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事例3 正面突破の解放軍【事件篇】
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中嶋と楠木を別々のチームにしたいというのは分かる。事実、縁もそうするべきではないかと思っていた。単純にアンダープリズンの構造に詳しい人間を分散させることにより、効率的に探索を進めることができるからだ。しかし、坂田をコントロールすることを優先するのであれば、扱いに慣れている縁と尾崎の二人をつけておきたい。そのように考えた結果、楠木が弾き出したチーム分けはこうなる。縁、尾崎、坂田でひとつのチーム。そして、中嶋と楠木でひとつのチームだ。
「説明するまでもないが、このアンダープリズンは四階層で構成されている。そして、第四階層であるここには、0.5係の詰め所と坂田の独房しかないから、なかば調べ終わったようなものだ。だから、とりあえず0.5係と坂田のチームには第三階層を調べて欲しいんだ。第三階層は機械室やらシステム制御室などが入っているが、アンダープリズンの根幹的な部分だからか、構造は単純に作られている。迷うことなく、効率的に調べて回ることができるはずだ」
楠木が主導になって、これからの動きが決められていく。最終的な目的は、この状況の鎮圧になるのだろうが、今はその時ではない。まずは周囲を固め、何でも構わないから事件解決の糸口を見つけなければ――。もっとも、確実に糸口が見つかると決まっているわけではなく、骨折り損になってしまうかもしれないのだが。
「中嶋、俺達は第一階層から第二階層を探るぞ」
楠木の言葉に「まぁ、必然的にそうなるでしょうねぇ」と漏らす中嶋。第一階層と第二階層は構造が複雑であり、また解放軍が拠点としている食堂もある。間違いなく楠木のチームのほうがリスクを背負うことになるが、しかし構造にそこまで詳しくない縁達が探索に向かっても時間がかかるだけだし、どうしても効率性を欠いてしまう。それに、これは縁個人の意見ではあるが、解放軍の拠点に坂田を近付けたくなかった。坂田が事件のことをどのように捉えているのかは分からないが、彼の中で変なスイッチが入ってしまうのは避けたい。ただでさえ事件が起きたことに興奮気味であるし。
「お互いに調べるべき場所を調べた後、ここでまた落ち合おう。時間としては一時間後が好ましい」
いつもの癖なのであろう。左腕に視線を落とすと、楠木は舌打ちをする。そこには本来腕時計があったのだろうが、解放軍に没収されてしまったのだろう。それを察したのか、中嶋がポケットからスマートフォンを取り出し、ちらりとディスプレイに目をやってから、再びポケットの中へと捩じ込む。
「一時間後となると、ざっと終業時間くらいのタイミングになりますねぇ」
「説明するまでもないが、このアンダープリズンは四階層で構成されている。そして、第四階層であるここには、0.5係の詰め所と坂田の独房しかないから、なかば調べ終わったようなものだ。だから、とりあえず0.5係と坂田のチームには第三階層を調べて欲しいんだ。第三階層は機械室やらシステム制御室などが入っているが、アンダープリズンの根幹的な部分だからか、構造は単純に作られている。迷うことなく、効率的に調べて回ることができるはずだ」
楠木が主導になって、これからの動きが決められていく。最終的な目的は、この状況の鎮圧になるのだろうが、今はその時ではない。まずは周囲を固め、何でも構わないから事件解決の糸口を見つけなければ――。もっとも、確実に糸口が見つかると決まっているわけではなく、骨折り損になってしまうかもしれないのだが。
「中嶋、俺達は第一階層から第二階層を探るぞ」
楠木の言葉に「まぁ、必然的にそうなるでしょうねぇ」と漏らす中嶋。第一階層と第二階層は構造が複雑であり、また解放軍が拠点としている食堂もある。間違いなく楠木のチームのほうがリスクを背負うことになるが、しかし構造にそこまで詳しくない縁達が探索に向かっても時間がかかるだけだし、どうしても効率性を欠いてしまう。それに、これは縁個人の意見ではあるが、解放軍の拠点に坂田を近付けたくなかった。坂田が事件のことをどのように捉えているのかは分からないが、彼の中で変なスイッチが入ってしまうのは避けたい。ただでさえ事件が起きたことに興奮気味であるし。
「お互いに調べるべき場所を調べた後、ここでまた落ち合おう。時間としては一時間後が好ましい」
いつもの癖なのであろう。左腕に視線を落とすと、楠木は舌打ちをする。そこには本来腕時計があったのだろうが、解放軍に没収されてしまったのだろう。それを察したのか、中嶋がポケットからスマートフォンを取り出し、ちらりとディスプレイに目をやってから、再びポケットの中へと捩じ込む。
「一時間後となると、ざっと終業時間くらいのタイミングになりますねぇ」
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