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事例3 正面突破の解放軍【事件篇】
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尾崎達のいるテーブルから出入口までは、近いとは言えども、それなりの距離がある。どれだけ場が混乱しているとしても、解放軍の目につかないように駆け抜けることは不可能だ。ただ、この予期せぬ反乱によって、解放軍もかなり消耗しているはず。むろん、アサルトライフルの残り弾数という意味でも――。
事態は一刻を争った。さて、どうしたものかと考えあぐねているうちに、混乱そのものが沈静化してしまうかもしれない。そして、健闘はしているものの、人数の都合から考えても、やはりアンダープリズンの職員側が有利であるとは言えない。彼らが生き延びる術もまた、混乱の中に隙を見つけて、ここを逃げ出すことくらいしかないだろう。例え消耗していようが、指揮系統が乱れていようが、そもそも真正面からやり合うには、戦力が違いすぎる。
「せーのっ……で飛び出してしまいましょう。リスクはありますが、今の解放軍には、足元に気を配るような余裕はないようです」
ここでようやく、流羽が口を開いた。ここから食堂の出入口に向かい、そして外に出る。何か良い方法――解放軍に見つからずに脱出する方法はないかと思案していたが、流羽の言葉ではっきりとした。もはやこの状況下で、自分達がやれることは、リスクを承知での強行突破のみ。あれこれと策を練っている暇はないし、そんなことをしているうちに機会を逃してしまうかもしれない。覚悟を決めろ。
「るぅるぅ――。私、怖いよ。撃たれちゃったらどうするの?」
もはや真っ青と言わんばかりの顔色で答えたのは桜だった。先ほどから、ずっと顔色は悪いと思っていたが、この状況に対して精神的な限界を迎えているようだ。仲間が殺され、自分達は奇妙な連中に拘束され、そして平和ボケした日本にいるはずなのに、銃弾の飛び交う最中にいる――。普段は、あっけらかんとしたイメージが強い分、その怯え方が妙に浮き彫りにされていた。
「ですが、このままここに残っていても命の保証はできません。チョンマゲさんや善財さんも一緒にいてくれます。勇気を出して一緒に行きましょう?」
尾崎と善財の意見は聞いていないが、こんな状況だから無条件で同意見だと思っているのだろう。全くその通りであり、ここにいては何も始まらないし、命の保証もない。ならば、多少危険であっても、テーブルの下を飛び出して、食堂の出入口まで駆け抜けるべきだ。むしろ、他の部分に解放軍の意識が向いている今こそ、最もリスクが軽減されているという見方もできる。
事態は一刻を争った。さて、どうしたものかと考えあぐねているうちに、混乱そのものが沈静化してしまうかもしれない。そして、健闘はしているものの、人数の都合から考えても、やはりアンダープリズンの職員側が有利であるとは言えない。彼らが生き延びる術もまた、混乱の中に隙を見つけて、ここを逃げ出すことくらいしかないだろう。例え消耗していようが、指揮系統が乱れていようが、そもそも真正面からやり合うには、戦力が違いすぎる。
「せーのっ……で飛び出してしまいましょう。リスクはありますが、今の解放軍には、足元に気を配るような余裕はないようです」
ここでようやく、流羽が口を開いた。ここから食堂の出入口に向かい、そして外に出る。何か良い方法――解放軍に見つからずに脱出する方法はないかと思案していたが、流羽の言葉ではっきりとした。もはやこの状況下で、自分達がやれることは、リスクを承知での強行突破のみ。あれこれと策を練っている暇はないし、そんなことをしているうちに機会を逃してしまうかもしれない。覚悟を決めろ。
「るぅるぅ――。私、怖いよ。撃たれちゃったらどうするの?」
もはや真っ青と言わんばかりの顔色で答えたのは桜だった。先ほどから、ずっと顔色は悪いと思っていたが、この状況に対して精神的な限界を迎えているようだ。仲間が殺され、自分達は奇妙な連中に拘束され、そして平和ボケした日本にいるはずなのに、銃弾の飛び交う最中にいる――。普段は、あっけらかんとしたイメージが強い分、その怯え方が妙に浮き彫りにされていた。
「ですが、このままここに残っていても命の保証はできません。チョンマゲさんや善財さんも一緒にいてくれます。勇気を出して一緒に行きましょう?」
尾崎と善財の意見は聞いていないが、こんな状況だから無条件で同意見だと思っているのだろう。全くその通りであり、ここにいては何も始まらないし、命の保証もない。ならば、多少危険であっても、テーブルの下を飛び出して、食堂の出入口まで駆け抜けるべきだ。むしろ、他の部分に解放軍の意識が向いている今こそ、最もリスクが軽減されているという見方もできる。
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