公爵令嬢姉妹の対照的な日々 【完結】

あくの

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王妃の正体

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 やはり、学生時代に王弟殿下とサヴェージを落とせなかったのが原因かしら……。
 私は娼婦の子供として生まれた。子供の頃から客を取らされ自分の稼ぎで自分を生かしてきた。……12歳の時に客になった貴族に引き取られた。贅沢な暮らし、と思っていたものは庶民に毛が生えた程度のものだった。その当時はありがたかったが。ちゃんと家庭教師もつけてもらえて字も書けるようになった。
 男爵が飽きるまで愛人として暮らし、15になるころに

『学園に行って高位貴族か金持ちの商家の男を落としてこい。もっと贅沢ができるぞ』

と言われた。何故か入学試験の問題は全て理解でき全部満点で通過し特待生として学園に入学。学園の門をくぐった途端にめまいを覚え倒れそうになった。
 そこで同級生で学園内を探検していた王弟殿下に声をかけられた。……その瞬間、自分の過去とここがどこかを認識認知した。


 私は転生者だった。

 ただのゲームオタクの少女だった過去を思い出す。これが乙女ゲーだと気が付いたのは攻略対象が目の前にいたからだった。あれが3Dだったらこうなるのか、と王弟殿下を見ていて見ほれてしまった。それからは攻略対象をすべて落とす逆ハールートを思い出しつつ攻略を頑張った。宰相の嫡男や騎士団長の息子、大商会の嫡男、隠しルートの隣の国の王子様、そして陛下。ここまでは順調だった。が、王弟殿下とサヴェージが落とせず逆ハーにはならず。そう、登場するはずの悪役令嬢、隣国の王子の妹姫、陛下の婚約者は私の前には現れず陛下からの婚約破棄も粛々と受け取ったという。
 その頃には隣国の王子、陛下の従兄でもある、とはかなり深い仲になっていた。正直やった回数は陛下と比べ物にならないくらいだ。お忍びでこちらに来る都度に2~3日、別荘に籠りきりでやりまくる、そんな日々だった。が、親元の男爵が死亡し宿下がりが気軽にできなくなったので、それ以降は公式にこの国に来た時だけ、彼の泊まっている宿や部屋で会う程度に落ち着いている。……他の攻略者と違いまだ、彼とは続いている。


 ……多分エドとフィルは隣国の王子の子供だと思う。
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