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狂気には凶器を【午後4時〜午後5時】
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「ただ、喜べ。お前らは幸いなことに女だ――。場合によっちゃ、俺の奴隷にしてやってもいい。お前だって、お子様じゃねぇんだ。俺の言ってる意味が分かるよな?」
女には利用価値がある。それこそ、こんな状況ならなおさらだ。こんな状況だからこそ人は本能に帰属しようとするのだし、間違ったことはなにひとつ言っていない。むしろ、比嘉からすれば彼女達が生き延びる術を提示してやったのだ。恨まれるどころか感謝されるべきである。
「――最低」
アガサから返ってきた言葉は、そのたった一言だけだった。比嘉を睨みつけたままのアガサの目には涙が溜まっていた。
「最低でもなんでも結構。死にたくなければ……何をすればいいのか分かってるよな?」
また一歩、アガサのほうへと歩みを進めると、とうとうアガサのエアガンが火を吹いた。圧縮された空気が放たれる音と共に左の頬に激痛が走る。単なるエアガンだと馬鹿にしていたが、アガサの言う通りそこそこの威力はあるようだ。
その一撃で頭に血が上った比嘉は、アガサのほうへと足を踏み出し、そのままの勢いで頬を引っ叩いた。ビンタなどというレベルではない。全体重を乗せ、思い切り引っ叩いてやったのだ。アガサは吹き飛ばされ、同時にエアガンもベッドの向こう側に転がってしまった。これでアガサが抗うすべは完全になくなった。
「今のは忠告だ。別にお前をさっさと殺したところで、女はお前だけじゃない。お望みなら、今すぐに殺してやるけど、どうする? これ、最後のチャンスな」
比嘉の張り手に立ち上がれずにいるアガサのところに向かうと、改めてバタフライナイフを突きつける比嘉。見上げたアガサの瞳は、すでに恐怖に支配されていた。
「ちゃんと奉仕できたら、今後のことも考えてやるよ。案外、お前みたいなタイプの女のほうが上手かったりするからなぁ――。ほら、何をすればいいのか分かってんだろ?」
武器を失ってしまい、その瞳は恐怖で支配されてしまったアガサ。震える指を比嘉のズボンのファスナーへとかける。最初から素直に従っていれば、痛い思いをせずに済んだものを……比嘉はアガサに哀れみさえ抱いていた。
頭の中に火花が散ったのは、その次の瞬間のことだった。後頭部に鈍い痛みが走り、ほんの一瞬だが目の前がブラックアウトする。ぐわりと世界が歪み、倒れそうになってしまうのを堪えた。背後から声が聞こえる。
「あんた、男の趣味悪いわねぇ――。私だったら、そんな男は眼中にすらないってのに。ってか、人が寝てる横でやろうとするとかデリカシーなさすぎ」
女には利用価値がある。それこそ、こんな状況ならなおさらだ。こんな状況だからこそ人は本能に帰属しようとするのだし、間違ったことはなにひとつ言っていない。むしろ、比嘉からすれば彼女達が生き延びる術を提示してやったのだ。恨まれるどころか感謝されるべきである。
「――最低」
アガサから返ってきた言葉は、そのたった一言だけだった。比嘉を睨みつけたままのアガサの目には涙が溜まっていた。
「最低でもなんでも結構。死にたくなければ……何をすればいいのか分かってるよな?」
また一歩、アガサのほうへと歩みを進めると、とうとうアガサのエアガンが火を吹いた。圧縮された空気が放たれる音と共に左の頬に激痛が走る。単なるエアガンだと馬鹿にしていたが、アガサの言う通りそこそこの威力はあるようだ。
その一撃で頭に血が上った比嘉は、アガサのほうへと足を踏み出し、そのままの勢いで頬を引っ叩いた。ビンタなどというレベルではない。全体重を乗せ、思い切り引っ叩いてやったのだ。アガサは吹き飛ばされ、同時にエアガンもベッドの向こう側に転がってしまった。これでアガサが抗うすべは完全になくなった。
「今のは忠告だ。別にお前をさっさと殺したところで、女はお前だけじゃない。お望みなら、今すぐに殺してやるけど、どうする? これ、最後のチャンスな」
比嘉の張り手に立ち上がれずにいるアガサのところに向かうと、改めてバタフライナイフを突きつける比嘉。見上げたアガサの瞳は、すでに恐怖に支配されていた。
「ちゃんと奉仕できたら、今後のことも考えてやるよ。案外、お前みたいなタイプの女のほうが上手かったりするからなぁ――。ほら、何をすればいいのか分かってんだろ?」
武器を失ってしまい、その瞳は恐怖で支配されてしまったアガサ。震える指を比嘉のズボンのファスナーへとかける。最初から素直に従っていれば、痛い思いをせずに済んだものを……比嘉はアガサに哀れみさえ抱いていた。
頭の中に火花が散ったのは、その次の瞬間のことだった。後頭部に鈍い痛みが走り、ほんの一瞬だが目の前がブラックアウトする。ぐわりと世界が歪み、倒れそうになってしまうのを堪えた。背後から声が聞こえる。
「あんた、男の趣味悪いわねぇ――。私だったら、そんな男は眼中にすらないってのに。ってか、人が寝てる横でやろうとするとかデリカシーなさすぎ」
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