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トリアとダニエル
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「来年からの教科書を見てみたい」
とダニエルが言うのでヴィクトリアはいつもの本屋で待ち合わせている。久しぶりのライザからの呼び出しのない休日でヴィクトリアは機嫌がいい。
我が家にお忍びで無茶をしに来た王太子殿下が押しかけ義姉候補と共にヴィクトリアの周りから消えかなり気持ちが快適になった。
ダニエルが狙われることも減るであろうし落ち着いたら婚約解消を申し入れようとトリアは考えていた。年齢が会わなさすぎるからだ。それはそうとしてダニエルの事はかわいい子だとは思っている。自分にあざとい表情もみせないしクロエとも大分仲良くなったようだった。
「クロエ姉様も学園に来ればいいのに」
とダニエルが言う。
「今は立場的に無理かもですね。……ただ、今、ご自宅にいらっしゃるし聴講生として学園に通うのは無理なのかしら」
「それいいですね。……でも僕がトリア嬢と一緒に勉強するより先に姉上が一緒かぁ。ちょっと妬ましいかも」
ヴィクトリアはくすくす笑う。
「でも姉様には言っておきます。聴講生とかなら父上がなんとかできると思うし」
「クロエ様と一緒なのは嬉しいわ」
「ねぇ、僕とは?」
「ダニエル様と一緒も嬉しいですよ」
二人がほのぼのしてる間、ミリエルとダニエルのお付きの戦闘バトラーはダニエルを狙う元王妃付き、現在は隣国の王太子の手下、の暗殺者を捕縛していたのである。
公子公女はそんなことも気づかずにのんびりと会話を続けている。
とダニエルが言うのでヴィクトリアはいつもの本屋で待ち合わせている。久しぶりのライザからの呼び出しのない休日でヴィクトリアは機嫌がいい。
我が家にお忍びで無茶をしに来た王太子殿下が押しかけ義姉候補と共にヴィクトリアの周りから消えかなり気持ちが快適になった。
ダニエルが狙われることも減るであろうし落ち着いたら婚約解消を申し入れようとトリアは考えていた。年齢が会わなさすぎるからだ。それはそうとしてダニエルの事はかわいい子だとは思っている。自分にあざとい表情もみせないしクロエとも大分仲良くなったようだった。
「クロエ姉様も学園に来ればいいのに」
とダニエルが言う。
「今は立場的に無理かもですね。……ただ、今、ご自宅にいらっしゃるし聴講生として学園に通うのは無理なのかしら」
「それいいですね。……でも僕がトリア嬢と一緒に勉強するより先に姉上が一緒かぁ。ちょっと妬ましいかも」
ヴィクトリアはくすくす笑う。
「でも姉様には言っておきます。聴講生とかなら父上がなんとかできると思うし」
「クロエ様と一緒なのは嬉しいわ」
「ねぇ、僕とは?」
「ダニエル様と一緒も嬉しいですよ」
二人がほのぼのしてる間、ミリエルとダニエルのお付きの戦闘バトラーはダニエルを狙う元王妃付き、現在は隣国の王太子の手下、の暗殺者を捕縛していたのである。
公子公女はそんなことも気づかずにのんびりと会話を続けている。
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