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第四話
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「ボカァね、ホントに感謝してるんだ」
どろり、とした声が陰々と響く。
八樺礼音は、とある大学の近くにある喫茶店で働いている。喫茶店といえど、メニューは和洋折衷……というより節操がない。マスターがその時その時に作りたいものを、作りたいように作っている。
礼音は基本的に接客と会計を担当しているが、例外としてコーヒーだけは礼音が淹れている。最近、サイフォン式コーヒーメーカーの導入が認められたため、到着が待ち遠しい日々である。
これはそんな礼音が喫茶店にて出会った人間たちとの話であるのだが、今回は少し視点が変わる。とはいえ、喫茶店に縁のある人間の話ではあるのだが。
才一は綺麗好きだ。
綺麗好きというより、やや潔癖性の傾向がある。だもので、才一は風呂が好きで、銭湯は嫌いだった。場合によっては銭湯の方が清潔だと知ってはいるが、不特定多数の人間が浸かった湯に身を浸すなど鳥肌が立つ。
しかして、必要があれば銭湯の浴槽に入ることもある。裸の付き合い、という言葉があるように、人間関係を円滑に進めるための道具としての有用性は論を待たないからだ。
「ボカァね、ホントに感謝してるんだ……あのままだと大変なことになっていただろうからネ……」
大学の付近に城下町が発生するのは自然なことである。この場合の城下町とは、大規模校の周辺に集まる種々雑多な店舗群のことを指す。
その城下町の一角、才一の勤める大学が運営している男子寮の隣にある銭湯、その浴槽の中に並んで浸かっているのは。
「暴力沙汰とは如何にもよろしくない、とてもよろしくない……人間なのだから、やはり言葉でやり取りすべきだヨ……」
「まぁそれはそうだね。とはいえ、多くの人類は知能的に未熟で原始的な問題解決法を是とするものだか仕方がないといえば仕方がない」
どろり、とした声が陰々と響く。その主はそれこそ如何にも粘っこそうな、良く言えば明治大正時代の文豪のような、悪く言えば部屋に引きこもって出てこない類いの男である。体格はひょろりとしていて、その肌の青白い様はもやしめいていた。
とはいえ、才一も体格としては然程変わらない。強いて違いを挙げるなら、才一の方が少し背が低くて、少し筋肉量が多い。本当に、少しばかりの差ではあるのだが。
さて、才一の隣にいる彼の名を大寺伸二という。彼は所謂ヒモ、経済的なあれこれを女性に頼って生きている人間であり、現在は妻である有名整形外科医のマンションで暮らしている。
「しかし、あの女がお前のような……うん、ないな。ないが、事実として婚姻届の提出は終えているのだっけ?」
「ウン……マ、ボカァ彼女のことを心から愛しているし、ヘヘ……彼女もボクのことを、その、愛してくれているし……」
「はにかむな気持ち悪い」
そう、今話題の、有名整形外科医である。彼女は本業以外にも様々な場所に引っ張りだこで、メディアでの露出も多い。それは彼女のファンという存在を作り上げ、ファンの中には性質の良くないものもいる。そんな過激派ともいえる人間が、彼女に寄生している悪い虫である伸二を襲撃している現場に、才一は出くわしたのだ。
そうして才一は伸二を助けた。これには明確な理由があったのだが、表向きの理由は人道的なものとした。女性からの援助には事欠かないが、男性からの支持はてんで得られたことのない伸二は、そんな才一の行動に感動して、是非ともお礼をさせてほしいということで現状と相成っている。
「センセイは独り身とか……惚気は体に毒かァ、配慮が足りなくて申し訳ない」
「お前が男から嫌われる理由はそういう所だと思うよ」
「知ってるヨ」
クヒヒ……と陰鬱な笑い声を絞り出す伸二であった。才一はやれやれと肩を竦め、そのまま溜め息を絞り出した。
風呂の後に食事とするか、食事をしてから風呂にするか、どちらがより体に良い影響を与えるかについては様々な学説が錯綜している。
伸二は風呂の後に食事する派のようで、銭湯を出てから連れてこられたのは小さな居酒屋である。才一はさっと視線を走らせて、大学生らしき人間がいないことを確認した。これでいて大学教授というのは人目を集めやすく、それ故の苦労もある仕事なのである。
「センセイ、お酒はどの程度嗜まれるので?」
「付き合い程度かな、酔うのは好きじゃない」
「ソ……マ、ここはツマミも旨いから大丈夫。勿論ここもボクがおごるから遠慮せずにどうぞ」
店の隅にある、あまり目立たないテーブル席へ。とりあえず生、なんて才一には縁のない言葉を吐く伸二を眺めつつ、才一は小首を傾げた。
才一には、伸二を助けた理由がある。現時点でその目的は達成されていないが、酒というものは人間の舌を滑らかにするものである。それならば、自分も多少は酒を口にするべきだろう。大抵の人間は、仲良くなろうとしている相手と合わせようとするものだからだ。
「それじゃァ、この出会いに乾杯?」
「乾杯」
程なく運ばれてきたビールのジョッキを軽く打ち合わせる。かち、と硬質な音。才一の舌に感じられるのは鋭い苦味、喉を通過するのは爽快な炭酸。風呂上がり間もなく、するりと体を通り抜ける冷感。柄にもなく喉を鳴らしてしまう。対面の伸二もまた、旨そうに呑んでいた。
「存外イケる口みたいだネ?」
からかうように笑う伸二には答えず、お通しとして出された枝豆に手を出そうとして、指先が汚れるな、と思って止めた。才一には潔癖性の傾向がある。
「風呂の後のビールってどうしてこう、堪えがたい魅力があるんだろうねェ。喉越しといい味といい、今が夏ならもうこれ以上の幸せはないと思うんだ」
「春とはいえ馬鹿の気温だがね、最近のこの気候は狂っているとしか思えない」
「違いないや、とはいえ春と夏はやはり違うヨ」
伸二は構わず枝豆を摘まみ、捻り出して口に放り込む。次いで店員を呼びつけ、適当にいくつかの酒肴を注文した。才一は特に何も言わず、伸二の頼むままに任せる。
「しかし、あの女が妻というのは……理屈屋で偏屈で頑固で自分の意見を絶対に曲げない所など、随分と嫌気が差すのではないかな? あれは男の矜持など意にも介さない、苛烈な人間だよ」
「自分の意見をしっかり持っていてそれを臆さず口に出せるというのは昨今の風潮を鑑みるならとても良い性質だと思うヨ。何せボカァどうにも主張するッてのが苦手なモンだから、彼女の物言いを聞いていると胸がスッとするねェ」
ぺらぺらと、二人とも酒がなくとも回る舌を有していた。それが酒で濡れたならば、よりくるくると回るのは道理で。
「ははぁ、尻に敷かれるのが好みって? 多様性の時代だね。あぁ勿論私だって尊重するともさ、私はあの女のような人間に対してやや隔意があるとはいえ、そうではない人間もいるということは理解の範疇にあるからね」
「須らく女性というのは素晴らしいものだというのがボクの持論でサァ、センセイは独り身だから解らないんじゃァないかなと。イヤ、冗談抜きで女性というのは素敵なものばかりでできている、神は男の肋骨から女を作りたもうたなんて聞くけれど違うんじゃないかと思うヨ」
互いが互いに対してああ言えばこう言うなぁと思っているのだが、まぁ、お互い様であろう。才一と伸二は、端から見れば似た者同士である。
そう、酒は口を滑らせる。
話題は様々なものへと移り変わっていった。女、政治、年齢、容姿など。雑談で踏んではならない地雷ばかりであるが、二人とも自身の説を曲げないし相手から何を言われようとぶれることはないため、奇跡的に暴発はしなかった。
「しッかし、センセイは正しくセンセイって感じだナァ。何だか話を聞いてると、懐かしいような気になるんだァ」
伸二は感慨深そうにそう言って、ぐいと日本酒を飲み干した。種類の違う酒を同時に摂取すると酔いが回りやすくなることを知っている才一は、既に烏龍茶に切り替えている。良い気分でにこにこと笑っている伸二を見詰めた才一は、そこで助けた目的を果たすことにした。
「懐かしいというのは? 過去に似たような人間に出会ったことが? 恩師というものかな?」
「ヤ、恩師ではないカナ……」
「崩落したショッピングモールの本屋で会話をした記憶が? 或いは燃え盛る図書館の横で馬鹿みたいに呆けていた記憶は?」
「そんな悪夢のような記憶はないなァ!?」
ぎょっとした伸二が小さく叫ぶ。才一は緩やかにまばたきして、ふむ、と小首を傾げた。
「悪夢かい? 見慣れた光景だろうに……」
「見慣れてないですが!? 急に怖いこと言わないでもらっても!?」
才一は、ぎゃいぎゃいと騒ぐ伸二の様子をじっと見詰める。才一は人類の専門家だ。その頭の中には勿論、心理学も収まっている。結論として、伸二は外れである、と才一は判断した。
とはいえ、外れでも別に構わなかった。今までに大当たりが一人、外れだったものが当たりになったこともある。どうせ、自分と出会ってしまったのだ。そのことだけで、大外れではない。
「ははは、そうそう、私には前世の記憶があると言ったら笑うかね?」
「笑えない!! 話の流れが怖い!! 酔ったらバケモンになるタイプの御仁で!?」
笑いながら言ってやったら、伸二の怯え様が酷くなる。才一はけらけらと笑いつつ、また一口烏龍茶を飲み下した。まだまだ夜は長い、才一はおろおろする伸二を見て、朗らかに笑ってやった。
どろり、とした声が陰々と響く。
八樺礼音は、とある大学の近くにある喫茶店で働いている。喫茶店といえど、メニューは和洋折衷……というより節操がない。マスターがその時その時に作りたいものを、作りたいように作っている。
礼音は基本的に接客と会計を担当しているが、例外としてコーヒーだけは礼音が淹れている。最近、サイフォン式コーヒーメーカーの導入が認められたため、到着が待ち遠しい日々である。
これはそんな礼音が喫茶店にて出会った人間たちとの話であるのだが、今回は少し視点が変わる。とはいえ、喫茶店に縁のある人間の話ではあるのだが。
才一は綺麗好きだ。
綺麗好きというより、やや潔癖性の傾向がある。だもので、才一は風呂が好きで、銭湯は嫌いだった。場合によっては銭湯の方が清潔だと知ってはいるが、不特定多数の人間が浸かった湯に身を浸すなど鳥肌が立つ。
しかして、必要があれば銭湯の浴槽に入ることもある。裸の付き合い、という言葉があるように、人間関係を円滑に進めるための道具としての有用性は論を待たないからだ。
「ボカァね、ホントに感謝してるんだ……あのままだと大変なことになっていただろうからネ……」
大学の付近に城下町が発生するのは自然なことである。この場合の城下町とは、大規模校の周辺に集まる種々雑多な店舗群のことを指す。
その城下町の一角、才一の勤める大学が運営している男子寮の隣にある銭湯、その浴槽の中に並んで浸かっているのは。
「暴力沙汰とは如何にもよろしくない、とてもよろしくない……人間なのだから、やはり言葉でやり取りすべきだヨ……」
「まぁそれはそうだね。とはいえ、多くの人類は知能的に未熟で原始的な問題解決法を是とするものだか仕方がないといえば仕方がない」
どろり、とした声が陰々と響く。その主はそれこそ如何にも粘っこそうな、良く言えば明治大正時代の文豪のような、悪く言えば部屋に引きこもって出てこない類いの男である。体格はひょろりとしていて、その肌の青白い様はもやしめいていた。
とはいえ、才一も体格としては然程変わらない。強いて違いを挙げるなら、才一の方が少し背が低くて、少し筋肉量が多い。本当に、少しばかりの差ではあるのだが。
さて、才一の隣にいる彼の名を大寺伸二という。彼は所謂ヒモ、経済的なあれこれを女性に頼って生きている人間であり、現在は妻である有名整形外科医のマンションで暮らしている。
「しかし、あの女がお前のような……うん、ないな。ないが、事実として婚姻届の提出は終えているのだっけ?」
「ウン……マ、ボカァ彼女のことを心から愛しているし、ヘヘ……彼女もボクのことを、その、愛してくれているし……」
「はにかむな気持ち悪い」
そう、今話題の、有名整形外科医である。彼女は本業以外にも様々な場所に引っ張りだこで、メディアでの露出も多い。それは彼女のファンという存在を作り上げ、ファンの中には性質の良くないものもいる。そんな過激派ともいえる人間が、彼女に寄生している悪い虫である伸二を襲撃している現場に、才一は出くわしたのだ。
そうして才一は伸二を助けた。これには明確な理由があったのだが、表向きの理由は人道的なものとした。女性からの援助には事欠かないが、男性からの支持はてんで得られたことのない伸二は、そんな才一の行動に感動して、是非ともお礼をさせてほしいということで現状と相成っている。
「センセイは独り身とか……惚気は体に毒かァ、配慮が足りなくて申し訳ない」
「お前が男から嫌われる理由はそういう所だと思うよ」
「知ってるヨ」
クヒヒ……と陰鬱な笑い声を絞り出す伸二であった。才一はやれやれと肩を竦め、そのまま溜め息を絞り出した。
風呂の後に食事とするか、食事をしてから風呂にするか、どちらがより体に良い影響を与えるかについては様々な学説が錯綜している。
伸二は風呂の後に食事する派のようで、銭湯を出てから連れてこられたのは小さな居酒屋である。才一はさっと視線を走らせて、大学生らしき人間がいないことを確認した。これでいて大学教授というのは人目を集めやすく、それ故の苦労もある仕事なのである。
「センセイ、お酒はどの程度嗜まれるので?」
「付き合い程度かな、酔うのは好きじゃない」
「ソ……マ、ここはツマミも旨いから大丈夫。勿論ここもボクがおごるから遠慮せずにどうぞ」
店の隅にある、あまり目立たないテーブル席へ。とりあえず生、なんて才一には縁のない言葉を吐く伸二を眺めつつ、才一は小首を傾げた。
才一には、伸二を助けた理由がある。現時点でその目的は達成されていないが、酒というものは人間の舌を滑らかにするものである。それならば、自分も多少は酒を口にするべきだろう。大抵の人間は、仲良くなろうとしている相手と合わせようとするものだからだ。
「それじゃァ、この出会いに乾杯?」
「乾杯」
程なく運ばれてきたビールのジョッキを軽く打ち合わせる。かち、と硬質な音。才一の舌に感じられるのは鋭い苦味、喉を通過するのは爽快な炭酸。風呂上がり間もなく、するりと体を通り抜ける冷感。柄にもなく喉を鳴らしてしまう。対面の伸二もまた、旨そうに呑んでいた。
「存外イケる口みたいだネ?」
からかうように笑う伸二には答えず、お通しとして出された枝豆に手を出そうとして、指先が汚れるな、と思って止めた。才一には潔癖性の傾向がある。
「風呂の後のビールってどうしてこう、堪えがたい魅力があるんだろうねェ。喉越しといい味といい、今が夏ならもうこれ以上の幸せはないと思うんだ」
「春とはいえ馬鹿の気温だがね、最近のこの気候は狂っているとしか思えない」
「違いないや、とはいえ春と夏はやはり違うヨ」
伸二は構わず枝豆を摘まみ、捻り出して口に放り込む。次いで店員を呼びつけ、適当にいくつかの酒肴を注文した。才一は特に何も言わず、伸二の頼むままに任せる。
「しかし、あの女が妻というのは……理屈屋で偏屈で頑固で自分の意見を絶対に曲げない所など、随分と嫌気が差すのではないかな? あれは男の矜持など意にも介さない、苛烈な人間だよ」
「自分の意見をしっかり持っていてそれを臆さず口に出せるというのは昨今の風潮を鑑みるならとても良い性質だと思うヨ。何せボカァどうにも主張するッてのが苦手なモンだから、彼女の物言いを聞いていると胸がスッとするねェ」
ぺらぺらと、二人とも酒がなくとも回る舌を有していた。それが酒で濡れたならば、よりくるくると回るのは道理で。
「ははぁ、尻に敷かれるのが好みって? 多様性の時代だね。あぁ勿論私だって尊重するともさ、私はあの女のような人間に対してやや隔意があるとはいえ、そうではない人間もいるということは理解の範疇にあるからね」
「須らく女性というのは素晴らしいものだというのがボクの持論でサァ、センセイは独り身だから解らないんじゃァないかなと。イヤ、冗談抜きで女性というのは素敵なものばかりでできている、神は男の肋骨から女を作りたもうたなんて聞くけれど違うんじゃないかと思うヨ」
互いが互いに対してああ言えばこう言うなぁと思っているのだが、まぁ、お互い様であろう。才一と伸二は、端から見れば似た者同士である。
そう、酒は口を滑らせる。
話題は様々なものへと移り変わっていった。女、政治、年齢、容姿など。雑談で踏んではならない地雷ばかりであるが、二人とも自身の説を曲げないし相手から何を言われようとぶれることはないため、奇跡的に暴発はしなかった。
「しッかし、センセイは正しくセンセイって感じだナァ。何だか話を聞いてると、懐かしいような気になるんだァ」
伸二は感慨深そうにそう言って、ぐいと日本酒を飲み干した。種類の違う酒を同時に摂取すると酔いが回りやすくなることを知っている才一は、既に烏龍茶に切り替えている。良い気分でにこにこと笑っている伸二を見詰めた才一は、そこで助けた目的を果たすことにした。
「懐かしいというのは? 過去に似たような人間に出会ったことが? 恩師というものかな?」
「ヤ、恩師ではないカナ……」
「崩落したショッピングモールの本屋で会話をした記憶が? 或いは燃え盛る図書館の横で馬鹿みたいに呆けていた記憶は?」
「そんな悪夢のような記憶はないなァ!?」
ぎょっとした伸二が小さく叫ぶ。才一は緩やかにまばたきして、ふむ、と小首を傾げた。
「悪夢かい? 見慣れた光景だろうに……」
「見慣れてないですが!? 急に怖いこと言わないでもらっても!?」
才一は、ぎゃいぎゃいと騒ぐ伸二の様子をじっと見詰める。才一は人類の専門家だ。その頭の中には勿論、心理学も収まっている。結論として、伸二は外れである、と才一は判断した。
とはいえ、外れでも別に構わなかった。今までに大当たりが一人、外れだったものが当たりになったこともある。どうせ、自分と出会ってしまったのだ。そのことだけで、大外れではない。
「ははは、そうそう、私には前世の記憶があると言ったら笑うかね?」
「笑えない!! 話の流れが怖い!! 酔ったらバケモンになるタイプの御仁で!?」
笑いながら言ってやったら、伸二の怯え様が酷くなる。才一はけらけらと笑いつつ、また一口烏龍茶を飲み下した。まだまだ夜は長い、才一はおろおろする伸二を見て、朗らかに笑ってやった。
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