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木は実によって知られる
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陽鞠のホームページに載せたコメント。
稲本琥珀、翡翠の誘拐・脅迫事件は、相手が著名人の子どもということもあり、色々な憶測が飛び交った。
特に静華が出したコメントで「身内として認めてない」という部分で、色々情報が錯綜した。
マスコミにしつこく聞かれても、沈黙を貫き、稲本夫妻や静華も関係者及び身内は、いつも通り仕事することを選んだ。
それが結花への唯一の対抗策だから。
琥珀と翡翠はあの一件以来、少し塞ぎこみがちになった。
悠真から「いくら親しい人でも、大人の人と関わる時は、パパとママがいる時に会うこと。親しい人でもね」とこんこんと諭され、事の重大さを認識した。
陽鞠と庄吾にこっぴどく叱られたので、泣いてしまったため、悠真が逃げ道になった。
庄吾と勤は悠真に「いくら知ってるとはいえ、自分達の失態でこのような形になった」と頭を下げに来た。
悠真も「元妻がまさか私たちに未だに執着してることに気づいてなかった。あんな性格だからこそ対策を練るべきだったのに、自分達が忘れたい、関わりたくないという感情を優先させた結果によるものだ」と双方謝罪合戦になってしまった。
悠真は時々娘夫婦の様子と孫と遊ぶのに、家に呼んでいたが、住居をネットで拡散されたため、引っ越しせざるを得なくなった。
そこで庄吾から敷地内同居を提案されたので乗った。
勤が『うちで全然使ってない家あるので、そこはどうだ』と都内から電車で1時間離れたエリアを紹介された。
そこは駅から15分の日本家屋だった。
元々武家屋敷が並んでいた場所で、やたら広いお家が今でも残っている。
稲本家の数代前がよく使っていたが、建物は少し老朽化しているので、和風モダンにアレンジする予定だ。
5LDKの平屋なので、男性1人増えても十分な広さだ。
それに庭もそれなりに広いので、子供達がはしゃいでも十分な間取りである。
仕事も家で出来ることは家でし、どうしても出社の必要があれば出てくる形にした。
今回の結花の件で、陽鞠をはじめ、姉の静華と兄の良輔、そして稲本家も住民票が閲覧出来ないように制限をかけた。
元々かけていたが、今回居場所が広まったこともあるので、悠真が念押しするかのように市役所にお願いした。
陽鞠夫婦と悠真が同居しているのを知っているのは、良輔と静華、そして加藤望海ぐらい。
結花から連絡来て聞かれても無視するように口止めした。
テレビやネットでも話題になったということもあり、生まれ育った春の台でもマスコミが来た。
『見た目は本当に可愛いんです。人形のような感じ。でもお兄さんとお姉さんとは似てなかったかな……中身も』
『昔から、同級生や先生の彼氏と浮気してからかっていた』
『自分の思い通りにいかないと、癇癪起こしたり、いじめてたりしてた。でも可愛いから男子からは人気あった』
『いくら彼女が悪くても、家の名前とお金積んで解決させてた。だいたいお母さんが出てきて、お父さんは頭をさげてばかりだった』
『彼女の旦那さんと娘は、いつも彼女に振り回されてた。娘の担任が彼女と同級生で、お母さんに昔いじめられたからか、仕返しするように、娘さんに辛く当たってた』
『彼女は家の事してるとこ見たことないですね。実家のお手伝いさん達が交代でやってました。専業主婦らしいですがね。結婚してた時なんか、ほぼ毎日、どこいったとか、男の人に買ってもらったとか、働いてる人をバカにするような投稿ばっかしてましたね。旦那さんも娘さんも知ってるか分からないですが』
『お手伝いさん達はいつも挨拶してくれてました。でも時々家から怒鳴り声聞こえるんです。彼女がヒステリックに怒るんですよ』
『いつか警察のお世話になりそうな事をやらかすと思ってた』
稲本琥珀、翡翠の誘拐・脅迫事件は、相手が著名人の子どもということもあり、色々な憶測が飛び交った。
特に静華が出したコメントで「身内として認めてない」という部分で、色々情報が錯綜した。
マスコミにしつこく聞かれても、沈黙を貫き、稲本夫妻や静華も関係者及び身内は、いつも通り仕事することを選んだ。
それが結花への唯一の対抗策だから。
琥珀と翡翠はあの一件以来、少し塞ぎこみがちになった。
悠真から「いくら親しい人でも、大人の人と関わる時は、パパとママがいる時に会うこと。親しい人でもね」とこんこんと諭され、事の重大さを認識した。
陽鞠と庄吾にこっぴどく叱られたので、泣いてしまったため、悠真が逃げ道になった。
庄吾と勤は悠真に「いくら知ってるとはいえ、自分達の失態でこのような形になった」と頭を下げに来た。
悠真も「元妻がまさか私たちに未だに執着してることに気づいてなかった。あんな性格だからこそ対策を練るべきだったのに、自分達が忘れたい、関わりたくないという感情を優先させた結果によるものだ」と双方謝罪合戦になってしまった。
悠真は時々娘夫婦の様子と孫と遊ぶのに、家に呼んでいたが、住居をネットで拡散されたため、引っ越しせざるを得なくなった。
そこで庄吾から敷地内同居を提案されたので乗った。
勤が『うちで全然使ってない家あるので、そこはどうだ』と都内から電車で1時間離れたエリアを紹介された。
そこは駅から15分の日本家屋だった。
元々武家屋敷が並んでいた場所で、やたら広いお家が今でも残っている。
稲本家の数代前がよく使っていたが、建物は少し老朽化しているので、和風モダンにアレンジする予定だ。
5LDKの平屋なので、男性1人増えても十分な広さだ。
それに庭もそれなりに広いので、子供達がはしゃいでも十分な間取りである。
仕事も家で出来ることは家でし、どうしても出社の必要があれば出てくる形にした。
今回の結花の件で、陽鞠をはじめ、姉の静華と兄の良輔、そして稲本家も住民票が閲覧出来ないように制限をかけた。
元々かけていたが、今回居場所が広まったこともあるので、悠真が念押しするかのように市役所にお願いした。
陽鞠夫婦と悠真が同居しているのを知っているのは、良輔と静華、そして加藤望海ぐらい。
結花から連絡来て聞かれても無視するように口止めした。
テレビやネットでも話題になったということもあり、生まれ育った春の台でもマスコミが来た。
『見た目は本当に可愛いんです。人形のような感じ。でもお兄さんとお姉さんとは似てなかったかな……中身も』
『昔から、同級生や先生の彼氏と浮気してからかっていた』
『自分の思い通りにいかないと、癇癪起こしたり、いじめてたりしてた。でも可愛いから男子からは人気あった』
『いくら彼女が悪くても、家の名前とお金積んで解決させてた。だいたいお母さんが出てきて、お父さんは頭をさげてばかりだった』
『彼女の旦那さんと娘は、いつも彼女に振り回されてた。娘の担任が彼女と同級生で、お母さんに昔いじめられたからか、仕返しするように、娘さんに辛く当たってた』
『彼女は家の事してるとこ見たことないですね。実家のお手伝いさん達が交代でやってました。専業主婦らしいですがね。結婚してた時なんか、ほぼ毎日、どこいったとか、男の人に買ってもらったとか、働いてる人をバカにするような投稿ばっかしてましたね。旦那さんも娘さんも知ってるか分からないですが』
『お手伝いさん達はいつも挨拶してくれてました。でも時々家から怒鳴り声聞こえるんです。彼女がヒステリックに怒るんですよ』
『いつか警察のお世話になりそうな事をやらかすと思ってた』
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