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銀色の年代記(クロニクル)~番外編 用語辞典その1
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【神の手】
※『神の手』とは『人ではない神』の意味。
貴人の処刑の際は、同じような身分の者に任せるが、ごくまれにその処刑者が低身分の時もある。
その者に対して、王や世間、命令した者に温情があれば、貴人の名誉を守るために『神の代理によって命を奪われた』と言うことにしてもらえるのだ。
その為、その存在は無とされ、処刑した人物は、全ての罪には問われない。
儀式や儀礼を重んじるこの世界では相応しくないものがその行為を行うと、その人自体が罪になることもあるからである。
【シェーングレーン物語】
※ボルガ王国の王宮女官の間で流行っている、挿絵入り騎士道的恋愛小説。
恐らく、よその王宮でも同様かと思われる。
(但し、地上のように冊子本では無く、この世界は巻子本の為、絵巻物に近いものがある)
とある国の姫、シェーングレーンが騎士のリルと身分差を超えて愛を育み、2人には数々の試練が襲い掛かるが、それを乗り越えて婚儀を挙げるまでのお話。全10巻。
賢くて愛らしく、好奇心旺盛の姫が、あちこちに首を突っ込み、時には誘拐され、それを騎士リルが救い出し、2人の間に愛が育まれていく。
だが、リルの台詞は大げさで『くさい』し、ご都合主義的な話で、本人はすぐに気絶し、無鉄砲にも程がある姫。
地上で言う少女マンガか、ハーレクインに近いものがあるのだが、性描写は無く、リルと姫の関係(キスをするか、しないか)が微妙に縮まっていくと言う、『じれじれ系小説』
総官長セレナや各宮の女官長たち、年配の人々からは、『恋愛小説=若者の低俗小説』と呼ばれ、見つかれば即没収。
この世界では、男子の見る『女の裸絵(いわゆるエロ本)』みたいなものは無いとは言わないが、完全な闇流通。
元々、巻子本自体が高額な為、基本は各女官で手分けして数巻ずつ持ち、こっそり貸し借りしている。
但し、この話には『豪華愛蔵版』と言う物も存在する。
挿絵の絵の具や紙、書いてある字の墨に上質なものを使い、金銀箔押し、箱に入った豪華愛蔵版。
信じられないくらい高くて、完全受注生産品なので、めったに持っているものはいない。
【ル・グェンの訪問状】
※上位貴族が下位貴族に対して、問答無用で訪問を命じられる(?)命令書に近い、訪問状
貴族同士の面会と言うのはややこしく、訪問日・内容などを細かく決め、何度も書簡を従者や使用人にやりとりさせて会うものと決まっている。
いきなり会うことは、失礼にあたる。
但し、緊急で会いたい時は一般的な緊急訪問の際は『イルカ』のスタンプを使って、使用人に訪問1時間前くらいに持参させる。
身分差があれば、『シャチ』のスタンプのついた訪問状を使用人が持参。
そうなると、上位貴族の訪問を、下位貴族は受け入れる義務がある。
但し、そこは貴族なので、シャチやイルカ(他の生物もあるが、訪問はこの2匹)のデザインも各家ごとに凝っていて、分からない時の為の名鑑もある。
ちなみに、貴族の本家が、分家や親戚に命令ができる『親戚仕様のル・グェン』もある。
【イルカの種類とつがいについて】
※扱いやすく、この世界の生物の中では、唯一人間と会話が出来、陽気。地上で言う所の、馬の代わりを果たしている。
輿を引くなど、力仕事は雄。
個体の能力により、人間を2人乗せられたり、高速で泳げるイルカは通信用として使われたり、いろいろ。
雌は、貴族ご婦人の横乗り用や、子供の遊び相手、繁殖用として雄と役割が分けられている。
人間の身分によって使用するイルカも違い、王族用、貴族用、庶民の農耕用といろいろある。
それぞれしつけや、色つや、毛並みも違うので、身分差にあったイルカを使う。
人間で言う所の、身分を超えた貴賤婚はありえない。
平均寿命は約30年なので、貴族や裕福な庶民女性なら嫁ぐときの嫁入り道具として、幼い頃から一緒にいたイルカを持っていく人もいる。
厩舎で馬を育てるのと、同じ感覚。
風紀が乱れると言うことで、雄雌一緒に飼うことは王侯貴族ではありえないし、庶民なら1頭飼うのがやっとなので、よほどのことがないと恋愛に発展しない。
道で通りすがりで見染めて飼い主に懇願しても、飼い主同士の話し合いが成立しなければ、(両者の身分差があることも)つがいにはなれない。
ごくまれに、そんな事例もある。
但し、基本はお見合い。
適齢期に見合いをさせ、両性の合意によりつがいにさせる。
産まれた子供は、身分差にあった育て方をすることになる。
【天界と地界】
※ 地上で言う天国と地獄のようなものだとお考えください。
天界→神の神殿に立ち寄った後、 善人であればその世界に登ることができると信じられている、空の彼方にある幸福に暮らせるとされている場所 。
そこから許可をもらって、再び転生することもあるらしい。
地界→ 地上で悪いことをした人が、死後にその世界に落とされて、真っ暗闇の中で、罪が許されるまで非常な責め苦を受けて苦しむとされている場所。
何年で許されるかわからないが、地獄のように、閻魔様や鬼という生き物はいないようである。
ここに落とされることを、この世界の人々は非常に恐れているので、ポセイドンの神殿に 熱心にお参りに行くことが多い。
神殿経由で天界に行けるようにと、いつも願っているらしい。
【陶板】
※文字通り 陶器の板であるが この世界では 愛し合う恋人たちが お互いの絵姿を書いて送り合う、 5cm ×5cm の 陶器で作られた『愛の証』である。
恋人とか、そうなってもいいと思う人にこれを渡し、お互いが交換する。
専用の紐もあるので、恋人がいるということが皆にすぐ分かる。
その板はちょうど心臓の位置にくるように調節され、庶民は普通の陶板にお互いの姿を書くが、王侯貴族や金持ちになると、婚約の儀の道具になることもある。
そのため、政略結婚が多い貴族の婚約であっても、陶板を贈り合う時は慎重にする 。
なぜなら、送ってしまった後に関係が破綻すると、相手の女性に傷がつき、お互いが次を探しにくくなる。
特に女性は男性よりも、次を探すのが難しくなるから、貴族といえども慎重に送りあう。
これは愛の証とされ、 どれだけ凝るかで愛の証明とされる意味合いもあるので、芸術品や美術品レベルの作品にすることもできる。
普通は婚約または婚儀の前につけるもので、その後は愛情深い夫婦は、服の下から、下げることもある。
国を離れて戦う兵士たちが恋人と交換するのが、よくある話で、お互いの愛の証の定番でもある。
婚儀の時には、衣装の上からつけない決まりとなっている。
※『神の手』とは『人ではない神』の意味。
貴人の処刑の際は、同じような身分の者に任せるが、ごくまれにその処刑者が低身分の時もある。
その者に対して、王や世間、命令した者に温情があれば、貴人の名誉を守るために『神の代理によって命を奪われた』と言うことにしてもらえるのだ。
その為、その存在は無とされ、処刑した人物は、全ての罪には問われない。
儀式や儀礼を重んじるこの世界では相応しくないものがその行為を行うと、その人自体が罪になることもあるからである。
【シェーングレーン物語】
※ボルガ王国の王宮女官の間で流行っている、挿絵入り騎士道的恋愛小説。
恐らく、よその王宮でも同様かと思われる。
(但し、地上のように冊子本では無く、この世界は巻子本の為、絵巻物に近いものがある)
とある国の姫、シェーングレーンが騎士のリルと身分差を超えて愛を育み、2人には数々の試練が襲い掛かるが、それを乗り越えて婚儀を挙げるまでのお話。全10巻。
賢くて愛らしく、好奇心旺盛の姫が、あちこちに首を突っ込み、時には誘拐され、それを騎士リルが救い出し、2人の間に愛が育まれていく。
だが、リルの台詞は大げさで『くさい』し、ご都合主義的な話で、本人はすぐに気絶し、無鉄砲にも程がある姫。
地上で言う少女マンガか、ハーレクインに近いものがあるのだが、性描写は無く、リルと姫の関係(キスをするか、しないか)が微妙に縮まっていくと言う、『じれじれ系小説』
総官長セレナや各宮の女官長たち、年配の人々からは、『恋愛小説=若者の低俗小説』と呼ばれ、見つかれば即没収。
この世界では、男子の見る『女の裸絵(いわゆるエロ本)』みたいなものは無いとは言わないが、完全な闇流通。
元々、巻子本自体が高額な為、基本は各女官で手分けして数巻ずつ持ち、こっそり貸し借りしている。
但し、この話には『豪華愛蔵版』と言う物も存在する。
挿絵の絵の具や紙、書いてある字の墨に上質なものを使い、金銀箔押し、箱に入った豪華愛蔵版。
信じられないくらい高くて、完全受注生産品なので、めったに持っているものはいない。
【ル・グェンの訪問状】
※上位貴族が下位貴族に対して、問答無用で訪問を命じられる(?)命令書に近い、訪問状
貴族同士の面会と言うのはややこしく、訪問日・内容などを細かく決め、何度も書簡を従者や使用人にやりとりさせて会うものと決まっている。
いきなり会うことは、失礼にあたる。
但し、緊急で会いたい時は一般的な緊急訪問の際は『イルカ』のスタンプを使って、使用人に訪問1時間前くらいに持参させる。
身分差があれば、『シャチ』のスタンプのついた訪問状を使用人が持参。
そうなると、上位貴族の訪問を、下位貴族は受け入れる義務がある。
但し、そこは貴族なので、シャチやイルカ(他の生物もあるが、訪問はこの2匹)のデザインも各家ごとに凝っていて、分からない時の為の名鑑もある。
ちなみに、貴族の本家が、分家や親戚に命令ができる『親戚仕様のル・グェン』もある。
【イルカの種類とつがいについて】
※扱いやすく、この世界の生物の中では、唯一人間と会話が出来、陽気。地上で言う所の、馬の代わりを果たしている。
輿を引くなど、力仕事は雄。
個体の能力により、人間を2人乗せられたり、高速で泳げるイルカは通信用として使われたり、いろいろ。
雌は、貴族ご婦人の横乗り用や、子供の遊び相手、繁殖用として雄と役割が分けられている。
人間の身分によって使用するイルカも違い、王族用、貴族用、庶民の農耕用といろいろある。
それぞれしつけや、色つや、毛並みも違うので、身分差にあったイルカを使う。
人間で言う所の、身分を超えた貴賤婚はありえない。
平均寿命は約30年なので、貴族や裕福な庶民女性なら嫁ぐときの嫁入り道具として、幼い頃から一緒にいたイルカを持っていく人もいる。
厩舎で馬を育てるのと、同じ感覚。
風紀が乱れると言うことで、雄雌一緒に飼うことは王侯貴族ではありえないし、庶民なら1頭飼うのがやっとなので、よほどのことがないと恋愛に発展しない。
道で通りすがりで見染めて飼い主に懇願しても、飼い主同士の話し合いが成立しなければ、(両者の身分差があることも)つがいにはなれない。
ごくまれに、そんな事例もある。
但し、基本はお見合い。
適齢期に見合いをさせ、両性の合意によりつがいにさせる。
産まれた子供は、身分差にあった育て方をすることになる。
【天界と地界】
※ 地上で言う天国と地獄のようなものだとお考えください。
天界→神の神殿に立ち寄った後、 善人であればその世界に登ることができると信じられている、空の彼方にある幸福に暮らせるとされている場所 。
そこから許可をもらって、再び転生することもあるらしい。
地界→ 地上で悪いことをした人が、死後にその世界に落とされて、真っ暗闇の中で、罪が許されるまで非常な責め苦を受けて苦しむとされている場所。
何年で許されるかわからないが、地獄のように、閻魔様や鬼という生き物はいないようである。
ここに落とされることを、この世界の人々は非常に恐れているので、ポセイドンの神殿に 熱心にお参りに行くことが多い。
神殿経由で天界に行けるようにと、いつも願っているらしい。
【陶板】
※文字通り 陶器の板であるが この世界では 愛し合う恋人たちが お互いの絵姿を書いて送り合う、 5cm ×5cm の 陶器で作られた『愛の証』である。
恋人とか、そうなってもいいと思う人にこれを渡し、お互いが交換する。
専用の紐もあるので、恋人がいるということが皆にすぐ分かる。
その板はちょうど心臓の位置にくるように調節され、庶民は普通の陶板にお互いの姿を書くが、王侯貴族や金持ちになると、婚約の儀の道具になることもある。
そのため、政略結婚が多い貴族の婚約であっても、陶板を贈り合う時は慎重にする 。
なぜなら、送ってしまった後に関係が破綻すると、相手の女性に傷がつき、お互いが次を探しにくくなる。
特に女性は男性よりも、次を探すのが難しくなるから、貴族といえども慎重に送りあう。
これは愛の証とされ、 どれだけ凝るかで愛の証明とされる意味合いもあるので、芸術品や美術品レベルの作品にすることもできる。
普通は婚約または婚儀の前につけるもので、その後は愛情深い夫婦は、服の下から、下げることもある。
国を離れて戦う兵士たちが恋人と交換するのが、よくある話で、お互いの愛の証の定番でもある。
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