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事例1 九十九人殺しと孤高の殺人蜂【事件篇】
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そんな尾崎本人は、実に誇らしげな顔をしつつ、これまたわざとらしく咳払いなんてものをしてからホワイトボードに何かを書き始めた。黙って見ていると、どうやら、これまでの犠牲者の名前と学校名、そして簡単な住所を書き出すつもりらしい。
田野雪乃、蔵元総合高校二年、相楽在住――。これは記念すべきといったら妙な例えになるが、殺人蜂の事件が世に公けになった一発目の事件だ。事件現場は相楽駅の最寄りである。
柴田花音、光曜女子高校三年、中門在住――。二人目が発見されたのは、まだ冬の気配の濃い季節のことだったか。三年生ということは卒業を控えていた時期に殺害されたことになる。さぞ被害者も無念だったことであろう。この事件の現場は中通り駅の最寄りだ。
山崎夏帆、八岐国際学院高校一年、瀬乃ヶ原在住――。この犠牲者が発見されたのは、冬から春へと季節が徐々に移り変わりゆく頃だった。時期的に新入生が入学するのにはやや早い時期であるため、二年生に進級する前の生徒だったのであろう。現場は瀬乃ヶ原駅の最寄りである。
小野塚凛花、谷神高校三年、有賀在住――。年度が変わり、新たな季節が始まろうとしていた時期に発生した事件。凶悪な事件と無縁な田舎の街で起きた事件は、きっと地域にも激震を与えたことであろう。そして、発見された現場は有賀駅の最寄り……。
田邊絢香、土倉商業高校二年、仙道在住――。この犠牲者は記憶に新しい。ごくごく最近になって発生した事件だ。発見されたのは仙道駅の最寄りである河川敷だった。
「これが、これまで殺害された犠牲者っす。自分が言うまでも無ぇっすが、全員が女子高校生っす。それでもって、この辺りも暗黙の了解で分かっているとは思うっすけど、殺害された被害者は、全員自分の地元で殺害されてるっすね」
尾崎の言葉に縁が頷く。ホワイトボードに書き出された犠牲者は、その全てが地元の最寄り駅の近くで殺害されている。これは、犯人が予め下調べをして、犠牲者のことを把握していたことの裏づけになるであろう。被害者の後をつけて電車に乗り込み、そして電車を降りた被害者を追いかけながら、殺害のタイミングを伺っている犯人の姿が連想された。もっとも、その犯人像には黒い影がかかっているのだが。
「それで尾崎さん、犠牲者の共通点って? ぱっと見たところでは、現状で分かりきっている情報だけのように思えますが」
田野雪乃、蔵元総合高校二年、相楽在住――。これは記念すべきといったら妙な例えになるが、殺人蜂の事件が世に公けになった一発目の事件だ。事件現場は相楽駅の最寄りである。
柴田花音、光曜女子高校三年、中門在住――。二人目が発見されたのは、まだ冬の気配の濃い季節のことだったか。三年生ということは卒業を控えていた時期に殺害されたことになる。さぞ被害者も無念だったことであろう。この事件の現場は中通り駅の最寄りだ。
山崎夏帆、八岐国際学院高校一年、瀬乃ヶ原在住――。この犠牲者が発見されたのは、冬から春へと季節が徐々に移り変わりゆく頃だった。時期的に新入生が入学するのにはやや早い時期であるため、二年生に進級する前の生徒だったのであろう。現場は瀬乃ヶ原駅の最寄りである。
小野塚凛花、谷神高校三年、有賀在住――。年度が変わり、新たな季節が始まろうとしていた時期に発生した事件。凶悪な事件と無縁な田舎の街で起きた事件は、きっと地域にも激震を与えたことであろう。そして、発見された現場は有賀駅の最寄り……。
田邊絢香、土倉商業高校二年、仙道在住――。この犠牲者は記憶に新しい。ごくごく最近になって発生した事件だ。発見されたのは仙道駅の最寄りである河川敷だった。
「これが、これまで殺害された犠牲者っす。自分が言うまでも無ぇっすが、全員が女子高校生っす。それでもって、この辺りも暗黙の了解で分かっているとは思うっすけど、殺害された被害者は、全員自分の地元で殺害されてるっすね」
尾崎の言葉に縁が頷く。ホワイトボードに書き出された犠牲者は、その全てが地元の最寄り駅の近くで殺害されている。これは、犯人が予め下調べをして、犠牲者のことを把握していたことの裏づけになるであろう。被害者の後をつけて電車に乗り込み、そして電車を降りた被害者を追いかけながら、殺害のタイミングを伺っている犯人の姿が連想された。もっとも、その犯人像には黒い影がかかっているのだが。
「それで尾崎さん、犠牲者の共通点って? ぱっと見たところでは、現状で分かりきっている情報だけのように思えますが」
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