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第1幕 ワイルドウエストサーカス
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1889年アメリカ合衆国。荒野。
東海岸の都市に向かう大陸横断鉄道が停車している。
ボール信号が下がっている。
停車中の汽車の乗客に美しい貴婦人が乗っている。
乗客1「おいおい冗談じゃねえよ!いつまでまたせんだよ!」
乗客2「まあまあハイボールでも呑んで一杯やろうや」
車掌が客車の通路を通る。
乗客1「おい、今度はなんだ?バイソンの群か?」
車掌「いえ・・・アパトサウルスです。」
蒸気機関車の前には巨大な恐竜の群れがゆっくりと歩きながら線路を横断している。
・
フィラデルフィア。
「ワイルドウエストサーカス」と書かれた巨大なテント。
団員「よってらっしゃい!みてらっしゃい!マジックにジャグリング、空中ブランコ、猛獣使い・・・!ここでしかみられない曲芸ばかりだよ!」
テントに客が集まっている。
サーカスの看板にはたくさんの恐竜と大きく猛獣使いフィリップの絵が描かれている。
恐竜好きな子ども「ママ!ここに描いてある恐竜の名前全部言えるよ!ええとこれ、パラサウロロフスでしょ、これはステゴサウルス・・・」
テント内では小柄な美少女が空中ブランコの芸をはじめるところだ。
団長「さあ、彼女がむかうは地上15メートル!」
ブラキオサウルスに咥えられて、高所のステップに持ち上げられる女の子。
団長「しかも下にあるのは安全ネットじゃなく剣山だ~!」
ブランコの下にスパイクのついた剣竜が移動してくる。
声を漏らす観客。
団長「落ちたら死あるのみ!彼女の運命やいかに!鳥になれ!リズリ―・ダグラ~ス!」
リズリ―「鳥になれ…か。」
幸運のお守りのスカーフを握る「守ってよね・・・さあ、いこう。」
ブランコを掴み勢いよくスイングさせるリズリ―。
照明機材を持って飛行するプテラノドンがリズリーにスポットライトを向ける。
パラサウロロフスが合図のトランペットのような鳴き声を出す。
リズリ―はスイングする空中ブランコから手を放し、空中で回転しながら、曲竜(アンキロサウルス)のピラミッドに着地する。
観客の大歓声。リズリ―は微笑んでお辞儀する。
団長「さあここからはたいへん危険です!みなさん我がサーカス会場に凶暴な肉食恐竜が襲来しました!みんな逃げるんだ~!!」
照明が消え、再び照明がつくと鎖につながれたワニのような顔つきの巨大な肉食恐竜アンガトラマがステージの上で暴れている。
ステージの裏では鞭を持った男が出番を待っている。
「さてと、いよいよ主役の出番だぜ。」
アンガトラマの鎖が切れて恐竜はステージを歩きまわる。
会場に悲鳴が上がる。
「こいつはやばいぞ!こうなったらあの男を呼ぶしかない!いよいよ我がサーカスの目玉!彼の前ではどんな怪物もひれ伏すでしょう!ミスターフィリップ・バックランド!拍手でお迎えください!」
パキリノサウルスにまたがって登場するフィリップ「イッツァショータイムだ!ヒ~ハ~!!」
角竜から飛び降りるとフィリップは一切恐れることなく鞭で恐竜と戦う。
アンガトラマは腕の鉤爪をふるって攻撃するがフィリップは鞭で相手の腕を叩き、ひるませる。
歓声が上がる。
アンガトラマは長い顎を大きく開き怒号をあげる。
フィリップ「は~はっは図体がでかいだけの雑魚が~!
そんな脅しこのフィリップ様には通じんわ~!ヒ~ハ~!!」
その瞬間、フィリップはパクリとアンガトラマに食べられてしまう。観客の悲鳴。
団長「なななななんてことだ~!まったくの予期せぬ事故!我らの英雄フィリップがやられた~!!」
雄たけびをあげるアンガトラマ。
団長「もはやこの人食い恐竜から我々を救う救世主は現れないというのか~!!」
フィリップ「は~はっはっは~!俺はまだまだ死なんぞ!」
団長「フィリップどこだ!?」
アンガトラマが苦しみだす。
団長「み、見ろ!怪物が苦しんでいる!フィリップがお腹の中で戦ってくれているんだ!」
照明がアンガトラマのケツに向けられる。
恐竜のケツからひょこっと顔を出すフィリップ「ヒ~ハ~!」
団長「あ、あそこだ~!」
ケツから飛び出すフィリップ「フィリップ様ただいま復活!」
会場はヒートアップ。
フィリップ「さあ第二ラウンドだぜ!!」
会場の恐竜好きな生意気なガキ「ママ。さっきからアイツやたらはりきってるけど・・・あの恐竜って魚しか食べないんだよ。」
その一言で会場が凍りつく。「え・・・・・・。」
無言でぞろぞろと会場から出ていく観客。
フィリップ「あ、あのクソガキ、何言って・・・!」
観客「ブーブー!てめ~嘘だったのか~!ひっこめ~!金返せ~!」
フィリップ「う・・・嘘じゃねえ!現に俺こいつに一回食われてケツから出てきたじゃねえか!」
観客「それこそ嘘じゃねえか!死ね~!」客に物を投げつけられるフィリップ。
フィリップ「い、いてえなこの野郎!」
投げつけられた物が当り「キャイ~ン」と情けない声をあげて舞台そでに逃げていくアンガトラマ。
フィリップ「あ、コラ!にげるな!」
大ブーイング。しかし観客の一人だけは感動しフィリップに拍手を送っていた。
アニー「街を救えるのはあの人しかいない・・・」
最悪の形で興行を終えたサーカス。看板に描かれたフィリップの顔には落書きがされている。
・
団員の楽屋。
椅子にふんぞり返り机にドンと足を投げ出す。
フィリップ「なんだ、あのクソガキ。」
メイクを落とすリズリ―「気にしない方がいいってフィリップ。」
職人「そうそう。幕張の恐竜博とか行ったらああいう生意気なガキ必ずいるんだ。」
フィリップ「魚しか食べねえってんなら、てめえがやってみろってんだ・・・」
アンガトラマにばんそうこうをはるフィリップ「ほい、いっちょあがり」
フィリップをなめるアンガトラマ
「や・・・やめろ!やめろバカ野郎!大量のよだれが!」
リズリー「あいかわらず恐竜と仲がいいこと」
フィリップ「どこがだ!これだから恐竜は嫌いなんだよ」
ムスサウルスがフィリップのフルーツを盗む
「あ!てめえオレの果物返せ!」
リズリー「恐竜と同レベルだから好かれるのね・・・」
フィリップ「いちいちうるせえな・・・おいおいとっつあん、なにやってんだよ。」
サーカスの看板のイラストをペンキで描き変える職人「いや・・・」
フィリップ「ちょちょちょちょっと待てよ。俺の絵消されてるじゃねえか。」
職人「団長の意向でな。」
フィリップ「グレゴリーが?」
楽屋に入ってくる団長「その通り。フィリップ、もうあの猛獣ショーをうちの目玉にするのは限界だよ。みんなあの恐竜が“大きな子犬”だってことを知ってる。」
フィリップ「冗談じゃねえよ。じゃあこのサーカスは何を目玉にすればいいんだよ・・・」
フィリップの代わりにリズリ―の絵が描かれている。
団長「これからはリズリ―の空中アクロバットショーを目玉にする。彼女には今の三倍飛んでもらえばいいだろ。実際今日もお前さんよりも受けてたわけで…」
団長の胸倉をつかむフィリップ「俺にこいつの前座をやれって言うのか!」
リズリ―「そ、そうですよ、私だって今の三倍もあれをやるなんて無茶です・・・勘弁してくださいよ・・・!」
団長「きみらはどうもわかってないようだな。雇い主は私だ。決定には従ってもらう。」
リズリ―「そんな・・・」
フィリップ「俺を誰だと思っていやがる!」
団長「失業中の俳優だろ。しかも恐竜の喰われ役。」
フィリップ「うるせー!」
団長を突き飛ばすフィリップ
咳き込む団長「現実を見てくれよフィル。もうあんたが拍手喝采を浴びることはないんだ」
・
楽屋に残ったフィリップとリズリ―。
フィリップ「グレゴリーのくそったれ。」
リズリ―「私なんてあんなこと続けてたら遅かれ早かれ死んじゃうよ。実際どんどんショーの内容が過激になってるし・・・」
フィリップ「グレゴリーのくそったれ。」
リズリ―「そのうち火の輪くぐりもコラボされる。きっと。」
フィリップ「グレゴリーのくそったれ。」
リズリ―「ダイハツコルテオじゃないんだこっちは。」
フィリップ「グレゴリーのくそったれ。」
楽屋のドアがノックされる。フィリップ「お前でろ。」
リズリ―「はいはい。」
煙草に火をつけるフィリップ「グレゴリーのうんこ。」
来客とドア越しに会話するリズリー「・・・あの、失礼ですが人違いでは・・・それにそういう話は保安官か猟友会にするべきでは・・・」
背を向けて声をかけるフィリップ「なに!?」
リズリ―「どう考えても怪しい依頼なんだけど・・・」
フィリップ「とっとと追い返せ・・・こっちはこれからの人生考えるので手一杯なんだよ」
リズリー「バックランド本人もそう申しておりますので、大変失礼ですがお引き取りを・・・」
フィリップ「・・・ったく馬鹿共が・・・」
リズリ―「ミス・ブラウン・・・」
フィリップ(女!?)振り向くとドアのそばに身なりのいい美しい女性が立っている。
アニー「そうですか・・・無理を言ってすいませんでした・・・」
リズリ―「ええ、確かにサーカス団員に街の用心棒を頼むのはばっかじゃねえのっていうか・・・」
リズリ―を突きとばすフィリップ「どけい!」
リズリ―「ぐわっ!」
フィリップ「先ほどはこのこ汚い小娘が失礼を。どうぞお座りください。詳しいお話を聞きましょう。」
リズリ―「こ、こいつは・・・」
貴婦人にお茶を出すリズリ―「安物ですがどうぞ。」
アニー「ありがとう。」
フィリップ「いやあ、掃き溜めに鶴とはこのことですな。」
リズリ―「わたしゃ掃き溜めかい・・・」
アニー「わたくし西部ワイオミングからやってきましたアニー・ブラウンと申します。さきほどのバックランド様のショー・・・大変感動いたしました。」
フィリップ「いやあ、あれしき大した事ありませんよ。」
リズリ―「相手は巨大な子犬だしね。」
アニー「子犬?」
フィリップ「あいつの言う事は聞き流してください。たびたび辻褄の合わないことを言うので。」
リズリ―「ひでえ。」
アニー「バックランドさんは一体どうやってあの凶暴な恐竜たちを手懐けているんですか?」
フィリップ「ああ、あれ?大したことはないですよ。連中も所詮は動物ですからね、私がムチでピシリとやれば逆らっちゃきません」
アニー「どんな恐竜もですか?」
フィリップ「うん、まあね。だいたいいけるね」
アニー「すごい!あなたに会えて本当によかった・・・!」
フィリップ「ひ~は~!」
ため息をつくリズリー「は~」
アニー「ワイオミングの集落は今凶暴化した恐竜によって深刻な危機にあります。」
フィリップ「穏やかじゃないな。」
アニー「ご存知の通り恐竜には一頭でアフリカゾウの群れに匹敵する体重のものもいます。
彼らが一度街で暴れたら取り返しがつきません。」
フィリップ「恐竜どもは昔から西部の街を襲ってたんですか?」
アニー「いえ、数年前までは人間の住む集落には近づきもしませんでした。でも、今は・・・私達の街の近くの集落が次々に壊滅していくのに保安官や軍隊は凶暴化した恐竜に恐れをなして動いてくれません。
今こそあなたのような勇気のある人の力が必要なんです・・・!」
腕を組むフィリップ「ふむ・・・」
リズリ―「思慮深い振りして何も考えてませんよ、この人。」
フィリップ「出てけ、この野郎!・・・わかりました。恐竜討伐お引き受けしましょう。」
リズリ―「ちょっと、なにいってんの!あんた団長に借金してこのサーカスに雇われてるんだよ・・・!ショーはどうなるのよ!?」
フィリップ「どうせサーカスのスターはお前になるんだ。ここに・・・俺の居場所はねえ。」
リズリ―「なにかっこつけてんだ、こいつは!」
団長「話は聞いたぞ!」
リズリ―「グレゴリー団長!・・・聞いてくださいよ、この男サーカスやめて恐竜ハンターになるとか言ってますよ!」
懐に札束を隠している団長「いかせてやりなさいリズリ―。私にはお前がいればいい。私は話の分かる興行主だ。」
リズリ―「はあ!?・・・ってなんですかその懐にごっそりある札束は!」
団長「彼も進化の時なのかもしれんな・・・」
リズリ―「なんかこのオッサンもくさいセリフ言ってるんですけど!」
アニー「もちろん借金の肩代わりだけでなく、あなたには多額のギャラをお支払いしますわ。
さあ、この小切手に好きな数字をどうぞ…」
フィリップ「まじで!?」
団長「その貴婦人を救ってやれ!」
リズリ―「本当にサーカスをやめちゃうの!?もう一度考え直そうよフィリップ・・・!」
フィリップ「・・・・・・。」
リズリ―「フィリップ・・・!」
フィリップ「悪いがギャラは受け取れないな。」
安心して微笑むリズリ―「フィリップ!そうよ、恐竜ハンターなんて絶対危ないもん!」
フィリップ「私のギャラは貴方の笑顔で結構。」
リズリ―「はあああああ!?」
フィリップ「さあ、参りましょう。」
アニーと共に楽屋を出ていこうとするフィリップ。
アニー「なんて素敵な方・・・ありがとう。では明日の朝さっそく現地へ。汽車の手配は済んでおりますわ。」
フィリップ「じゃ、グレゴリ―世話になったな!」
団長「御達者で。」
フィリップの脚をつかむリズリ―「ちょっと本当に行っちゃうの!?」
フィリップ「はなせい!煩わしいな、スターの俺にこんな小汚い所似合わねえんだよ!」
リズリ―「こんなうまい話絶対裏があるって・・・!」
フィリップ「てめえこの人が俺を騙してるって言うのか!蹴とばすぞ!」
団長「ほら、はなすんだリズ!」
フィリップ「サーカスのことはお前に任せた!じゃあな!」
リズリ―「この馬鹿野郎!恐竜に喰われろ!」
・
満月の夜。
恐竜の厩舎で体育座りして物思いにふけるリズリ―。
リズリー「なんか・・・ひどいこと言って別れちゃったな・・・あいつ・・・馬鹿だったけど・・・
もう二度と会えないんだよな・・・・・・もう・・・謝れないんだな・・・」
厩舎でさみしそうにうずくまっているリズリ―に恐竜たちが近づいてくる。
リズリ―「・・・ん?なぐさめてくれるの?」
アンガトラマが鼻づらを優しく近づける。
パキリノサウルスが団長の小屋の窓の近くに立ち、それに乗ったムスサウルスが窓をのぞく。
小屋の中では団長が酔っ払って寝ている。ムスサウルスが合図を送る。
ブラキオサウルスがリズリ―を咥えてフェンスの外に持ち上げる。
リズリ―「ちょちょちょ・・・なにを・・・!」
翼竜がリズリ―の荷物の入ったリュックを持ち上げフェンスの外に運ぶ。
サーカスの外に下ろされるリズリ―「みんな・・・」
リズリ―を見送るサーカスの恐竜たち。
リズリー「ありがとう。」
リズリ―の肩にムスサウルスが乗っているのに気付く。
リズリ―「よし。いこうかチビすけ。」
東海岸の都市に向かう大陸横断鉄道が停車している。
ボール信号が下がっている。
停車中の汽車の乗客に美しい貴婦人が乗っている。
乗客1「おいおい冗談じゃねえよ!いつまでまたせんだよ!」
乗客2「まあまあハイボールでも呑んで一杯やろうや」
車掌が客車の通路を通る。
乗客1「おい、今度はなんだ?バイソンの群か?」
車掌「いえ・・・アパトサウルスです。」
蒸気機関車の前には巨大な恐竜の群れがゆっくりと歩きながら線路を横断している。
・
フィラデルフィア。
「ワイルドウエストサーカス」と書かれた巨大なテント。
団員「よってらっしゃい!みてらっしゃい!マジックにジャグリング、空中ブランコ、猛獣使い・・・!ここでしかみられない曲芸ばかりだよ!」
テントに客が集まっている。
サーカスの看板にはたくさんの恐竜と大きく猛獣使いフィリップの絵が描かれている。
恐竜好きな子ども「ママ!ここに描いてある恐竜の名前全部言えるよ!ええとこれ、パラサウロロフスでしょ、これはステゴサウルス・・・」
テント内では小柄な美少女が空中ブランコの芸をはじめるところだ。
団長「さあ、彼女がむかうは地上15メートル!」
ブラキオサウルスに咥えられて、高所のステップに持ち上げられる女の子。
団長「しかも下にあるのは安全ネットじゃなく剣山だ~!」
ブランコの下にスパイクのついた剣竜が移動してくる。
声を漏らす観客。
団長「落ちたら死あるのみ!彼女の運命やいかに!鳥になれ!リズリ―・ダグラ~ス!」
リズリ―「鳥になれ…か。」
幸運のお守りのスカーフを握る「守ってよね・・・さあ、いこう。」
ブランコを掴み勢いよくスイングさせるリズリ―。
照明機材を持って飛行するプテラノドンがリズリーにスポットライトを向ける。
パラサウロロフスが合図のトランペットのような鳴き声を出す。
リズリ―はスイングする空中ブランコから手を放し、空中で回転しながら、曲竜(アンキロサウルス)のピラミッドに着地する。
観客の大歓声。リズリ―は微笑んでお辞儀する。
団長「さあここからはたいへん危険です!みなさん我がサーカス会場に凶暴な肉食恐竜が襲来しました!みんな逃げるんだ~!!」
照明が消え、再び照明がつくと鎖につながれたワニのような顔つきの巨大な肉食恐竜アンガトラマがステージの上で暴れている。
ステージの裏では鞭を持った男が出番を待っている。
「さてと、いよいよ主役の出番だぜ。」
アンガトラマの鎖が切れて恐竜はステージを歩きまわる。
会場に悲鳴が上がる。
「こいつはやばいぞ!こうなったらあの男を呼ぶしかない!いよいよ我がサーカスの目玉!彼の前ではどんな怪物もひれ伏すでしょう!ミスターフィリップ・バックランド!拍手でお迎えください!」
パキリノサウルスにまたがって登場するフィリップ「イッツァショータイムだ!ヒ~ハ~!!」
角竜から飛び降りるとフィリップは一切恐れることなく鞭で恐竜と戦う。
アンガトラマは腕の鉤爪をふるって攻撃するがフィリップは鞭で相手の腕を叩き、ひるませる。
歓声が上がる。
アンガトラマは長い顎を大きく開き怒号をあげる。
フィリップ「は~はっは図体がでかいだけの雑魚が~!
そんな脅しこのフィリップ様には通じんわ~!ヒ~ハ~!!」
その瞬間、フィリップはパクリとアンガトラマに食べられてしまう。観客の悲鳴。
団長「なななななんてことだ~!まったくの予期せぬ事故!我らの英雄フィリップがやられた~!!」
雄たけびをあげるアンガトラマ。
団長「もはやこの人食い恐竜から我々を救う救世主は現れないというのか~!!」
フィリップ「は~はっはっは~!俺はまだまだ死なんぞ!」
団長「フィリップどこだ!?」
アンガトラマが苦しみだす。
団長「み、見ろ!怪物が苦しんでいる!フィリップがお腹の中で戦ってくれているんだ!」
照明がアンガトラマのケツに向けられる。
恐竜のケツからひょこっと顔を出すフィリップ「ヒ~ハ~!」
団長「あ、あそこだ~!」
ケツから飛び出すフィリップ「フィリップ様ただいま復活!」
会場はヒートアップ。
フィリップ「さあ第二ラウンドだぜ!!」
会場の恐竜好きな生意気なガキ「ママ。さっきからアイツやたらはりきってるけど・・・あの恐竜って魚しか食べないんだよ。」
その一言で会場が凍りつく。「え・・・・・・。」
無言でぞろぞろと会場から出ていく観客。
フィリップ「あ、あのクソガキ、何言って・・・!」
観客「ブーブー!てめ~嘘だったのか~!ひっこめ~!金返せ~!」
フィリップ「う・・・嘘じゃねえ!現に俺こいつに一回食われてケツから出てきたじゃねえか!」
観客「それこそ嘘じゃねえか!死ね~!」客に物を投げつけられるフィリップ。
フィリップ「い、いてえなこの野郎!」
投げつけられた物が当り「キャイ~ン」と情けない声をあげて舞台そでに逃げていくアンガトラマ。
フィリップ「あ、コラ!にげるな!」
大ブーイング。しかし観客の一人だけは感動しフィリップに拍手を送っていた。
アニー「街を救えるのはあの人しかいない・・・」
最悪の形で興行を終えたサーカス。看板に描かれたフィリップの顔には落書きがされている。
・
団員の楽屋。
椅子にふんぞり返り机にドンと足を投げ出す。
フィリップ「なんだ、あのクソガキ。」
メイクを落とすリズリ―「気にしない方がいいってフィリップ。」
職人「そうそう。幕張の恐竜博とか行ったらああいう生意気なガキ必ずいるんだ。」
フィリップ「魚しか食べねえってんなら、てめえがやってみろってんだ・・・」
アンガトラマにばんそうこうをはるフィリップ「ほい、いっちょあがり」
フィリップをなめるアンガトラマ
「や・・・やめろ!やめろバカ野郎!大量のよだれが!」
リズリー「あいかわらず恐竜と仲がいいこと」
フィリップ「どこがだ!これだから恐竜は嫌いなんだよ」
ムスサウルスがフィリップのフルーツを盗む
「あ!てめえオレの果物返せ!」
リズリー「恐竜と同レベルだから好かれるのね・・・」
フィリップ「いちいちうるせえな・・・おいおいとっつあん、なにやってんだよ。」
サーカスの看板のイラストをペンキで描き変える職人「いや・・・」
フィリップ「ちょちょちょちょっと待てよ。俺の絵消されてるじゃねえか。」
職人「団長の意向でな。」
フィリップ「グレゴリーが?」
楽屋に入ってくる団長「その通り。フィリップ、もうあの猛獣ショーをうちの目玉にするのは限界だよ。みんなあの恐竜が“大きな子犬”だってことを知ってる。」
フィリップ「冗談じゃねえよ。じゃあこのサーカスは何を目玉にすればいいんだよ・・・」
フィリップの代わりにリズリ―の絵が描かれている。
団長「これからはリズリ―の空中アクロバットショーを目玉にする。彼女には今の三倍飛んでもらえばいいだろ。実際今日もお前さんよりも受けてたわけで…」
団長の胸倉をつかむフィリップ「俺にこいつの前座をやれって言うのか!」
リズリ―「そ、そうですよ、私だって今の三倍もあれをやるなんて無茶です・・・勘弁してくださいよ・・・!」
団長「きみらはどうもわかってないようだな。雇い主は私だ。決定には従ってもらう。」
リズリ―「そんな・・・」
フィリップ「俺を誰だと思っていやがる!」
団長「失業中の俳優だろ。しかも恐竜の喰われ役。」
フィリップ「うるせー!」
団長を突き飛ばすフィリップ
咳き込む団長「現実を見てくれよフィル。もうあんたが拍手喝采を浴びることはないんだ」
・
楽屋に残ったフィリップとリズリ―。
フィリップ「グレゴリーのくそったれ。」
リズリ―「私なんてあんなこと続けてたら遅かれ早かれ死んじゃうよ。実際どんどんショーの内容が過激になってるし・・・」
フィリップ「グレゴリーのくそったれ。」
リズリ―「そのうち火の輪くぐりもコラボされる。きっと。」
フィリップ「グレゴリーのくそったれ。」
リズリ―「ダイハツコルテオじゃないんだこっちは。」
フィリップ「グレゴリーのくそったれ。」
楽屋のドアがノックされる。フィリップ「お前でろ。」
リズリ―「はいはい。」
煙草に火をつけるフィリップ「グレゴリーのうんこ。」
来客とドア越しに会話するリズリー「・・・あの、失礼ですが人違いでは・・・それにそういう話は保安官か猟友会にするべきでは・・・」
背を向けて声をかけるフィリップ「なに!?」
リズリ―「どう考えても怪しい依頼なんだけど・・・」
フィリップ「とっとと追い返せ・・・こっちはこれからの人生考えるので手一杯なんだよ」
リズリー「バックランド本人もそう申しておりますので、大変失礼ですがお引き取りを・・・」
フィリップ「・・・ったく馬鹿共が・・・」
リズリ―「ミス・ブラウン・・・」
フィリップ(女!?)振り向くとドアのそばに身なりのいい美しい女性が立っている。
アニー「そうですか・・・無理を言ってすいませんでした・・・」
リズリ―「ええ、確かにサーカス団員に街の用心棒を頼むのはばっかじゃねえのっていうか・・・」
リズリ―を突きとばすフィリップ「どけい!」
リズリ―「ぐわっ!」
フィリップ「先ほどはこのこ汚い小娘が失礼を。どうぞお座りください。詳しいお話を聞きましょう。」
リズリ―「こ、こいつは・・・」
貴婦人にお茶を出すリズリ―「安物ですがどうぞ。」
アニー「ありがとう。」
フィリップ「いやあ、掃き溜めに鶴とはこのことですな。」
リズリ―「わたしゃ掃き溜めかい・・・」
アニー「わたくし西部ワイオミングからやってきましたアニー・ブラウンと申します。さきほどのバックランド様のショー・・・大変感動いたしました。」
フィリップ「いやあ、あれしき大した事ありませんよ。」
リズリ―「相手は巨大な子犬だしね。」
アニー「子犬?」
フィリップ「あいつの言う事は聞き流してください。たびたび辻褄の合わないことを言うので。」
リズリ―「ひでえ。」
アニー「バックランドさんは一体どうやってあの凶暴な恐竜たちを手懐けているんですか?」
フィリップ「ああ、あれ?大したことはないですよ。連中も所詮は動物ですからね、私がムチでピシリとやれば逆らっちゃきません」
アニー「どんな恐竜もですか?」
フィリップ「うん、まあね。だいたいいけるね」
アニー「すごい!あなたに会えて本当によかった・・・!」
フィリップ「ひ~は~!」
ため息をつくリズリー「は~」
アニー「ワイオミングの集落は今凶暴化した恐竜によって深刻な危機にあります。」
フィリップ「穏やかじゃないな。」
アニー「ご存知の通り恐竜には一頭でアフリカゾウの群れに匹敵する体重のものもいます。
彼らが一度街で暴れたら取り返しがつきません。」
フィリップ「恐竜どもは昔から西部の街を襲ってたんですか?」
アニー「いえ、数年前までは人間の住む集落には近づきもしませんでした。でも、今は・・・私達の街の近くの集落が次々に壊滅していくのに保安官や軍隊は凶暴化した恐竜に恐れをなして動いてくれません。
今こそあなたのような勇気のある人の力が必要なんです・・・!」
腕を組むフィリップ「ふむ・・・」
リズリ―「思慮深い振りして何も考えてませんよ、この人。」
フィリップ「出てけ、この野郎!・・・わかりました。恐竜討伐お引き受けしましょう。」
リズリ―「ちょっと、なにいってんの!あんた団長に借金してこのサーカスに雇われてるんだよ・・・!ショーはどうなるのよ!?」
フィリップ「どうせサーカスのスターはお前になるんだ。ここに・・・俺の居場所はねえ。」
リズリ―「なにかっこつけてんだ、こいつは!」
団長「話は聞いたぞ!」
リズリ―「グレゴリー団長!・・・聞いてくださいよ、この男サーカスやめて恐竜ハンターになるとか言ってますよ!」
懐に札束を隠している団長「いかせてやりなさいリズリ―。私にはお前がいればいい。私は話の分かる興行主だ。」
リズリ―「はあ!?・・・ってなんですかその懐にごっそりある札束は!」
団長「彼も進化の時なのかもしれんな・・・」
リズリ―「なんかこのオッサンもくさいセリフ言ってるんですけど!」
アニー「もちろん借金の肩代わりだけでなく、あなたには多額のギャラをお支払いしますわ。
さあ、この小切手に好きな数字をどうぞ…」
フィリップ「まじで!?」
団長「その貴婦人を救ってやれ!」
リズリ―「本当にサーカスをやめちゃうの!?もう一度考え直そうよフィリップ・・・!」
フィリップ「・・・・・・。」
リズリ―「フィリップ・・・!」
フィリップ「悪いがギャラは受け取れないな。」
安心して微笑むリズリ―「フィリップ!そうよ、恐竜ハンターなんて絶対危ないもん!」
フィリップ「私のギャラは貴方の笑顔で結構。」
リズリ―「はあああああ!?」
フィリップ「さあ、参りましょう。」
アニーと共に楽屋を出ていこうとするフィリップ。
アニー「なんて素敵な方・・・ありがとう。では明日の朝さっそく現地へ。汽車の手配は済んでおりますわ。」
フィリップ「じゃ、グレゴリ―世話になったな!」
団長「御達者で。」
フィリップの脚をつかむリズリ―「ちょっと本当に行っちゃうの!?」
フィリップ「はなせい!煩わしいな、スターの俺にこんな小汚い所似合わねえんだよ!」
リズリ―「こんなうまい話絶対裏があるって・・・!」
フィリップ「てめえこの人が俺を騙してるって言うのか!蹴とばすぞ!」
団長「ほら、はなすんだリズ!」
フィリップ「サーカスのことはお前に任せた!じゃあな!」
リズリ―「この馬鹿野郎!恐竜に喰われろ!」
・
満月の夜。
恐竜の厩舎で体育座りして物思いにふけるリズリ―。
リズリー「なんか・・・ひどいこと言って別れちゃったな・・・あいつ・・・馬鹿だったけど・・・
もう二度と会えないんだよな・・・・・・もう・・・謝れないんだな・・・」
厩舎でさみしそうにうずくまっているリズリ―に恐竜たちが近づいてくる。
リズリ―「・・・ん?なぐさめてくれるの?」
アンガトラマが鼻づらを優しく近づける。
パキリノサウルスが団長の小屋の窓の近くに立ち、それに乗ったムスサウルスが窓をのぞく。
小屋の中では団長が酔っ払って寝ている。ムスサウルスが合図を送る。
ブラキオサウルスがリズリ―を咥えてフェンスの外に持ち上げる。
リズリ―「ちょちょちょ・・・なにを・・・!」
翼竜がリズリ―の荷物の入ったリュックを持ち上げフェンスの外に運ぶ。
サーカスの外に下ろされるリズリ―「みんな・・・」
リズリ―を見送るサーカスの恐竜たち。
リズリー「ありがとう。」
リズリ―の肩にムスサウルスが乗っているのに気付く。
リズリ―「よし。いこうかチビすけ。」
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歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
ソラノカケラ ⦅Shattered Skies⦆
みにみ
歴史・時代
2026年 中華人民共和国が台湾へ軍事侵攻を開始
台湾側は地の利を生かし善戦するも
人海戦術で推してくる中国側に敗走を重ね
たった3ヶ月ほどで第2作戦区以外を掌握される
背に腹を変えられなくなった台湾政府は
傭兵を雇うことを決定
世界各地から金を求めて傭兵たちが集まった
これは、その中の1人
台湾空軍特務中尉Mr.MAITOKIこと
舞時景都と
台湾空軍特務中士Mr.SASENOこと
佐世野榛名のコンビによる
台湾開放戦を描いた物語である
※エースコンバットみたいな世界観で描いてます()
【最新版】 日月神示
蔵屋
歴史・時代
最近日月神示の予言本に不安を抱いている方もあると思うがまったく心配いらない。
何故なら日月神示では「取り越し苦労や過ぎ越し苦労はするな!」
「今に生きよ!」
「善一筋で生きよ!」
「身魂磨きをせよ!」
「人間の正しい生き方」
「人間の正しい食生活」
「人間の正しい夫婦のあり方」
「身も心も神さまからお借りしているのじゃから夜になって寝る前に神さまに一旦お返しするのじゃ。そうしたら身と心をどのようにしたらよいか、分かるじゃろ!」
たったのこれだけを守れば良いということだ。
根拠のない書籍や情報源等に惑わされてはダメだ。
日月神示も出口王仁三郎もそのようなことは一切言っていない。
これらの書籍や情報源は「日月神示」が警告する「臣民を惑わすものが出てくるから気をつけよ!」
という言葉に注目して欲しい。
今回、私は読者の皆さんに間違った解釈をされている日月神示を分かりやすく解説していくことにしました。
どうか、最後までお読み下さい。
日月神示の予言については、私が執筆中の「神典日月神示の真実」をお読み下さい。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
日露戦争の真実
蔵屋
歴史・時代
私の先祖は日露戦争の奉天の戦いで若くして戦死しました。
日本政府の定めた徴兵制で戦地に行ったのでした。
日露戦争が始まったのは明治37年(1904)2月6日でした。
帝政ロシアは清国の領土だった中国東北部を事実上占領下に置き、さらに朝鮮半島、日本海に勢力を伸ばそうとしていました。
日本はこれに対抗し開戦に至ったのです。
ほぼ同時に、日本連合艦隊はロシア軍の拠点港である旅順に向かい、ロシア軍の旅順艦隊の殲滅を目指すことになりました。
ロシア軍はヨーロッパに配備していたバルチック艦隊を日本に派遣するべく準備を開始したのです。
深い入り江に守られた旅順沿岸に設置された強力な砲台のため日本の連合艦隊は、陸軍に陸上からの旅順艦隊攻撃を要請したのでした。
この物語の始まりです。
『神知りて 人の幸せ 祈るのみ
神の伝えし 愛善の道』
この短歌は私が今年元旦に詠んだ歌である。
作家 蔵屋日唱
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
偽夫婦お家騒動始末記
紫紺
歴史・時代
【第10回歴史時代大賞、奨励賞受賞しました!】
故郷を捨て、江戸で寺子屋の先生を生業として暮らす篠宮隼(しのみやはやて)は、ある夜、茶屋から足抜けしてきた陰間と出会う。
紫音(しおん)という若い男との奇妙な共同生活が始まるのだが。
隼には胸に秘めた決意があり、紫音との生活はそれを遂げるための策の一つだ。だが、紫音の方にも実は裏があって……。
江戸を舞台に様々な陰謀が駆け巡る。敢えて裏街道を走る隼に、念願を叶える日はくるのだろうか。
そして、拾った陰間、紫音の正体は。
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