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1等星・最強との出会い
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バキィンッ
何かが折れるような音に驚き、目を開けると。
俺の前には、澄んだ空色の髪を揺らし現れた人。
「俺の鉄の爪が!?」
狼男は自慢だった爪を折られ、驚きを隠せなかった。
その隙に、狼男は胸倉を掴まれ地面に叩きつけられる。
「かはっ...!?」
「入学して一日目に、そんなに退学したいか?」
そう言って髪を耳に掛ける。整った顔が見え、女の子だと気付く。
雨上がりに見上げるような空色の瞳に心を奪われそうになった。
俺を見て近付き、ポケットからハンカチを取り出し、しゃがんだ。
「少し痛むが、我慢しろ」
女の子は愛救の腕を掴み、ハンカチで応急処置をした。
「すいません。応急手当してもらって...」
立とうとしたが力が入らずにいた、困ったな。
その時、体が浮いた...何で浮いたんだ?
「運ぶから暴れるなよ」
俺を横抱きして、歩き始めた女の子。
しかも俺より小柄でかっこいい。
「おおっ、俺、重くないですか!?」
「大したことない。少しは自分の心配をしたらどうだ?」
問題を起こしたんだ、一発退学かもしれないと冷たく言われる。
ああ...最悪なことが頭に過ってしまった。
「どうしよう、折角、筆記試験で合格したのに」
「能力は持ってないのか」
不思議そうに俺を見て言う女の子。
「実は俺、能力持ってるけど使えなくって、それに自分の能力自体が分からない」
苦笑いして言う愛救に大して、その言葉に驚く女の子。
「いつ、能力のことを知った?」
「えっと、中学1年の時、親が教えてくれて」
色々試したんですけど、能力が使えなくってと言う。
女の子は突然止まりドアの前に立つ。
「サルース先生、治療をお願いしてもいいですか?」
ドアが開き、目の前には棒キャンディを咥えた白衣の女性が現れた。
「あら、オリオン。珍しく怪我したの?」
「よく見てください、怪我してるのは私じゃなくて...」
サルースは愛救を見て、あららと驚いていた。
ベッドに運んでと言い、中に入れる。
「そこに下ろしていいよ、後は任せて」
「お願いします。放課後、職員室で事情を話しておけ」
そう言って出ていく、オリオンと呼ばれる女の子。
「...あの、さっきの人は?」
「んっ、あぁ、オリオンのこと、君は一年だから知らなくて当然ね」
手袋をして、治療の準備をしているサルース。
「彼女はこの学園で最強と呼ばれてる『三星様』の異名を持つ‘オリオン’」
一年の時に、上級生全員を一人で倒して生徒会会長になったの。
今じゃ知らない子は居ない、新入生は知らなくて当たり前だけどと笑って言う。
「そうだったんですか」
「とりあえず、君の治療をして、担任に報告するから」
少し痛むけど我慢してねと言い、注射器を持つ。
「ちょ、ちょっと先生、医師免許持ってないと駄目じゃないですか!?」
「大丈夫よ、私これでも看護資格持ってるから」
動かないでねと言われると流石に怖い。
「心配しなくても、私は失敗しないわ」
腕に注射針が刺さり、一瞬だけ痛かったが的確に...プシュッ。
注射して傷口を縫うはずが、注射針を抜かれた瞬間、血がちょっと噴き出た。
「あら、久しぶり過ぎてドジっちゃった」
その血は、サルースの顔にかかっていた。
「~~~~~っっ!?」
俺は驚きのあまりベッドの上で倒れ意識を手放した。
何かが折れるような音に驚き、目を開けると。
俺の前には、澄んだ空色の髪を揺らし現れた人。
「俺の鉄の爪が!?」
狼男は自慢だった爪を折られ、驚きを隠せなかった。
その隙に、狼男は胸倉を掴まれ地面に叩きつけられる。
「かはっ...!?」
「入学して一日目に、そんなに退学したいか?」
そう言って髪を耳に掛ける。整った顔が見え、女の子だと気付く。
雨上がりに見上げるような空色の瞳に心を奪われそうになった。
俺を見て近付き、ポケットからハンカチを取り出し、しゃがんだ。
「少し痛むが、我慢しろ」
女の子は愛救の腕を掴み、ハンカチで応急処置をした。
「すいません。応急手当してもらって...」
立とうとしたが力が入らずにいた、困ったな。
その時、体が浮いた...何で浮いたんだ?
「運ぶから暴れるなよ」
俺を横抱きして、歩き始めた女の子。
しかも俺より小柄でかっこいい。
「おおっ、俺、重くないですか!?」
「大したことない。少しは自分の心配をしたらどうだ?」
問題を起こしたんだ、一発退学かもしれないと冷たく言われる。
ああ...最悪なことが頭に過ってしまった。
「どうしよう、折角、筆記試験で合格したのに」
「能力は持ってないのか」
不思議そうに俺を見て言う女の子。
「実は俺、能力持ってるけど使えなくって、それに自分の能力自体が分からない」
苦笑いして言う愛救に大して、その言葉に驚く女の子。
「いつ、能力のことを知った?」
「えっと、中学1年の時、親が教えてくれて」
色々試したんですけど、能力が使えなくってと言う。
女の子は突然止まりドアの前に立つ。
「サルース先生、治療をお願いしてもいいですか?」
ドアが開き、目の前には棒キャンディを咥えた白衣の女性が現れた。
「あら、オリオン。珍しく怪我したの?」
「よく見てください、怪我してるのは私じゃなくて...」
サルースは愛救を見て、あららと驚いていた。
ベッドに運んでと言い、中に入れる。
「そこに下ろしていいよ、後は任せて」
「お願いします。放課後、職員室で事情を話しておけ」
そう言って出ていく、オリオンと呼ばれる女の子。
「...あの、さっきの人は?」
「んっ、あぁ、オリオンのこと、君は一年だから知らなくて当然ね」
手袋をして、治療の準備をしているサルース。
「彼女はこの学園で最強と呼ばれてる『三星様』の異名を持つ‘オリオン’」
一年の時に、上級生全員を一人で倒して生徒会会長になったの。
今じゃ知らない子は居ない、新入生は知らなくて当たり前だけどと笑って言う。
「そうだったんですか」
「とりあえず、君の治療をして、担任に報告するから」
少し痛むけど我慢してねと言い、注射器を持つ。
「ちょ、ちょっと先生、医師免許持ってないと駄目じゃないですか!?」
「大丈夫よ、私これでも看護資格持ってるから」
動かないでねと言われると流石に怖い。
「心配しなくても、私は失敗しないわ」
腕に注射針が刺さり、一瞬だけ痛かったが的確に...プシュッ。
注射して傷口を縫うはずが、注射針を抜かれた瞬間、血がちょっと噴き出た。
「あら、久しぶり過ぎてドジっちゃった」
その血は、サルースの顔にかかっていた。
「~~~~~っっ!?」
俺は驚きのあまりベッドの上で倒れ意識を手放した。
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