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解明編
動き出した物語
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ゆらゆらと燃える深紅の炎が街を照らす。
聞こえてくるのは破壊音と人の悲鳴、人ならざるものの雄叫び。
この惨状をなんとかしようと人ならざるものと戦う人間が複数。
この者たちは特異な力を駆使しているが、それでも敵のほうが強いらしくかなり苦戦を強いられているようだ。
そしてその状況をとあるビルの屋上から見下ろす者たちがいた。
「総大将、全員揃いました。いつでも出陣できます」
腰まで伸びた紅葉のような赤い髪を揺らしながら、彼女は目の前にいる青年に報告する。
「ん、わかった」
そう短く答え、青年は腰に帯びている深紅の刀を鞘から抜き放ち、言葉を続ける。
「総員抜刀! これより人を襲う化け物どもを殲滅する。皆の力、俺に貸してくれ!・・・戦闘開始!!」
「「「おう!!」」」
男の呼びかけに全員が答え、武器を構えると同時に屋上から次々と飛び降りては戦場へと身を投じていく。たった七人でありながら一人一人が敵を圧倒していく様はまさに一騎当千。数時間ののちにすべてを倒し終えた彼らは、次の戦場へと消えていった。
某年某日、突如日本に人ならざる者・・・通称『ファントム』が出現し、瞬く間に多くの街が蹂躙された。
存続の危機に晒された日本は、『アビリティ』と呼ばれる特異な力を持つ者たちで構成された日本特別防衛組織『アライブ』にファントムの討伐を指示したが、日本全土を守りきるには圧倒的に力が足りなかった。
世界各国に救助を求め、これに応えて各国は援軍を送るもファントムの力は予想以上に強大、加えて人間同様にアビリティを持つため、対抗は可能なものの倒しきることはかなわず、均衡状態が長らく続いた。
現状を維持するのが精一杯、打開することは難しいと思われた時、『暁』と名乗る集団が現れた。たった七人で軽くホコリを掃除するかのようにファントムをなぎ倒し、街や人を救いひとまずの終息を迎えた。のちにこのファントムによる災厄を『ファントムレイド』と称した。
それから5年たった今もなおファントムは出現するが、なぜファントムが突然現れるのたのか、『暁』とは何者なのかは明らかになっていない・・・。
聞こえてくるのは破壊音と人の悲鳴、人ならざるものの雄叫び。
この惨状をなんとかしようと人ならざるものと戦う人間が複数。
この者たちは特異な力を駆使しているが、それでも敵のほうが強いらしくかなり苦戦を強いられているようだ。
そしてその状況をとあるビルの屋上から見下ろす者たちがいた。
「総大将、全員揃いました。いつでも出陣できます」
腰まで伸びた紅葉のような赤い髪を揺らしながら、彼女は目の前にいる青年に報告する。
「ん、わかった」
そう短く答え、青年は腰に帯びている深紅の刀を鞘から抜き放ち、言葉を続ける。
「総員抜刀! これより人を襲う化け物どもを殲滅する。皆の力、俺に貸してくれ!・・・戦闘開始!!」
「「「おう!!」」」
男の呼びかけに全員が答え、武器を構えると同時に屋上から次々と飛び降りては戦場へと身を投じていく。たった七人でありながら一人一人が敵を圧倒していく様はまさに一騎当千。数時間ののちにすべてを倒し終えた彼らは、次の戦場へと消えていった。
某年某日、突如日本に人ならざる者・・・通称『ファントム』が出現し、瞬く間に多くの街が蹂躙された。
存続の危機に晒された日本は、『アビリティ』と呼ばれる特異な力を持つ者たちで構成された日本特別防衛組織『アライブ』にファントムの討伐を指示したが、日本全土を守りきるには圧倒的に力が足りなかった。
世界各国に救助を求め、これに応えて各国は援軍を送るもファントムの力は予想以上に強大、加えて人間同様にアビリティを持つため、対抗は可能なものの倒しきることはかなわず、均衡状態が長らく続いた。
現状を維持するのが精一杯、打開することは難しいと思われた時、『暁』と名乗る集団が現れた。たった七人で軽くホコリを掃除するかのようにファントムをなぎ倒し、街や人を救いひとまずの終息を迎えた。のちにこのファントムによる災厄を『ファントムレイド』と称した。
それから5年たった今もなおファントムは出現するが、なぜファントムが突然現れるのたのか、『暁』とは何者なのかは明らかになっていない・・・。
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