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わがまま姫とそれが不愉快な仲間達【午後1時〜午後2時】
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実は西宮と晴美の【固有ヒント】は、偶然ではあろうが非常に似ている。しかしそうでありながら非なるものであるらしい。
――ヒント【B】 ブービートラップに与えられた【固有ヒント】は偽物である。
――ヒント【K】 プレイヤーに与えられた【固有ヒント】は全部偽物である。
ヒント【B】が西宮に与えられた【固有ヒント】で、ヒント【K】が晴美に与えられた【固有ヒント】だ。どちらも特定の【固有ヒント】が偽物であるとするものである。西宮のヒントはブービートラップに与えられた【固有ヒント】が、そして晴美のヒントはプレイヤー全員に与えられた【固有ヒント】が偽物だというもの。この似たり寄ったりの【固有ヒント】が、しかし晴美から言わせれば種類が違うそうだ。
「一見、私とあんたの【固有ヒント】は似ているように思える。でも、大きな違いがあるのよ。それは――否定が直接肯定に繋がるか否かよ」
西宮は大きく溜め息を漏らした。もう少し噛み砕いて教えてくれ――なんて言っても、鼻で笑われて終わりであろう。仕方がないから黙って話を聞くことにする。ちなみに、あんた呼ばわりよりもおっさん呼ばわりされたほうが、まだ親近感があった気がする。
「あんたのヒントは、ブービートラップに与えられた【固有ヒント】が偽物だというもの。この場合、ブービートラップに限った話をしている。そして、ブービートラップに与えられた【固有ヒント】は、本物か偽物かの二択しかないのよ。当たり前だけど、あんたのヒントが本物なら、ブービートラップの【固有ヒント】は偽物だということになる。逆にあんたのヒントが偽物ならば、つまりブービートラップの【固有ヒント】は本物ということになるの。どちらかの答えが否定された時点で、もう一方の答えが肯定される。否定が直接肯定になるわけね。でも、私の【固有ヒント】はそうもいかない」
晴美の言葉には翻弄されっぱなしであるが、振り回されながらもなんとなく分かってきた。すなわち、晴美の【固有ヒント】と自分の【固有ヒント】の違いに。
「嬢ちゃんのヒントの場合、例えそれが偽物だとしても、着地点がいくつもあるということか」
「その通り。あんたの【固有ヒント】の場合は答えが二通りしかない。つまり、ブービートラップの【固有ヒント】が本物か偽物かのどちらかしかないの。だからこそ、逆説的な考え方が通用する。AではないのならばBである。BではないのならばAであるの。必ずね。どちらかを否定すると、必ずどちらかが肯定されるような構造になっているわけ。でも、私の【固有ヒント】の場合は、AではないのならばBかCかDかEである、それどころかXやYやZということもあり得る――といった具合に、Aを否定したからといって必ずや答えがBになるわけじゃないのよ」
――ヒント【B】 ブービートラップに与えられた【固有ヒント】は偽物である。
――ヒント【K】 プレイヤーに与えられた【固有ヒント】は全部偽物である。
ヒント【B】が西宮に与えられた【固有ヒント】で、ヒント【K】が晴美に与えられた【固有ヒント】だ。どちらも特定の【固有ヒント】が偽物であるとするものである。西宮のヒントはブービートラップに与えられた【固有ヒント】が、そして晴美のヒントはプレイヤー全員に与えられた【固有ヒント】が偽物だというもの。この似たり寄ったりの【固有ヒント】が、しかし晴美から言わせれば種類が違うそうだ。
「一見、私とあんたの【固有ヒント】は似ているように思える。でも、大きな違いがあるのよ。それは――否定が直接肯定に繋がるか否かよ」
西宮は大きく溜め息を漏らした。もう少し噛み砕いて教えてくれ――なんて言っても、鼻で笑われて終わりであろう。仕方がないから黙って話を聞くことにする。ちなみに、あんた呼ばわりよりもおっさん呼ばわりされたほうが、まだ親近感があった気がする。
「あんたのヒントは、ブービートラップに与えられた【固有ヒント】が偽物だというもの。この場合、ブービートラップに限った話をしている。そして、ブービートラップに与えられた【固有ヒント】は、本物か偽物かの二択しかないのよ。当たり前だけど、あんたのヒントが本物なら、ブービートラップの【固有ヒント】は偽物だということになる。逆にあんたのヒントが偽物ならば、つまりブービートラップの【固有ヒント】は本物ということになるの。どちらかの答えが否定された時点で、もう一方の答えが肯定される。否定が直接肯定になるわけね。でも、私の【固有ヒント】はそうもいかない」
晴美の言葉には翻弄されっぱなしであるが、振り回されながらもなんとなく分かってきた。すなわち、晴美の【固有ヒント】と自分の【固有ヒント】の違いに。
「嬢ちゃんのヒントの場合、例えそれが偽物だとしても、着地点がいくつもあるということか」
「その通り。あんたの【固有ヒント】の場合は答えが二通りしかない。つまり、ブービートラップの【固有ヒント】が本物か偽物かのどちらかしかないの。だからこそ、逆説的な考え方が通用する。AではないのならばBである。BではないのならばAであるの。必ずね。どちらかを否定すると、必ずどちらかが肯定されるような構造になっているわけ。でも、私の【固有ヒント】の場合は、AではないのならばBかCかDかEである、それどころかXやYやZということもあり得る――といった具合に、Aを否定したからといって必ずや答えがBになるわけじゃないのよ」
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