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4.この際、探偵は誰でもいい
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「あのさ、だったら彼女の目的ってなんだったわけ? 彼女が犯人だったとしても、何かしらの目的があって犯行に及んだんでしょう? もしそうでなかったら、亜純が無駄死にじゃん。たまたま運が悪かったから殺されたなんて――あんまりだよ」
同じサークルの仲間であり、曲がりなりにも付き合いが長かった英梨。彼女がうっすらと瞳に涙を浮かべたのを見て、ようやく蘭も亜純の死を現実として実感した。
「これはあくまでも僕の希望的観測なんだが――もしかして、最初から細川が彼女の狙いだったんじゃないだろうか?」
筋は通っているものの、どこかこじつけのような部分もある榎本の推測。それに安楽も同意を示す。
「男女関係のもつれ……みたいなものがあったのかもしれないな」
安楽の一言に、真美子が「はぁ? 細川と麗里がぁ?」と眉をひそめる。香純が真美子に同意するようにぶんぶんと頭を縦に振る。
「やはり、安楽君もそう思うか。男女の仲なんてものはそんなもので、意外なカップリングが成立していたりするものだ。細川は死んでしまったし、確認することはできないだろうがね」
安楽が何かしらの反論をするかと思ったのだが、何度も頷きつつ、榎本の意見に同意していた。事実は小説よりも奇なり――なんて言葉があるわけだが、いざ蓋を開けてみたらそんなことはない。月並み以下の結果となってしまうことがほとんどなのではないだろうか。
「ちなみにだが、ここに来る前に安楽君と2人で確認してきたんだ。けれども、加能さんの部屋でみんなが見たはずの神楽坂の生首が忽然と消えていた。ここの個室のベットはなぜかシングルを2つ並べたダブルベットだ。きっと、ベットとベットの隙間から首だけを出して、生首の振りでもしていたのだろう。自分が死んだということを強く印象づけたかったのだろうが、もう彼女の目的は果たされたのだと思う。どこに行ったのかは分からないけどね」
全面的に榎本に同意する安楽は、やや声を張り上げて宣言した。
「だから、もうこんな悲しい事件は起きないだろう。嵐もじき去り、殺人鬼はいずこかに姿を消してしまった。後は迎えが来るのを待つだけでいい。もう、心配はいらない。本土のほうに戻ったら、警察に通報をして、改めて事件のことを調べてもらおう。俺達素人が手を出していいのはここまでだ」
誰かが溜め息を漏らした。なんとも歯切れの悪い終わり方を迎えてしまったのだから当然だろう。
――こうして、蘭達の恐怖の数日間は終わりを告げた。榎本と安楽が言った通り、人が殺されることもなく、また嵐も過ぎ去ってくれた。
約束通り迎えに来てくれた管理人に事情を話すと、驚いた彼は無線で仕事仲間に連絡を入れてくれた。仕事仲間から警察に通報が行われ、警察がこちらに向かってくれるとのこと。
同じサークルの仲間であり、曲がりなりにも付き合いが長かった英梨。彼女がうっすらと瞳に涙を浮かべたのを見て、ようやく蘭も亜純の死を現実として実感した。
「これはあくまでも僕の希望的観測なんだが――もしかして、最初から細川が彼女の狙いだったんじゃないだろうか?」
筋は通っているものの、どこかこじつけのような部分もある榎本の推測。それに安楽も同意を示す。
「男女関係のもつれ……みたいなものがあったのかもしれないな」
安楽の一言に、真美子が「はぁ? 細川と麗里がぁ?」と眉をひそめる。香純が真美子に同意するようにぶんぶんと頭を縦に振る。
「やはり、安楽君もそう思うか。男女の仲なんてものはそんなもので、意外なカップリングが成立していたりするものだ。細川は死んでしまったし、確認することはできないだろうがね」
安楽が何かしらの反論をするかと思ったのだが、何度も頷きつつ、榎本の意見に同意していた。事実は小説よりも奇なり――なんて言葉があるわけだが、いざ蓋を開けてみたらそんなことはない。月並み以下の結果となってしまうことがほとんどなのではないだろうか。
「ちなみにだが、ここに来る前に安楽君と2人で確認してきたんだ。けれども、加能さんの部屋でみんなが見たはずの神楽坂の生首が忽然と消えていた。ここの個室のベットはなぜかシングルを2つ並べたダブルベットだ。きっと、ベットとベットの隙間から首だけを出して、生首の振りでもしていたのだろう。自分が死んだということを強く印象づけたかったのだろうが、もう彼女の目的は果たされたのだと思う。どこに行ったのかは分からないけどね」
全面的に榎本に同意する安楽は、やや声を張り上げて宣言した。
「だから、もうこんな悲しい事件は起きないだろう。嵐もじき去り、殺人鬼はいずこかに姿を消してしまった。後は迎えが来るのを待つだけでいい。もう、心配はいらない。本土のほうに戻ったら、警察に通報をして、改めて事件のことを調べてもらおう。俺達素人が手を出していいのはここまでだ」
誰かが溜め息を漏らした。なんとも歯切れの悪い終わり方を迎えてしまったのだから当然だろう。
――こうして、蘭達の恐怖の数日間は終わりを告げた。榎本と安楽が言った通り、人が殺されることもなく、また嵐も過ぎ去ってくれた。
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