【完結】姫が可愛くないはずがないっ!!!

ルコ

文字の大きさ
21 / 38
温泉旅行

龍星2

しおりを挟む

 「ねぇ、夜に海岸でキャンドルイルミネーションをやってるんだって。行ってみない?」

ルイの言葉に姫が目を輝かせる。

「何それ?!見たい!!」

オレとしては早く姫と二人っきりになりたいけど・・姫は見かけによらず漢な性格なのに、そういうロマンチックなシチュエーションが大好きだもんな。オレは二回も告白でダメ出しをくらってるから、名誉挽回のチャンスかもしれない。

「いいね。行こうよ。」

オレがそう言うと、ショウが意外なものを見たって感じの顔をする。いいの!オレは名誉挽回するんだから!!

 豪華な晩飯の後の腹ごなしにもちょうどいい。オレたちは海岸までゆっくりと歩く。

月明かりと共存しながら静かにきらめく満天の星空を見上げていると、姫がオレの服を引っ張る。くっ・・か、可愛いすぎる・・・

「すげぇ星だな~地元じゃこんな星空見れねぇからちょっと感動。」

「・・そうだね。こんな綺麗な星空を姫と一緒に見れて嬉しいよ。」

オレがそう言うと黙り込む姫。暗いから分からないけど、真っ赤になってるんだろうなぁ・・はぁ、キスしたい。今したら怒るかなぁ・・・?

ん?姫が服を引っ張ったまま、一瞬立ち止まった?姫の視線の先を見ると、ものすごく自然な流れで軽いキスをルイの唇にして、何事もなかったかのように歩くショウ・・・うわぁっ!!ショウ先輩!さすがっす!!今なら姫もキスを受け入れてくれるかもっ?!

一大決心をするもヘタレなオレは、姫の頬に本当に軽く唇を付けただけだった・・ごめん、これがオレの精一杯です。あぁ、スマートにロマンチックを演出するのって難しいなぁ・・・って思ってたら、何と姫がそっと手を繋いでくれたんだっ!!!

オレは姫の手を引いて、すごく満ち足りた気分になりながら・・夜の散歩を満喫した。


「うわぁっ!!綺麗・・・」

海岸に着くと、紙で周りを覆われたすごい数のキャンドルが、海岸いっぱいに並べてられていた。
確かこの砂浜は六百メートルはあったはず。そんな砂浜に並べられたキャンドルは西暦の数らしいから、二千二十以上。

更に海にも映っているので、どこまでもキャンドルの火が続いているようで・・・星空までが一体となり、ものすごく幻想的な空間になっていた。

何と言うか・・上手く言葉が出て来ない。圧巻の一言だ。

せっかくだからと海岸をずっと歩いて、キャンドルイルミネーションの最終地点まで辿り着く。ここまで歩く人はなかなかいないのだろう。オレたち以外に人影はない。
しばらく四人でキャンドルの火と、静かに光る月と星、そして海に映ったさまざまな光が入り混じった煌めきを見つめた。

姫も目を見開いて見入っている。

オレは今度こそと再度一大決心をして姫の腰を抱き、オレの方に引き寄せ・・抱きしめながらキスをする・・・

びっくりして体を離そうとする姫を更にキツく抱く。

迷いがなくなったオレはもっと深いキスをしようとするが、流石に姫に抵抗された。けど・・唇を離した瞬間に、「後でな。」って言われて・・・

もう、期待しかありません!!

あぁ、早く旅館に帰りたい・・・

そんなオレの心の声が聞こえたのか、やっと旅館に戻る事になったんだ。

 姫とルイのはしゃぐ声を聞きながら、オレはショウと話している。

「いよいよだな。頑張れよ童貞。」

「うるさいわ。お前だって三ヶ月前までは童貞だっただろうが。」

「オレもルイと一晩中過ごせるのは、その初体験以来三ヶ月ぶりなんだ。あぁ、嬉しいなぁ。ルイを存分に可愛がれる。
明日の朝食は遅めの十時にしてもらったし、チェックアウトは昼の十二時だからな。」

「うん、分かった。十時に旅館の食堂に行くんだよね?ゆっくり出来て嬉しいなぁ。」

「まっ、健闘を祈ってるよ。」

旅館に着き、明日の朝の約束をしてお互いの部屋に戻る。

 さぁ、いよいよだ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

脱落モブ男が人気アイドルに愛されるわけがない

綿毛ぽぽ
BL
 アイドルを夢見るも、デビューできずオーディション番組に出演しても脱落ばかりの地味男、亀谷日翔はついに夢を諦めた。そしてひょんなことから事務所にあるカフェで働き始めると、かつて出演していた番組のデビューメンバーと再会する。テレビでも引っ張りだこで相変わらずビジュアルが強い二人は何故か俺に対して距離が近い。 ━━━━━━━━━━━ 現役人気アイドル×脱落モブ男 表紙はくま様からお借りしました https://www.pixiv.net/artworks/84182395

処理中です...