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26等星・3人の親事情とある本
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俺っちが英理空を探していると、庭の岩に座っていた。
声を掛けるも振り返らない、俺っちは反対側に座り語りかけた。
「英理空、俺っちはお前等が羨ましいんだ」
「なんでだ?」
「俺っち、親の顔を知らねぇんだよ」
「そうなのか!?」
小さい時、俺っちを産んで家を出て行ったらしいこと。
ずっと爺ちゃんと婆ちゃんに育てられて、一緒に暮らしていたこと。
親がいつまで経っても戻ってくることはなかったこと全部話した。
「…」
「だからよ、親の話ができる奴等が羨ましかった。お前等の話を聞いても同じだ」
もしかしたら俺っちに合わせる顔がないのかも知れねぇけど!と笑って言った。
すると、英理空はゆっくり話し始めた。
「俺は父上を知らないんだ、それに母上とは血が繋がっていないらしい」
「どういうことだ?だってお前、アテネの血を」
「この前、母上を見かけて声を掛けようとした時に聞いてしまったんだ」
血の繋がりはない...そう言った英理空、風が強く吹いて俺っちの横に何かが飛んできた。
雨?それにしてもポロポロと後ろから…まさか!
俺っちが英理空の方に行くと、すすり泣いていた。
「俺はっ…ずずっ…アテナの子じゃないんだっ!」
「英理空」
「俺はっ、何の為に…」
「お前はオリンピアで自分を出し切るんじゃねぇのかよ」
でも、俺は…と俯いて泣く英理空。
俺っちは英理空の前に立ち、向かい合うように座り、英理空の髪を乱暴に撫でた。
それに驚いて勢いよく顔を上げて怒る。
「何するんだ!」
「やっとこっち向いたな、このアホ英理空」
大体俺っちが何でこっちに来たか分かってんのか?と言う。
ポカンとした顔をして、考えたが分からないと言う英理空。
「お前の泣き虫を吹っ飛ばしてやってんの、なんせ俺っちは天才烏だからな!」
「…ははっ、そうだな!お前のおかげで涙が止まってしまった!」
「そうだろ、これが俺のもう一つの力だぜ」
凄いぞ羽白!と言う英理空、俺っちは部屋に戻って休もうぜと立ち上がって手を差し伸べる。
そうだなと言い、俺っちの手を掴んで立ち上がる英理空。
「羽白、ありがとう」
「全くだ、手が焼ける親友で困るぜ…それにオリオンは今頃部屋で寝てんだろうよ」
「誰が寝てると?」
透き通った声で言う女の声、ゆっくり横を見るとそこにはオリオンが立っていた。
俺っちと英理空は驚いて能力を使って距離を取った。
オリオンは何してると静かに言った。
「びっっくりするだろ!?いつから居たんだ!!」
「…英理空にお前等が羨ましいと言っていた所からだ」
「それ最初っからだよな!?結局お前も聞いていたのかよ!!」
「…お前等に、言わないといけないことがあって追ってきた」
「俺っちのツッコミフル無視すんの!?」
オリオンはそのまま話をし始めた。
「私の母上は半神半人だった」
「えっ、アンピトリテ様が!」
誰だ?そのアンピトリテ?と聞くと、ポセイドンの奥さんらしい。
青黒い瞳を持つ綺麗な女神らしい、俺っち全く神様分からねぇ...
「今の母上はあの人と再婚して私の母上になっている...だが私の本当の母上は___」
私が幼い時に病死したと静かに言った、それと同時に強い風が吹いてきた。
まるでその話を誰にも聞かれたくないような___
_______
あまりにも風が強過ぎて宿に入る。
おかげで髪はボサボサ、3人無言の状態だった。
最初に口を開けたのは英理空だった。
「オリオン、さっきはすまん」
「...私の方こそ済まなかった」
「やっと仲直りしたな」
俺っち、1日で2回も仲介役やるとかスゲェよなと自分で自分を褒めた。
オリオンは再び神気の話になり、1週間で使えるようにすると言った。
「おい、それって大丈夫なのか?」
「酷使せずに能力を使う練習をすればいい、そうすれば平気だ」
「できるのか!」
オリンピアが開催される前から神気のことは調べていると言い、本を見せる。
表紙には‘誰でもわかる、神気のお話’と書かれていた。
「書いたのはヘルメスだ」
「彼奴が!?」
「意外に読みやすかった」
「読んでもいいか?」
いいぞと言い、俺っちに本を渡すオリオン。
中を英理空と一緒に読んだ、暫くして本を読み終えて一言。
「腹立つほど分かりやすい」
「確かに、これなら神気を酷使することはないな」
「そう言うことだ、今の私たちがやることはただ1つ」
この1週間で神気に近い状態にすることだと言うオリオン。
俺っちは2人とは違う、星座だ…そうすると俺っちはどうすればいいんだ?
「安心しろ、羽白。お前も一緒にやってもらわないと神気への耐性をつける為でもあるんだ」
「成程な、俺っちだけ違うから心配したぜ」
「心配することないだろ、それに違くてもちゃんとできる方法はある」
スッと別の本を懐から出すオリオン。
おいおい、まさかその本は…
「ヘルメスが書いた第二巻」
「彼奴、暇すぎないか?」
「本人は気まぐれで書いたらしい、だが間違いがないように細かく調べたうえで書いている」
「そこまでやってんなら作家になれよ…」
オリオンに渡された第二巻を読む。
少し読んで本を閉じて一言。
「だからなれよ!ムカつくほど読みやすいんだよ!!」
「ちなみに次は第三巻を書く予定らしい」
なんでならねぇんだよとツッコむ俺っち。
本当に読みやすいなと言う英理空。
そういえば、持っていた本全て彼奴の名前だったなと言うオリオン。
「だからなんでならねぇんだよ!?」
俺っちは流石にツッコむ、それに英理空は確かに!と言った。
オリオンは早く続きが読みたいなと呟く。
話しながら部屋に戻って行った、明日から修行頑張らねぇとな!
声を掛けるも振り返らない、俺っちは反対側に座り語りかけた。
「英理空、俺っちはお前等が羨ましいんだ」
「なんでだ?」
「俺っち、親の顔を知らねぇんだよ」
「そうなのか!?」
小さい時、俺っちを産んで家を出て行ったらしいこと。
ずっと爺ちゃんと婆ちゃんに育てられて、一緒に暮らしていたこと。
親がいつまで経っても戻ってくることはなかったこと全部話した。
「…」
「だからよ、親の話ができる奴等が羨ましかった。お前等の話を聞いても同じだ」
もしかしたら俺っちに合わせる顔がないのかも知れねぇけど!と笑って言った。
すると、英理空はゆっくり話し始めた。
「俺は父上を知らないんだ、それに母上とは血が繋がっていないらしい」
「どういうことだ?だってお前、アテネの血を」
「この前、母上を見かけて声を掛けようとした時に聞いてしまったんだ」
血の繋がりはない...そう言った英理空、風が強く吹いて俺っちの横に何かが飛んできた。
雨?それにしてもポロポロと後ろから…まさか!
俺っちが英理空の方に行くと、すすり泣いていた。
「俺はっ…ずずっ…アテナの子じゃないんだっ!」
「英理空」
「俺はっ、何の為に…」
「お前はオリンピアで自分を出し切るんじゃねぇのかよ」
でも、俺は…と俯いて泣く英理空。
俺っちは英理空の前に立ち、向かい合うように座り、英理空の髪を乱暴に撫でた。
それに驚いて勢いよく顔を上げて怒る。
「何するんだ!」
「やっとこっち向いたな、このアホ英理空」
大体俺っちが何でこっちに来たか分かってんのか?と言う。
ポカンとした顔をして、考えたが分からないと言う英理空。
「お前の泣き虫を吹っ飛ばしてやってんの、なんせ俺っちは天才烏だからな!」
「…ははっ、そうだな!お前のおかげで涙が止まってしまった!」
「そうだろ、これが俺のもう一つの力だぜ」
凄いぞ羽白!と言う英理空、俺っちは部屋に戻って休もうぜと立ち上がって手を差し伸べる。
そうだなと言い、俺っちの手を掴んで立ち上がる英理空。
「羽白、ありがとう」
「全くだ、手が焼ける親友で困るぜ…それにオリオンは今頃部屋で寝てんだろうよ」
「誰が寝てると?」
透き通った声で言う女の声、ゆっくり横を見るとそこにはオリオンが立っていた。
俺っちと英理空は驚いて能力を使って距離を取った。
オリオンは何してると静かに言った。
「びっっくりするだろ!?いつから居たんだ!!」
「…英理空にお前等が羨ましいと言っていた所からだ」
「それ最初っからだよな!?結局お前も聞いていたのかよ!!」
「…お前等に、言わないといけないことがあって追ってきた」
「俺っちのツッコミフル無視すんの!?」
オリオンはそのまま話をし始めた。
「私の母上は半神半人だった」
「えっ、アンピトリテ様が!」
誰だ?そのアンピトリテ?と聞くと、ポセイドンの奥さんらしい。
青黒い瞳を持つ綺麗な女神らしい、俺っち全く神様分からねぇ...
「今の母上はあの人と再婚して私の母上になっている...だが私の本当の母上は___」
私が幼い時に病死したと静かに言った、それと同時に強い風が吹いてきた。
まるでその話を誰にも聞かれたくないような___
_______
あまりにも風が強過ぎて宿に入る。
おかげで髪はボサボサ、3人無言の状態だった。
最初に口を開けたのは英理空だった。
「オリオン、さっきはすまん」
「...私の方こそ済まなかった」
「やっと仲直りしたな」
俺っち、1日で2回も仲介役やるとかスゲェよなと自分で自分を褒めた。
オリオンは再び神気の話になり、1週間で使えるようにすると言った。
「おい、それって大丈夫なのか?」
「酷使せずに能力を使う練習をすればいい、そうすれば平気だ」
「できるのか!」
オリンピアが開催される前から神気のことは調べていると言い、本を見せる。
表紙には‘誰でもわかる、神気のお話’と書かれていた。
「書いたのはヘルメスだ」
「彼奴が!?」
「意外に読みやすかった」
「読んでもいいか?」
いいぞと言い、俺っちに本を渡すオリオン。
中を英理空と一緒に読んだ、暫くして本を読み終えて一言。
「腹立つほど分かりやすい」
「確かに、これなら神気を酷使することはないな」
「そう言うことだ、今の私たちがやることはただ1つ」
この1週間で神気に近い状態にすることだと言うオリオン。
俺っちは2人とは違う、星座だ…そうすると俺っちはどうすればいいんだ?
「安心しろ、羽白。お前も一緒にやってもらわないと神気への耐性をつける為でもあるんだ」
「成程な、俺っちだけ違うから心配したぜ」
「心配することないだろ、それに違くてもちゃんとできる方法はある」
スッと別の本を懐から出すオリオン。
おいおい、まさかその本は…
「ヘルメスが書いた第二巻」
「彼奴、暇すぎないか?」
「本人は気まぐれで書いたらしい、だが間違いがないように細かく調べたうえで書いている」
「そこまでやってんなら作家になれよ…」
オリオンに渡された第二巻を読む。
少し読んで本を閉じて一言。
「だからなれよ!ムカつくほど読みやすいんだよ!!」
「ちなみに次は第三巻を書く予定らしい」
なんでならねぇんだよとツッコむ俺っち。
本当に読みやすいなと言う英理空。
そういえば、持っていた本全て彼奴の名前だったなと言うオリオン。
「だからなんでならねぇんだよ!?」
俺っちは流石にツッコむ、それに英理空は確かに!と言った。
オリオンは早く続きが読みたいなと呟く。
話しながら部屋に戻って行った、明日から修行頑張らねぇとな!
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