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おっさん、ご令嬢を助ける
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暑い、眠い、早く家に帰って休みたい。
職場の近くの公園で電子タバコをふかしながら、薄くなった頭皮から流れ落ちる汗を拭く。
九月とは言えなかなか涼しくならねえな、スーツの上着を脇に置きつつ、首のぜい肉に食い込むネクタイを緩めた。
ワイシャツが身体にまとわりついて気持ち悪い、太ったなぁ俺。
気づけばいつの間にか見事な三段腹にBカップの垂れ乳。
昔はもう少し痩せてたんだけどなぁ、でも毎晩のビールはやめれんよなぁ。
にしても、連日徹夜のアプリ開発を終わらせたばかりなのに、休む間も無く出勤しろとはあの鬼上司め。
ふと、電話での上司の嫌味を思い出す。
「そんな程度で、へばるのか。情けないなぁ若宮英ニ」
怒鳴るか嫌味しか言わない、だから同僚や新卒たちは辞めていく。
その分、俺たちの仕事が増え、残業はサビ残扱い。
入社二十年目、仕事漬けの日々。
転職しようか。今まで何度も考えたが、辞めたら上司に負けたようで嫌なんだよなぁ。
愚痴っててもしょうがない、しょうがない、職場に戻るか。
と、上着を手に持ちベンチから立ち上がると隣から悲鳴が聞こえた。
そちらを見ると、チャラ男が制服姿の少女の手を掴み、何処かへ連れて行こうとしていた。
あの制服は職場の近くの超お嬢様校のだ。
この時間帯ってまだ授業中じゃないのか。
「いいじゃん、何処か遊びに行こうぜ。こんな時間に一人で公園にいるなんてサボりだろ?」
「イヤッ、違います。やめてください」
少女は手を振りほどこうともがくが、チャラ男は手を離さない。
あー、これは助けた方がいいかな。
でも、ここで揉め事になると仕事に遅れて、上司の嫌味の嵐だよなぁ。
うん、他の誰かが助けてくれるかも知れない。
少女は助けを求める様に周りを見るが、チラホラ居たリーマン達は我先にと公園を出て行く。
おいおい、お前ら薄情だな。
ハァ、このままだと後ろめたいし、しょうがない。
とりあえず、俺はチャラ男と少女の間に割って入った。
チャラ男が眉間に皺を寄せながら俺を睨む。
「なんだ、おっさん。邪魔だ、すっこんでろ!!!」
「この子、嫌がってるだろ。離してやれよ」
「ハァ、正義のヒーロー気取りか? キモ豚は失せろや」
チャラ男の怒鳴り声なんて上司に比べれば大した事ない。
それに、キモ豚ってのも自覚しているから腹は立たん。ガキの頃から言われてたしな。
退かない俺にイラついたのか、チャラ男は少女の手を離し殴りかかってきた。
職場の近くの公園で電子タバコをふかしながら、薄くなった頭皮から流れ落ちる汗を拭く。
九月とは言えなかなか涼しくならねえな、スーツの上着を脇に置きつつ、首のぜい肉に食い込むネクタイを緩めた。
ワイシャツが身体にまとわりついて気持ち悪い、太ったなぁ俺。
気づけばいつの間にか見事な三段腹にBカップの垂れ乳。
昔はもう少し痩せてたんだけどなぁ、でも毎晩のビールはやめれんよなぁ。
にしても、連日徹夜のアプリ開発を終わらせたばかりなのに、休む間も無く出勤しろとはあの鬼上司め。
ふと、電話での上司の嫌味を思い出す。
「そんな程度で、へばるのか。情けないなぁ若宮英ニ」
怒鳴るか嫌味しか言わない、だから同僚や新卒たちは辞めていく。
その分、俺たちの仕事が増え、残業はサビ残扱い。
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あの制服は職場の近くの超お嬢様校のだ。
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「イヤッ、違います。やめてください」
少女は手を振りほどこうともがくが、チャラ男は手を離さない。
あー、これは助けた方がいいかな。
でも、ここで揉め事になると仕事に遅れて、上司の嫌味の嵐だよなぁ。
うん、他の誰かが助けてくれるかも知れない。
少女は助けを求める様に周りを見るが、チラホラ居たリーマン達は我先にと公園を出て行く。
おいおい、お前ら薄情だな。
ハァ、このままだと後ろめたいし、しょうがない。
とりあえず、俺はチャラ男と少女の間に割って入った。
チャラ男が眉間に皺を寄せながら俺を睨む。
「なんだ、おっさん。邪魔だ、すっこんでろ!!!」
「この子、嫌がってるだろ。離してやれよ」
「ハァ、正義のヒーロー気取りか? キモ豚は失せろや」
チャラ男の怒鳴り声なんて上司に比べれば大した事ない。
それに、キモ豚ってのも自覚しているから腹は立たん。ガキの頃から言われてたしな。
退かない俺にイラついたのか、チャラ男は少女の手を離し殴りかかってきた。
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