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明日の月は綺麗でしょうね。
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しおりを挟む「はぁ、別にいいが………
その転校生の名前は?」
「名前は須恵野 燈弥です。
問題はここからです。」
時雨の顔が一気に陰る。
「どういうことだ?」
「…………………性格ですよ。」
「なんだ、そんなにまずいのか?」
「それは、もう最悪ですね」
最悪のところをやけに強調して言う。
顔が怖い……
「イケメンに会えば名前を聞き、教えなければ付きまとい果てには暴行。しかも、ワガママで言う事を聞かなければまたしても暴行。
そして、嫌いな相手には出会った瞬間から暴行。」
「………………幼稚園児だな。」
「全くもって、その通りですね。」
「満点という事はAクラスか?」
「はい。ちなみに2組です。」
「そうか、俺は1組だから助かるな。」
「そうですね、私も4組なんで。」
………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
「「まて。」」
二人して手が止まり同じ言葉を発した。
「なんだ。何かあったか。」
「はい、少し。そっちこそ、何かあったんですか?」
「ああ………。」
「…………………同時に言いますか?」
「そうしよう。」
「じゃあ、3・2・1で言いましょう。」
「分かった。」
心の中で3秒数える。
(もし、俺の記憶が間違えでなければ……………)
(もし、私の記憶に誤りがなかったら……………)
「「蛇島/椿は2組だ/です。」」
………………………………………………………
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