
もう実にカオス過ぎる状態であった。
***
「匡、貴方は型のある闘い方が合わないようなのでカンフーの基礎を踏まえながら自己流でいきましょう」
「っはい!香鳥様!」
匡は見放されるかと考えていたので割と本気で安堵した。
「今、適当な服を着せていますが、貴方にもちゃんとした服が必要でしょう?何か要望はありますか?」
「へっ?」
「いいんですかっ!?」
「はい」
「どういったものが良いですか?」
匡は香鳥からの提案に心躍らせていた。
香鳥様から服をプレゼントして貰えるなんて!せっかくだからかっこいい服が良いよなぁ、と。
「えっと、、じゃあ───」
匡は思いついた案を香鳥に伝える。
「………ほう」
「…成程。だいたい分かりました」
「そんな感じのデザインで、その他細かいとこはお任せします!」
「分かりました」
「では明後日までに服を用意しますので楽しみにしててください」
「うぇっ!?早いですね!」
匡の驚いた声が辺りに響いた。
***
──2日後
「匡、出来ましたよ。貴方の服」
そう言って、香鳥は匡に服を渡した。
「ありがとうございます!」
「……着替えて見てください」
「っはい!着替え来ます!」
匡は与えられた自分の部屋に戻り、香鳥から貰った服を広げる。
「おっ!───」
「香鳥様戻りました」
「おや、早いですね」
匡の服はワインレッドを基調とした色できまっており、腰には帯が巻かれている。カラスを彷彿とさせるデザインで背中には片翼が映えている。また、肩を出していて、上着を羽織るようにかけていた。
「サイズもピッタリで、カッコイイっす!」
「……本当にその色で良かったんですか?」
「はいっ!!俺この色が良かったんです」
「だってこの色、香鳥様の目の色みたいでめっちゃ綺麗じゃないですかっ!」
「……」
「後この片翼デザインほんとに嬉しいです!」
あ、ここのデザインカッコイイなんて言っている匡を横目に香鳥はデザイン案を聞いたときのことを思い出す。
『じゃ、俺片翼のデザインを背中に入れて欲しいです!』
『片翼?』
『はいっ!俺香鳥様にとっての片翼になりたいので。あと、』
『あと?』
『……うーんっと、ちょっと言うの恥ずかしくなってきました………』
『聞いちゃいます?』
『そこまで言ったら気になるじゃないですか』
『言ってください』
『えーっと、じゃあ』
『──俺の全てを捧げるので香鳥様の片翼を俺にください』
なんて言葉で忠誠を誓われたのだ。
香鳥にとって、匡は今組織内で最も信用出来る人物へとなったのである。
「匡、手を出してください」
「?はい」
香鳥は匡の掌に、黒く光るチョーカーを乗せた。
「これ、チョー……カー?」
「はい」
「貴方に記念として何か贈ろうと思いましてね」
「記念……?」
「ええ、貴方がここに来た記念です」
「……それって、他の人にもやってる感じですか?」
「?」
「いいえ、貴方だけですよ。貴方は私にとって必要な存在ですので」
「そして、これが貴方に一番似合うと思ったのでこれを贈らせて貰いました」
「!!」
匡は、自分が誰かに必要とされたこと、必要だと面と向かって言われたことは初めてだった。
香鳥にとって、何にも考えてない純粋な言葉だったかも知れない。だが、匡にとっては心に響いた言葉だった。
出会ったとき、助けられたとき、言葉を交わしたとき、全て香鳥は匡の心を救い、自分にとって信用できることをしてくれているのだ。あの日から香鳥への好感度は右肩上がりの鰻登りである。
───あぁ、この人はずっと俺を救ってくれる。
「すっごく嬉しいです……!ありがとうございます!」
「どういたしまして」
「付け方わかりますか?」
「エッ」
「……分かりません」
「ふふっ、そうだと思いましたよ」
香鳥は少し微笑み
「貸してください、付けてあげます」
と言って、匡の手からチョーカーを取り、匡の方へ近づく。
「へぁっ!?、?!!」
匡は推しがガチ恋距離に来たファンみたいな奇声をあげた。
「か、香鳥様っ!?」
「何ですか?じっとしてて下さい」
そう言い、香鳥は匡の首にチョーカーを付けた。匡の首元で黒いチョーカーが綺麗に輝いている。
「やはり、似合いますね」
目尻を少し下げ、香鳥は匡が見た中で一番の笑顔を見せた。
「ひやぁ……、、」
笑みの美しさに匡は顔を赤面させた。
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