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事例3 正面突破の解放軍【解決篇】
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「――山本さん。こんなことは言いたくありませんが、降りかかる火の粉は払わなきゃならないんで言わせて貰います。確かに、芦ヶ崎の存在を、この場で証明することはできませんし、本庄さんと芦ヶ崎が男女の間柄にあったことなんて、もっと立証が難しいでしょう。極端な話、山本さんの言う通り芦ヶ崎が架空の人物だったと結論付けることだってできてしまう。でもね、俺がレジスタンスリーダーだとする山本さんの見解だって、正直なところ推測の域を出ていないんじゃないですか? もしかすると、チャイムの設定を他の人物に任せていただけで、実は本庄さんがレジスタンスリーダーだった――なんて可能性も残っていると思いませんか? 逆に言ってしまえば、チャイムの一件だけで、彼女がレジスタンスリーダーではないと決めてしまうのは早いと思いますがねぇ」
中嶋の雰囲気が、一瞬にして変わった。さっきまでは、自分に疑いをかけられてしまったことに怯えてさえいるように見えたのだが、急にふてぶてしくなったというべきか、堂々と反論をしてくる。しかも、的確に縁の推測の穴を突いてきた。もちろん、この程度の反撃で怯みはしない。すかさず縁は言い返す。むしろ、自分の流れに中嶋を巻き込むかのごとく。
「それはつまり、流羽さんがレジスタンスリーダーであり、この惨劇を起こしてしまった挙げ句に自殺してしまった――という可能性も、まだあり得ると言いたいのですか?」
流羽がレジスタンスリーダーではない状況的な証拠は、すでに揃っている。ただ、確かに中嶋の言う通り決定的な証拠があるわけではない。押し通すには、やや強引のような気もしないではないが、彼女がレジスタンスリーダーであることを完全に否定することもできない。ならば、先にそれをロジックで埋めてやらねばならないだろう。
「そういうことになりますねぇ。今回の事件が、全て本庄さんの単独で起こされた事件ならば、チャイムの一件で彼女がレジスタンスリーダーではないと断定することができたでしょう。しかし、今回の事件の犯人は解放軍という団体であって、多くの人間が関与しているんです。誰が変更したのかも分からないチャイムの一件をあげて、さも鬼の首を討ち取ったかのごとく騒がれてもねぇ」
坂田が漏らした「ようやく本性を現しやがったな――」との言葉は、果たして中嶋にも聞こえたのであろうか。一瞬にして空気が変わったように感じたのは、どうやら縁だけではないらしい。むしろ、坂田は縁より先に、同類の匂いを嗅ぎつけていたのかもしれない。
中嶋の雰囲気が、一瞬にして変わった。さっきまでは、自分に疑いをかけられてしまったことに怯えてさえいるように見えたのだが、急にふてぶてしくなったというべきか、堂々と反論をしてくる。しかも、的確に縁の推測の穴を突いてきた。もちろん、この程度の反撃で怯みはしない。すかさず縁は言い返す。むしろ、自分の流れに中嶋を巻き込むかのごとく。
「それはつまり、流羽さんがレジスタンスリーダーであり、この惨劇を起こしてしまった挙げ句に自殺してしまった――という可能性も、まだあり得ると言いたいのですか?」
流羽がレジスタンスリーダーではない状況的な証拠は、すでに揃っている。ただ、確かに中嶋の言う通り決定的な証拠があるわけではない。押し通すには、やや強引のような気もしないではないが、彼女がレジスタンスリーダーであることを完全に否定することもできない。ならば、先にそれをロジックで埋めてやらねばならないだろう。
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