22 / 61
おっさん、店長に身体を揉まれる
しおりを挟む
綾華に案内されたブランド店に入ると、すぐさま店長らしき初老の男が近寄ってきた。
ここは四条家御用達のブランドらしく、店長も馴染みらしい。
普通は洋服が並んでいるフロアで、あれやこれやと試着しながら決めるものだろうが、フロアとは別の応接間に通された。
豪勢なソファに座り、目の前に紅茶と茶菓子が用意されると店長が笑顔で話しかけてきた。
「かしこまりました、本日はそちらの方のご洋服を見積もればよろしいのですね」
「えぇ、若宮様に合ったお仕立てをお願いいたしますわ」
俺に似合うコーディネートなんてあるんだろうか。
今までの不摂生とストレスのせいで、薄ハゲに三段腹の中年体型だ。
どんなにお洒落な洋服を用意してくれたとしても、マネキンに着させた方がマシだろう。
「お任せください。見たところ、若宮様の全体的なバランスは悪くございません。キチンと採寸すればお似合いの一着が仕上がります」
待って、採寸ってことはオーダーメイドってことだろ。
どこのお店でもオーダーメイドってメチャクチャ高いし、しかもここは超一流のブランド店。
俺の貯金なんて簡単に吹っ飛ぶぞ。
「ちょっと、オーダーメイドは待ってください。今回そこまでの予算がなくて」
「御心配には及びませんわ。お支払いは四条家が致しますので」
「いや、今回は俺の私服だぞ?」
「若宮様は当家のお客様も同然ですの。お客様の必要なものを当家が負担するのは当り前ですわ」
お客様じゃなくて教育係なんだけどな、しかもキチンと教育係として給与も貰っている立場。
流石にここは破産覚悟で俺が払うと思った矢先。
「今日、お買い物に出かける前にお父様も同じ事をおっしゃいましたわ」
四条家御用達のブランド店で、四条総裁と綾華の意向を無視すれば恥をかかせてしまう。
俺が恥をかかせる行動はしないと分かってて四条総裁は綾華に伝えたに違いない。
相変わらずの狸親父っぷりだな、いつか覚えてろよ。
「分かった。じゃあ、お言葉に甘えるよ。後で四条総裁にもお礼を言っとかないとな」
「お話がまとまりましたようで。では、採寸いたしますのでどうぞこちらへ」
洋服を脱ぐのかと思いきや、着たままでも採寸できるらしい。
手際よく俺の首回りや腹回りなどを測っていく。
その際に、何を気になったのか断わりを入れながら俺の腕や腹、太ももにふくらはぎを強めに揉んでくる。
……まさか、この店長ってソッチ系の人?
「あのさ、店長さん、採寸って身体触る必要あるの?」
「いえ、ありませんよ」
……なら、なぜ触った?
「ちょっと、若宮さんのお身体に興味がありまして」
……それって、やっぱ、そっち系の意味?
ここは四条家御用達のブランドらしく、店長も馴染みらしい。
普通は洋服が並んでいるフロアで、あれやこれやと試着しながら決めるものだろうが、フロアとは別の応接間に通された。
豪勢なソファに座り、目の前に紅茶と茶菓子が用意されると店長が笑顔で話しかけてきた。
「かしこまりました、本日はそちらの方のご洋服を見積もればよろしいのですね」
「えぇ、若宮様に合ったお仕立てをお願いいたしますわ」
俺に似合うコーディネートなんてあるんだろうか。
今までの不摂生とストレスのせいで、薄ハゲに三段腹の中年体型だ。
どんなにお洒落な洋服を用意してくれたとしても、マネキンに着させた方がマシだろう。
「お任せください。見たところ、若宮様の全体的なバランスは悪くございません。キチンと採寸すればお似合いの一着が仕上がります」
待って、採寸ってことはオーダーメイドってことだろ。
どこのお店でもオーダーメイドってメチャクチャ高いし、しかもここは超一流のブランド店。
俺の貯金なんて簡単に吹っ飛ぶぞ。
「ちょっと、オーダーメイドは待ってください。今回そこまでの予算がなくて」
「御心配には及びませんわ。お支払いは四条家が致しますので」
「いや、今回は俺の私服だぞ?」
「若宮様は当家のお客様も同然ですの。お客様の必要なものを当家が負担するのは当り前ですわ」
お客様じゃなくて教育係なんだけどな、しかもキチンと教育係として給与も貰っている立場。
流石にここは破産覚悟で俺が払うと思った矢先。
「今日、お買い物に出かける前にお父様も同じ事をおっしゃいましたわ」
四条家御用達のブランド店で、四条総裁と綾華の意向を無視すれば恥をかかせてしまう。
俺が恥をかかせる行動はしないと分かってて四条総裁は綾華に伝えたに違いない。
相変わらずの狸親父っぷりだな、いつか覚えてろよ。
「分かった。じゃあ、お言葉に甘えるよ。後で四条総裁にもお礼を言っとかないとな」
「お話がまとまりましたようで。では、採寸いたしますのでどうぞこちらへ」
洋服を脱ぐのかと思いきや、着たままでも採寸できるらしい。
手際よく俺の首回りや腹回りなどを測っていく。
その際に、何を気になったのか断わりを入れながら俺の腕や腹、太ももにふくらはぎを強めに揉んでくる。
……まさか、この店長ってソッチ系の人?
「あのさ、店長さん、採寸って身体触る必要あるの?」
「いえ、ありませんよ」
……なら、なぜ触った?
「ちょっと、若宮さんのお身体に興味がありまして」
……それって、やっぱ、そっち系の意味?
0
あなたにおすすめの小説
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる