BOOBY TRAP 〜僕らが生きる理由〜

鬼霧宗作

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朝日に包まれながら【午前7時】

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「散々、人道的にまずいことをしたやつが何を言っとるんや。俺は良く分からんけど、罠が仕掛けられてる可能性も低いんやろ? だったら、むしろ優しいくらいだと思うけどなぁ」

 比嘉のやったことは許されるものではない。それの清算という形にするのは卑怯なのかもしれないが、彼が今のような立場になってしまったのは自業自得である。むしろ、彼だって例のナタ女のように、殺されても文句は言えない立場だったのだ。生きているだけでも儲けものだと思ってもらわねばならない。――自分があまりにも殺伐とした発想を、ごく当たり前のようにしてしまったことに春日は首を横に振った。やさぐれているのは、どうやら深田だけではないらしい。

 比嘉は一同の顔を見回して溜め息を漏らすと「分かったよ――」とだけ漏らして【テレフォンボックス】の扉に手をかける。開けた途端に大爆発――なんてことにはならず、あっさりと【テレフォンボックス】の扉は開いた。一応、辺りを警戒しながら中へと入る比嘉。全面ガラス張りであるがゆえに、外からでも彼の一挙手一投足を伺うことができる。

 さすがの比嘉でも、目の前にあるひとつのボタンを押すことには戸惑ったのであろう。ちらりと春日のほうを見ると、表情を隠すかのごとく俯いた。罠だらけの街で、あからさまに押してくださいといわんばかりのボタン。誰だって押すことを躊躇ちゅうちょするだろう。

 覚悟を決めたのか、ガラス張りのボックスの中で、比嘉が小さく深呼吸をしたように見えた。ボックスの周りに集まっていた一同は、春日も含めて照らし合わせたかのごとく、ボックスから一歩退いた。

 ――比嘉がボタンを押した。その刹那は、まるで永遠のようにも思えた。そして、ひと呼吸を置いたかのように、いたるところから電話の着信音のようなものが鳴り始めた。その音源を探ると、どうやらそれぞれのSGTが鳴っているようだった。

 SGTの画面に視線を落とすと、そこにはこれまでに表示されたことのない画面が浮かび上がっていた。黒を基調としたデザインだった画面が真っ白になり、そこに黒文字で【解答の意思があるプレイヤーはSGTを認証せよ 残り5台】と書かれ、その下に【認証する】との文字が置いてある。きっと【認証する】をタップすることで、解答の意思を示したことになるのだろう。

 解答をするためには5台のSGTが認識を行う必要がある。そして、認識したSGTの持ち主は、万が一にも解答を誤った場合、死というペナルティーが課せられる。認識するにも勇気が必要だ。
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