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事例3 正面突破の解放軍【プロローグ】
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この危機的な状況を一大イベントだなんて言い出す辺り、実に坂田らしい。事実、何人もの人間が死んでおり、この先もどうなるのか分からないというのに。
「それで、現状を打破する突破口は見つかった?」
「数だけで考えりゃ、こっちのほうが明らかに不利だぜぇ。なぁ、やっぱり何人か殺っちまってもいいだろう? 武装はしているが、隙だらけの奴が何人かいるんだよ――」
縁の言葉に対して、さも当然と言わんばかりに恐ろしいことを口にする坂田。自然と引き金にかけている指がこわばった。絶対に相手を殺してはならない。そう言い聞かせて独房から出してやったというのに――。
「殺しだけは絶対に駄目。日本国で罪人を裁けるのは法だけなんだから」
「だから日本は遅れてんだよ。生きていてもしょうもねぇ奴をよ、やれ更生だとか言ってるから、いつまで経っても馬鹿なことをやる奴が出てくる。更生しようもねぇような人間はよ、さっさと殺してやるほうがいいんだよ」
どの口がそんなことを言えるのだろうか。それは誰よりも坂田に当て嵌まることではないか。坂田にだって更生の余地など一切ない。もっとも、だからこそ表向きは死刑ということで片付けられたのであろうが。
「とにかく、どんな理由があっても殺すことだけは絶対に許さない。こっちの分が悪いことなんて百も承知だけど、誰一人として殺さずに現状を打破する方法を見つけるの」
少し強めに言うと、坂田は舌打ちをしてから「もう結構死んでるけどな。ここの連中――」と、揚げ足どりのようなことを言い出す。それでも、日本の法律においては殺せない。どんなに凶悪な犯罪者であろうとも、海外のように簡単に撃ち殺すことはできないのだ。
「まぁ、いい――。お前が望む通り、平和的に解決をするのであれば、解放軍とやらを束ねているレジスタンスリーダーを叩くしかねぇだろうなぁ」
レジスタンスリーダー。それは、このアンダープリズンが占拠された際に、自らそう名乗り出た人物のことだ。状況から察するに、解放軍を指揮しているのはレジスタンスリーダーであり、敵の親玉とも言える存在である。どう足掻いても総力戦では火力の足りない縁達は、武力ではなく理論で対抗するしかない。すなわち、レジスタンスリーダーの正体を明らかにし、それを拘束することにより、物理的ではなく理論的に解放軍を制圧するのだ。集団はリーダーがいてこそ成り立つ。そのリーダーを叩いてしまえば、事態は自然に沈静化すると坂田は考えているのだろう。
「それで、現状を打破する突破口は見つかった?」
「数だけで考えりゃ、こっちのほうが明らかに不利だぜぇ。なぁ、やっぱり何人か殺っちまってもいいだろう? 武装はしているが、隙だらけの奴が何人かいるんだよ――」
縁の言葉に対して、さも当然と言わんばかりに恐ろしいことを口にする坂田。自然と引き金にかけている指がこわばった。絶対に相手を殺してはならない。そう言い聞かせて独房から出してやったというのに――。
「殺しだけは絶対に駄目。日本国で罪人を裁けるのは法だけなんだから」
「だから日本は遅れてんだよ。生きていてもしょうもねぇ奴をよ、やれ更生だとか言ってるから、いつまで経っても馬鹿なことをやる奴が出てくる。更生しようもねぇような人間はよ、さっさと殺してやるほうがいいんだよ」
どの口がそんなことを言えるのだろうか。それは誰よりも坂田に当て嵌まることではないか。坂田にだって更生の余地など一切ない。もっとも、だからこそ表向きは死刑ということで片付けられたのであろうが。
「とにかく、どんな理由があっても殺すことだけは絶対に許さない。こっちの分が悪いことなんて百も承知だけど、誰一人として殺さずに現状を打破する方法を見つけるの」
少し強めに言うと、坂田は舌打ちをしてから「もう結構死んでるけどな。ここの連中――」と、揚げ足どりのようなことを言い出す。それでも、日本の法律においては殺せない。どんなに凶悪な犯罪者であろうとも、海外のように簡単に撃ち殺すことはできないのだ。
「まぁ、いい――。お前が望む通り、平和的に解決をするのであれば、解放軍とやらを束ねているレジスタンスリーダーを叩くしかねぇだろうなぁ」
レジスタンスリーダー。それは、このアンダープリズンが占拠された際に、自らそう名乗り出た人物のことだ。状況から察するに、解放軍を指揮しているのはレジスタンスリーダーであり、敵の親玉とも言える存在である。どう足掻いても総力戦では火力の足りない縁達は、武力ではなく理論で対抗するしかない。すなわち、レジスタンスリーダーの正体を明らかにし、それを拘束することにより、物理的ではなく理論的に解放軍を制圧するのだ。集団はリーダーがいてこそ成り立つ。そのリーダーを叩いてしまえば、事態は自然に沈静化すると坂田は考えているのだろう。
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